HITOMIのおくに(ちょこっと日記)

瞳にうつる たくさんのもの・・・日々を(出来れば面白く)書きたい、ちょこっと日記です。

社会人経験②

2022年03月31日 | 結婚生活 外伝

一緒に仕事をしていて、この年配女性はくせの強い人だと思った。
今も一緒に働いているが、ワタシとは生きてきた世界が異なる人だった。
そのうち、中途採用の社員は会社を休職し、半年後辞めていった。
この年配女性が、他の社員に話していることを聞いてしまった。
「経験者だっていうのに、仕事が出来ないからしつこくきいてやった。
 自分で考えるんじゃなくて、仕事を与えられてただけだった。
 なにが経験者だよ(笑)」

ああ、一種の苛めじゃないか。
こういう人がいるから、後進が育たないのか。
多くの原因は、恐らくこの人だ。


確かに、中途採用の社員は、少し感覚的に違うところがあった。
自分のしやすいように、ルールを無視して仕事をしてしまうし
それを指摘しても「私には出来ないから仕方ない」と言ってのけてしまう。
でも、教えられたことはきっちりとやっていたし
繰り返しすることは、忘れることなくやっていた。

ワタシの方が、ところどころ忘れてしまうことがあったくらいだ。
その社員は、やる気はあるけれど、上手く当てはまることが出来ず、
おまけに、なぜか人の神経を逆なでしてしまうというところがあり
ほかの人から手を離されてしまう、という結果になっていた。

そんな状況の中、ワタシの中で、変な責任感と対抗意識が働き始めた。

生きていくためには働いて、金銭を得なければならない

自分は当時、派遣社員としての給料が思ったより多く感じて
満足していた。
今思えば、まったく多くはない。
一年後、契約社員の打診があり、その通りになったが
社会的には、底辺の給与だ。
そして、それでも働き口があることを幸いとする年配者が、多くしがみついている。

そして、そんなベテランを重宝がる会社。
ベテランは、長年勤めてきた自尊心があり、
定年を迎えて立場が時給制に変わろうとも、
その自尊心が立ちはだかり、育とうとする若い芽を摘んでしまう。

そんな職場は、派遣法改正により、一斉に正社員化を実行。
ますます、年配社員が勤めやすい環境になり、高齢化が予測される。
運悪く、契約社員のまま定年を迎えた人たちは、時給制となり
格上げされた正社員への風当たりを強くする。
だけど。
立場ではワタシも同じだ。
生きていくために、働かなければならない。

ワタシのその気持ちだけが、年配者たちを受け入れる。

割り切り。

社会ではそれが必要なことも、覚えた。

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社会人経験①

2022年03月22日 | 結婚生活 外伝
紙切れ一枚のことだけど、解き放たれた気がした。
今までの生活に戻らなくていい。
そんな風に思ったら、未来は無限のように思えた。
 
ワタシは、パートのダブルワークに限界を感じたとき、
パートはやめて、大手三社の派遣会社に登録した。
無論、すぐに職が見つかるとは思わなくて、
2~3ヶ月は無職になるだろうと予測していた。
 
トップ2の派遣会社は、簡単なパソコンのテストがあって
ワードとExcelがどの程度使えるのかということも、判断された。
大手三社に登録したものの、一社だけは現住所と住民票が同一でないといけなくて
結局は、2社に本登録することになった。
(住民票を簡単には移動できなかった理由があったから)
 
一社は「事務職って、今は難しいんですよねぇ」という言葉通り、
なんの紹介もされなかった。
もう一社は外資系の派遣会社だったのだけれど、すぐに仕事の紹介があった。
面接を受けに行ったけれど、そこは断られて、難しいものだな…と思った矢先、
今ワタシが働いている職場の紹介を受けた。
 
当時は、娘の費用をねん出するため、生活費を稼ぐため、という気持ちだったので
仕事を選ぶことなど考えもせず、面接を受けてすんなりと、決まった。
担当してくれた派遣元責任者は
「ある程度、人生を経験されている方でないと、ここは難しいんです」
と、言った。
 
