「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「三人三様」

2010年03月31日 | 家族・孫話
    

早くも3月が終わった。過ぎゆく日々が何でこんなに早く感じるのだろう。

いよいよ4月。新年度・新学期のスタート。
それに合わせるかのように、三人の孫の母親も育児休暇を終えて職場復帰する。

長男は小学4年生になる。ということは放課後児童教室の対象から外れる。
一人家に残しておくわけにはいかない。ということは、先ず明日4月1日は朝からジイちゃんと二人で午前中を我が家で過ごすことになる。
これは、長男にとっても、ジイちゃんにとっても一つの試練である。勉強も少しはやらさないと・・・でもついつい城山登りなどアウトドアーに誘われることになるのだろう。

次男は、これまで必ず傍に兄ちゃんがいてくれた。が、明日からは一人で放課後教室に行き、何もかも兄ちゃんの庇護から離れる。彼は彼なりのポリシーを持っているから、一人は一人なりにこなしていけそうである。何より、放課後教室にに行くのが楽しい、というのが有り難い。

そして三男悠雅君。1歳の誕生日を前に母親と離れる生活を強いられる。
ここ1週間ばかり、徐々に時間を伸ばしながら、保育施設に預ける練習をしてきて、いよいよ明日から一日中預けられることになる。
悠雅君が最も大きな試練の日々になるのだろうが、なんとか耐えていってくれることを願いたい。

三人三様の大きな試練のスタートとなる4月。
ジジ・ババにとっても試練のときである。最大限の努力はするし、出来る限りの手助けはする。
いや孫の世話をさせてもらえる喜びを味わうべきかもしれない。 病気など寄せ付けないようがんばらなくっちゃ……。


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「奮起を促す」

2010年03月30日 | 季節の移ろい・出来事
この春の特別行事として、何かあったのをやっと今夜思い出した。
友人に誘われるままに参加して、半世紀ぶりに「麦ふみ」をした。20日も前のお話し。

冷たい早春の風の中、15㎝くらいに伸びた元気盛んな麦をふむ。
匂うような若草色の麦の茎を、足の裏で慎重になぎ倒すように踏んでいく。弾力性を帯びた柔らかな感触が身体全体に広がる。せっかく伸びかけた茎を踏み倒す、それが喜ばれるとは、なんとも不思議な感じがする。

畑に入っただけで、わるさもしないのに六尺棒で追われた子どもの頃がよみがえる。
なぜ麦だけは踏み荒らしていいのか不思議だった。
収穫を前にした頃に降り始める梅雨の重さに耐え、風にも倒されない、ずんぐり・どっしり力強い麦の茎を育てる。
そのために、伸び盛りの若い芽をいためないよう、生え際をなぎ倒すように踏みしめる。
そうやって麦にストレスを与え、自由奔放にヒョロヒョロとノッポに育つのを抑える。そうして、ドッシリした茎を育てるのだという。

我が子の青い麦は、どんな踏み方をしたのだろう。
むやみやたらに踏んで、肝心な芽までいためはしなかったろうか。
痛みや悲鳴を足の裏で感じてやれていたのだろうか。

今頃になって麦踏みのコツを知ってもねー…、ちょっと手遅れだよねー。
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「淡墨の桜を愛でて」

2010年03月28日 | 季節の移ろい・出来事
           地元写真家作品展
            さげもん展
            パッチワーク展  

ふるさとの女流作家「宇野千代」が自ら植えた薄墨の桜。
ソメイヨシノよりひと足速く満開を迎えた。

千代さんが亡くなってから始まった淡墨の桜を愛でる会、今年で14回目を迎えるという。
地元で活躍する写真家による写真展。さげもんやパッチワークの会など多彩な協力を得て、年々華やかになっている。

今年は特別展として、その道40年という刺繍の先生による展示品が目を引いた。
宇野千代小説「おはん」の世界を手書きし、情景を挿絵風に刺繍で表現する。それはそれは見応えのある作品が、お花見にもう一つ花を添えた。

