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イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

DAMLA ve ECEM(ダムラとエジェム)

2012-02-11 14:04:12 | イズミル暮らし・イズミル案内

近所に住む友達の娘ECEM(エジェム)とその従姉妹DAMLA(ダムラ)は、日本のアニメ大好きな高校生。昨年の「SEVGI KOPRUSU PROJESI(愛の架け橋プロジェクト)」や「折り紙のフラワーバスケット」など、いつも私を喜ばせ幸せにしてくれる若い友人です。バイラム(イスラムの祝日)や新年にもわざわざ二人揃って挨拶をしに来てくれます。

今回は、夫が二人を喜ばせたいと日帰り旅行を計画しました。夫はセルチュクにあるマケットキョイ(模型村)が大好きで、最近は誰でもそこへ連れて行きたがります。と言うことでセルチュク方面にある観光地と来ればスタンダードにエフェスやシリンジェ、トルコの学校は日本のように修学旅行や遠足などの行事があまりないのか、二人とも行った事がないと言います。

次に日程を決めるのがまた大変。建築家を目指すDAMLAはこの夏大学入試を控えた高校4年生、学校の授業の後はもちろん週末も塾へ通っており予定のない日がまったくない状態。ちなみにECEMは幼児教育を専攻したい高校1年生です。二人の予定があいているのは1月末から2週間あったSOMESTRE TATIL(学期休み)の最後の3日間だけでした。

雪が降ったり雨が続いたこの冬のイズミル、この日はぽっかりと太陽が出て小春日和の絶好の遠足日和でした。小さな村シリンジェは、最近観光化著しく、狭い山道を大型バスが連ねてやってくるようになってしまったので、混まないうちにと最初に訪問。山肌にへばりつくシリンジェの家々の景色は変わらないけれど、村の中心のお土産屋さんやカフェは来るたびに増えて京都の三年坂かと思うような混雑ぶり。それでも村の中に入っていくと、昔と変わらぬ家畜と共に暮らす人々の生活が垣間見られます。どこで見ているのか、家の中から「山で採れたKEKIK(タイム)があるよ」とさりげなく商売に精を出すおばちゃんもいます。

エフェスは、もう本当に20回くらい行ったでしょうか、いつ行っても青空と華麗なケルスス図書館のコントラストに見とれます。この日は日本人と韓国人ツアーが次から次へと来ていました。

ハドリアヌス神殿前で日本人ツアーが立ち止まってガイドさんの説明を聞いている間、私達も一休み。二人が座っていた石の上にツアーの一人の女性が座りました。DAMLAが少し詰めて場所を空けてあげるとその女性が「ああ、ありがとうございます」と丁寧に日本語でお礼を言いました。DAMLAは即「ドウイタシマシテ」と日本語で返答。女性は「あらあ、日本語がお上手なのねえ」とびっくり。

日本のアニメ効果はすごい!もちろん彼女達が見ているアニメはトルコ語字幕がついているそうですが、字幕と会話を合わせて見ているのでこんな挨拶程度の日本語は知っているのです。アニメ友達同士でFACEBOOKで会話しているのを見ると「oyasuminasai」とか「Damla chan」とか書いているので笑ってしまいます。でも見知らぬ日本人と話すのは初めてでしょうに、咄嗟に口を突いて日本語が出てくるというのはやっぱり若さかなあ。夫はこの日一日中「若いっていいねえ」とつぶやいていました。

最後にマケットキョイを訪問してすべてのスケジュールは終了。帰り道に私達がこちら方面へ行く時に立ち寄るロカンタ(レストラン)で食事をしたのですが、このロカンタは幹線道路からちょっと道を離れたところにあって個人で造った池や滝があります。そこで見たこの光景この日一番の感動だったのですが、皆さんいかがでしょう・・・。

木の枝に止まっている鶏たちなのですが・・・。鶏のこのぽったりした体型?と木の枝がなんだか似合わないと思うのは私だけでしょうか。でもそう言えば「ブレーメンの音楽隊」でも鶏は一番上に乗っかっていましたね。

貴重な休みの日を私達と一緒に過ごしてくれたDAMLAとECEM、どうもありがとう。あとでECEMの両親に「もういつでも二人ともあげるから持ってっていいよ」と言われました。

 

 

ざくろまでトルコ国旗をつけています。

    

