近所に住む友達の娘ECEM(エジェム)とその従姉妹DAMLA(ダムラ)は、日本のアニメ大好きな高校生。昨年の「SEVGI KOPRUSU PROJESI(愛の架け橋プロジェクト)」や「折り紙のフラワーバスケット」など、いつも私を喜ばせ幸せにしてくれる若い友人です。バイラム(イスラムの祝日)や新年にもわざわざ二人揃って挨拶をしに来てくれます。
今回は、夫が二人を喜ばせたいと日帰り旅行を計画しました。夫はセルチュクにあるマケットキョイ(模型村)が大好きで、最近は誰でもそこへ連れて行きたがります。と言うことでセルチュク方面にある観光地と来ればスタンダードにエフェスやシリンジェ、トルコの学校は日本のように修学旅行や遠足などの行事があまりないのか、二人とも行った事がないと言います。
次に日程を決めるのがまた大変。建築家を目指すDAMLAはこの夏大学入試を控えた高校4年生、学校の授業の後はもちろん週末も塾へ通っており予定のない日がまったくない状態。ちなみにECEMは幼児教育を専攻したい高校1年生です。二人の予定があいているのは1月末から2週間あったSOMESTRE TATIL(学期休み)の最後の3日間だけでした。
雪が降ったり雨が続いたこの冬のイズミル、この日はぽっかりと太陽が出て小春日和の絶好の遠足日和でした。小さな村シリンジェは、最近観光化著しく、狭い山道を大型バスが連ねてやってくるようになってしまったので、混まないうちにと最初に訪問。山肌にへばりつくシリンジェの家々の景色は変わらないけれど、村の中心のお土産屋さんやカフェは来るたびに増えて京都の三年坂かと思うような混雑ぶり。それでも村の中に入っていくと、昔と変わらぬ家畜と共に暮らす人々の生活が垣間見られます。どこで見ているのか、家の中から「山で採れたKEKIK(タイム)があるよ」とさりげなく商売に精を出すおばちゃんもいます。
エフェスは、もう本当に20回くらい行ったでしょうか、いつ行っても青空と華麗なケルスス図書館のコントラストに見とれます。この日は日本人と韓国人ツアーが次から次へと来ていました。
ハドリアヌス神殿前で日本人ツアーが立ち止まってガイドさんの説明を聞いている間、私達も一休み。二人が座っていた石の上にツアーの一人の女性が座りました。DAMLAが少し詰めて場所を空けてあげるとその女性が「ああ、ありがとうございます」と丁寧に日本語でお礼を言いました。DAMLAは即「ドウイタシマシテ」と日本語で返答。女性は「あらあ、日本語がお上手なのねえ」とびっくり。
日本のアニメ効果はすごい!もちろん彼女達が見ているアニメはトルコ語字幕がついているそうですが、字幕と会話を合わせて見ているのでこんな挨拶程度の日本語は知っているのです。アニメ友達同士でFACEBOOKで会話しているのを見ると「oyasuminasai」とか「Damla chan」とか書いているので笑ってしまいます。でも見知らぬ日本人と話すのは初めてでしょうに、咄嗟に口を突いて日本語が出てくるというのはやっぱり若さかなあ。夫はこの日一日中「若いっていいねえ」とつぶやいていました。
最後にマケットキョイを訪問してすべてのスケジュールは終了。帰り道に私達がこちら方面へ行く時に立ち寄るロカンタ(レストラン)で食事をしたのですが、このロカンタは幹線道路からちょっと道を離れたところにあって個人で造った池や滝があります。そこで見たこの光景↓この日一番の感動だったのですが、皆さんいかがでしょう・・・。
木の枝に止まっている鶏たちなのですが・・・。鶏のこのぽったりした体型?と木の枝がなんだか似合わないと思うのは私だけでしょうか。でもそう言えば「ブレーメンの音楽隊」でも鶏は一番上に乗っかっていましたね。
貴重な休みの日を私達と一緒に過ごしてくれたDAMLAとECEM、どうもありがとう。あとでECEMの両親に「もういつでも二人ともあげるから持ってっていいよ」と言われました。
ざくろまでトルコ国旗をつけています。
※記事と直接関係のないコメント、特定の個人を誹謗中傷するコメントは削除させていただきます。