風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

文化的活動記録2019

2019-02-23 | 日々のこと

シンプルに好きな順にしてみよう

今回追加したのは音楽「中村 中 アコースティックツアー 阿漕な旅2018〜2019 ひとりかるたとり」切ない恋心を歌い、取り残された人々に贈る愛を歌う
前回追加したのは音楽「MISIA 星空のライヴX LIFE IS GOING ON AND ON」涙が止まらないライヴだった、なんか何でもできる気がしてきた

前々回追加したのは映画「メリー・ポピンズ リターンズ」戦わないエミリー・ブラントもいいね、舞台「野鴨」人間の業とは何かを考えさせる素晴らしい作品
前々々回追加したのは舞台「野鴨」本物に触れることのできる貴重な時間であった、無名塾は期待を裏切らない

== 音楽 ==
MISIA 星空のライヴX LIFE IS GOING ON AND ON @NHKホール
中島みゆき「夜会」VOL.20 リトル・トーキョー @赤坂ACTシアター
辻仁成、弾き語りの宴、2019 @南青山MANDALA 
中村 中 アコースティックツアー 阿漕な旅2018〜2019 ひとりかるたとり@神奈川県民ホール 小ホール 

== 舞台 ==
無名塾 野鴨 @仲代劇堂 (2回目)
無名塾 野鴨 @仲代劇堂 
プラトーノフ @東京芸術劇場 プレイハウス
悪魔と天使 @KAAT 神奈川芸術劇場

== 映画 ==
おとなの恋は、回り道 (Destination Wedding) 
マイ・サンシャイン (Kings) 
アリー/スター誕生 (A Star is Born)
十二人の死にたい子どもたち
蜘蛛の巣を払う女 (The Girl in the Spider's Web)
メリー・ポピンズ リターンズ (Mary Poppins Returns)
ミスター・ガラス (Glass) 

コメント

平成最後の初日の出

2019-01-12 | 日々のこと

田子の浦港から

コメント

文化的活動記録 2018

2018-12-29 | 日々のこと

毎年書いている映画ランキングに今年は音楽と舞台のランキングも加えてみました。
基準は映画はもう一回観たい、音楽と舞台はナマモノなので心に染みたランクにしてみました。

今回追加したのは映画「マダムのおかしな晩餐会」じわりといい、舞台「メタルマクベス disc3」面白く楽しめた、でも疲れてて途中寝てしまった、2018年はこれでおしまい、来年も沢山観に行けるといいね。
前回追加したのは音楽「中村 中 るつぼ リリース記念イベント ミニライブ」寒空の下、心を温めてくれる歌を聴けた
前々回追加したのは音楽「宇多田ヒカル Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」素晴らしい歌の見本市、あとからジワジワと思い出す
前々々回追加したのは音楽「渡辺美里 ribbon power returns」彼女はどこまでも真っ直ぐで清らかでいい歌を聴かせてくれる

= 音楽編 =
渡辺美里  M・Evolition Tour 2018 @人見記念講堂
MISIA  THE SUPER TOUR OF MISIA @横浜アリーナ
渡辺美里  M・Evolition Tour 2018 @かつしかシンフォニーヒルズ
辻仁成  辻音楽師の三日間 2日目 @Zher the ZOO YOYOGI
辻仁成  辻音楽師の三日間 3日目 @Zher the ZOO YOYOGI
辻仁成  辻音楽師の三日間 1日目 @Zher the ZOO YOYOGI
MISIA  星空のライヴX @河口湖ステラシアター
渡辺美里  ribbon power neo @マイナビBLITZ赤坂
辻仁成  食べて歌って愛せよ vol1 @GRAPES KITASANDO
MISIA  星空のライヴX @東京国際フォーラム
Taylor Swift  Reputation Stadium Tour @東京ドーム
宇多田ヒカル  Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018 @さいたまスーパーアリーナ
渡辺美里  ribbon power returns @豊洲PIT
辻仁成  吟遊詩人の会 vol.2 @晴れたら空に豆まいて
辻仁成  吟遊詩人の宴 @Zher the ZOO YOYOGI
中村 中  LIVE2018 三面鏡の女 @新宿FACE
中村 中 るつぼ リリース記念イベント ミニライブ @ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場
中島みゆき  夜会工場 Vol.2 @Bunkamura オーチャードホール
MISIA  星空のライヴX ANNスペシャル」@東京国際フォーラム
谷山浩子  猫森集会2018 <Bプログラム> ゲスト:中村 中 @スペースゼロ
椎名林檎  (生)林檎博'18 -不惑の余裕- @エコパアリーナ
渡辺美里  Premium meets Premium 2018 @浜離宮朝日ホール
Katy Perry  Witness The Tour @さいたまスーパーアリーナ 

= 舞台編 =
肝っ玉おっ母と子供たち @世田谷パブリックシアター
99才まで生きたあかんぼう @よみうり大手町ホール
ミュージカル エビータ @シアターオーブ
ショーガール Vol.2 @EXシアター六本木
かもめ @シアタートラム
現代能楽集 IX「竹取」@シアタートラム
祝杯ハイウェイ @下北沢駅前劇場
看護婦の部屋〜白い魔女〜 @下北沢駅前劇場
新感線⭐︎RS メタルマクベス disc3 @IHIステージアラウンド東京

セレブ気取り @築地ブディストホール
黒蜥蜴 @日生劇場
2018美輪明宏版 「愛の賛歌」 エデイット・ピアフ物語 @新国立劇場 中劇場
「銀河鉄道999」〜GALAXY OPERA〜 @明治座
コインロッカーベイビーズ @TBS赤坂ACTシアター
魁!gmn5スタンダップコメディライブ! @下北沢駅前劇場
近松心中物語 @新国立劇場 中劇場
ハダカ座公演vol.1 ストリップ学園 @新宿FACE
ビートたけし ほぼ単独ライブ 第五弾 @中野サンプラザ 

