トルコに住むようになり、セルチュクで毎冬行われているDEVE GURESI(らくだ相撲)のニュースを見るたびに「ああ、今年も見逃した~!」と残念に思っていたのですが、ひょんなことからエーゲ地方では毎年12月から3月にかけて毎週巡業の様に各地を回っていることを発見!?
そんなに遠くない場所で都合のよい日曜日に行われる日をチェック、イズミル発祥の地と言われるSMYRNA(スミルナ)広場で行われるDEVE GURESI FESTIVALI(らくだ相撲フェティバル)に出かけました。
ふだんはパザル(青空市)に使われているらしい広大な広場が人、人、人で埋まっていました。近づけないのではと思い、まずはそれほど人だかりのしていない出番待ちのらくだが控えている場所へ。観光地で見かけるひ弱そうならくだと違って堂々としたこの姿、そして優しくとろーんとした目、動物好きの血がさわぎます。
DEVE GURESIは一般にエーゲ、マルマラ、地中海地方で行われ、遊牧民の風習から来た競技、ひと瘤のYOZと呼ばれる雌のらくだとふた瘤のBUHURと呼ばれる雄のらくだを交配させて生まれたTULUと言う雄のらくだによって行われているそうです。このらくだはDEVE GURESIのためだけにSAVRANと呼ばれる世話人が育て、競馬と同じように血統が重視されているようです。
競技が行われている土俵(広い小学校の校庭くらいありますが)にはなかなか近づけませんが、その周りで観戦する人たち、これがイズミル?と思われる濃~いトルコおじさんがいっぱい。でも競馬の様な必死さは全然なくて皆さんのんびりと和気藹々。
競技そっちのけでマンガル(BBQ)を始めている人たち、自前の楽隊でROMANLAR(日本語でロマ)の人たちが踊り狂っていたり、前や後ろを通り過ぎる人をものともせずに宴会状態のグループなど、なんだかのどかでその昔まだトルコ民族がこの地へ来る前に中央アジアのどこかの草原にいた頃もこんなお祭りが行われていたのかなあとはるか昔に思いを馳せてしまいました。
競技の場では、もちろんらくだ達の戦いも繰り広げられているのですが、その周りをゆったりゆったり通り過ぎていくたぶんCMを背負ったらくだのこののんびりペースがたまらなくいい雰囲気(下のビデオをご覧下さい)。
そのうちに雨がぽつぽつと落ちてきました。この時季イズミルへ降る雨はどこかの砂漠から飛んでくるのか砂塵交じりの雨。黒いコートには泥が降ったような跡がつきます。大事な大事なカメラを抱えるわが夫、らくだ撮影を早々に終え、上着の中にカメラを隠して「帰ろうよー、帰ろうよー(カメラが濡れるから・・・)」と始めました。
一人で帰ってください、とはさすがに言えないので後ろ髪を引かれながら会場を後に。ああこのテンポ、なんだか私にとっても合っているような気がします。今年のDEVE GURESIのシーズンはそろそろ終わり、来年はスケジュールをしっかり把握して追っかけしようかなあ。
帰り道で見かけた春。
☆現在のイズミル☆
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相撲用のラクダを育てているんですね。日本の闘牛や闘犬とも通じるものがありますなあ。
この相撲用のらくだの話は初めて知りました。歴史をもっと詳しく調べると面白そうです。
yukacanさんが仰ったように、風格といい化粧まわしのような衣装で、私も同じように相撲だわと感じました。近くで見たら迫力があるのでしょうね。それにしても、凄い人出ですね。雨が降って残念でした。
らくだ君達は飄々としていて闘志があるのか?はちょっとわかりませんでした。だってすたこら逃げ出すらくだもいましたよ。これだけのまわし?をつけているので雨が降って来たらすぐにビニールシートのレインコートを来ていました。
飾り立てた駱駝さん、晴れがましい飼い主の愛情がイッパイ!・・・ポッコポッコ?チャリチャリ?貝の音も~春の訪れですね。
足音や飾り物の音はしなかったような気がします。
化粧回しならぬ、鮮やかな飾りがすごいです!
以前オーストラリアのバックパッカーズのお庭で、らくだを見ましたが、
こんなに迫力は感じませんでした~。
みんな集まって、お祭り。
楽しそうですね。
そういえば、Hatira Sevigili 68話全部見ました。
トルコの生活の様子、さらに学べましたょ。
のどかな雰囲気でわいわいと見ているだけで楽しかったです。
HATIRLA SEVGILI私は見ませんでしたー。音楽は覚えているけれど…。1960年1970年頃のトルコのお話なんですよね?いかがでしたか?主役の女優さん、今も大活躍ですよ。
私は小さいころあのこぶが気になって触ってみたかったわ~
衣装もトルコらしく華やかですね。
私もこぶにさわってみたいなあ。
衣装、かわいいでしょう?こういうのを作っている人を見てみたい。