「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「葉月つごもり」

2014年08月31日 | 季節の移ろい・出来事

                     
                           季節を刻む、待つ宵草の黄色い花

8月に入ってから、本当に夏らしい暑さがやってこないまま、つごもりを迎えた。
孫兄弟を引き連れて、手弁当持って故郷の川に出かける、夏恒例の行事さえできないまま8月が終わる今年の夏。
ハヤ釣りに執念を見せる5歳児の躍動も見られなかった。
浮いては沈み、沈んでは浮いて、一日中でも泳いでいる6年生の魚と同化したような姿も見られなかった。
中2の兄ちゃんは、明けてもくれてもクラブ活動や試合で、中学校に取られっぱなし。

それに、日本列島各地で集中豪雨による大災害を引き起こした上に、日照不足による野菜の不出来。
値段は上がる一方で、台所予算を圧迫する。キューり1本が100円とはねー。
まさに踏んだり蹴ったり、あまりいい夏とは言えなかった。
それでも自然の草花は、季節の移り変わりを確実に捉え、去りゆく夏の名残を告げる「待つ宵草」が、黄色い小さな鼻を付け始めた。

この花が咲き始めると、夏休みも終わりを迎える。いよいよ2学期に向けて、新たな日々が始まろうとしている。
6年生の孫カー君が通ってくるじいちゃん学校も、読書感想文を仕上げたところで閉校となった。
宿題は全部できたのだろうか。1学期の復習が少しは役に立ったのだろうか。明日はちゃんと全部を学校に提出すればいいが・・・
などなど、ジジの気持ちを知ってか知らずか、「ウン大丈夫よ、心配せんでええよ」と口では威勢がいい。ほんまかいな・・・。
まあいい、本人がそういうのだから、それ以上をしつこく聞くと、彼としてもプライドを傷つけられるだろう。このあたりで妥協だ。

例年と比べれば、今年は随分と中味の濃いじいちゃん学校になったのかな、などと思う。
雨や曇りが多くて、二人で遊びに出かける時間も少なく、お城山登りも登山道の崩壊で計画倒れに終わってしまった。

そしていよいよ明日から2学期スタート。
我々地元の高齢者仲間による、新学期を前にした学校周辺の草刈りに、昨日も今日も朝早くから汗を流した。
肝心な孫君は、ジジの住むところとは小学校区が異なるので、直接的に孫君の手助けにはならないが、地元の小学校中学校の要請を受けて、草刈り機10台。釜やガンゼキなどの手作業20人。そんな動員で環境整備活動を行うのも、この時季の一大行事である。
間もなく行われる運動会に向けて、校長先生の感謝の笑顔が、汗にまみれた身体を冷やしてくれる。

季節は夏から秋へ緩やかな移ろいを見せる。
思いがけない急な冷え込みに、今度は風邪ひきの対策を考えながら、健康維持にまた一つ気を付けなければ・・・。

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「手ごろなプロ野球観戦」

2014年08月28日 | スポーツ・観戦

  
  試合開始直前のキャッチボール        試合終了。勝った場合、観客に一礼   試合終了後、若手の練習は続く

久しぶりにプロ野球2軍の公式戦を観戦した。
わが家からクルマで20分ばかり走った山の中にある、広島カープ2軍練習場でのウエスタンリーグ、阪神戦。
コンビニで買ったお弁当に、よく冷えた麦茶マイボトル。小さなパイプ椅子とタオルに団扇、麦わら帽子。

どこに出かけるにも先ずはかっこうから。これだけは一人前。あれこれ準備怠りなし。
と言いたいところ、お好みの場所を陣取ってパイプ椅子を立て、さあ試合開始を待つだけ。そこで思い出した、アッ!しもうた、カメラを忘れた。
そんなとき、慌てず騒がず、と負け惜しみ言いながら携帯電話カメラをかざす。
まあいい、なんとか記念になる写真とブログアップ用には事欠かないものが撮れた、ということにしておこう。