さらには、東京都庁文化振興部所属で草笛演奏家の「岡内章二郎」さんが、お花見にこられた。少し時間を頂いて特別に演奏を披露して頂く光栄を得た。
思わぬ飛び入りに、来客一様に妙なる音色を満喫した。今年のお花見は、目で楽しみ、耳でも楽しめたと大喜びの声が聞かれた。
           草笛の演奏
           お花見食事会
           レトロな歌声喫茶     

そして岩国寿司など郷土料理のお花見食事会。大正から昭和初期の懐かしい唱歌などを全員で合唱。
とっておきは、桜をあしらった千代さん愛用の帯を直接頂かれた地元の日舞師範が、艶やかな舞踊を披露。
アンコールに応えて、千代さんが生前好んでよそ行きに愛用したお着物を召しての、五木演歌「おはん」を披露して、二日間のイベントを終えた。 

           千代さん愛用の帯
           愛用のよそ行き 

心地よい疲れと共に、今年の花見は堪能した…という気分になっている。
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「セ・リーグ開幕」

2010年03月26日 | スポーツ・観戦
プロ野球開幕、という正直な自分の気持ちを抑えて「セ・リーグ開幕」というタイトル。
パ・リーグは1週間前に開幕している。
いまさら、プロ野球開幕!では、パ・リーグファンに失礼であろう。

毎年毎年この時期は、ひょっとしたら今年は……などと期待を持たせる愛しの広島カープ。監督もカープ生え抜き、他のチームを経験しない純血の人選。ヘッドコーチも同じ。

往年のカープ野球を見せてくれるのか…と期待してみているが、ちょっと負けが込むとテレビさえ見ない、いい加減ファンの一人。こんなのはファンとは言えないのかも。
と、思いながらもやはりついつい横目で試合経過を追う。
リードしていれば、やっぱり強いのかな~などと悦に入る。

逆転でもされたら、テレビが壊れるのではないかと思うほど、思いっきりスイッチを切る。
そそくさと二階に上がってパソコンと向き合う。
何かを書きかけては、ネットのスポーツ欄を探して経過を確認する。ホラ、やっぱりダメだね…と思う。しばらくするとまたネットを探す。

「弱いな~」と愚痴りながら応援する。まあこれも一つの楽しみといえば楽しみなのだ。
ただ今年に限っては、プロ野球が日本シリーズを迎える頃は、今、必死に取り組んでいる「岩国検定」の試験実施時期と重なる。野球どころの話しではない。

となれば今から見ないでおこうか…。そうは行かない。やっぱり愛しのカープ。
忙しいなどと言いながら、やっぱり横目で追っかけるのだ。それがファンというものよ。

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「ふるさと文学散歩」

2010年03月25日 | 趣味・・エッセイ
 今年も桜の季節がやってきた。
錦帯橋から眺める、3000本とも言われるソメイヨシノ。その絶景たるや「雲海の如し」と讃えられるとおり、見事なものである。

 錦帯橋の桜をこよなく愛したふるさとの文豪「宇野千代」。
 彼女は薄墨桜の愛好家としても知られている。岐阜県根尾村(当時)にあった樹齢1500年ともいわれる薄墨桜の老木を、枯死から守るため自ら募金活動までして見事に再生させた話は有名である。その縁もあって、1979年に小説「薄墨の桜」を出版している。
             見事に咲き誇る淡墨の桜(3月19日撮影) 

 そして蘇生した老木から株分けした苗を、岩国市川西にある生家と、水西書院に植えた。30数年を経た今では毎年「淡墨の桜を愛でる会」が、宇野千代顕彰会によって催され、春の一日を大勢の人がお花見やイベントを楽しんでいる。今年は27・28両日開かれるという。
 
 明治30年という封建社会色濃い時代に生まれながら、実業家としても大きな足跡を残したパイオニア的な女性象として各方面から賞賛を浴びている。
もちろん、小説家として「おはん」「生きて行く私」などの文学史に残る数多くの作品を遺している。