= 映画編 =
シェイプ・オブ・ウォーター (The Shape of Water) 
北の桜守 (初日舞台挨拶)
焼肉ドラゴン
女と男の観覧車 (Wonder Wheel)
キングスマン ゴールデン・サークル (Kingsman:The Golden Circle)
万引き家族 (舞台挨拶)
日日是好日
ボヘミアン・ラプソディ (Bohemian Rhapsody)
ミッション・インポッシブル/フォールアウト (Mission: Impossible / Fallout)
オーシャンズ8 (Ocean's Eight)
バトル・オブ・ザ・セクシーズ (Battle of the Sexes)
レディ・バード (Lady Bird)
グレイテスト・ショーマン (The Greatest Showman)
おかえり、ブルゴーニュへ (Back to Burgundy)
鈴木家の嘘 (舞台挨拶)
レッド・スパロー (Red Sparrow)
祈りの幕が下りる時
狐狼の血 (初日舞台挨拶)
人魚の眠る家 (舞台挨拶)
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー (Solo: A Star Wars Story)
マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー (Mamma Mia! Here We Go Again)
マダムのおかしな晩餐会 (Madame)
イコライザー2 (The Eqaulizer 2)
妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII (初日舞台挨拶)
コーヒーが冷めないうちに
クワイエット・プレイス (A Quiet Place)
チューリップ・フィーバー (Tulip Fever)
アンダー・ザ・シルバーレイク(Under the Silver Lake)
かごの中の瞳 (All I see is you)
ゲティ家の身代金 (All the Money in the World)
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 (The Post)
ヴァレリアン 千の惑星の救世主 (Valerian and the City of a Thousand Planets)
レディ・プレイヤー1 (Ready Player One)
ダウンサイズ (Downsizing)
50回目のファーストキス (舞台挨拶)
トゥームレイダー ファーストミッション (Tomb Raider)
カメラを止めるな
ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ (Sicario: Day of the Soldado)
くるみ割り人形と秘密の王国 (The Nutcracker and the Four Realms)
華氏119 (Fahrenheight 11/9)
音量を上げろタコ! (舞台挨拶)

フューチャー・ワールド (Future World)
Vision
15時17分、パリ行き (The 15:17 to Paris)
ビガイルド 欲望のめざめ (The Beguiled)

 

 

 

コメント (2)

北アルプス 吊尾根から涸沢へ 最終日

2018-12-01 | 徒歩の旅

10/9 晴れ

夜明け前に目を覚ましてテントの外を覗くと満天の星だった。せっかくなのでシュラフに潜ったままテントの入り口を開けて空を眺めた。標高2300メートルを超える秋の山の空気は冷たい。丁度見える吊り尾根の上をオリオン座が横切って行く。

周囲が明るくなる頃シュラフから這い出てスープ、アルファ米、コーヒーの朝食をとる。6時近くになって朝陽が穂高を照らし出した。今日も快晴だ。これは涸沢岳。

北穂高岳方面はこんな感じで山の斜面の紅葉と朝陽が溶け合っていた。

今日は下るのみ、サクサクと下って行く。登山道は整備されているが濡れた石でツルッと滑って危うく転倒するかと思うことがあった。気が抜けて安全と思われるところが一番危ないのだ。

後ろ髪はないが、何度も何度も少しずつ見えなくなる穂高の稜線を振り返った。登山道は平坦になってシラビソの森を歩く。こんな道も好きだ。

ダーン!と屏風岩、あの裏にあるパノラマコースをいつか歩いてみよう。

徳沢でソフトクリームを食べようと思って徳沢園に寄ると黒板にNEW コーヒーソフトの文字が、コーヒーもソフトクリームも好きなので迷わず注文した。振りかけられたシナモンがいいアクセントになっている。徳沢園には明るい芝生のキャンプ場もあって山行の前泊にもいい感じだ。

上高地に向かう梓川沿いの林道で団体のガイドの方がこんなに明神岳が見えることは滅多にありません、と言っていたのが聞こえた。確かに雲ひとつない青空だ。昨年沢山いたニホンザルが今回はいなかった。どこに行ってしまったのだろう。

登山口の上高地に戻って河童橋から今回歩いた吊り尾根を眺めると思わず顔がにやけそうになった。この2週間後稜線は雪に覆われた。山の季節は本当に一瞬だ。

五千尺ホテルの喫茶室5HORNに寄る。ここは川と山を眺めながら美味しいケーキを食べられるのだ。定番のレアチーズケーキにしようかな、と思ったら栗の渋皮煮タルトなるものがあった。栗には目がないのだ、昔里のくりと言うアイスが好きであった。タルトもコーヒーもとても味わい深かった。また訪れたい場所だ。

上高地バスターミナルで次の便の最後の座席を運良く確保できた。上高地から新島々までバスで行き、そこから松本まで長閑な田園の中をゆっくり行く列車に揺られた。

松本でお土産と地ビールを買って特急に乗り込んだ。座席は八ヶ岳を眺められる左側、ビールを飲みながら今回の山行を回想した。今年は裏銀座と前穂奥穂の縦走をすることができた。北アルプスを訪れる旅はまだ始まったばかりだ。

コメント

北アルプス 吊尾根から涸沢へ 2日目

2018-11-18 | 徒歩の旅

10/8 晴れ

凛とした空気の中で目を覚ます。上高地に朝靄が立ち籠め、乗鞍と焼岳に朝陽が中る。

足元はまだ薄暗いのでヘッドランプを着けて歩き出した。

標高が上がると共に空気が薄くなり一歩一歩が結構きつい。森林限界を抜ければ空に登って行く感じだ。あの向こうに山頂が待っている。

紀美子平から正面の西穂高方面を眺める。紀美子平は重太郎新道を作った重太郎が幼い娘の紀美子を寝かせるテントを張っていた場所で、23歳で急逝した紀美子の名前でいつしか呼ばれるようになった場所だ。我が子を失う悲しみ以上の悲しみはないだろう。ここにザックを置いて少し休み前穂の頂を目指した。

前穂高岳の頂には絶景が待っていた。南東の雲海のずっと向こうに富士山がちょこんとあった。

北を見ると槍ヶ岳とそこに続く東鎌尾根の全容が見えた。北穂高岳への登山道もよく見える。

手前の岩場でバリエーションルートの北尾根を登って来た人が手を降ってくれた。

山頂で30分ぐらい景色を楽しんで前穂高岳を後にする。少し行って振り返る、雲上を行く気分はカモシカだ。

少しずつ奥穂高岳が近づいてくる。この道を歩ける幸せを噛み締めて進む。

そして奥穂高岳の頂が見えた。人の姿が見えるところが山頂だろう。

山頂付近は多くの人が楽しそうにしていた。せっかくなのでソロの人にお願いして写真を撮りあった。

ヤッホ!山の神に手を合わせて万歳!ん、お腹出てるな。お腹に貯めた脂肪を燃やしてどこまでも行ける、と誰かが言ったかもしれない。

奥穂から眺めるジャンダルム、小さなハーフドームみたい。頂に人が立っている。ハーフドームはカリフォルニアのヨセミテ公園にある岩山だ。

天空の道と呼ぶに相応しい道を行く。穂高岳山荘の真上から涸沢岳と北穂岳を望む。

急峻な道を下って穂高岳山荘に到着し、今日の幕営地がある涸沢を覗き込む。カールの向こうに屏風岩、そのまた向こうに端正な常念岳。

ここから国設涸沢野営場までザイテングラートと呼ばれる尾根道をゆっくりと降る。久し振りの山歩きで脚が少し痛い。事故は疲労の溜まった下山時に起きるのだ。

振り返れば涸沢岳と涸沢槍、秋の山に七竈(ナナカマド)は外せない。

テントを張ったら涸沢ヒュッテのパノラマ食堂でおでんをいただく。今回のお楽しみはビールとこのおでんなのだ。あ、終わりそうな紅葉も。

涸沢岳から北穂高岳に連なる岩の白さが美しい。カラフルなテントもいい感じ。ヤッホ!ヤッホ!と心の中で呟いておく。

テントに戻っていつものようにパスタを食べてワインを飲んでフワフワした気分で山を眺め続けた。

 

