HITOMIのおくに(ちょこっと日記)

瞳にうつる たくさんのもの・・・日々を(出来れば面白く)書きたい、ちょこっと日記です。

産み落とした命との向き合いかた

2022年02月28日 |  雑 日 記

Twitterで、とあるツイートが流れてきた。

不妊治療で頑張った(妻に感謝している)夫婦のもとに、ようやく授かった息子。
でも、知的障害と診断されて、妻は息子を愛せず、妻から離婚を匂わされている、というもの。
 
夫(と見られる)のツイートは、辛い胸のうちを吐き出す場所としてTwitterがあり、
返信を貰うことやそれに対して返す場ではないと、書かれていた。
 
とても、疲れているんだと思った。
仕事をしながら、息子の心配をし、
帰宅したら、息子の世話と家事をする生活と見てとれた。
 
妻である奥さまは、現実を受け入れられないのだろう。
『まさか、なぜ、うちの子が』
という思いは、誰しもが感じ得て、
そして、それを受け入れられるかどうかも、人によって違う。
奥さんを責めきれない。
 
ワタシは若い頃、子供が苦手だった。
今で言う「自分にも子供時代があったのに、何言ってんだ」状態(笑)
 
でも、結婚をしたら
【当たり前に】子供を授かり、
【当たり前に】普通の家族として、
【当たり前に】みんな元気で生きていくんだ、と思っていた。
 
子供は早くに授かったものの、自分が若かったせいか、
必死すぎて、どこか自分の事のように思えなくて、
機械的に子育てをしていたように、思う。
そして、病気もするし、障害もあったり、夫自身が変人だったり(笑)、
【当たり前】という概念すら吹き飛ぶようなものであったりするもんだった(苦笑)
 
子供が苦手なワタシも、そんな状況に育てられ、
自分の子のみならず、存在する子供という子供を可愛く思えるようになった。
これは、ワタシの人生最大の収穫だ(笑)
 
閑話休題。
 
この奥さまは、肩書きをもって働いていたけれど
不妊治療のためにパートに格下げしながら、頑張っていた様子。
頑張ったら頑張っただけ、それ相応の対価があるものだと、
人は思いがちだ。
 
そして、それを乗り越えるのも諦めるのも、その人次第。
だけど、個人的には『命』に対して真摯に向き合い、
それぞれの思うように乗り越えていけるものだと、信じたい。
 
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決行の日

2022年02月27日 | 結婚生活

突然その日は訪れた。

 

私は長女が休みの日にしようと、思っていた。
しかし、その数日前、夫が仕事に行くと家を空けた日、
二女が「今日しかない!」と言った。
ワタシは戸惑った。
きっと二女は限界に近づいているのだろう、と思った。

長女には申し訳なかったが、決行することにした。
長女は半休を取り、とりあえずの荷物を作り、
ワタシはレンタカーを借りに行き、荷物を詰め込み始めた。

あの女性刑事さんにも連絡をした。
そうしたところ、なんと、15,6人もの警察関係者が集合し、
なんとも物々しい状況に。
これでは動くことすらしづらいと、三人を残して去っていった。

レンタカーが軽自動車のバンだったので、2回ほどで済むだろうた思っていたところ、
刑事さんが危険と判断して、警察のバンも出してくれた。

とてもあたふたとした、決別だった。

新居への荷物の搬入も、刑事さん二人が手伝ってくれた。
夏の暑い日に汗だくになりながら。
公的機関の人なので、お礼などは受け取ってくれないから、
冷えたペットボトル飲料を、渡すだけになってしまった。
本当に、刑事さんたちには感謝している。
とても心強かった。

とても凄惨な事件が続いていたから、威信をかけての行動だったのだろうと思う。
その日から、パートもしばらく休んだ。
携帯電話の電源も、3日は入れなかった。
ただただ、恐怖と安堵が、交互に襲ってきていた。

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降臨

2022年02月22日 | 結婚生活

 

そんな時、立て続けにニュースになったのが、DVによる殺人事件。
夫のDVから逃れ隠れた妻を、探偵を使って見つけ出し殺害した夫。
同じく、逃げた引っ越し先を、公的機関が誤って夫に伝え、同じような結末を迎えた事件。