この言葉は、本当に的を射たものであると、今更ながら思う(苦笑)
派遣先の長は、とても気さくな方で「すぐに来てください」と
パートの最終日終えたワタシは、翌日から勤務することになった。
 
【派遣社員】はその名の通りで、派遣されて別の会社の仕事をするから
責任のある仕事は、させてもらえない。
そのぶん、気持ちの上では楽で、双方の会社に損をさせないよう
ただ真面目に淡々と働けばいい。
20数年ぶりの事務職は、パソコンが当たり前になっていたが
限られたシステムを使っての仕事だったから、難しいことではなかった。
 
しかし、業種としては特殊なので、今まで経験したことのない分野を
経験することになった。
職場はどう見ても、年配女性が多く、最初は感心していた。
こんなに働く意欲のある女性が多い、という風に捉えたから。
 
そんな中、職場の長から「契約期間を半年に延ばしてほしい」という
要望をもらったのだけど、断った。
当時は、一緒に勤務することになった新入社員(中途採用)の人が
少々苦手で、その人との相性によっては、辞めることも考えていたから。
 
勤務してしばらくすると、職場に派遣社員が多く
そして、入れ替わりが激しいことにも、気付いた。
そのうち、詳しくは書けないけれど、配属部署で動きがあり、
ワタシは変な責任感で、ずっと勤務し続けることになった。
 
そんな中、ワタシが勤める前には、人の入れ替わりが激しく
人が居付かなかったという話が、耳に入った。
しばらくして、配属部署の年配女性が、中途採用の社員を完全無視し始めた。
(続)
 
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新型コロナワクチン3回目

2022年03月20日 |  雑 日 記

こんばんは。
先日、新型コロナワクチン3回目を接種してきました。
1,2回目と同じく、自衛隊で接種です☺

実は、ワタシより数日前に、長女も3回目の接種を終えていて

「お母さん、すっごいイケメンさんに打ってもらったよ」
という話を聞いて、眼福があるかも!?と思っていたのですが
なんのことはない、接種前日に、接種場所が違うということに気付きまして、

そう、長女は【府】の集団接種センターで受けた ということがわかり

ワタシが受ける【国】の集団接種センターには、イケメン医師はいないということが発覚しました(笑)
(いや、必ずいないというわけではなく、長女が見たイケメンはいないということだ。←なんの説明?)

予約を取った時間より、30分早く着くように行ったのですが、
ガラガラで速攻で、ダーツをするように「スターン!」と接種終了!

思いがけず早く終わったので、(人混みは避けたかったのだけど)用事を済ますために
梅田により、どうせ来たなら・・・と、余計な買い物までしてしまったぢゃないか(´;ω;`)

あああ、支払がっっっ

翌日は休日で、朝から元気で、一通りの家事をこなしたけれど
接種後24時間が経つ頃、関節痛と筋肉痛、そして悪寒、発熱と
とんとん拍子にやってきました。

ちょうど昼食を終えた後だったので、ちゃんと今回は鎮痛解熱剤を飲めたし
昼寝もできたので、夜には熱も下がり、体の痛みも和らぎました。

でも、長女と同居でよかった。

実は、元気だったため、午前中にワンコのトリミングの予約電話をしたら
「今日なら空いてます」
ということで、昼過ぎに連れていくことになっていたのです。

もちろん、ワタシは寝込んだので、長女に連れて行ってもらいました。

長女様さま。(感謝)

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離婚成立。

2022年03月18日 | 結婚生活

転送されてきた相手方の弁護士からの文書には、
その女性とは性的関係はないが、女性側に迷惑をかけたくないので
慰謝料としてではなく、解決金として支払いたい、とあった。

それも、不貞離婚慰謝料としての一般的請求額の、満額だった。

なんとなく、相手方の弁護士の文章からは、
もう手に負えないし賛同したくないので、ここら辺りで折り合いつけて解決したい
という雰囲気を読み取ったのは、ワタシの都合よさなのだろうか(苦笑)

