風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

大雪山縦走 2021 5日目 今日も晴れ、今日が最終日

2021-12-05 | 徒歩の旅

7月16日 (金) 晴れ

心おだやかな下山の日である。よく晴れて風もない、今日もいい山旅ができるだろう。

白雲岳避難小屋をあとにして緑岳方面に向かう。

今日のお目当てはチョウノスケソウである。限られた場所でしか見られない高山植物だ。

白雲岳避難小屋を出てすぐの雪渓を渡り切って坂道を登る、その坂道には所々花が咲いていて目移りしてしまう。

これは蝦夷白山一花(エゾハクサンイチゲ)

ん、これは?陽が昇るのを待ち望んでいるかのように佇む朝露に濡れた花、ハクサンイチゲに似ているけれどウメバチソウか?うーん、わからない。

岩桔梗(イワギキョウ)

深山東菊(ミヤマアズマギク)

小泉岳と緑岳をつなぐ稜線の手前でチョウノスケソウを見つけた。このあたりは花の盛りを少し過ぎてしまったようだ。

花の写真を撮るために登山道を外れて突っ込んでいる人がいて少しがっかり、みんなが楽しむためにはインパクトは最低限にしたい。

先に行ってみよう。稜線に出ると、その先には雲海が広がっていた。

蝦夷躑躅(エゾツツジ)

振り返ればどこまでも続く美しい山並み、聞こえるのは火山礫を踏む自分の足音と花を求めて飛ぶ虫の羽音だけ。

あまりにも素晴らしい景色なので自宅に電話をかけて妻に山の景色や花を見てもらった。なんか眠そうだなと思ったらまだ6時前であった、ごめんなさい。

なだらかな稜線には長之助草(チョウノスケソウ)がちらほらと咲いていた、見つけた人の名前がそのまま付いている。

なかなかかわいい花だ。かわいいがチョウノスケソウは立派な木なのだ。

左が岩髭(イワヒゲ)、右が岩梅(イワウメ )、正に岩に張り付いて生きている。

なだらかな小泉岳の山頂。周りには誰もいない。

小泉岳から白雲岳の分岐を経て北海岳へ向かう。稚児車(チングルマ)

イワウメ の花で蜜を集める蜂、多分エゾオオマルハナバチ、外来種のセイヨウオオマルハナバチが増えていて生態系に影響が出ているとのこと、見分けはお尻が白ければセイヨウとのことだけれどお尻が見えない。でも胴の色はエゾオオマルハナバチぽい。ってそもそもマルハナバチじゃないかもね。

ピンク色した黄花石楠花(キバナシャクナゲ)

蝦夷の栂桜(エゾノツガザクラ)

蝦夷小桜(エゾコザクラ)、エゾって名前に付いた植物が多い感じ。

お花畑の先にトムラウシに十勝岳連峰、たまらん。

北海岳まで戻ってきました。黒岳方面を望む。

火口であるお鉢の斜面は見事な縞々。すれ違った人がこの下に熊がいたと教えてくれたので、一所懸命探したけれど見つけることができなかった。

中岳温泉、何度か来ているけれど見るだけで入ったことはない。お湯加減は丁度いい。

裾合平はチングルマの大群生地だけれど、まだ雪が多く満開のチングルマを楽しむのにはあと10日ほどかかりそうだ。

入山した姿見まで戻ってきた。これは鏡池、噴煙をあげる旭岳、かっこいいね。

姿見駅から山麓駅まではロープウェイ、丁度お昼時なので山麓駅でご飯を食べた。下山後、カロリーを気にかけることはない、地ビール、揚げ餃子、かき揚げうどん、たっぷり糖質と脂質を身体に取り入れた。

今日の宿泊は愉快なオバちゃんのいる大雪山山荘、再び美味しいご飯を食べたのだ。

翌日、旭川空港から羽田空港へ。旭川空港で生ビールとチャーシューラーメン、たっぷり糖質と脂質を身体に取り入れた。しかし下界は暑い、空港の外は36℃、震えるような夜を過ごしていたことが不思議な感じだ。

今回の山旅は天気にも恵まれ、咲きほこる花々をたくさん楽しむことができた。

来年も大雪を歩こうと強く思うのであった。おしまい。

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大雪山縦走 2021 4日目 サヨ... | トップ | 文化的活動記録 2021 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