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KARDAN ADAM

2012-02-06 15:00:22 | イズミル暮らし・イズミル案内

世界中から大寒波のニュースが聞こえてきます。日本でも3m4m積もっている豪雪地帯の方々の生活が案じられます。トルコでも村への道が閉ざされ急病人や妊婦さんが救急ヘリコプターやラッセル救急車で大きな町の病院に搬送されると言うニュースや玉突き事故などのニュースが続きます。ただちょうど学期休み中だった子供達だけにはよい楽しみとなったことでしょう。

イズミルにまともな雪が降ったのはなんと21年ぶりのことだったそうです。7時ごろから降りだした雪は瞬く間に石炭ストーブの煤で煙る町に雪化粧を施してくれました。ちょうどパザル(週一度の青空市)の日だったので、出かけようかなあ、何もこんな日に出かけなくてもいいか、と葛藤の後、雪景色のパザルを写しに行こう!と雪だるまのように着込んで出かけました。

外へでると酔狂なのは私だけではなかったようで、カメラを持った人や雪ダルマを作る子供達、初めての雪を赤ちゃんに見せる人たちなどで大賑わい。町の雑音が消えてしーんとする中に大人も子供もはしゃぐ声が響いていいものです。

少し小ぶりになってから出かけたせいか、パザルは意外にも大賑わい。さすがに身体の芯から冷える寒さで売り場の人たちは焚き火をして暖をとっていました。出店もいつもより少な目のせいで歯の欠けた販売台の間には雪ダルマがいました。トルコ語で雪ダルマのことをKARDAN ADAM(カルダンアダム=雪から(つくった)人)と呼びます。

雪と寒さを楽しみながらぶらぶらして家に着いたら2時間近くが過ぎていてびっくり。ずいぶん歩いたせいで身体も温まりました。雪が降ってイズミルっ子の喜びようは尋常ではありませんでした。イズミル中でKARDAN ADAMが作られましたが、秀逸は下の逆立ちKARDAN ADAM。twitterのおかげで世界中をこの写真が飛び回ったそうですよ。こういう柔軟な発想はさすがトルコ人!なんでもイズミルのエゲ大学体育教育専門学校の学生さん達が作ったそうです。

 

 

 

    

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GULE GULE(さようなら)

2012-02-01 11:36:17 | イズミル暮らし・イズミル案内

トルコ語で「さようなら」は見送るほう、見送られるほうにそれぞれの表現があります。「GULE GULE(ギュレギュレ)」は、「笑って笑って」と言う意味で見送るほうが出かける人に使う言葉です。旅立つ人にだけではなく、仕事へ行く人へも、家へ帰る人にも「GULE GULE」。姪っ子ビルテンは小さい時からいつも反対に言って笑わせてくれましたが、今は妹エリフが同じことをしています。

前置きが長くなりましたが、このGULE GULEは月曜日にイズミルから日本へ帰って行ったN家の皆さんへ。まだまだと思っていたお別れの日がついにやってきました。前日に夫が朝までかかって作った思い出アルバムのCDを見ると2年間でも結構色々な思い出を共有したんだなあとほろりとします。海外にいるせいなのか、別れは送られるほうよりも残るほうが寂しいような気がします。ホームシックなわけではないけれど日本の生活に戻るんだなあとちょっとだけうらやましいような取り残されるような、そんな気持ちになるのです。 出発前の週末にはJIKADの会長宅で有志18人が集まって歓送会がありました。

2010年JIKADの発足の年に来土、ちょうど「トルコにおける日本年」だったこともあり様々な行事に参加されたN一家、JIKADのメンバーにとっても忘れられない日本の友となることでしょう。気心の知れた18人での歓送会は、穏やかな冬の日差しの下でマンガル(BBQ)や会長はじめみんなの持ち寄りのご馳走を頂きながら楽しくて、いつまでもこの時間が続けばいいのにと思うあたたかい雰囲気でした。

出発の日、空港で涙のお別れかなと思っていたのですが、トルコらしく色々バタバタがあり慌しいお別れでした。と思っていたら更にバタバタは続き、おりしもトルコ全土を襲っているシベリア寒波の影響かイズミル発の飛行機が3時間近く遅延、イスタンブルに到着した時には既に成田便は飛び立った後・・・。結局その日はイスタンブルに泊まり翌日の便に振替えられてやっとのことでトルコを離れることができたようです。

                                         マンガルの締めは焼き栗

イズミルは雪はありませんが、おとといの夜はマイナス9度にまで下がったそうです。イスタンブルは大雪で交通網まひの大混乱。空港は夜を徹しての除雪作業が続けられていますが、それでもキャンセルになる便も多く、空港周辺のホテルはどこも満員で空港で夜を明かす羽目になった人であふれかえっているようです。