ちょうどその頃、娘たちが夫のFacebookアカウントを見つけた。
どうやら、ワタシが家を出てから作成したとみられ、
SNSに疎い夫が、わざわざ作ったということに、目的を感じてしまってドン引きだった。

夫が付き合っていた若い女性も、SNSアカウントを持っていて
関係が分かった時点で、ネットに強い娘がある程度、彼女の出身校や交友関係など、
押さえていたのだった。
家を出る前、娘がなんとなくテレビ番組にかこつけて、
夫の前で匂わせていたのだけれど、夫は全くと言っていいほど
自分のことだとは思っていなかった様子だった。

その夫のアカウントに、ある写真があった。

愛犬と同犬種の写真があった。

その写真を見て、嫌な予感がした。
その犬の、これからの人生ならぬ、犬生と
なんとなく、第六感的な、ものだった。

今までの、夫側との平行線の、不毛なやり取りはなんだったのかと思うくらい
その後は加速度的に話が進んだ。

こちらの条件をすべて飲む形で、解決へと向かった。

1.愛犬はそちらに渡してもいい。動物保険の契約者変更にはすみやかに対応する。
2.離婚には応じます。記入した離婚届を、弁護士宛に送ります。
3.解決金を支払います。ですが、一度には無理なので、一部分割払いでお願いします。

ということで、落ち着いた。

1.の契約者変更にあたり、保険会社に概要を伝えたところ
事情が事情なので、特別に、契約者の承諾なく手続きをさせてもらいますということだった。
2.については、1ヶ月ほど過ぎたころに、弁護士からのお手紙として送られてきた。
3.については、ないところからは取れないので、誠意として受け取った。

弁護士からは、報酬として、一括して受け取った現金分からいただきます、ということで
本当に良心的にしていただいた。

(後にわかったのだけれど、ワタシが相談していた時、弁護士の彼女は結婚していた。幸せの絶頂期に、このような暗い話をお願いしてしまって、申し訳なかったと思う……いくら仕事とはいえ)

夫から受け取った『解決金』で、三女の居住費を払えた。
これが、ずいぶん助かった。

そして、離婚届をもって、自宅近くの役所へ行った。
(勤務先から帰宅する途中にあるので)
離婚成立まで、一年、かかった。

提出した日は、大好きだった実祖母の誕生日だった。

(終)

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平行線からの逆転アッパーパンチ

2022年03月15日 | 結婚生活

ワタシが出て行った理由も聞こうとせず、ただ愛犬を返してほしいというのか。
やはり、家を出て正解だったのかもしれない。

飼い犬に関しては、正直連れて出るか迷っていた。
しかし、三女の懇願もあり、冷静に考えてみても、
犬も夫の傍にいるよりは、連れて出た方が幸せだという結論に至ったのだった。
夫は気まぐれで犬を購入したが、トイレの躾から何から何まで、ワタシの仕事になった。
前回の犬で覚悟はしていたけれど、まったく一緒だった。
そして、夫は犬と遊びたい時だけ、遊びや散歩をし、
それ以外は、散歩も餌やりも水替えもトイレ掃除も、一切しなかった。

そんなことを考えたとき、やはり犬をちゃんとした「命」であるとみることが出来る
人間と一緒にいた方が、犬のためにもいいと思ったのだった。

弁護士には、はっきりと
「犬は返せません。ちゃんと世話をしてこなかった人に、今後出来るとは思えないから」と伝えた。

というのも、家を出るきっかけとなった猫が、突然亡くなってしまったのだ。
突然体調を崩し、病院に駆け込んだものの、
手に負えない状態だから大きな病院に行ってくれと言われ、
緊急手術を選んだが、翌朝亡くなってしまった。
先天的に肝臓が機能しておらず、開けてみたもののどうすることもできなくて
閉じるしかなかったと、目に涙を溜めた獣医師は言った。
悲しみの真ん中で、命は渡せないと、改めて思った。

お金を払わないことに関しては、やはり弁護士の方が反応が大きかった。
(相手側から、〇〇銀行の夫の口座から、〇〇万円引き出されているから返すように、などと来ていたが、ワタシが夫の口座に子供の学費を貯めていたものであるので、学費・留学費用の振り込み証明をすべてつけて、納得させた)

