この時期になると、プロ野球ペナントレースの順位もおよそ確定し、上位球団の応援だけが際だち、下位低迷の広島カープなどは、ほんの限られたファンだけにささえられる。特にヤクルトや横浜相手の消化試合の外野スタンドは、毛布を持って行って横になって見られるような有様が印象にある。
ところが1975年、リーグ初優勝を果たしてからは様相が一変。一気にファンが増え、チケット購入がままならない時代がおよそ15年続いた。そしてまた時の流れと共に衰退の一途をたどり17年が過ぎようとしている。
ここにきて、サッカー人気やその他のスポーツのメジャー化によって、プロ野球全体の人気凋落。銭の取れる有名プレーヤーのアメリカ流出。などなど色んな理由から、重い腰をやっと上げて、巨人以外のチームにもファン定着の構想が練られた。それが、セリーグは今年から導入されたクライマックスシリーズである。パリーグはプレーオフ制度として4年前から採用されている。
多少の問題ありとしても、この時期になっても4位のカープに、球場を赤く染めるあれだけの熱いファンが集まり、3位までに食い込めば日本シリーズの可能性さえある夢を持って応援する姿は、プロ野球機構の大ヒット策だと思っている。
巨人が負ければ喜んだ多くのアンチ巨人ファンも、純粋なプロ野球ファンも、一様にプロ野球の面白さを感じているのに違いない。
そのようなカープの歴史や、多くのファンの歓声やため息が染み込んだ広島市民球場も、いよいよ今年で51年の歴史に幕を引く。新しい場所に新しい球場が建設中である。これも時の流れには逆らえず、ただ成り行きに身を任すしかないのだろう。
地方球団の熱狂的ファン気質は、どこにも負けない広島カープ。試合が行われる日の市民球場前は、それはそれは華やかで賑やか。お祭り好きな人間にとっては心が躍るワンシーンである。思わずカメラを向けたくなる。
残り25試合、全力で戦って、球場の思い出に浸るファンをさらに喜ばせる結果を出して、半世紀に及ぶ市民球場に有終の美を飾らせてくれるといいな…と欲張ってしまう。
( 写真: 殷賑を極める、広島市民球場前 )
ところが1975年、リーグ初優勝を果たしてからは様相が一変。一気にファンが増え、チケット購入がままならない時代がおよそ15年続いた。そしてまた時の流れと共に衰退の一途をたどり17年が過ぎようとしている。
ここにきて、サッカー人気やその他のスポーツのメジャー化によって、プロ野球全体の人気凋落。銭の取れる有名プレーヤーのアメリカ流出。などなど色んな理由から、重い腰をやっと上げて、巨人以外のチームにもファン定着の構想が練られた。それが、セリーグは今年から導入されたクライマックスシリーズである。パリーグはプレーオフ制度として4年前から採用されている。
多少の問題ありとしても、この時期になっても4位のカープに、球場を赤く染めるあれだけの熱いファンが集まり、3位までに食い込めば日本シリーズの可能性さえある夢を持って応援する姿は、プロ野球機構の大ヒット策だと思っている。
巨人が負ければ喜んだ多くのアンチ巨人ファンも、純粋なプロ野球ファンも、一様にプロ野球の面白さを感じているのに違いない。
そのようなカープの歴史や、多くのファンの歓声やため息が染み込んだ広島市民球場も、いよいよ今年で51年の歴史に幕を引く。新しい場所に新しい球場が建設中である。これも時の流れには逆らえず、ただ成り行きに身を任すしかないのだろう。
地方球団の熱狂的ファン気質は、どこにも負けない広島カープ。試合が行われる日の市民球場前は、それはそれは華やかで賑やか。お祭り好きな人間にとっては心が躍るワンシーンである。思わずカメラを向けたくなる。
残り25試合、全力で戦って、球場の思い出に浸るファンをさらに喜ばせる結果を出して、半世紀に及ぶ市民球場に有終の美を飾らせてくれるといいな…と欲張ってしまう。
( 写真: 殷賑を極める、広島市民球場前 )