金網越しに目の前でピッチング練習をする。
投手の手から離れたボールは、風を切って唸りを上げる。“ シュ~~ ” “ ドスッ! パチンッ! ” 音を立ててキャッチャーのミットに収まる。小気味よい音が耳に心地いい。二軍戦ならではの見どころである。

本来ならここにいてはいけない背番号や、テレビで見慣れた顔がいくつもある。
「あんたがここにいちゃいけんじゃろう、早く上に戻らないと・・・」と一声かけたくなる。が、あまりにも目の前過ぎて声にならない。
スタメンに名を連ねたこのようなベテラン選手だが、試合の中ではそれらしい結果は見いだせなかった。
相手投手だって、二軍の成績如何によっては、来年の年俸評価の対象となる一軍昇格がかかっている。簡単には打たせはしない。

そんな中、一軍と二軍の往復を繰り返す若手選手はまっこと活きがいい。動きも切れていてエネルギッシュそのもの。
「早く一軍に上がって、ヒットを1本打てよ」と応援したくなる。
目標を持って、ひたむきに汗を流す躍動感は、ベテランにない新鮮さを感じる。
一方で、成績不振で二軍に落ちたベテランには、何かしら周囲を圧する威圧感はある。しかしそんなものはどうでもいい。ペナントレースはいよいよ胸突き八丁の9月戦線に突入する。早く一軍に戻ってポジションを取り戻さないと・・・。

この日は内野守備の乱れで1点は献上したが、すぐに5点・3点と相手投手を打ちのめした。今の一軍の勢いを見せるようだった。
負けるより勝つのに越したことはない。面白かった。でも二軍戦では、どの選手にも早く一軍の華やかさを味わってくれよ、と願う親心が頭をもたげて、一抹の寂しさを感じながら帰途につく。孫の一人がプロ野球選手を目指したらなんとしよう。そんな心配はないか・・・。

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「元気な声が・・・」

2014年08月27日 | ニュース・世相

                 
                     1週間を経過した、広島土砂災害の現場(報道写真借用)

この夏の異常気象による豪雨災害は、今さら言うまでもないほど日本列島各地に大きな大きな爪痕を残した。
中でも、100万都市広島のベッドタウン的な、広島市安佐北区・南区・可部地区などの住宅密集地を襲った土石流。
発生が20日未明だったので今日で1週間を過ごしたことになる。

降り続く雨による二次災害の危険を考慮したり、想像を絶する土石流の膨大さによって、重機による効率的な作業を阻まれ、復旧作業が思うように進展していない様子。テレビ映像や、新聞写真を見るたびに胸が痛む。

災害発生直後に、中学校同窓会名簿を調べてみた。
広島市安佐北区・南区に4人の同級生が住んでいることが分かった。すぐに電話しようか、と思うには思った。
「待てよ、混乱極まりないところに電話などしたら迷惑千万であろう・・・」
「もしも何事か起こっていたらどうしよう・・・何と言えばいいのだろう・・・」
などと、正直なところ一時は最悪の事態も頭に描いてうろたえてしまった。

逸る気持ちを抑えていると、今度は電話すること自体が怖くなってき始めた。
「あの柔和な彼に、こんな結末が訪れるはずがない」「あれほど積極的に生きた彼女が災害などに負けはしないだろう」などと、一人ひとりの顔を思い浮かべるうちに、電話機を取る手が益々縮かんでいく。
そしてついに1週間。思い切って4人に次々電話した。電話機を手に、目をつぶって祈るような思いでダイヤルを回す。

「もしもし、〇〇です」「オッ!〇〇君、岩国の△△です、中学校同窓会の」「オーオーあんたかー、どうしたの?」という彼の声。
「これこれしかじかで電話したんよ」「少し離れていて、特に何もなかったよ」。一人目の無事確認。安堵の胸を撫で下ろす。
二人目。「家の前も後ろも横も水浸し、幸い自宅は大丈夫だったんよ、ただ少し離れたところの事務所一階が土砂にやられた、でも私たちは大丈夫。主人はずっと近所の復旧に出かけている」と。よかった、無事を確認。