子供とのコミュニケーションを邪魔しないでほしい、に関しては
ワタシは子供たちに、一切コンタクトを取ることを禁止しているわけでもなく、
両親のことは気にせず、子供として好きに行動してほしいと言っている、と伝えていた。
(しかし、これは今後3回ほど言われてきて、フチぎれそうになった・苦笑)

のちに気付いたのだが、夫側の家族は、子供が親にお伺いを立てるのが当たり前だった。
そのため、「お父さん、一人で不便じゃない?大丈夫?」と子供の方から言ってくるものだ、
と思っていた節がある。
その都度、「何も禁止しておりません。ご自由に連絡を取ってください」と
同じような返答を繰り返した。

 

こちら側の弁護士が、「相手側の弁護士さんは、どんな風に頼まれたのでしょうね?」と聞いてきたことがあった。
『以前勤務していた職場の同僚に紹介してもらったのだと思います』と返したのだが、弁護士さんは何か感じることがあったのだろう。
相手側の弁護士さんの名前で検索してみると、ワタシの想像は当たっていた。

そしてそこに書かれていたのは、得意分野は企業法務ということだった(苦笑)

 

数回のやり取りを経て、状況があまり変わらないことがあり、
弁護士さんと3回目の面談をした。
その場でパソコンを開いて、作っている文章を見せてくれた。
やはり、これでは弱い。そう思った。

「では、あれを出しますか。」

というのは、女性関係のことだ。
ワタシは契約した時に、すべての証拠書類を提出していた。
弁護士さんは、状況まで出すことを提案したけれど、
ワタシは、まず相手方の名前だけ出しましょうと言った。

その場で、文章に文言を付け加え、その文書を夫側の弁護士に出すことで合意。

“では、慰謝料として〇〇円を、●●●●さんに請求させていただきます。”

数日後、弁護士さんからの連絡には

いきなり相手方の態度が変わりました。

とあった。

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社会勉強のなかで。

2022年03月14日 |  雑 日 記
最近は、情報が溢れかえっていて、迷うことも多々あるけど
逆に気付けたこともある。

新型コロナの流行で、専門家が情報の発信をし始め
本当に色々な発言が溢れかえってた。
そんな時でも、ちゃんとした結果を得てない情報が錯綜し
それに踊らされる人たちも、いた。

そんなことが重なるに連れ、
「専門のことは専門家に任せろ。素人が勝手な発信をするな」
などという風潮になってしまった。

ワタシもそのうちの一人で、何気なく呟くことすら、怖くなった。
ネットの世界だけではなく、現実社会でも当てはまっている気がして
会社で話されている内容に、知識のなさを感じたり
受け取ったまま、調べもせずに伝わっていたりして

《調べればワカルことなのに》

と思うこともあった。

だけど。

ワタシは、その人の経験したことのない世界を知っているかもしれないし
またその逆もある。
自分が見てきてことが全てではないし、
その人が、ワタシの見てないものを見てきたかもしれない。

そんなことを考えると、本当に小さな世界が此処其処にあって
そんな多様な世界が関係している中で
人間はよくコミュニケーションを取っているな、と感心する。

自分にだけ当てはまるんじゃない。
それは、他人にも当てはまること。

最近は、そう思うようにしている。
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はじめの一歩。

2022年03月12日 | 結婚生活

弁護士には、とにかく離婚一択で、お願いしたいと言った。
しかし、弁護士に頼むには費用が必要。
今では「法テラス」という方法もある。
どちらを使った方が良いのか、弁護士に聞いたところ
「法テラスを利用するには、審査が必要です。
 そして、どちらも着手金が要ります。私は〇〇円で請け負いますが
 法テラスを利用した場合、それより若干高くなる可能性もあります。
 どちらを選ぶかは自由です。着手金に関しては、分割もお受けします」