                                 JIKAD会長から記念のプレート贈呈。

そんな混乱の中、ホテルから「最後の最後まで、『予測の不可能なトルコ』を満喫中のN家、雪のイスタンブルで疲れをとっています。あと2時間程したら空港へ向かいます。今日は無事にトルコの大地から飛び立てるとよいのですが」とメールが届きました。すんなり帰ることができていたらかえって物足りなかったかもしれないそんなトルコからGULE GULE、N家の皆さん!また会いましょう。

 

 

2月2日、朝の7時過ぎからついにイズミルにも雪が降りだしました。外では子供も大人もちょっぴり積もった雪をかき集めて雪投げしています。静かな朝、はしゃぐ声が響きます。

 海が見えません。

 

 

 

 

エリフ5歳になりました!

    
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SPIL DAGI(スピルダー)で雪見

2012-01-24 23:21:04 | イズミル暮らし・イズミル案内

1月21日は大寒、一年でもっとも寒い頃ですが、イズミルも本当に寒い!でも雪は滅多に降りません。雪国生まれとしては、雪を踏む感触が懐かしい、雪にさわりたい!日曜日はきれいに晴れましたが、もしかしたら向かいの山には雪があるかな?と屋上に出てみるとうっすらと冠雪しています。すぐに車で向かった先はお隣のマニサ県にあるSPIL DAGI(スピル山)。

イズミルから約50km、標高1517mにある国立公園です。夏にはイズミルよりも10度は気温が低くなると言われており、眼下に広がる広大なGEDIZ(ゲディズ)平野からイズミル湾へと眺めると本当に暑さを忘れます。イズミルから50kmで雪が見れるとあって、考えることは皆同じ。山を上るにつれて車の数が増え、路肩に雪が積もっているところまで来ると、そこに車を止めて雪遊びに興じる人たちで既に渋滞。

上りと下りの車がどうにも動かなくなってしまいました。すぐに憲兵の車がコントロールにやってきます。皆目的は同じ、雪で遊びたいのです。ここは譲り合いで何とか車が通れるようになりました。頂上まで上がれば一面の雪景色が見れたかもしれませんが、私達も中腹でささやかに二人雪合戦をしただけで満足して山を下りました。

下りの車は皆ボンネットに雪の塊や雪ダルマを乗せたり、下界に下りて雪山に行ってきたことをアピール。雪は童心に戻らせてくれる何かがあるのかな。

 

 

湧き水も凍っていました。

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NERGIS(ネルギス=水仙)

2012-01-10 13:20:49 | イズミル暮らし・イズミル案内

新しい年をいかがお迎えでしょうか。風邪などひいていませんか?イズミルは雨の降る寒い毎日です。寒いの大好きな私には嬉しい季節です。「寒の入り」も過ぎて今が一番寒い時ですね。

水面にうつった自分の姿に恋をした美少年ナルキッソスが、命を落としその場所に水仙が咲いていたと言うギリシャ神話はあまりにも有名ですが、ナルキッソスはイズミルのモルドアン出身説?をご存知でしょうか。いくらトルコびいきな私でもナルキッソスとトルコはちょっと・・・と思うのですが、イズミルの西、カラブルン半島にあるモルドアンが水仙の産地として有名らしい。この時期街角で花を売る屋台には水仙のブーケが山積みになっています。

モルドアンが水仙の産地と言うことを聞いたので、日曜日の朝ぽちっとだけ見えていた青空をたよりに我が家から約80kmのモルドアンへ向かいました。有名な爪木崎や越前岬の水仙を見る機会は今までありませんでしたが、カラブルン半島にあるのですから、やっぱり断崖絶壁の様なところに咲いているのをイメージしていたのに、どこを見ても水仙の姿が見当たりません。

村の中で小さな花の写真を写していると、通りがかりのおじさんが「いらっしゃい」と声をかけてくれたので「モルドアンの水仙はどこで見ることができますか?」と聞きました。すると「モルドアンの水仙はもうないよ、2・3年前になくなってしまった。病気だったのかねえ」との返事。もう少し半島の先まで行った「カラブルンにならあるだろう」と言うことだったので再び車に。

カラブルンに入ったとたんにありました、ありました。ただ断崖絶壁にではなく畑の中に、オリーブの木の下に、まだ咲き始めたばかりの水仙がありました!雨が降った後のせいで水滴のついた花が重いのか皆うつむき加減で写真を写すのが一苦労です。こんな番犬に胡散臭がられながら夫と二人しばしすごい格好でそれぞれの水仙を撮影。一面の水仙には少し早かったようです。