 岩国名誉市民として還ってきたふるさとの文豪を、私たち市民の手で末永く顕彰して行くことは、一つの喜びである。

                        2010.3.25 山口新聞「東流西流」 掲載
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「今更ながら…」

2010年03月24日 | 趣味・・エッセイ
    

ふとすれ違った“たおやかな女性の仄かな白粉の匂い”にも似た沈丁花が、春の雨に終わりを告げる頃、ニラの花が薄~い紫を帯びた白い小さな花弁で存在感を示す。

小さな五葉松の日陰では、糸水仙が着色したような鮮やかな黄色で意志の強さを表し、やわらかな香りを放つ。
人間より遙かに鮮明に季節の訪れをキャッチ。それぞれに見事な花を咲かせる。

そんな小さな花ながら、春に向かって咲くだけに春色を帯びた花言葉を持っている。
そんな花言葉は、並べるだけでも、愛しい人へのラブレターになっていく。
こんな奥深い日本情緒をもっと早く知っていたらな~と思う。

かといって今更ね~。こちらの気持ちはあってもね~。相手が要ることだしね~。
何をグダグダと…。 まあいいか…。書いたつもりにしておこう。
何にもしなかったよりは、多少気持ちが春に向いてきた。それでヨシッ!!

沈丁花 ・・・ 「栄光」 「不死・不滅」
ニラ   ・・・ 「星への願い」 「多幸」
糸水仙(黄色) 「愛に応えて」 「私のもとへ帰って」

さて、どう並べたら、どんなラブレターが出来上がるのだろう……。
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「11ヶ月の歩み」

2010年03月22日 | 家族・孫話
      

誕生から早くも11ヶ月が過ぎた、孫3兄弟の末っ子“悠雅君”。
二人の兄ちゃんがたどってきた道程を同じように歩みながら、順調にここまで育った。

我が家の居間には、孫達専用の小型整理ダンスが置いてある。
引き出しの中には、兄ちゃんも、次男も、それぞれの成長に合わせて長い付き合いをした宝物がいっぱい詰まっている。
そして今、三男悠雅君もその引き出しにご執心。

ようやく立てるようになった両足を爪先立って引き出しを覗き込む。
どうかすると、8年前兄ちゃんに買ってやったおもちゃが、未だに言葉もしゃべり音楽も奏でる。0歳児の興味を引いている。

機嫌が悪くなったら引き出しの前に立たせると、当分は落ち着く。
それも飽きたら次は台所の流し台前。乾燥機やオーブンレンジのスイッチを入れたり切ったり…。そして冷蔵庫にくっつけたマジックボタンを外したりくっつけたり…。
もう目は離せない。

こんな自由気ままな日常も後わずか。お母さんは間もなく職場復帰という。
母親の職場に付随する保育所に預けられるので、一日に何度か母親の顔を見られる。
可哀想な気もするが、現代社会を生き抜く最初の試練が待っている。

これからジジ・ババの出番も多くなろうというもの。
近くに住んでいてよかったよな~~。オット…これはお互い様か……。
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「来季に向けて…」

2010年03月21日 | 家族・孫話
お彼岸の中日(ちゅうにち) 春分の日。
春の朝陽に映える玄関先に国旗を掲げ気分一新。
手作りのぼた餅を持って、お墓参り。一つ仕事を終えた心地でさらに気分一新。

この陽気・この青空。文字通り春到来を肌で味わう。錦帯橋では桜の開花宣言もあった。
間違いなく春が来た。
お陰でというか、残念というか、二人の孫が期待していた「西日本スキー選手権大会」が雪不足でお流れになった。鳥取県大山スキー場に於いてさえ、この時期もう雪がないという。
          急斜面が得意な兄。

先週も西日本選手権に備えての調整で瑞穂カップに挑戦。成績は入賞止まりだったが、かっこいい姿を見せてくれた兄ちゃん。今日の大山が中止になったので、3年生最後のレースとなってしまった。これからしばらくはサッカーで、足腰を鍛え、来シーズンに備えるという。