三人目も同様に、「1メートル地上げしていたお蔭で、家屋への土砂流入は免れた」。最後の一人も、「クルマで20分離れたところなので無事だったよ」と。
それぞれに、きわどいところではあったが兎に角、命も財産も大きく損なうことはなかった、との返事。
何よりも、本人の無事な声が聞かれたのは、同窓会幹事を受け持つ小生にとって最高の喜びであった。
もしも彼らに何事かあれば、ボランティアに駆け付けようか、いやロートルが出て行って足手まといになっては却って迷惑。それより同級生の善意を集めようかとの心配もした。危惧に終わったことを喜びたい。
その分を、また別な形で被災者支援に手を貸したいと思っている。

4人が4通りの感謝を示してくれた。たった1本の電話が大きな成果をもたらした。
向こう1年の間に開くであろう中学校同窓会。彼や彼女が元気な顔を見せてくれる楽しみが増えた。

それにしても未曾有の大災害。行方不明者の迅速な捜索を心から願うとともに、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。合掌。

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「三度目の賽は振られた」

2014年08月24日 | 岩国検定

                  

「岩国市民はもとより、市外・県外の多くの人に岩国市の歴史、文化、自然、生活などを知ってもらい、郷土岩国に愛着と誇りを持ってもらう」という大義名分を打ち立て、2010(平成22)年1月に市民有志10名で発足した『岩国検定』。過去2回の検定試験を実施してきた。
実質5年目を迎える今年11月30日に第3回、岩国検定試験実施に向けて準備をすすめてきた。

おおよその準備も整い、パンフレットも出来上がり、報道機関への発表も終えた。
いよいよ3回目の検定試験本格的スタートである。「三度目の賽が振られた」ことに少なからず武者震いを覚える。何かを期待する気持ちと、一仕事の達成感を味わいたい気持ちが交錯する。

そんな意味からも、初心忘れるべからずで、精一杯の努力と積み重ねた知恵を惜しみなく発揮して、腕試しに参加される受験者に喜んでもらえる検定試験にしたいと思っている。
そんな気持ちを形にする一つの行動が、テキストブックに代わる“いわくにになろう”のCD版の発行である。

第1回目は、このような参考書なしで、受験者の記憶と知識を頼りに試験を実施した。
案の定、「受験の参考になるテキストはないのか」という大きな声が上がった。そこで第2回目の試験を前に、我々の手でテキストブックを作成したところ、400部がたちまち完売した。
今回は、諸般の事情もあってパソコンやテレビ画面に映し出されるCD版“いわくにになろう”を作成した。
是非気軽に手に取ってもらって、身近な岩国のことを幅広く感じとって頂けることを期待している。
ちなみに、CD版は送料込みで1000円を申し受けさせて頂いています。

これまで同様、問題作成にあたっては、あらゆる角度から検討を加え、問題を読むことで岩国の知識が身に付くよう工夫をこらしている。
歴史学者や考古学専攻など専門職のいない、平均年齢60代後半の市民グループが寄せ合う知恵には限界があるのは承知の上だが、受験者への『おもてなし』を忘れることはない。そのためにも理屈に走り過ぎず、可能な限りシンプルな文面を心がけ、問題を読む楽しさを感じて頂けるよう心がけたつもりでいる。

三度目の賽は振られた。一人でも多くの受験者で賑わうことを夢にみたい。

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「ハッケヨ~イ・・・」

2014年08月18日 | スポーツ・観戦

                                            
                                              