家に帰って写真を見て初めて気がついたのですが、カラブルンの水仙はほとんどが八重でした。この水仙は日本の水仙に似ていますね。

 

 

どんな花が咲くのでしょう・・・。

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OTELLER SOKAGI(ホテル通り)

2011-12-20 20:50:29 | イズミル暮らし・イズミル案内

イズミルの古い町並みが残る地区BASMANE(バスマネ)、トルコ国鉄の駅があり駅舎に入ると大きな荷物を持った人や見送りの人たちが行き交い旅情満天。100年以上もずっとこの駅から色々ないでたちをした人たちが、イズミルの見本市やケメルアルトゥの商店街へ向かって歩いたり馬車に乗ったりしていた、そんな光景を想像することもそれほど難しくはない佇まいのBASMANE地区、駅を出てから数メートル歩くとそこに全長320mあまりの通称OTELLER SOKAGI(ホテル通り)があります。本当の名前は1296通り。くねくねとカーブを描く石畳の両側には、パステルカラーに塗り替えられた小さなホテルが軒を連ねています。

BASMANEはイズミルで一番古くから居住が始まった地区、19世紀初頭にできたOTELLER SOKAGI(ホテル通り)は当初住宅として建設されたものでしたが、この辺りを商用で訪れる人たちが増えて、宿泊施設への需要が増えたことからホテル街へと変わりました。しかし火災や社会情勢の変化、移民人口の増加と共に、OTELLER SOKAGIは再び住宅街へ、しかも中・下級層の居住区になってしまいました。

手入れされることなく、住民達による増改築が繰り返された結果、建築の特徴も失われかけていたところへイズミルの再開発プロジェクトが始まり、電話、電気のケーブルは地中に、後から外付けされた建物は撤去、屋根や軒、ひさしなどはオリジナルに合う形で修復され、今日の新OTELLER SOKAGIが復活したのです。 

ホテルと言っても、星のあるようなホテルではなく、部屋にTVとお湯の出るシャワーがあることが売りになる程度、ツアーでトルコを訪れるツーリストたちは間違っても足を踏み入れることのなさそうな場所です。

夕暮れ迫り小路を行き交う人も稀な時間、写真を写しながらきょろきょろしていると「Buyrun buyrunnn(ブユルン、ブユルーン=どうぞどうぞー)」とドアの外に飛び出してきたおじさん三人組。まるで中東の映画にでも出てきそうなお顔ではありませんか。何年このOTELLER SOKAGIを眺めてきたのでしょうか。色々話を聞いてみたかったけれど横でせかす人が1名いるので、やむなく記念撮影だけさせてもらいました。

ホテルの外で、ぼんやり座っていたこの女性、緑の毛糸の帽子がかわいらしいと思って望遠で写してしまったのですが、スーツケースにビニール袋、これがすべての家財道具なのでしょうか。あとで見てちょっぴり後悔。この日ホテルに泊まるお金はあったのでしょうか。一人で何やらぶつぶつつぶやいていました。

きっとホテルのそれぞれの部屋には、それぞれが映画の主人公になりそうな長逗留の住人もいるかもしれませんね。 

 

 

 折り紙で作った六角形の箱。

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IZMIR SAAT KULESI(イズミル時計塔)

2011-12-15 00:54:39 | イズミル暮らし・イズミル案内

私が住んでいるのはイズミルのKONAK区、買い物やどこかへ出かける時の多くは中心街のKONAK広場までメトロやバスで出ます。そこからまた乗り換えてフェリーに乗ったり、歩いたり・・・そんな時に必ず眺めるのがイズミルのシンボルSAAT KULESI(時計塔)。なつめ椰子と並んだ南国風な姿は美しく、いつ見てもすがすがしい気持ちになります。

アブドゥルハミト2世(1876-1909年)の即位25周年を記念して、1901年にオスマン帝国の高官Mehmet Said (メフメットサイド)パシャが、ドイツ領事館を手がけた建築家に作らせた塔は25mの高さがあり、まわりには4つのCESME(チェシュメ=泉水)があります。柱には北アフリカの雰囲気があります。

塔の時計はドイツの皇帝ヴィルヘルム2世(1888-1918年)の贈り物です。時計が置かれてから今日までただ一度だけ止まったことがあるそうです。1974年にあったイズミル地震で時計塔の上部が崩れ、地震のあった2時4分をさしたまま修復の終わる2年後まで止まっていたそうです。この地震、MD5.2だったそうですが・・・。