 

コメント

北アルプス 吊尾根から涸沢へ 1日目

2018-11-10 | 徒歩の旅

10/7 晴れ

7月に北アルプスの裏銀座を歩き、8月の頭に富士山に登ったあと天気が悪かったり予定が入っていたりしてなかなか山に行く機会がなかった。

そしてもう10月、山は秋から冬に向かっている。目指すは穂高、前穂から奥穂を歩いて涸沢に下る計画だ。天気予報と睨めっこして台風が過ぎ去るのを確認してエイヤ!と高速バスのチケットを買った。早朝に登山口に着く夜便は買えず、買えたのは朝便で上高地に着くのはお昼なのだ。5時半に家を出て新宿に向かう。新宿からバスに乗るのだ。高速に入るとすぐに渋滞、昨日は2時間半遅れたそうだ。うーむ。

上高地に着いたのは13時半、食堂で食べようと思っていたお昼ご飯は抜いて行動食を口に放り込んで出発だ。小雨がパラついていたが本降りにはならないだろう。河童橋から岳沢方面を眺めた。稜線は雲の中だ。

梓川沿いのとろりとした水の流れに上高地に来たなと実感する。正面に六百山、登山道はないとのことだ。

湿原を抜けるとすぐに急登となる。久し振りの山歩きなのでゆっくりと登って行く。それにしても暑い。結構汗をかいてしまった。天然クーラの風穴に期待したが風は吹いていない感じだった。

開けた場所に出て振り返れば上高地が箱庭のようになっていた。

このガレ場を超えれば岳沢小屋だ。山に張り付いた岳樺(ダケカンバ)が色づいている。

岳沢に着いたのは15:45、受付をするとテントはあと5張りぐらいだと言う。おー、ぎりぎりだ。

小屋に近いテントを横目に一番奥まで登るとあったあった、素早くテントを張って夕飯だ。水とビールを求めて小屋まで往復した。小屋まで遠い何かと面倒だがテン場を見下ろせるのは気持ちい。

ビールとレトルトのボロネーゼで寛いでいると一瞬の晴れ間に夕陽を浴びた稜線が現れた。ヤッホ!

下がって行く気温の中で寝袋に包まって明日の山歩きを思うと幸せな気持ちになった。

夜中に目を覚ましてテントの隙間から外を除くと満天の星が見えた。明日は良い天気になりそうだ。

 

 

コメント

北アルプス裏銀座を行く 最終日

2018-09-01 | 徒歩の旅

7/27 晴れ

早いもので今回の山旅も下山の日を迎えた。いつものスープとコーヒーで身体を温め、水分を補給した。

今日も良い天気になりそうだ。雲はほとんどなく、空気が冷たい。日の出を一目見ようと多くの人が外に出て待っていた。

こちらが今回テントを張った区画Cだ。広さは2人用テントだと本当にいっぱいいっぱいであった。

4:50、テント場を後にする。テント場は小高い頂きを挟んで槍ヶ岳が見えない場所に多くの区画がある。そこまで出ると朝日に照らされた大喰岳が見えた。斜面に残された雪渓の割合が程よい。

数分歩くと飛騨乗越に着く、そこから標高差にして2000mの長い下りが続く。小気味好くザレ場を下っていく。

暫くすると登山道脇にハクサンイチゲが咲いていた。そして鳥兜(トリカブト)、猛毒を持っているので近づかないようにしておこう。

笠ヶ岳の真下に影槍と呼ばれる槍ヶ岳の影が映し出されていた。

救急箱が設置された千丈乗越への分岐点で昨晩一緒にお酒を楽しんだ隣のテントのグループに追いついた。またどこかで会ったらよろしくお願いしますと言って別れた。

樹林帯に入りさらに下っていく。槍平小屋で冷たい水を飲んで残りのアルファ米の赤飯を食べてリフレッシュした。

滝合出合、渓谷の先に神々しい穂高の山並みが見えた。

玉川杜鵑草(タマガワホトトギス)、だいぶ下に降りてきたことを感じさせてくれる。

下野草(シモツケソウ)、線香花火のようだ。

最後の方は広い林道となり、退屈度もアップ、黙々と歩き続ける。そして下界の暑さが身体を包む。

下山口である新穂高ロープウェイ駅に着いたのは10時過ぎ、今日の宿を探そうかと思ったがその前に家に電話して下山を告げた。

すると、台風12号が近付いており明日は大雨のとのこと、交通機関への影響も考えられるとのことだった。温泉宿で1泊する案は取り下げて今日家に帰ることにする。

バスの時刻は11:30、1時間以上あるので温泉で汗を流して生ビールを飲んだ。しかししっかりした食事をする時間はなかったのでバスに乗る直前に肉まんをひとつ食べた。

バスに揺られること2時間、松本駅に着いた。お腹はペコペコ、松本からあげセンターに突撃し、ここぞとばかりに山賊焼カレーと鶏ラーメンのセットと生ビールを注文した。食べ切れるかな、と一瞬ひるんだもののお腹をパンパンにして食べ切った。

新宿行きのあずさに乗り込み今回の山旅を思い出した。天気に恵まれ大きなトラブルもなかった。今回のコースの総距離55kmをテントを担いで歩いた達成感、ブナ林の急登に始まり天空の稜線、お花畑、岩陵と変化に富んだ景色、この先も忘れることのない山旅となった。

 