ハッケヨ~イ、ノコッタノコッタ・・・・・・と言ってもお相撲の話ではない。プロ野球の話である。
ノコッタ、ノコッタ!!まさに首の皮1枚で、辛うじて優勝戦線に残った、我らの愛する広島カープ。
昨日の巨人戦に敗れていたら、ひょっとするとペナントレースから落ちこぼれていたかもしれない。イヤ違った、優勝争いの土俵からあえなく姿を消していたかもしれない。 剣ヶ峰と言われる徳俵にかかとをつけて必死に踏みとどまった。挙句に、今一度腰を落として相手の身体を抱え上げ、完全な吊り出しの勝利。

そんな大事な一戦を、これみたことか!終盤8回の裏、2点のビハインドを跳ね返しての逆転勝利。この1勝は大きい。
ホームランキングと打点王の有力候補であった、カープの4番バッターが健在な頃は、23年ぶりのリーグ優勝に大いに夢を持った。
そんな頼りになるバッターが中心にいると、投手陣も思いっきりのよい投球が出来て、何をやってもいい方にいい方に転がって行った。
ところが、一つのつまずきが大きなつまずきとなり、打てない・守れない・ミスは連発という悪循環に。

あれよあれよという間に貯金はグングン減って、あわや借金生活へ。そんな危険性もはらんだ危なっかしいレース展開。
それでも、プロ生活20年のベテラン38歳の横山が、見事な中継ぎ役を果たし、若い選手を鼓舞した。
由宇町の山の中にある2軍練習場での常連の顔が、ひとたび1軍に呼ばれたら、それなりの力を発揮した。
ベテラン、侮るなかれ!ろうたけた勝負感、周囲に周到な目配りをするしたたかさは、若手にないものを持っているのだ。
自らを振り返って、この歳になって何を望むかといえば、このベテランの味である。高望みに過ぎないのかもしれないが・・・。

それにしては、一時期4番バッターとして定着しカープの大砲と言われた「栗原・背番号5」。
華麗な守備の名2塁手であり、俊足巧打をうたわれた「東出・背番号2」。ベテランと呼ばれるこの二人はいまだ2軍から上がってこない。
相撲の世界では、「番付に合った相撲を取る関取は上達しない」と言われるが、彼らも2軍の生活にどっぷりつかっていては明日はない。
たとえ代打でもいい、相手に多少の威圧感を与えられる名前を引っ提げて、早く1軍にもどってきてもらいたい。
2軍生活で真っ黒に日焼けした顔に、白い歯がこぼれる活躍があってこそ、安定した強さのカープ誕生であろう。

ここで今一つ付け加えておきたいのは、あの球界を代表したかつてのエース、江夏豊のひとこと。
「投手は一球で地獄を見る。打者は一球で天国をあじわう」。まさに至言である。
そんな江夏が演じた日本シリーズの名場面再現を夢に見ながら、ムシムシ厭な暑さを乗り切りたいものだ。

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「実りの予感」

2014年08月16日 | 季節の移ろい・出来事

                

大雨に次ぐ台風襲来で、大きな被害に遭われた方々の悲哀をよそに、今年も栗の木が大きなイガグリをたっぷり付けている。
このまま順調にいけば、秋の味覚の豊作は間違いないようだ。
元々農耕民族のDNAを受け継ぐ私達にとって、種類を問わず作物の豊作が予測されることは気持ちを豊かにしてくれる。
その裏で、先の台風被害で、四国四万十川流域の米どころが、取り入れを控えた稲が無残にも泥水に蹂躙された映像を目にするのはお気の毒というよりない。

大雨被害もさることながら、このところの曇り空や雨続きは、大地にとっての日照不足現象となっている。
主食である稲は、今の時期に照りつける太陽を浴びてしっかり株を張り、豊かな米粒を実らせる。
野菜や果物もしかり。今が取り入れ直前の日照による「うまみ」の熟成期間である。そんな日照が不足すれば、収量は半減、味も落ちる。
生産者にとっては踏んだり蹴ったり。消費者にとっては、やりきれない高い野菜の購入となる。