大昔に初めてイズミルを訪れた時は、夜だったので写真もとらずに記憶が定かではないのですが、数年前にHurriyet(ヒュリエット)紙で「トルコの最も美しい広場10」の第一位に選ばれたKONAK広場は、ぽつんと時計塔があるだけの寂しい場所でした。今思うと造成中だったのかもしれません。今はSAAT KULESIとイズミル湾フェリー乗り場の間には公園が整備され、広場の下には上下3車線の道路が通っていますが、当時はSAAT KULESIからすぐにフェリー乗り場へ行けたような気がするのです。

いつ頃の写真なのかは不明ですが、市電のレールが見えたり、対岸の街カルシュヤカにはまだほとんど建物が建っていない様子がわかります。今もSAAT KULESIの横にあるなつめ椰子の木、これがオリジナルなのでしょうか。

いつ行っても、絵になるSAAT KULESI、そのたびについ写真を写してしまいます。人が集まり、通り過ぎ、写真を写したり、座ったり、待ち合わせをしたり、鳩に餌をやったり・・・。季節により、時間帯により、それぞれの美しさがあってイズミルっていいなあと思う時です。

 

 

 

JIKADのロゴにもSAAT KULESIが。

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SEKIZ KOSELI KASKET(八角帽)

2011-12-05 01:20:54 | イズミル暮らし・イズミル案内

イズミルでHATAY GUNLERI(HATAY週間)があってから2ケ月、今週はELAZIG GUNLERIがありました。HATAY GUNLERIで味をしめ、今回は義妹親子を誘って出かけました。トルコ東部ユーフラテス川が流れるELAZIG、未踏の地です。会場に入ると伝統的な服装をした男性達が土地の音楽を演奏しています。お聞かせできないのが残念ですが、太い声の響きがとてもすばらしい。エリフ嬢、真ん中に座らせてもらって記念撮影です。

この地方の男性達がかぶるのはSEKIZ KOSELI KASKETと呼ばれる八角帽。これにシャルワルと呼ばれるもんぺの様なズボンをはいて、歩く姿を見るとちょっとタイムスリップしたような気がします。皆さんいいお顔をしています。

この八角帽、だてに八辺あるわけではないのです。8つの辺にはそれぞれこめられた意味があります。

1.COMERTLIGI(気前の良さ)、2.MERTLIGI(男らしさ)、3.DURSTLIGI(誠実さ)、4.YIGITLIGI(勇敢さ)、5.CALISKANLIGI(勤勉さ)、6.MISAFIRPERVERLIGI(親切に客をもてなす)、7.ALCAKGONULLULUGU(謙虚さ)、8.VATANPERVERLIGI(愛国心)。

八角帽をかぶる人はこのすべてを心がけ、誇りを持ってかぶっているのだそうです。かっこいいですね。こんな風にSEKIZ KOSELI KASKETを売っているスタンドもありました。最近は女性用もあるそうです。

美味しいものももちろんたくさんありました。食いしん坊の義妹は大興奮で「天国に来てしまった!」と言っていました。少しずつ何種類か買って皆おなかいっぱい。もっと食べたいものはあったのですが・・・。

上の写真はICLI KOFTE(イチリキョフテ)と言ってひき割り小麦で作った皮の中にキョフテ(肉団子)を入れて茹でたもの(揚げたものもあります)。このお姉さん、売っている間中踊りまくりでとても楽しい人でした。

こちらの写真はPESTIL(ぺスティル)。葡萄や桑の実、杏などを煮詰めたものから作られているそうです。中にはヘーゼルナッツや胡桃が入っています。ゴムみたいな食感ですが、食べ始めるとちょっと癖になるのです。トルコ81県、毎月どこかの県から来てくれたら通い詰めてしまいそうです。

 

 

ELAZIGはここです!

