あーだこーだとすったもんだの挙句、なんとか開幕にこぎつけた、大阪関西万国博覧会。未だ完成していない幾つかの国や出展予定のパビリオンなどもあるようだが、世界の技術を結集した大半が完成したこともあって、見切り発車と言われる批判も敢えて飲み込み、予約入場者を処理する必要にも迫られるなど、一元的ではない複雑な事情もあって、計画通りの今日開幕した。
やれ予約の方法がややこしいとか、予約券購入が複雑だとかいいながらも、開催初日の今日は14万人の入場者で賑わったという。賑わったということは、慣れない場内整理や観客誘導などの不手際が生じるのは当たり前のことである。ただただそんな不手際だけをことさら強調して、素人が勝手に批判を繰り返すのは鼻持ちならない。何でもかんでも体制を批判すりゃいいといった、無責任な独りよがりのブログも鼻持ちならない。
内容を精査したうえで、自らの判断主張を広く説明できるなら我慢できるのだが。
万博開催の裏側で、またぞろ政府の国民救済という名のもとに、現金給付という施策があるとかないとかささやかれているが、これは体制を批判するのではなく、現金給付などやらないで、その資金をガソリン高騰を抑える税率引き下げに回すのが大局的な政策ではないか、という対案を示した意見である。ただこれでさえ、自動車に乗らない高齢者家庭や免許生活と縁のない低年齢者などには、給付金支給の方が公平性があるというご意見ももっともだ。
何事も一元的に考えて批判するより、もっと優しく幅広くゆるやかに考えるのがいいんじゃないかな。