このように、1年に1度の実りを願って、汗を流し、腰を痛めながらも並大抵ではない努力を払って、取り入れを待つ。
それなのに、世の中にはロクでもない輩が相変わらず横行し、善良な人間を言葉巧みにだまして、濡れ手に粟の大金を巻き上げる特殊詐欺行為が後を絶たない。

平成26年上半期の特殊詐欺全体の認知件数は前年同期に比べて約1割増加し、被害総額は約3割増加したという。
被害総額は、振り込め詐欺約161億円。振り込め詐欺以外の特殊詐欺約108億円。合わせて268億円となっているという。

手口は巧妙化するばかり。数人がそれぞれの役割を受け持つ劇場型と言われる、芝居がかったグループ犯行。
巧妙に仕組まれたシナリオに、「俺は騙されない」と思っていてもついつい乗せられてしまう魔力みたいなものがあるらしい。
間違いなく「俺は大丈夫!もし何か言って来たら、あーしようこーしよう」と作戦を練ってはいるのだが、果たしてこちらのペースで話を進められるのか。自信などありはしない。

一つだけ方法があるとすれば、『欲をかかない』ことかな。
今握っているお宝が、一気に1.5倍になったり2倍に膨れ上がるわけがないことを肝に銘じておこう。
とはいえ、実際に応対したことがないだけに、誘いの電話がかかったらとっさの強欲に駆られるかもしれない。
いち早く、倅や娘婿殿に相談することだけは忘れないでいよう。もっとも、失うほどのお宝の持ち合わせもないが・・・。
 

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「祥月命日」

2014年08月14日 | 家族・孫話

                   

隣の空き地に、真白いテッポウユリが集団で花開いている。
手入れの行き届かない荒れ地なので、うかつに近づくくことも出来ず、望遠レンズで撮影してみた。
カメラがイマイチなのか、腕がイマイチなのか。まあこの出来栄えからいくと、どっちもどっち、痛み分けというところか。

お盆を中心に、暑い盛りに咲くテッポウユリではある。
この花が咲くと父の祥月命日がやってくる。8月14日、まさにその日である。
朝の早い時間にお墓参りをした。先日の汗びっしょりの墓掃除のお蔭で、周囲の墓と比べると、なんとなくわが家の墓石が光って見える。
丁重にお供えするお菓子類は、お詣りの合掌を終わると同時に卸して持って帰る。
お茶を淹れて、お墓のお下がりの菓子を頂く。親父やおふくろと一緒に一服している気分になる。

最近はお墓の周辺を汚さないためにも、お詣りに持参したお供え物は、即座に持ち帰ることにしている。
周囲の小鳥やカラスやアリなどは、お供え物を期待して待つのであろうが、墓地周辺の民家の迷惑を考えていつのころからかこのようにしている。

41年前、74歳で逝った父。
6人兄弟の5人目、次男坊として生まれた私の目から見れば、正直なオヤジ評価はあまりいい点は上げられないのかな。
ただし、男の生き方としては、賛成はできないまでも否定するものではない、と今思っている。

それぞれに人生はある。父親の生き方によって、家族の生活は大きく左右される。
父の長い一生の中では、後半に当たる私との付き合いの31年間が、それまでの栄光とは少し異なっていたというだけかもしれない。

こんなことを思うのは、とりもなおさず、自分と息子との関係において、息子がどのような親父評価をしているのか、そんな気がかりが段々本気モードになってくる年齢に差し掛かった、つまり、父の享年に近づく自分を意識するゆえであろう。

隣の空き地のテッポウユリが、真白い清楚な装いで親父の祥月命日に花を添えてくれていると思えば、可愛い花である。
そして8月14日は、終戦を明日に控えた69年前の今日正午前、市街地岩国駅前を襲ったB-29による絨毯爆撃で、千数百人に及ぶ多くの死傷者を出した痛恨の慰霊の日でもある。心静かに手を合わせたい。  合掌