コメント

北アルプス裏銀座を行く 4日目

2018-08-21 | 徒歩の旅

7/26 晴れ

今日は西鎌尾根から槍ヶ岳を目指す。夜は薄曇りであったが今日の天気はまずまずのようだ。

テント場は双六池の北側に広がっている。5時20分、水場で水を満タンにして歩き出す。

小屋の横にそびえる樅沢岳を越えると槍ヶ岳に続く西鎌尾根の全貌が現れた。ここまで歩いてきた達成感は大きい。

右に見える谷には雲が敷き詰められその向こうに乗鞍岳が見えた。

西鎌尾根は花も楽しめるルートだった。短い夏に一斉に咲く花々、命を繋ぐ形と色の多様性に生きる力を感じながら歩を進めていく。

車百合(クルマユリ)

峰薄雪草(ミネウスユキソウ)

小梅蕙草(コバイケイソウ)、今年はコバイケイソウの当たり年とのこと。

寄せ植えのような高嶺撫子(タカネナデシコ)、伊吹麝香草(イブキジャコウソウ)、山母子(ヤマハハコ)

左俣乗越あたりから槍ヶ岳を望む。風が吹くと汗をかいた身体が急に冷えていくので長目の休憩を取る際はジャケットを羽織った。

このあたりから本格的な岩場が続く。少しいくと急坂が現れた。気合いを入れて一気に登り切ったら息が上がっていた。

歩いてきた道を振り返る。いい感じだ。

稜線を巻くこの山道を抜けると千丈乗越、槍ヶ岳はすぐそこだ。千丈乗越で残っていたアルファ米の赤飯を食べたら力が出てくるようだった。

千丈乗越から槍の肩まで単調で急なガレ場が続く。標高が上がり空気が薄くなったことを感じながら黙々と歩く。ちょっときつくなったら息を整えて再び歩き出す。10時10分、今日の宿泊地である槍ヶ岳山荘に着いた。

この時間であればテントサイトも空いているだろう。受付でテントの大きさを伝えるとテントサイトが指定され、Cと書かれた木札を受け取った。テント場でCを探すと岩の陰に槍の穂先を目の前にする小さな場所があった。2人用テントで本当にギリギリの場所だ。

テントを張り終わり登頂しようと思ったのだけれど大勢の人が取り付いていたのでしばらく待つことにする。山荘の食堂で山菜うどん(1000円)を食べた。塩っぱい汁物が身体に染み込んでいく。

うどんを食べ終わって外に出て上を見上げると、まだ人の列ができていたのでテントに戻って穂先を眺める。甘いコーヒーを作ってゆっくりと飲む。なんとも贅沢な時間だ。物資を運ぶヘリコプターが山荘にやってきては颯爽と去っていく。

カメラで山頂付近に寄ってみると頂上とその直下に人が群がっていた。

しばらくして人の流れが一段落したようなのでいよいよ登頂することにする。下山したらビールを飲もう。

空いた登山道を景色を楽しみながら登っていく。上も下も高度感があってワクワクする。突きあがる鉄の梯子、もうすぐ山頂だ。

眼下の山荘が小さくなった。テント場の自分のテントは豆粒のようだ。

空いているかと思ったが頂上には10数人の人がいた。360度見渡せるその場所はなかなか離れ難いのだろう。頂上から今日歩いた西鎌尾根を眺めると南側から雲が湧き上がっていた。

15分程周りの山々を眺めた後下山した。下山時、気が抜けたのか少し滑って右の脛を岩で打ってしまった。テントに帰って脛を見ると擦り傷ができて少し腫れていたので持っていた大きな絆創膏を貼った。

暫くすると隣のテントの人たちが帰ってきた。挨拶をきっかけに一緒に飲みながら山の話をして盛り上がった。会社のお仲間だそうで双六、槍と4人で回ったそうだ。とても気持ちの良い人ばかりであった。ひとり旅だと見ず知らずの方々と一緒になることがたまにあるから面白い。

今回の旅は酷暑の影響で昼は暑い日もあったが、ずっと好天に恵まれていた。毎日夕陽を楽しむことができ、今日は槍ヶ岳が夕陽に染まる一瞬に出会った。山で過ごす最高の一瞬だ。

テントから出て西を見渡す。空と大地が少しづつ闇に包まれていくのを見て地球は回っているのだなと思う。

明日はいよいよ最終日、少しの淋しさと大きな安堵感に包まれて眠りについた。少し飲み過ぎたな。

 

 

コメント

北アルプス裏銀座を行く 3日目

2018-08-17 | 徒歩の旅

7/25 晴れ

今日は再び祖父岳を経て鷲羽岳、余裕があったら三俣蓮華岳と双六岳に登って双六小屋まで向かう予定だ。

朝ご飯を食べたらテントを畳む。すでに半数の人は旅立ったようだ。テントを張った場所は鳥の巣があったみたいな感じだ。

5時半、テント場を後にして木道を行く。分岐点を過ぎて少し歩くと水晶岳から日が昇った。 朝から神々しい山の姿を見ることができた。ハイマツ帯に入る前にスイス庭園と呼ばれる場所に寄ってみた。薬師岳と水晶岳に挟まれた大きな谷が見える場所だった。残雪の近くに何かが動いていた。雷鳥だ。数羽の子供と母親だった。子供はカルガモの子供に似ていた。親子は慌ただしく餌を啄ばんでいた。

ハイマツ帯を抜けて祖父岳の頂を目指す。左手足裏の親指の付け根の痛みは歩くのに大きな支障はなさそうだったが確実にペースは落ちているようだ。

祖父岳から三俣蓮華岳と笠ヶ岳を望んだ。笠ヶ岳は本当に笠の形をしている。

小さな向日葵かと思った兎菊(ウサギギク)、葉の形がウサギの耳を連想させるのでその名がついたと言う。

鷲羽岳手前のワリモ岳はちょっと岩場があっていい感じだ。ときおり緊張すると怪我をしないような気がする。ワリモ岳の切れ落ちた崖の脇で遠くの山を眺めて休んだ。食欲が落ちてきたので朝起きて食べられなかったアルファ米を休憩時に少しずつ食べた。ワリモ岳の鎖場を抜けると鷲羽岳は目の前だ。

鷲羽岳の頂は三俣山荘方面から登って来た人で賑わっていた。頂から少し降ると池が見えた、鷲羽池だ。鷲羽岳の火口に水が溜まったものだと言う。

ガレ場を下り切って登山道の交錯する三俣山荘に着いた。

山荘でネクター(300円)を買った。久し振りに飲んだが背徳の甘さであった。

三俣山荘を後にして宿泊地である双六小屋を目指した。通過した山荘近くのテント場はとても過ごしやすそうな場所であった。

足の裏に痛みがあるので三俣蓮華岳の山頂は経由せず巻道を行くことにする。思いがけず巻道にお花畑が広がっていた。

ハクサンイチゲとチングルマが主役だ。チングルマはずっと見ていても飽きない。

綿毛になりかけのチングルマと四葉塩釜(ヨツバシオガマ)

深山金鳳花(ミヤマキンポウゲ)

深山金梅(ミヤマキンバイ)

お花畑を抜けると雪渓から沢が流れ出ていたので登山靴を脱いで火照った足を浸した。ここからしばらく行ったところには雪渓から染み出す綺麗な水場があって思い切り水を飲んだ。

最後に少し登り返して高台に出ると双六小屋が見えた。テント場が広くていい感じだ。

双六小屋に着いてテントを張ったら生ビール(1000円)だ。鷲羽岳に乾杯!