          ヘルメットが重いカー君。

弟の1年生カー君。本人大真面目で、兄ちゃんの出場する大会にはほとんどエントリーしてもらっている。
お陰で随分上手になったし、ターンも結構出来るようになったのだが、食が細く、足もお尻も兄ちゃんの比ではない。ほっそり可愛い。しかしいつも理屈は一人前以上。

先週の瑞穂カップも、「旗門不通過失格」という不本意な結果に納得いかない様子。
“父さんがスキー板にワックスかけすぎて、早く滑るようにしたけー旗門が曲がりきれんかったじゃろう、今度はワックスあまりかけんといて…” シャーシャーとのたまう。
これが彼の彼らしいところで大笑いしてしまう。

そこへ行くと兄ちゃんは、お父さんの指示に絶対服従。涙は出ても逆らうことはない。
今シーズンは終わった。賞状もトロフィーも増えた。これを励みに来季を目指してほしい。
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「のーくれの知恵」

2010年03月18日 | 晴耕雨読
        

ここに言う「のーくれ」とは、不真面目とか、さぼりたがり屋。つまり、勤勉でない人のことを指す岩国の方言である。
苦労を嫌い楽をしたがる、何かにつけて手を抜きたがる、そのくせ欲は人並みかそれ以上…という、あまり褒められるタイプの人ではない。

昨日は彼岸の入り。いよいよ夏野菜やスイカの成長を夢みて畑作りに精を出す時期なのだ。
長い間ほったらかしていた畑を耕そうとすると、名もない雑草が地中深く根を張っている。ひと鍬ひと鍬掘り起こして雑草を取り除く。これが厄介極まりない。

小さな雑草まで完全に取り除かなければ気が済まないという、のーくれの割には完璧主義。こんなちぐはぐな男が、腰をかがめて草を取るのは一苦労。そこで一計を案じた。

バーベキュー用の金網を買ってきた。頑丈な枠をつけて砂おろしならぬ草おろしを作った。
元々器用なのである。普段はやる気を起こさないだけ。ということにしておいて…。

気持ちよく金網の上に草が残る。これまでの3分の1の時間で草取りが終わり、きれいな畑が出来上がった。
のーくれにはのーくれの知恵がある。小さくエッヘン!!

『天才とは、99パーセントの発汗であり、残りの1パーセントが霊感である』
あの発明王といわれたエジソンの言葉である。
単なるのーくれ凡人の、苦労回避思考とはわけが違うな~~。

       ( 出来上がった草おろし。気持ちよく草取りが出来た )
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「心和んで…」

2010年03月17日 | 旅行・レジャー
さーて何年振りになるだろう、明治大学マンドリン倶楽部演奏会に浸った。
もっと若い現役の頃に一度行って以来だから、相当の年数は過ぎている。

前回の観賞はこちらが若かったせいもあって、生の演奏会でありながら、少し地味なおとなしいイメージが強かった。
しかし今回は、奏者がみんな若く、躍動感にあふれているように思えた。手拍子はもとより足でリズムを取りながら、実に楽しい2時間15分を過ごしたように思う。
若いのは当たり前だ、学生なのだから…。そんなことは分かっているが、観客を楽しませるには先ず自分たちが楽しむ。そんな雰囲気を感じたからかも知れない。

あのマンドリンが「日本の心・津軽組曲」では太棹津軽三味線を彷彿とさせる音色で惹きつける。
かと思えば、古賀メロディをしっとり聴かせる。そして「朧月夜」の全員合唱。
腹の底から湧き上がるほどの感動とはひと味違う。なのに、終わった後の爽快感はなんだったのだろう。

あれこれ何かと時間を大切に過ごしている今、フッと息を抜いて自分自身で心和ませる時間を作ったことが、言葉になりにくいほどの安らぎをもらった気がする。

こんなちょっとした時間を作ることが、これまでとは異なる大きな活力源になる予感がする。
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