ざっと経緯をお話しして、考える時間をもらった。
でも、心はもう決まっていた。

数日後、彼女にお願いすることにしたので、契約をしに弁護士事務所へ行った。
弁護士事務所に足を運んだのは、このたった2回。
弁護士の彼女に会ったのも、3回だけだった。
あとは、メールでのやり取りになった。
仕事をしていると、このやり取りがとても簡単で、良かった。
ただ、文章のみでは細かなニュアンスが伝わりにくいこともある。
そこは、丁寧に細かく書かねばならない。

契約の場で、こちらの要望を伝えた。
最初は金銭をもらうことは考えてなかったが、やはり今の状況では
もらっておいた方がいいと、勧められた。
(そりゃそうだ、成功報酬をもらわねばもうけにならないから・苦笑)

具体的な金額を決め、ことはスタート。
ワタシは、弁護士からの連絡を待つことになった。

別居をした場合、【婚姻費用】というものが請求できる。
でも、ワタシの場合、夫は無職のため請求できない。
弁護士は、生活するためにはお金が必要だから、給与はちゃんと出てるでしょう、と言うが、
法的に請求するには、ちゃんと給与が支払われている事実がないと、これは無理。
無職は「婚姻を継続しがたい重大な事由」にはなりうるかもしれないけれど、
婚姻費用請求は、無理だった。

そして、離婚による年金の分割、というものもあるけれど
うちは個人で国民年金加入なので、分割も無理。

ワタシが弁護士に離婚原因として主に伝えたのは、暴力の件。
だけれど、夫側が立てた弁護士からの連絡文は、どうにもこうにもピントがずれていて、
こちらの弁護士もワタシも首をひねるばかりだった(苦笑)

だって。

まず最初にワタシに伝えてきたのは

連れて行った愛犬を戻してください

ということだった。そして、

 

お金は一切払いません

子供たちとのやり取りを、妨げないでください

 

・・・・開いた口が塞がらなかった。

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転居と支援措置と介入。

2022年03月09日 | 結婚生活

夫は、なんの感情もない声で、話してきた。
こちらを心配することはなく、娘のことを気にすることもなく
ただ、ワタシの持ち出したものを戻せ、と言ってきた。

ただ、それだけだった。

電話を取ってしまった事は、長女に不用意だと叱られた。

それ以来、夫からの電話には、出なかった。

そんな状況もあって、支援措置の手続きを早くしなければ、と思い始めた。
それには、居住地の役所に届けねばならない。
まだ、転入手続きをしていないので、恐る恐る自宅近くの役所に出かけた。

窓口で相談すると、恐らく、並んでいる人の待ち時間を延ばすことになると思い、
フロアにいる職員さんに、声をかけた。
そうしたら、奥から責任者と思われる人が出てきて、
個別ブースに案内された。

「ご事情がご事情なので、こちらとしても出来得る限りのことを、考えてさせてもらいます。
 住民票の移動ですが、いきなり移動してしまうと、転出先の市町村が記載されてしまうので、
 一旦、分籍届けを出して、そののち住民票の移動をします。
 そうすれば住民票を取っただけでは、転出先はわかりません。
 ただ、住民票や戸籍をたどられてしまうと、新住所もわかってしまうので、
 転出先の役所で『DV等支援措置』の申し込みをして、閲覧制限をかけてください。
 もちろん、相手側に弁護士などが付いたときは、閲覧できてしまいますが、
 弁護士でしたら悪徳でない限り、悪いことはしないと思います。」
と、丁寧に、親身になって説明をして下さった。
そして、その通り手続きを済ませた。
(いまさらながら、感謝申し上げます)

このDV等支援措置を申し込むには、然るべきところの証明が必要で
助けていただいた警察署に、記入をお願いした。
この支援措置の期限は、一年。
その間に、うまくおさまればいいと思った。


証明書をもって、転居先の役所へ。
窓口の人は、とても親切で丁寧で、どちらの役所も有難かった。
支援措置の手続きは終了し、次は年金事務所で手続きをした。
三女の手続きは、この状態では出来ないとの説明で
両親の今後が決まってからということになり、
とりあえずは、三女の年金に関するお手紙などは
新しい住所に来るようにしてくれた。

