優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

お別れ

2020-01-14 19:10:17 | 日記
ペットを飼っていればいつかは訪れるお別れの日。
Aさんは去年、猫を亡くした。18才だったとのこと。
Bさんは先日、インコが亡くなった。10年近く一緒に暮らしたそうだ。
どちらも長生きした方だと思う。Aさん、Bさんどちらも80代でお元気だが、愛するペットとの別れは辛く悲しく、一人暮らしのよき話し相手を失いこの先の寂しさは計り知れない。

不思議に思ったことがある。

Aさんの猫は体が弱ってもう出歩けなくなって一か月にもなっていたのに亡くなる前日、姿が見えなくなったそうだ。9月中旬のまだ暖かい日だったので、いつも出入りしていた戸口が開いていたのだろう。近所の人から「よろよろしながら歩いているのはお宅の猫じゃないか?」と電話があり慌てて外に出ると、角を曲がって歩くその先には、猫の実家!つまりその猫を貰ってきた家がある。どこへ行こうとしていたのかは分からないが、すぐに家に連れて帰ったそうだ。そして翌日息を引き取ったとのこと。
Bさんはその日「足が痛くて病院に行ってくるからね」とインコのチャッピーに言うと「アシ、アシ」と何度も繰り返していたそうだが、病院から帰ってくるといつもすぐにぴょこぴょこ現れるチャッピーが、いくら呼んでも来なかったという。それはついこの前のことだから、暖冬とはいえ冬で、しかも外出するので戸締りはしっかりしたはずだから外へ出たとは考えられない。もう5日になるので家の中のどこかで息絶えたのだと思うがいくら探しても見つからないと言う。

自然界で動物は自分が弱っているとわかると、木の穴や溝など隠れられる場所に入っていくのだそうで(その前に捕食動物に食べられたりするし)そこで死んだとしても清掃動物と言われるハゲタカやコヨーテに食べられるのだそう。ハゲタカやコヨーテはともかくとしても、虫や菌、バクテリアが分解するので私たちの身近にいるカラスやスズメの死骸も目に触れないのだとのこと。
ペットとして飼われるようになった動物も、自然界の中で生きてきた本能のようなものがあるのだろうか。