秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

秀明百話。その8。

2007年08月12日 08時03分35秒 | 秀明百話
帰ってまいりましたよ~。帰っていきなり、てのもナンですが、お盆だし、
「百話代8話」です。

今日の百話は恐怖、というより不思議な思い出の一つです。

いつも8月になると思いだすのは、自分の誕生日に起こった出来事だからでしょう。

京都と丹波の間を走る9号線にKトンネルがあります。今では縦貫道を走る事が
多いので滅多に通ることは無くなりましたが。

20代の後半、小型のヨット(二人乗りのディンギーというタイプ)を所有して
いた時期がありました。なんて書くと小金持ちに聞こえるけど、中古です。

3月ころから10月まで、ほとんど毎週末は海の上。今考えると元気だったなぁ。

縦貫道がまだ無い頃だから、夏休み中はかなりの大渋滞でした。

そんな時、車中で盛り上がるのが、時期柄「怪談話」ですよね。

S君の話では、以前このKトンネルを車三台で通過した人達がいたそうです。

トンネルを出たとたん、三台とも次々急停車・・・。

運転していた三人が真っ青な顔で走り寄って、一人が言ったそうです。

「見たか?」声の出ない後の二人はうなずくだけで精一杯。

三人はナゼかルームミラーが気になって何気なく見てしまった・・・。

ミラーには恨めしげな女性の顔が写っていたそうです。

まあ、そんな話ももっともだ、と思ってしまうほど、ちょっと嫌~な気が漂う
トンネルです。

で、ワタクシの体験ですが直接このトンネルとは関わりはありません。
(何で関係の無い話をするんだ!と言わずもう少しお聞き下さい・・・。)

この頃より数年前の学生時代の話です。

当事も夏休み中はアルバイト漬け、毎日ぐったりで、朝も何とか起きるのが
精一杯。

朝刊なんて読む元気もなかったのに、その日に限って何気なく新聞に目を
通して、驚きました。

早朝Kトンネルを出た付近で交通事故、一名は即死、他の一人は重症。
死亡欄の名は小学生時代の同級生でした。

小学校当事は良く遊んだ中ですが、卒業後はほとんど音信もなく、ときおり偶然に
出会うと「よお、久しぶり~元気?」と挨拶を交わす程度になってました。

親しい友人には直接連絡が入ってたんですが、その程度の付き合いになって
たから、もしかして新聞を通して連絡してきたのかなぁ、と今では思ってます。

事故があったのが奇しくもワタクシの20の誕生日だった、という事もあり、
忘れる事のできない不思議な出来事です。