ビールを飲んでいると陽が陰って少し涼しくなってしまった。テントに戻ってワインを飲みながらパスタを食べた。毎日同じボロネーゼだが飽きずに食べている。

 いよいよ明日は最終目的地の槍ケ岳だ。ここまで歩いた安堵感に包まれて眠りについた。

コメント

北アルプス裏銀座を行く 2日目

2018-08-13 | 徒歩の旅

7/24 晴れ

気持ちの良い朝だ。アルファ米、カップスープ、甘いカフェオレ、これが今回の朝ごはんのメニューだ。水分多めで身体を温めるようにしている。年齢とともに新陳代謝が落ちてくるから身体を温めることは重要だ。

4時40分、烏帽子小屋のテント場を後にしてゆっくり歩き始める。朝焼けに染まる赤牛岳、右奥には薬師岳。歩きたい山が増えていく。

三ツ岳の分岐、ずんぐりとした野口五郎岳が姿を現す。その奥には最終目的地の槍ケ岳が見えた。開けた景色がいつもそこにあるのが稜線歩きだ。裏銀座はどちらを向いても山、そして山、人工的な形跡は限られている。心の奥からジワリと感情が膨れ上がる。

三ツ岳西峰を巻いてお花畑ルートを選んだ。登山道の両側にハクサンイチゲ、チングルマ、シナノキンバイが咲いている。

白山一華(ハクサンイチゲ)、可憐な花だ。

青の栂桜(アオノツガザクラ)、こいつも可愛い。

歩を進めると前方の水晶岳も大きくなってきた。

そして大きな石が増えてきた。大きな岩がゴロゴロしたした地形をゴーロと呼ぶ。野口五郎岳は野口のゴーロなのだと妙に納得する。烏帽子小屋を出て3時間10分、無事野口五郎岳の山頂に着いた。ぐるぐる回って頂上からのパノラマを十分に楽しんだ。

この後気温が上昇して汗が出てきた。それと合わせるかのように左右の足の親指と足裏の親指の付け根に痛みが出てきた。無理せず歩こう。まだ半分以上の行程が残っているのだ。

東沢乗越までくれば水晶小屋までもう少しだ。しかしここからがきつかった。急登、容赦ない日光、痛みの出た足、時折吹く涼しい風だけが味方だ。

かなりの水分が絞り出された身体で水晶小屋に着いた。ここから水晶岳を往復しようとして予定していたのだけれど、先のことを考えて水晶岳をパスして休憩に変更する。

水晶小屋はまだ新しいが、ここに至る道のりは簡単に想像できるものではない。その辺の話も含めて三俣山荘、雲ノ平山荘、水晶小屋に関する情報は三俣山荘事務所が参考になる。 

三ツ矢サイダー(300円)で喉を潤した。サイダーなんて久しぶりだな。小屋番の方にメニューにあった力汁(1000円)て何ですか、と訊ねると焼いた餅と根菜を味噌仕立てにしたものだと言う。力汁を食べて塩分とエネルギーを補給した。塩っぱいのがいいね。

十分休んだが、足の裏の痛さを思うとやはり水晶岳はパスして雲ノ平に向かおう。残りの水は300mL、ワリモ北分岐を過ぎて岩苔乗越に水場のマークがあったのでそこで水を補給すればいいだろう。

降ること30分、岩苔乗越に到着したが水場がない。雪渓の一番上の部分が見えるだけだ。そんな状況とは関係なく薬師岳が美しい山容を見せていた。

雲ノ平山荘まで2時間ほど、黒部源流に向かう道にも水場のマークがあったが戻って少し降るまでもなく、まぁなんとかなるだろうと祖父岳(じいだけ)に向かった。しかし暑い、水足りるかな。

すると少し行った祖父岳直下に水場があった。残念なことに水は少し濁っていた。飲めるかな?浄水器を持ってくればよかったと思ったが、まぁいいか、プールの水より美味いだろう。

ペットボトルに水をすくって飲んだ。とにかく暑くて汗が出るので冷たい水は貴重であった。人の身体の大部分は水でできているのだなぁ。

左を向けばお花畑の向こうに鷲羽山、槍ケ岳、穂高連峰、暑くても足が痛くても一瞬の輝きがそこにはあるのだ。

白山風露(ハクサンフウロ)

ハイマツの間を縫う蒸し暑い登山道を抜けて祖父岳の山頂に着いた。薬師岳がだいぶ大きくなった。

山頂を超えると雲ノ平が見えた。おお、もう少しだ。祖父岳を下りきったところの雪渓には綺麗な水が流れていてそこでも喉を潤した。今日はここまでで3Lぐらい水を飲んだと思う。

再びハイマツ帯となりそれを抜けると開けた場所に出た。そこからしばらく歩いて雲ノ平山荘に近づいていく。山荘は泊まってみたいなと思わせる佇まいだった。

小屋に着いてテント泊の受け付けを済ませて缶ビールを飲んだ。生ぬるい、が山の中なのでよしとしよう。

山荘からテント場まで30分弱、小梅恵草(コバイケイソウ)の咲く木道を歩いた。可愛い花だが猛毒を持っているそうで食べると死に至ることもあると言う。

テント場との分岐からテント場までは稚児車(チングルマ)が満開であった。ここは少し谷になっているので雪解けが遅かったのだろう。

テント場は岩が多いもののトイレと水場に近い。テントの中が熱いことを除けばなんてゆっくりできる場所だろうか。テントの中に入って居られないので日傘をさしてぼんやりと山を見ていた。目の前にはチングルマが揺れている。

水はこの通り、豊富に湧き出ている。テント場に着いて1Lぐらい飲んでしまったかもしれない。

日没の1時間ほど前、積乱雲によって太陽が遮られてようやくテントに入ることができた。テントに入ってまずすることは着替えだ。ウェットティッシュで身体を拭いてテント場で過ごすウールのTシャツを着る。汗をかいたウェアはまた明日の昼着となる。

