枝いっぱいに花を付けたモクレンと桜一枝
今日は温かいね~と言って軽装になったと思ったら、慌てて冬物ジャンパーを着こんだり。とっくに彼岸は過ぎたというのに寒暖の差が激しく、寒さと暖かさが行ったり来たり。花粉は舞い飛び黄砂は舞い降りる。
などと愚痴っていたらもう今日で3月が往き、年度変わりを迎える。
あちこちから桜満開の声が乱れ飛ぶこのころは、夏野菜の畑づくりが忙しくなる。雑草除けの黒いビニールシートで覆っていた部分はいいが、シートの周りにはべったり雑草がはびこっている。先ず草取りから、次いでシートを剥がして肥しや石灰を入れる。そしてまたシートをかぶせる。普段のおサボリのつけが回って足腰が悲鳴を上げる。それでも今やっておかなければ手遅れになる。早くから少しずつやっておけばいいものを。
やっとこさ予定の作業をこなし、重い腰で家に入るとき郵便受けを覗くと封書と葉書が1枚ずつ。封書はグラウンドゴルフの大会案内。問題は葉書ですよ、内容が奮ってますね~。
「おじいちゃん、おばあちゃん、三百さいになるまで長生きして、小説のかきかたやおいしいごはんのつくり方をおしえてね、大好きだよ。」だって。畑仕事の疲れも腰の痛さもいっぺんに吹っ飛ぶような嬉しい葉書。
この4月から6年生になる孫ちゃんが、初めて書いたお手紙なのだそうな。最初に出す相手がじいちゃんばあちゃんというのはええよね~。今年のお正月に百人一首などで散々遊んだ後、のんさんは何する人になりたい?って冗談半分に聞いたつもりジジに「小説家になりたい」と大真面目に答えた孫ちゃんにびっくりしたものだった。聞かれたから無理やり答えたのだろう、くらいに思っていたが実は気持ちの中で何か期するものがあるという話を母親から聞いてはいた。
ピアノに体操に塾にと忙しい中で、小説家を夢見ているとは、さっすがじいちゃんの孫ちゃんである、というのは関係ないが、小学6年生になる子の胸の中にこんな夢が秘められているとはねぇ。それにしても三百さいはちょっときついけど、少しでも長く生きてあげたくなる。高校球児の応援とともに楽しみである。