あれ以来、手は上げられてないけれど、夫の目の奥に見える、なにか違った『色』が気になっていた。

先だって偶然買っていた、モラルハラスメントの本でも、当てはまることが多すぎて

《このままでは自分も壊れてしまうかもしれない》
《自分の人生がこのままで良いのか》
《どの方法を取れば、自分も子供も守れるだろうか》
そんな問いを、日々続けていた。


そんなある日、フッと何かが下りてきた気がした。
何か、と言われても言い表せないが、唐突に行動を起こさないといけない、と感じたのだ。

≪外堀を埋める≫ではないけれど、とにかく自分が家を出やすいように
突き詰められても、ちゃんと言葉と行動で表せるよう

ひとつずつ、組み立てて行くようにしなければ、と思ったのだ。

一番、今頼りたいところ。

夫が手を出せないところ。

 

警察だ。

 

その時は不思議と、派出所に入りにくさや違和感はなかった。
遠慮がちに入ったとき、道を訊ねているお婆さんがいて
一人の警察官が対応していた。

もう一人の警察官が優しく「どうしました?」と聞いてくれたので

『夫から暴力を受けました』

と言ったところ、顔つきが変わった。

「保護を希望しますか?」
『いいえ、いずれ家を出るつもりでいます』
そう答えると、本署に話を繋ぐということになり
パトカーの後部座席に乗って、本署まで行った。

対応してくれたのは女性刑事で、書類を書き写真を撮られ
暴力を受けたときの状況を、詳しく聞かれた。
そして、必ず守るからと、決行の日が決まったら連絡してくださいと、電話番号を渡された。
そして、接近禁止してもらえるように裁判所に行ってきてくださいとも。

まだ、引っ越しは決まってなかったけれど、私の状態を見ていた長女が背中を押してくれた。

「私が契約者になるから。家賃も払うから。一緒に家を出よう」

 

そして、不動産屋へ行き、前回見せてもらった部屋を所望した。
あいにく、残り一部屋になっていたので、そこに決めることにして、
保証人を立て、諸々のお金を払い、無事に契約を済ませた。

家電を揃え、光熱の契約をし、少しずつ荷物を宅配便で送り、
日を見計らって家を整えに行き
その合間に、裁判所へも出掛けた。


接近禁止というのはわりと強い措置らしく、段階を踏まえた方がよいと
裁判所の方のアドバイスを受けて、女性センターなるものを紹介していただいた。

女性センターでも、今までのことを詳しく話し、
特に何をしてくれるでもないのだけど、
相談に行ったという事実は残り、あとで手続きをするときに効力を発揮してくれるのだった。

その間二女は、まだ何も揃っていない部屋に通うようになり、
精神的に落ち着いてきたようだった。

 

あとは決行するのみとなった。

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見えた真実

2022年02月17日 | 結婚生活

三女が大学を卒業するまでは…と思っていたが、二女の精神状態も不安定になり、

自分の気持ちを考えても、早めた方が良いのではないかと、思うようになった。

そこで、少し暴走気味に二女と、不動産屋に出かけた。
今では不動産アプリも充実しているけれど、当時は自分も古かったためか
とにもかくにも不動産屋、という気持ちだった。

実際に、不動産屋で条件を伝えてみると、なんとペット可の物件が少ないのだろうと感じた。
犬はまだしも、猫となると、ほぼ皆無に近い。
その中で、猫も飼えるという物件を紹介してもらい
(その時点では、飼うのか譲渡するのか決めてはいなかったのだけど)
実際に、見学にも行った。

駅からは距離があったけれど、家賃も広さも申し分なく、二女も気に入った様子だった。

しかし、だからと言って即決するわけにもいかず、時間をもらうことにした。

だって、ワタシは専業主婦で無職だ。
家賃を保証できる立場ではない。
そして、三女の学費はどう捻出するのか。
彼女には学生生活が二年半も残っている。
自分の手元にあるお金は、ほぼ尽きかけている。

ずっと、夫に訴えかけている、祖母の貯金の残金のことも、そのままだ。

どうする?
どうすれば?