そして今日はこれを用意した。ナイフ、ライター、絆創膏、消毒液、そしてキネシオテープ。

そしてこれができあがり、足にできたマメから液を出したのだ。マメはそのままにしておくのが一番だが、マメの場所と状況によっては液を出した方が痛みが和らぐと言われている。今回の場合は後者だろう。

せっかく好天なので外で夕飯を食べてワインを飲んでいたらブヨに耳、額、顎、腕など5箇所も刺されてしまった。水の綺麗なところにブヨあり、腫れて痒くて痒くてたまらん、たまらん。

でも夕焼けを見ることができたからいいか。明日もいい天気になるだろう。

雲ノ平の夜は風もなく本当に静かだった。そしてよく眠ることができた。

 

コメント

北アルプス裏銀座を行く 1日目

2018-08-11 | 徒歩の旅

7/23 晴れ

昨年北アルプスの表銀座を縦走して本当に良い体験ができたので今年は裏銀座を縦走しようとぼんやり考えていた。出発のおよそ2週間前、計画は整った。烏帽子岳から槍ケ岳までの裏銀座に雲ノ平を足して4泊5日、予備日の1日はどこかの温泉宿でさっぱりしよう。

前日の午後9時半、竹橋にある毎日新聞本社に到着した。ここから毎日新聞旅行主催の登山バスが出発するのだ。本社玄関ロビーはこれから山に向かう人々が集い冷房の効いていない空気と混ざり合った高揚した雰囲気が漂っていた。

受け付けは出発15分前なので待っている間地図を眺めた。もう少し遅く来てもよかったかもしれない。受け付けを済ませてバスに乗ると乗車率は半分ほどであった。バスは竹橋を出て新宿の都庁を経由して中央高速を北アルプスへ向かった。途中2回程休憩した。夜中のパーキングはトラックでいっぱいだ。

ぐっすりと眠ることは難しく細切れで睡眠をとって登山口の七倉ダムに着いたのは3時40分であった。ここで降りたのは数人。山荘前にはマイカーできた人たちが数人。やはり裏銀座、表銀座に比べて空いている。ここから烏帽子岳の登山口である高瀬ダムまでは6km、5時半になるとタクシーで向かうことができる。タクシーを待つよりもウォーミングアップ、と言うことでポツポツと歩き始めた。林道はすぐにトンネルとなる。いきなり2kmのトンネルで灯りはなく真っ暗。

ヘッドランプは2、3m先しか照らしてくれない。おかしいな、おかしいな、暗すぎる。前にも後ろにも人はおらず水の滴る音と自分の足音だけが聞こえる世界だ。出口も見えない。ときおり蛾が突っ込んでくる。

高瀬ダムまで4000m、と言う標識があった。15分歩いたしトンネルの出口ももう少しだな。この2日後、ヘッドランプがローバッテリーであったことに気がついた(涙)。

トンネルを抜けるとその後もいくつかのトンネルがあったが、最初のトンネルに慣れてしまったので残りのトンネルで恐怖は感じなかった。すっかり明るくなる頃高瀬ダムに着いた。最後にこのジグザグを登るのか。

ロックフィルダムの斜面を登り切って登山口に着いたのは5時15分、七倉ダムから1時間半かからなかった。

するとまたトンネル、これで最後だよね。トンネルを抜けると道路にオオクワガタのメスが逆さになってもがいていたので起こしてあげた。

そこから吊り橋で沢を渡ると登山道が始まる。北アルプス三大急登のひとつと呼ばれるブナ立尾根だ。最後の水場で家から持ってきた水道水を沢の水と入れ替える。水道水より俄然気分が盛り上がる。

天気は上々。そして急登、今回の荷物の重さは18kg、とくれば暑いのなんの、汗がどんどん出てくる。今日は初日、無理せず行こう。

山の短い夏、そこかしこで花が咲く。今回の山行は花を見るのも楽しみのひとつだ。

山母子(ヤマハハコ)

午前橘(ゴゼンタチバナ)

兎にも角にも暑い行程だった。行動食のトレイルミックスと水を20分置きに摂取してシャリバテと熱中症にならないように注意した。あと梅干しもいい感じだった。

ブナ立尾根を歩くこと5時間弱、10時過ぎに稜線に建つ烏帽子小屋に着いた。小屋の前には岩桔梗(イワギキョウ)が咲き誇っていて疲れを忘れさせてくれた。

ブナ立尾根で一緒になった方が白い駒草(コマクサ)があるよ、と教えてくれた。普通のコマクサはピンクと白のグラデーションだ。

小屋でテント泊の申し込みをしてテント場へ。そこは少し谷になっていて風が穏やかで陽がよく当たっていた。おかげでテントの中は地獄の暑さになってしまった。テントでゆっくりできる状況ではないので早速烏帽子岳に向かった。

登山道脇に咲く信濃錦梅(シナノキンバイ)、稚児車(チングルマ)、小岩鏡(コイワカガミ)、有名どころのオンパレードだ。これは高嶺爪草(タカネツメクサ)だと思う。

小屋横の樹林帯を抜けるとダンッ!と烏帽子岳が現われた。端正な山だ。ひょいひょいと登って頂上を探す。頂上は切り立った岩で風が強くとてもではないが頂には立てない。頂上岩の隙間に挟まってよしとした。前方に初めて見る劔岳、いつかは訪れてみたいと思わせてくれた。

小屋に戻って缶ビールを買った。650円とちと高めだが山の上である。生ぬるいが山の上である。山並みを眺めてのビールだ、よしとしよう。

これがテント場、テント場は中央の黄緑のテントが私の寝床だ。ガンガンに陽が当たっている。この下にもテント場が広がり夕方日陰となっているところもあったので季節に応じて場所を選びたいところだ。

ツェルトとロープでどうにか日陰を作って夕飯を食べた。夕飯はパスタでソースはコストコで買ったレトルトのイベリコ豚のボロネーゼだ。今回の夕飯は全てこれだ!