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「迎え火を前に」

2014年08月12日 | 季節の移ろい・出来事

     

小学校の夏休みも半分が過ぎた。
じいちゃん学校も時々開校、時々再々お休み状態で8月も半ばを迎えた。
宿題や1学期の復習など、校長先生が思うほど進んでいない。が、生徒はいたって鷹揚に構えてござる。
60年前の自分の小学生時代を思い出しても、あまり大きく違わない。今の子どもたちより、もっと遊ぶことに必死だったような。
だから、あまり机にへばりつかせるのは本意ではない。

などと流暢なことを言っていたら、担任の先生からもらってきた「小学生最後の夏休み」というプリントからいくと、残りの日数をサカリキになって頑張らないと間に合いそうにない状況になってきた。
逆に言えば、小学校最後の夏休みは、中学生になるための基礎学力の充実が要求されているのだ。宿題が多いということ。
がんばろーカー君。などと言いながら、結構甘い校長ではある。

ひとしきり机に向かわせた後、休憩と称して、幼いころ毎日のように散歩に出ていた蓮田周遊コースを、久しぶりに二人で歩いてみた。
明日はお盆の迎え火を炊く日であることを、蓮田一面に咲き乱れるハスの花が思い出させてくれた。
心配された台風11号による大風被害も少なくて、ハスは極めて順調に生育している。ハスの花もそれはそれは見事に開き、真夏の太陽を思いっきり花芯で受け止めている。心洗われるひと時を味わった。

74歳で生涯を終えた父の祥月命日が近い。お墓の掃除も念入りにしておいた。
何故かしらこのところ父の面影がちらつくことが多い。
普段は、今年7回忌を迎える母の面影や思い出がちらつくことの方が圧倒的に多い。
それなのに、なんで父がとても身近に思い出されるのだろうか。
やはり、父の生涯を終えた年齢に近づいてきたからだろうか。知らず知らずのうちに、父の生き方と自分の生き様を重ね合わせてみたくなっているのだろうか。

父が残してくれた人生観みたいなものを、自分は倅に残しているのだろうか??そんな反省があるのに違いない。
またいつかこのことについてはジックリ考えてみたい。
迎え火の前夜、ハスの花が美しかったことを思い出しながら、ゆっくり休むことになりそうだ。

 

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「大雨に続いて・・・」

2014年08月09日 | ニュース・世相

                           
                               台風11号、防波堤をはるかに超える大波 (ネット拝借)

我が住む町が、テレビ・新聞などマスコミの全国ネットに乗って、一気にメジャーになってしまった。
もう少し名誉な報道でその名が知られるのはやぶさかではないが、ゲリラ豪雨による土砂災害の報道で名乗りを上げてもねー。
それもこれも事実起きたことだから仕方がない。次はもっといいことでの全国ネットを期待しよう。

そんな大雨被害の後片づけも完全でない今、今度は大型台風襲来。
こんな時に、台風まで重ならなければいいのに・・・と天に向かって恨み言の一つも言いたくなる。
大雨の被害を蒙られた方には、追い打ちをかけるようなお気の毒な事態であるが、兎に角ご無事をお祈りしたい。
雨雲の通り道にあたる高知県や三重県など、「これまでに経験のない大雨」という気象庁の見解もある。
備えは万全であろうが、この頃では「いち早く逃げること」が最も安全な方法であるということが身に沁みてきた。

こういった一連の自然のいたずらによって、夏休みの大切な行事や楽しみが、延期になったり奪われたりするのは惜しいことである。
夏の甲子園、高校野球開会式と第一日目の3試合が明後日に延期。
高知の夏を彩る「よさこい祭り」は開催できるか否か微妙。大会関係者のご苦労が痛いほどわかる。