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EMANET DOLAPLARI

2011-11-24 00:07:50 | イズミル暮らし・イズミル案内

ぶらぶらと夕暮れのALSANCAK(アルサンジャック)界隈を散歩。夫は新しいカメラで被写体を探しながら。そういう目線のせいか私の目には全然はいってこないような景色やアングルを見ていることにびっくりすることがあります。

私もカメラは常に持ち歩いていますが、私の目線はブログネタ探し・・・。ALSANCAK駅から、IZBANに乗って帰途につくことに。乗り遅れないように走ってホームへ向かっていると目の端に!このオレンジ色が飛び込んできました。

なんでしょう、ああああっコインロッカー!日本の皆さんには珍しくも何でもないものですが、トルコで初めて見ました。日本にあるこういう便利なもの、トルコでは見かけることありませんから、トルコもがんばっているなあと嬉しくなりました。

電車を逃さないように、それでもブログ魂?で大急ぎで写してきました。コインロッカーがトルコでは「EMANET DOLAPLARI(預かりロッカー)」と名付けられていました。ALSANCAK駅からはIZBANで空港まで行くことができるようになったので、新しく設置されたものなのではないでしょうか。ロッカーのサイズも大、中、小、とあって大にはスーツケースも入りそうです。

使い方の画面を見てみましょう。

荷物を預ける場合

  • 預け品のサイズにより空のロッカーを選んでください。
  • 預け品をロッカーに入れて扉を閉めてから45秒以内に支払いをして下さい。
  • 5-10リラ札または0.25、0.50、1リラ硬貨でお支払い下さい。
  • バーコードチケットを受け取ってください。
  • ある場合はお釣りを受け取ってください。

荷物を受け取る場合

  • バーコードを読み取り機に読ませてください。ロッカーは自動的に開きます。
  • 時間が超過している場合は、表示されている超過料金をお支払い下さい。ロッカーは自動的に開きます。
  • 荷物を取り出してください。

料金

  • 小ロッカー:3TL(約124円)
  • 中ロッカー:5TL(約206円)
  • 大ロッカー:7TL(約289円)

 4時間以降1時間ごとに50クルシュの超過料金がかかります。

日本円に換算すると、この値段ですが、トルコでの実感は3TL=300円、5TL=500円、7TL=700円と言う感じです。日本と比べても結構な値段ですね。

実際に使う?と聞かれたら使う勇気は今のところありません。だってトルコですから。バーコードチケットが出てこなかったり、お釣りが出てこなかったり、扉が開かなかったり絶対ありそうですよ。ブログ魂で使ってみたらと言われそうですね。どなたか使われた方いらっしゃいますか~?

 

 

晩秋ですね。

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29 EKIM(10月29日)

2011-11-03 15:37:04 | イズミル暮らし・イズミル案内

風邪引いていませんか?私はやられました~。風邪には寝るのが一番!

10月29日はトルコの「共和国宣言記念日」で祝日でした。お祝い行事を見に行こうと思っていたのですが、多くの方が亡くなった先の地震やテロを鑑みほとんどの公式行事はキャンセルになりました。

せっかくのいいお天気なので街の写真を写しながらぶらぶら散歩に出かけけることに。大きなビルの壁面には大きな国旗やアタチュルクの旗、アパートのベランダにもそれぞれ小さな国旗がはためいています。久しぶりにフェリーに乗って対岸の街KARSIYAKA(カルシュヤカ)へ。

風は冷たいけれど、水面はきらきらと輝いて、餌をねだるカモメとフェリーの競争です。当てもなくずいぶん歩いて小腹がすいたので、以前近くに行って目をつけていたEDIRNE CIGERI(エディルネジエリ)のお店へ。CIGERと言うのはレバーのこと、トルコのTRAKYA(トラキヤ=ヨーロッパ)地方にあるEDIRNEの名物なのだそうです。YAPRAK CIGER(葉のようなレバー)とも言われるように薄く切ったレバーに小麦粉をまぶして揚げます。サービスする時には乾燥させた唐辛子を一緒に出すのだそう。

このお店も間口一軒の本当に小さなお店。メニューはありません。注文は「1人前?1、5人前(大盛りと言うことですね)?」それだけです。サラダは自動的についてきます。レバーなんてそれほど好物でもないけれど、トルコへ来てからたまに食べたくなる物の一つです。ここのお店のレバー、臭みはまったくなくYAPRAKの様に薄いせいか軽くさくさくっと食べられました。

外のテーブルに座っていた私たちの横へやってきたこの犬ボニー君、じっと待っているなと思ったら突然立ち上がりました!どこで覚えたのでしょうこんな技。思わず一切れあげてしまいました。 

 

二人から一切れずつおこぼれをもらうと立ち去ったボニー君の後から猫がやってきました。そして猫も同じポーズをするのです!もう大爆笑。ボニーがポーズをして餌をもらっているのを見て覚えたのでしょうか。猫の方は残念ながら間に合わずに写せませんでしたが、この写真を見ているだけで十分楽しめますよね?

 

 

このとぼけた顔がなんともいえません。

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