夕暮れ時になったので見晴らしの良い小屋の前に行ってみると多くの人が佇んでいた。小屋前のイワギキョウが夕陽に照らされて幻想的であった。

夕陽が沈むのを見届けてテント場に戻る途中、携帯電話の電波が届く高台に登ると風が強く吹いていてみるみる身体が冷えていった。

しかしテント場は穏やかで暖かく眠ることができた。

夜、目を覚まして空を見ると満天の星空であった。満月に近いのに天の川が見えて流れ星もビュンビュン飛んでいた。

心の中で子供が踊っている、そんな感じの夜だった。

 

コメント

石楠花咲く瑞牆山へ

2018-07-20 | 徒歩の旅

6月2日(土) 晴れ

今日の山行は瑞牆山(みずがきやま)、なんと難しい漢字だろう。やっと書けるようになったと思ったらもう書けない。瑞牆山の麓は何度もツーリングで訪れているが、山に登るのは初めて。今回この山を訪れた大きな目的はトレーニングと石楠花(しゃくなげ)を見るためだ。

バイクにザックを括って家を出た。午前3時半、まだ暗い環7は車もまばらだ。その後の首都高から中央高速にかけても空いていて快適に走ることができた。

韮崎ICで高速を降りて明野へ向かう穂坂を行く。この道は正面に八ヶ岳、左に南アルプス、そして右に茅ガ岳と名だたる山々を眺めながら走ることのできる山好きにとって天国のような道だ。

増富ラジウムラインに出合ったら右に曲がってみずがき湖に向かう。みずがき湖を過ぎてツーリングで超える信州峠の手前を右に折れてしばらく走る。登山口のみずがき山自然公園へ着いたのは6時過ぎであった。

瑞牆山の稜線から朝日が昇る。バイクの革パンツとジャケットを脱いで山を歩く軽い服装になって、持ってきた折りたたみ式の椅子に座って山を眺めながらおにぎりを食べた。

さぁ、出発だ。地図でルートを確かめて登山道に向かう。最初は少し舗装路を歩くのだ。そして林道をしばらく歩く。

林道から登山道に入ると不動沢に沿って歩くことができる。石楠花がちらほらと咲いているが盛りはもう過ぎそうだ。水の音を聞きながら歩く道は心が軽くなる。

最初に休憩した不動滝にはほとんど水がなかった。

ここから上りの傾斜がきつくなる。石楠花もちらほら見えていい感じだ。今年は外れ年とのことだが十分楽しめる。がしがしと登っていく。汗をかくのが心地よい。

富士見平方面からの道と合流した。頂上まではもう少しだ。

ちょっとした岩場を登ると頂上だ。標高2230mの頂上は人がいっぱいで景色を見ながら座れるような良い場所はなかった。流石アクセスの良い百名山として人気のある山だ。

大ヤスリ岩越しに南アルプスを臨んだ。左手の富士山は雲の中であった。そのまた左手の金峰山に続く緑の絨毯がいい感じだ。これはいつか歩かなければと思わせる山容であった。

頂上に咲いていた石楠花、細長い葉の上に咲く花の塊、その柔らかな形と淡い色、可憐だ。

時刻はまだ9時前、昼ごはんには早すぎる。チャチャチャと下山しよう。

大ヤスリ岩は下から見上げると大迫力だ。ここに取り付く人たちもいるとのことだ。

多くの登山者が登ってくる。そして富士見平小屋に着いた。富士見平のテント場は森の中にあって気持ちが良さそうだ。

富士見平から自然公園に向かう道は明るい森の中を行き、落ち葉がフカフカで気持ちいい。そして人が少ないのでおすすめだ。

自然公園に戻ってきたのが11時過ぎ、コースタイムの7割ぐらいであった。ザックも10kgぐらい背負っていたので少しはトレーニングになったと思う。

このまま家に帰ろうかと思ったが、せっかくなので昼ごはんを食べて帰ろう。ちょうど良い四阿があったので、そこでパスタを作った。チーカマとバジルのアラビアータ、庶民的な味だがバジルの香りがアクセントだ。

瑞牆山はお手軽だけれど山あり沢あり岩場あり、その上景色良し、やっぱり人気の山なんだなぁと思う。

 

おまけ:ナビに記録された最高速度がとんでもないことになっていた。時速875kmってジェット機か!

 

コメント

残雪の農鳥岳を行く 最終日

2018-05-20 | 徒歩の旅

5/1(火) 晴れ

早いもので今日は下山する日となった。大門沢に沿って下って行く。小屋直下の半分流された橋を渡るとき、体を軽くしようとザックを向こう岸に投げたら1/3ぐらい沢に浸かってしまった。ザックが流されるかとヒヤヒヤした。おまけに渡り終える頃にバランスを崩して川に落ちそうになるおまけ付きだった。もうザックは投げないようにしようと思う。その後右岸に渡って日本昔話に出てくるみたいな崖の狭い道を抜けて明るい森に出た。広葉樹の森は本当に明るい。こんな森で昼寝も悪くないな。それよりキャンプできたら気持ち良さそうだ。

ここを過ぎると八丁坂と呼ばれる急峻な九十九折りの道を降る。道には落ち葉が積もっている、こう言う道は滑るので苦手だ。転げ落ちたらタダではすまない。友人はひょいひょいと歩いて行った。先を行った友人に追いついたのは河川工事が行われている林道の終点だった。友人は途中で採った山菜を持っていた。

林道を歩くこと数十分、奈良田に戻ってきた。時間があるので奈良田の里にある温泉、女帝の湯に寄って汗を流した。その昔女帝が養生したらしい。食堂が併設されていて早めの昼食とした。お任せの山菜の天婦羅(400円)と親子丼を食べた。塩でいただく春の味は少し苦くて嬉しい味だった。

身体もさっぱりしてお腹も満たされた。ちょっとゆっくりしようと温泉の隣にあった古民家カフェ、鍵屋に寄った。

椅子や座布団の席、縁側などもあってどこの席に座るのか迷ってしまう。炬燵の間もあった。肌寒い時期には人気だろう。

食事も取れるのだが食べたばかりなのでケーキセットを頼んだ。かわいいコーヒーだ。

雨畑茶のシフォンケーキが美味しかった。

雨畑は早川町のある地名で以前ツーリング仲間と雨畑湖の先まで行ったことがある。その時の日記はこちら

旅の最後にゆったりとした時間を持ててよかった。奈良田の里へは気持ちの良いワインディングロードもあるのでツーリングで来てもいいところだと思う。

友人も言っていたが南アルプスは深く険しい、なかなか厳しい山行だった。また一緒に山を歩こうと約束して友人は西に僕は東へ向かった。

コメント

残雪の農鳥岳を行く 2日目

2018-05-14 | 徒歩の旅

4/30(月) 晴れ

空が明るくなって目が覚める。今日は農鳥岳へ挑戦だ。

テント場はこんな感じだ。開けた谷の中腹にある。水場はこのすぐ下にあり、こんこんとキリリと冷えた清水が湧いている。

サーモスのお湯をアルファ米に注ぐ。赤飯とカレーリゾット、2パック食べて置こう。今日は行動食のみとなる予定だ。2日分持ってきた保冷パックに入ったローストビーフとビールはまだ冷たいが、炎天下のテントに置いておくので傷まないようシュラフで包んだ。

