秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

ネットで着物。

2006年10月28日 06時15分09秒 | 着物話
昨夜は近所の焼肉屋でビール、マッコリ、焼酎。(たまには肉も食わねば)

9時前に沈没・・・・。

したがって、今朝はオテントウサマより早くお目覚めです。

早起きしたから、今朝は「きもの話」。なんの関連性もないけど・・・。

随分前からネットで着物の売買が、盛んにやり取りされていますね。

その如何は別として、今日は今回の催事でご一緒した「しぼり」
の問屋さんのお話をいたします。

「しぼり」の着物では誰もが知る、有名な老舗です。

何でもその店名の札を付けた偽物が、ネットで売買されているとか。

正札で二百数十万の物が、十分の一程の価格で、なんて、関係者
ならすぐ偽物、と気が付きます。

当然、問屋さんも気が付いて、弁護士を通じて抗議したワケですが、
すでに商品は売却されて、証拠がない、との返答。

そこで、次のオークションで競り落とし、再び抗議。

しかし、問屋から仕入れた物で、ウチも被害者だ、と開き直り・・・。

その先は追及されないよう巧妙に仕組まれているようです。

老舗問屋さんもそれ以上の裁判や、弁護士の費用、担当者の手が無い、
というコトで諦めています。

恐らく、そのあたりも見越した悪質な犯罪行為です。

今でも、その商号の札を堂々と、写真にアップしていますが、
通し番号の部分は写していません。
(製造月日や流通経路など、分ってしまいますからネ)

購入した人が、とても手に入らない、と諦めていた憧れの作品が
信じられない価格で自分の物にできた。だからいいんで無い?

ってことで済まされる事なんでしょうかネ?

ネットを利用して、賢明なやり取りは良いコトだと思いますが、
オイシイ話には要注意。

これは着物に限らずですけどね。