そしてお盆帰省が始まったこの週末。空の便に欠航が相次ぎ、予定を狂わされる人も多いようだ。
それでも陸上の新幹線に乗り換えるという手は残っているので、里帰りが出来なくなるというほどのこともない。
ただ、この夏休みの中で1回こっきりのイベントなどが中止に追い込まれたら、それこそオジャンである。

中には国家試験を受けるために1年間努力してきたのに、試験会場への交通アクセスで公共交通機関を利用したばかりに、運休や交通規制に遭って到着が遅れて試験場に入れず、また1年先の8月6日を待たなければならなくなった人も身近にいる。

暑い暑いと愚痴をこぼしたり汗を拭いたりしても、やはり夏は夏らしくカンカン照りのお日様が欲しい。
そうして子どもたちの歓声を聞いたり、熱中症を心配したりする方が、本当の夏らしくていいようだ。
などと勝手なことを言っても、所詮お天道様相手のこと。思うが儘にならないことはよーく分かっているのだが。

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「ゲリラ豪雨が」

2014年08月07日 | ニュース・世相

              
                                     画像は新聞紙面から拝借

8月5日から6日に日付が変わるごろから降り始めた雨。
深夜3時ごろには「かなり降っているな・・・」という感じではあった。
明け方5時を回ったころ、テラスの波板屋根を叩く雨音に目が覚めた。「これはひどい降りだ、大ごとにならなければいいが・・・」
そんな漠然とした不安が頭をよぎる程度で、そのときはまだ大災害を予測するには至らなかった。

眠れないまま外が明るくなるのを待って、二階の窓から見下ろす畑の周辺には水が浮いているではないか。
とはいっても、夕立でも一気に降ってくればこの程度に水が浮くことはある。その程度か?と高をくくった横柄さで眺めている。
段々水かさが上がる。今は草ぼうぼうとなっている畑の表面まで水浸しになろうとしているではないか。ここで初めて厭な予感。
それでも、畑は家の敷地より50cm低くなっているので、家への浸水は心配ないが、雨の勢いは何物をも押しつぶしそうな、これまでに感じたことのない威圧感をおぼえる。

同じく二階の窓から見える国道は、車があふれて動いていない。普段のラッシュアワーとはおもむきが異なる大渋滞。
これは間違いなく、近くのどこかで道路冠水や交通止めの発生に違いないことを確信。
その時点では、土砂災害による死者の発生までは思いが至らなかった。
翌朝の新聞で、市内のあちらこちらで大災害が発生した事実を知った。
土石流が民家を押しつぶし、大型スーパーや病院が浸水による大打撃を受けた。

運動公園に行くのも、お城山にウオーキングに出かけるのも、必ず通る市街幹線道路が、クルマが浮くほどの冠水。
これほどの短時間に、これほどの大惨事を招く、ピンポイントゲリラ豪雨に遭ったのは初めてである。
気を付けようにも避けようがない自然の猛威。ジッと身を固めるしかないのだろうか。
特に何事もなかったこの身を喜ぶ前に、亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、被災された方々の難渋に思いを寄せたい。

テレビニュースで見る、土砂災害の映像など、他人事のように考える部分があった今まで。
これからは、落雷、竜巻、地震など、いつ我が身に降りかかってもおかしくないことを、改めて肝に銘じておきたい。
身近な友人からは「前の川が氾濫しそうで、後ろの山は異様なうなりが聞こえるので、これから避難する」との連絡もあった。
これほどの緊迫感に襲われた経験を無駄にしてはならないと、何をどうするわけでもないが、気持ちだけは改まった。
その後、川の水量も増えず、辛うじて氾濫を免れたし、山崩れもなく、無事に家に戻ったとの連絡をもらってひと安心。

そんな中、早々に新潟・さいたま・東京などから、多くのお見舞いや激励を寄せて頂いた。有難かった。
お陰様で今回は、個人的には何事もなかったことを改めてご報告させて頂く次第です。

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