一通りの手続きは、終わった。


次は、自分たち夫婦の今後だ。
ワタシの気持ちは決まっているが、夫はどう出るのかわからない。

あの調子では、まともに話し合えるはずもない。

夫はプライドが高いから、ワタシの要求など受け入れないだろう。

これはやはり、第三者に入ってもらうしかなかろう。
そう思って、ネットで検索し、ある事務所に相談に行った。
とても大きなビルに入る、これまた大きな事務所で
相談に乗ってくれたのは、西日本を統括している弁護士だった。
スーツ姿でなかったのが、緊張を和らげてくれたけれど。
一連の話をしてみたところ、弁護士は離婚うんぬんより
夫の経営能力を気にかけた。

「会社をひとつたたむにも、相当のお金が必要なんですよ」
そう説明してくれたけれど、渡された着手金や成功報酬の割合に驚いた。
そんなこともあり、パート先の先輩に相談した。

「弁護士になりたてだけど、優秀な子がいるよ」
と、パート先のバイト卒業生を紹介してもらった。

相談するために行った弁護士事務所で、彼女に会った。
とても小柄で可愛らしい人であった。
経験の有無などを考える余裕もなかった。
彼女の落ち着いた聡明さに、信頼を感じた。

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自由と生活と。

2022年03月06日 | 結婚生活

時間も、夫の顔色も、家事も、気にしなくて良くなった。
とてもとても、一日が24時間であると思えないほど、
時間の経過がゆっくりと感じた。

ただ、娘には不自由をかけたくなくて、生活環境を十分に保ったため
思いがけず、費用が掛かってしまった。
そのため、二女が就職してからは、それぞれが同金額を家に入れることにし
三女の学費と居住費を貯めながら捻出することにした。

今思えば、とても金銭的には無理な行動だった。
自分たちが生活していく資金と、三女の学費生活費もかかっていたのだから。
それでも、精神衛生的に考えると、これしかなかった。

家を出てから一週間が過ぎ、気持ちも落ち着いてきた。
当事者ではない長女も、転居してからはノビノビとしているように見えた。
ただ、引っ越し荷物を作る充分な時間を与えられなかったことと
こちらの確認不足で、行方不明になった荷物が数個あったことが、申し訳なかった。

長女は、猫との生活が手に入れられただけでうれしい、と言ってくれた。


ただ、生活が始まると、不都合な部分も出てくる。

まずは、健康保険証だ。
たまたま切り替えの時期に差し掛かっていて、無保険では心もとない。
とはいえ、住民票も移動していない。
相談するために、転居先の役所へ出かけた。

ワタシの話を聞いて、証明書があれば発行してくれるということで
お世話になった女性センターに出向き、証明書を発行してもらった。
それを役所に渡すと、程なくして、人数分の健康保険証と払込書が郵送されてきた。
〔住民票のある役所で発行された新しい健康保険証は、そののち元夫との書類のやり取り(局留め利用・弁護士に頼む前)でもらったが、使用することはなかった。それを使用すれば、定期的に届く使用明細に病院名が記載されてしまうから。後に二重払いになっていた保険料は戻ってきたと聞いた〕

そして、愛犬も連れてきたため、動物保険の変更も必要だった。
契約者は夫であるため、契約者変更には本人の同意が必要。(←無理)
払い込みは、夫名義の口座引き落とし。
これはそのままにしておくと、後々火種になると思い、
契約者変更はしないまま、住所と払込方法変更をすることにした。
(これは、稚拙であった。後ほど、説明する)

しばらく生活をしてみると、とてもではないがパートひとつでは、金銭的に厳しくなった。
そこで、ダブルワークに変更した。
パート、というと隙間時間や都合よく働ける時間、と思うけれど
自分の都合だけではなく、雇う側の都合にも合わせさせられる。
ダブルワークを始めて2ヶ月ほど過ぎたころ、
「これだけ働いて、この収入なのか」と、思った。

丁度その頃、ふいに掛かってきた電話に、出てしまった。

 

夫からだった。

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