すぐに答えが出ないまま、時間だけが無情に過ぎていく。
二女は一度就職を決めたものの、釈然としない気持ちを抱えていたから
その就職先が願ったものなのかと、問いかけたところ、
ようやく、自分が納得できる道を見つけ、再度就職活動を始めたばかり。

そんな状況で、どうするのが一番良いのか、ワタシも悩んだ。

そんなある日。
ワタシのパートが休みで、夫が仕事へ行った日。
何かに誘われるように、夫の城へと向かった。
いつも車を出すときのように、入った。

特に目的があったわけではなく、本当に不思議と手を伸ばした場所に
偶然にもアルモノがあった。
なぜ夫の資金が減ってしまったのか。
その、理由となるものが、そこにはあった。

綺麗な若い女性との写真。
行ったお店で、誕生日を祝っている写真。
『いつまでもお幸せに!』と、スタッフからのメッセージ付きで。
あんなに苦手だったカラオケで、彼女と笑っている写真。
そして、ホテルのカードが数枚。
ワタシが行きたかった、ライブのチケット。
そこには、その彼女の名前があった。

ライブの日は、年末に夫が行った、三度の忘年会の日だった。
そして、通帳の残金は、1/4になっていた。

今思えば、結婚してからずっと、怪しい雰囲気はあった。
ワタシが、怖くて、見て見ぬふりをしていただけだ。


不思議と、心は凪いでいた。
ストン、と引っ掛かっていたものが、落ちた気がした。

夫の老後は、彼女に任せればいい。

ワタシは、冷静に、すべてを写真に収めた。

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MARKS & WEB モイスチャーハーバルウォーター ダマスクローズ

2022年02月11日 | 美容

こんにちは。
一番寒い季節になりました。
巷では、とてつもない感染者数で、医療が逼迫しています。
くれぐれも体調などに、ご注意ください。

さて、ヤクルトの化粧水が残り少なくなったので、
また、冒険の旅へと出ることにしました(笑)

そこで購入したのが、MARKS & WEB モイスチャーハーバルウォーター ダマスクローズ

このブランドで一番保湿力が高い、ということで購入。
昨晩、入浴後にブースターを付けずに、洗顔後の肌に直接つけてみました。
スプレータイプなので、本来なら直接顔にスプレーするのですが
ちょっともったいなさもあり(貧乏性💦)
手のひらにスプレーして、ぺたぺた。
ほんのりとダマスクローズの香りがして、いい感じ。
なかなかの保湿力。

肌が手のひらに吸い付くような感触に、仕上がりました。
これがどのくらい持続するのかが、楽しみなんですが
最近美容液の代わりに、オイルを塗り始めたので
←これ(右端ね)
そのせいもあってか、とくに乾燥は感じませんでした。
(色々重ねすぎなような気もしてきた……)

こういっちゃ、身も蓋もないんですが、これがダメならと
次の候補も決まっているので、気分的には楽です(どんなんや)
また、しばらく使用した感想を、追記していきますね。

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決定打

2022年02月10日 | 結婚生活

 

ある日の夜。

珍しく夫が早くに寝室へ入った。
そのあと程なくして、子猫がダイナミックに遊び始めた。
ワタシと二女は、階下でその音を聞き、これはマズイと思った瞬間
夫の怒声が響き渡った。

「このくそ猫!待たんかい!!」
と、追いかける夫の足音が聞こえた。

急いで駆け付けるワタシと二女。
上気した顔の夫が、言い放つ。

「こんな猫、二階から放り投げてやる!!」
猫は簡単には捕まらないほど、俊敏だ。
頭では理解していても、そんなむごい目に遭わせるわけにはいかない。
夫を体で止め、落ち着くように言葉をかけた。

ワタシと夫とのやり取りの中での矛盾を、その場にいた二女は、指摘した。
正論を唱える二女。
しかし、夫はそれを嫌っている。

その瞬間、夫の手が上がった。

すかさず、ワタシは割って入り、夫の手を掴んだ。

間一髪。

ワタシの行動に我に返った夫は、ワタシと二人で話し合いをすると言って、
二女に階下に降りるように言った。
「お母さんに手をあげないと約束するなら、下りる」
という二女の提案に頷いた、夫。

二女の足音を確認してから、隣に座れと言う夫。
夫の前を横切った瞬間、ワタシの横腹に夫の平手打ちが飛んだ。
この時ばかりは、間髪入れず、座っている夫の肩を叩き返した。
後にも先にも、反射的に返したのはこの時は初めてではなかったか。

この時は、アドレナリンが出ていたのだろう。

努めて冷静さを装い、話をしたように思う。

話し合いを終え、階段を降りると、二女がいた。

「怖くて、お母さんがひどい目に遭うといけないと思って、ずっと動画を撮っていた。声なら入るから」
と。

「なんともなかったよ。」
と、二女を落ち着かせた。
残業だった長女が、そのあと急いで帰宅した。
あったことを伝えて、その日は就寝することにした。

とてつもない恐怖に襲われるのは、次の日からだった。
今までにも増して、生活における窮屈さと、一度あったことは今後も起こり得るという気持ちが、
自分の中で大きくなっていくのが分かった。

