秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

深草大岩神社。

2012年05月11日 20時58分36秒 | 京都非観光迷所案内

 迷所案内で投稿する際、はたして迷所なのか、名所なのか少し迷ってしまう
場合があります。(だから迷所、という解釈もできますが)

この深草にある「大岩神社」は迷うことなく迷所でアル、とワタクシ胸を張って宣言
できます。と、いうか久々に好みの社に遭遇できた、つうのが正直な感想です。

醍醐と深草を結ぶ大岩街道にドォンと建つ立派な石柱。それには「大岩神社参拝道」
と刻まれています。そういやこの道を行き来しているときに、何度か目にしていましたナ。

この日はその石柱に呼ばれたかのように、ハンドルをきっていました。急坂は行けども
行けども竹藪の中。車の擦れ違いに往生するような細道です。
   

天気のよい昼間だから良かったけど、雨降りの夕方なら途中で引き返したくなるような
藪道です。いや、引きかえそうとしても、Uターンする場所もほとんどありませんケド。

途中でやたら目についたのが不法投棄監視中の看板。10~20mに設置されていま
したね。今は投棄されたゴミはみあたらないけど、以前は酷い状況だったそうです。

ゴルフ場の手前、ようやく道が開けてきた所で、右手に見えてきました、冥界へ、
いや違った社殿へいざなう石の鳥居が・・・。
   

この、ちょっこし荒れ果てた感の参道は、いやがうえにも期待を感高めてくれますナ。
             

祇園社の「牛頭天王」。どういう由緒でここに勧進されたのか?他にも数点歴史が
刻まれた石碑が目にとまりましたが、近くに寄って観察するのはヤメときました。
   

私の野生のカンというか、嗅覚がとらえたのは、マムシの匂い・・・。実際に匂う
のではなく、六感がそう告げているのであります。

仕事中にこんな山の中でマムシに噛まれた日にゃ、シャレになりませんワナ。

見えてきました、社務所の一部。参拝者用の新しい蝋燭が、かろうじて廃屋(社)で
はないことを示していました。
 

この提灯と山のように積み上げられた古い札、エエなぁ・・・。
 

このまま時代劇のセットに使えそうです。さしずめ盗賊たちの隠れ家といったトコです。
   

こちらは多少なりと人の気配が感じられましたね。(この黒電話は使用できるんだろうか?)
   

また、ハゲチョビ奉納額のコレクションが増えたぞ。これは衝立になっていますが、以前は
奉納絵馬だったと思います。
   

たとえ荒廃した社とはいえ、ちゃんと参拝はいたします。柏手を打ち、頭を垂れていた時、
隣の社殿でも柏手を打つ音が・・・。ハッとして首をそちらに向けたけど誰もいない。

恐る恐る隣の拝殿に近づいて確認したら、小さな小さな社殿の中に小さな神職の老人が
一心に祝詞をとなえていはりました。

ちょっと人心地ついたけど、あれは本当にヒトだったんだろうか?まさかムジナ?
それは冗談ですけどね。

由緒所以の書かれた立札ですけど、なぁんにも読めませんやね。
   

大岩街道沿いの石柱をはじめ、参道の石灯籠や鳥居などの石材は最近リニューアル
された様子です。

もしかしたら、石関係から修復が手がけられているのかも知れません。他の推理もでき
るけど、まぁ、別にいいや。こんな鳥居は初めて見ましたね。
      

この大岩神社は迷所案内でもかなりいいとこに位置します、って勝手な私の好みです
けど・・・・・。ブログくらい勝手にさせてくれい!。(最近フラストレーションが溜まり気味?)