HITOMIのおくに(ちょこっと日記)

瞳にうつる たくさんのもの・・・日々を(出来れば面白く)書きたい、ちょこっと日記です。

運命の子猫

2022年02月01日 | 結婚生活

時が経ち、ある2月の寒い朝、我が家の前に子猫が現れた。
シャムネコの血を引いた、とてもきれいな猫だった。
それを伝えてきたのは、他でもない夫だった。

以前、拾った子猫を飼おうとして、結局義祖母に咎められ、
ワタシも長女も泣く泣く実家に預けることがあったし(命と生きるということ② 参照)
何より、夫は猫の毛が苦手で、忠実な犬にはかなわないという気持ちの持ち主のため
戸惑った。

夫は
「家に中に入れていいよ」
と、いともあっさり言ったので、戸惑ったものの、玄関まで入れることにした。
そうしたら、再び夫が
「家の中まで入れてやったら?寒いんだし」
と続けた。

いったい、何を考えているのだろう?
そう思いながら、冷えて小さくなっている子猫を、暖かい部屋へと入れた。
今後、どうするか考えないといけないけれど、とりあえず『今』必要なものをそろえることにした。

正式に飼うと決まったわけではないので、トイレは猫砂だけ購入して
小さめの段ボールとゴミ袋で、簡易的に作った。
あとは、フードと入れ物。
すでに犬を飼っていたので、多少のものはそろっている。
当時は、現在ほど、保護団体などがメジャーではなかったので
“猫を拾った場合は、どうすればよいか”
ということは、まったくと言っていいほど思いつかなかった。
(実家で猫を拾っては飼っていたが、今ほど情報があったわけではなかったし)

そんな子猫を、先住の犬は「なんだろう、これ?」と遠巻きに見ていたが
子猫は全然臆することなく、犬に近寄って行った。
先住の犬はその時点で、すでに避妊手術を終えていて、子は産めなかったのだけど
その子猫が乳を欲しがり(乳離れして親が引き離したと思われた)
犬の乳を吸ったことで、犬の母性本能を刺激したようだった。
その日以来、犬は子猫を守るように、日々一緒にいるようになった。

弱っていた子猫も、暖かい部屋と食事で元気になり、
猫好きの長女もとても喜び可愛がり
家族の一員として暮らしていけるね、と思った。

犬と子猫、楽しい日々。
こんな日が続くのだろうと、考えていた。
これがひとつのクッションになれば、と、淡い期待も抱いた。

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