今までと変わらない笑顔で、取り繕う自分。
しかし、心の中では、いつもシグナルが鳴り響いていた。

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どんでん返し

2022年02月05日 | 結婚生活

「ねぇ、猫の毛が、洋服に付くんだけど。
 もう元気になったんだから、外に出せば?」
と、夫が言った。

『え?飼っていいって言ったよね?違うの?』

「いいけどさ、命を救ってやったんだから、もう外でも暮らせるでしょ」

耳を疑った。

命を救ったから、それでいいと。

その子猫を拾ってからは、情報を収集して、保護することや
今はNPO団体が活動していることなど、得ていた。
だから、「元気になったから外に出しても良い」ということはよくないことだと
認識をしていたのだ。
取り急ぎ、夫には引き取り先を見つける、
そのためには諸々の踏まなければならない段階があると説明し、その場は収めた。

長女にもその旨、話をしたが、引き取り先を見つけるのならば協力すると、言ってくれた。

まずは、病気の確認と、ワクチン接種。
保護団体へアプローチするか、ネットで保護猫サイトを見つけて登録するか、
去勢の有無も、引き渡しには関係してくるし、
なにより、サイトに登録するにしても、ど素人の譲渡では信頼を得られにくい。
そこはどうするのか…

考えることがたくさんあった。

それよりなにより、その段階に行くまでの間、夫の機嫌を損なうことは許されなかった。
そうでなければ、すべてのことが水の泡になってしまう。
夫に、子猫を勝手に外に出されてしまっては、自分たちが一生懸命に踏んできた段階を潰されかねない。

日々、神経をとがらせ、一切の粗相は許されない。
去勢できる時期が来るのを待ちわび、早々に実行した。
(マーキングというのは、猫好きにとっても、とても困ったことであるから)

子猫の状態を見、方法を考えた。
それでも、時は無情にも過ぎていく。

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運命の子猫

2022年02月01日 | 結婚生活

時が経ち、ある2月の寒い朝、我が家の前に子猫が現れた。
シャムネコの血を引いた、とてもきれいな猫だった。
それを伝えてきたのは、他でもない夫だった。

以前、拾った子猫を飼おうとして、結局義祖母に咎められ、
ワタシも長女も泣く泣く実家に預けることがあったし(命と生きるということ② 参照)
何より、夫は猫の毛が苦手で、忠実な犬にはかなわないという気持ちの持ち主のため
戸惑った。

夫は
「家に中に入れていいよ」
と、いともあっさり言ったので、戸惑ったものの、玄関まで入れることにした。
そうしたら、再び夫が
「家の中まで入れてやったら?寒いんだし」
と続けた。

いったい、何を考えているのだろう?
そう思いながら、冷えて小さくなっている子猫を、暖かい部屋へと入れた。
今後、どうするか考えないといけないけれど、とりあえず『今』必要なものをそろえることにした。

正式に飼うと決まったわけではないので、トイレは猫砂だけ購入して
小さめの段ボールとゴミ袋で、簡易的に作った。
あとは、フードと入れ物。
すでに犬を飼っていたので、多少のものはそろっている。
当時は、現在ほど、保護団体などがメジャーではなかったので
“猫を拾った場合は、どうすればよいか”
ということは、まったくと言っていいほど思いつかなかった。
(実家で猫を拾っては飼っていたが、今ほど情報があったわけではなかったし)

そんな子猫を、先住の犬は「なんだろう、これ?」と遠巻きに見ていたが
子猫は全然臆することなく、犬に近寄って行った。
先住の犬はその時点で、すでに避妊手術を終えていて、子は産めなかったのだけど
その子猫が乳を欲しがり(乳離れして親が引き離したと思われた)
犬の乳を吸ったことで、犬の母性本能を刺激したようだった。
その日以来、犬は子猫を守るように、日々一緒にいるようになった。

弱っていた子猫も、暖かい部屋と食事で元気になり、
猫好きの長女もとても喜び可愛がり
家族の一員として暮らしていけるね、と思った。

犬と子猫、楽しい日々。
こんな日が続くのだろうと、考えていた。
これがひとつのクッションになれば、と、淡い期待も抱いた。

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