庭の木

今朝は冷たい雨が降っていてぐんと気温も下がり、もうあの暑さは戻ることは無いだろう。
家の前の公園の桜も、いつのまにか黄色く色づいた葉っぱが落ちて雨に濡れ、落ち葉の時季が来たことを知る。

三年前に亡くなった義母の家はそのままだが、庭の木や周りに植えられていた木は最近になって夫が大分切り倒した。
義母が挿し木をして増やした木たちは、植えられる場所もないままプランター代わりの発泡スチロールの箱から根が伸びて隣の木と絡まりながら素晴らしい生命力で生きていた。それを切り倒し引き抜いて処分するのは二重の意味で気が引けたが、この先手入れが出来なくなるのは必至だし、木が大きくなればなっただけ手入れするのも難しくなるからしょうがない。

それに伸び放題にしていると見た目だけでなく他の問題も発生する。何といっても我が家の場合この夏はスズメバチ騒動があったから。被害に遭ったのは私で、八月に草取りをしていて右腕を刺された。刺し痕は二か月経った今でも残っている。こんもり茂った貝塚伊吹の中にハチの巣があったのだ。夫がスズメバチ専用殺虫剤を３本買ってきて退治し「お前の仇は取ってやったぞ」と言った。

ハチの巣があった貝塚伊吹は一本だけ丸裸にされ、雨降る中寒そうに立っている。