さぁ、出発だ。沢沿いの中腹の道をしばらく行くと雪渓が現れた。踏み跡を辿って登って行ったが、登山道へはそのまま横断して対岸へ渡ればいい、と次の日に気がついた。

樹林帯に再び入ると雪は1メートルほど残っていた。前を行く友人の踏み跡を辿って行くのだが何故か踏み抜いてしまうことが多い気がする。体重と荷物の総重量が10kg以上違うからだろうか。

60%を超える勾配率の斜面を右に左に黙々と登って行く。標高も上がって息も上がりかなり疲労が出てきた。病み上がり2週間の身体にこの山は厳しい。大門沢下降点直下あたりで雪がなくなり、夏道のトレースもなくなった。夏道は沢筋をロープで横断するようだがロープはない。雪渓が切れたガレ場の沢筋を渡って見たが道はない。再びガレ場の沢筋を戻って夏道の途絶えた辺りで地図を見る。うーむ、沢筋の横の隆起部を直登だろうか、と話していたら藪の中から人が現れた。道のない藪を数メートル登れば踏み跡があるとのことだった。ハイマツとシャクナゲの藪に突入だ。藪を抜けるとハイマツの間にトレースがあった。この地点で30分をロスしてしまったが、小屋から5時間で大門沢の下降点に出た。ここから農鳥岳までは1時間ほどだが、かなりへたばってしまったので、少し休むと告げた。稜線は風が強い。身体が冷えないよう重ね着をして栄養を補給した。頂上は見送りでもいいかと思ったが15分休んで息が整ったので友人を追った。

夏道はこの上だが雪上をトラバースして行く。ツボ足で突入したが少し滑るのでアイゼンを付けてサクサクと進んで行った。

再び稜線まで出ると雪はもうないようだったのでアイゼンを外し、ザックを置いて頂上を目指した。下降点から1時間、農鳥岳に辿り着いた。目の前に間ノ岳と北岳が見える。指で北岳の頂を指してみた、その頂は鋭く均整がとれていて美しい。北岳に向かう稜線は歩かなければいけないな、と思わせた。

天気が良ければ南アルプスからはいつも富士山が見える。富士はやっぱり日本一の山だな、美しく高い。

大門沢下降点からハイマツ帯を抜けて樹林帯に入ると再び友人と差が開き始めたので先に下山するよう伝えた。本来パーティは別れてしまってはいけないのだが、彼も私も普段はソロで無理をしないことがわかっているのでいいだろう。午後になり雪が緩くなりズボスボと踏み抜きを繰り返して山小屋を目指した。 面白いのは彼が滑った箇所は同じように滑ると言うことだ。子供の頃のそり遊びを思い出した。午前中渡った雪渓に出たが渡った箇所が見つからない、行ったり来たりしたがわからない。地図と地形を見比べて渡河点を探した、河原付近まで降りて渡るのが正しいようだった。友人から遅れること1時間、山小屋に到着した。自分で作ったスケジュールどうりであった。やはり彼は早いな。

テント場に行くと友人がテントを畳んでいた。明日の出発を楽にするために今日は小屋に移ると言う。じゃあ、そうしようと言うことで小屋に移動した。シュラフの中のローストビーフとビールは常温となっていた。ビールをわき清水に入れて冷やした。わき清水の温度は数度でビールには丁度よかった。引越しを終えてビール、山で飲むビールは何故こんなにも美味いのだろう。ちなみに友人は山では飲まないのだ。と言うか普段飲まないので毎日飲んでる私とは大違いだ。

ご飯を食べ終えて写真の交換をしたり話をしたりした。そして日が暮れる前に眠りについたのであった。

 

コメント

残雪の農鳥岳を行く 1日目

2018-05-13 | 徒歩の旅

4/29(日) 晴れ

午前3時半、バイクにザックを括り付けて家を出た。ゴールデンウィークではあるが早朝なので車の流れはスムーズだ。

当初の計画では4/30から2泊で農鳥岳に登る予定であったが下山の日に天気が崩れる予報となったため1日早く出発することにしたのだ。今回の山旅は旧知の友人が誘ってくれた。ここ数年彼も山登りに精を出しているのだ。実は以前も彼と山に登ったことがある。中学校を卒業した春に地元の山に登ったのだ。あれから30数年の月日が流れていた。白髪や薄毛になってまた一緒に山を歩けるなんて面白いじゃないか。

登山口となる山梨県早川町の奈良田に着いて駐車場を探したが地図にあった大きな駐車場は工事の資材置き場となっていたので集落の中心にある駐車場にバイクを停めて友人を待った。すぐに友人が車で到着した。バイクスタイルから山スタイルに着替えて出発だ。

登山道に続く林道を近況を話しながら歩く。彼と長い話をするのは久しぶりだ。数年ぶり、いや30数年ぶりだろう。登山口近くの休憩所で休んでから登山道に入る。

沢沿いの道を飛び石、丸太橋、吊り橋などを渡って上流に向かって行く。

広葉樹の樹林帯は眩しいくらいの緑が溢れていた。南アルプスの水はこの森に育てられているのだなと思う。友人は足取りが早く、見たことはないが昔の旅人のようだ。身体を絞って荷物も軽くしているのだ。それに引き換え余計な脂肪を蓄え、アルコール類とツマミで1.5kgも持っている私とは大違いだ。

時々現れる落ち葉の積もった九十九折り急登や崖の道を慎重に歩いて行く。久しぶりに重い荷物を背負って歩くので結構きつい。

今日の宿泊地は大門沢小屋、小屋直下の沢で丸太橋が流されて頼りない木が渡されていた。滑って落ちないよう慎重に進む。

時折見かける一輪草が可憐だ。南アルプスの夏は花で溢れると言う。ぜひ夏にも訪れてみたい。

奈良田のバス停から4時間で大門沢小屋に着いた。冬季避難小屋が解放されているので中を拝見した。

古いがよく手入れがされておりレトロ感満載だ。

テント場は小屋の先にあり富士山の頭が見える。テントを張り終えて昼ごはんとした。ビールとワインを飲みながらバゲット、チーズ、ローストビーフとシンプルながら美味しい昼ごはんとなった。ビール缶を石で叩いて小さくしてみた。

昼ごはんを食べてテントの中でストレッチとマッサージをして横になっていたら寝てしまった。夕方目が覚めて少しお腹が空いていたのでビスケットと水を流し込んだ。そして再び深い眠りに落ちていった。

 

 

コメント