「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「バンブーオーケストラ」

2024年06月23日 | ちょっとお出かけ

     
              6年振りの開催となったステージ模様
           
地元に生まれて研鑽を積んで、出張演奏や地域行事参加あるいは訪問演奏に加えて竹楽器作りのワークショップを開いたり、幅広い活動を続けてきた「いわくに竹楽坊」。コロナ禍による止む無くの活動中止を経て再結成し今日のバンブーオーケストラ定期演奏会にこぎつけたと聞いている。
久しぶりの演奏会と聞けば、篠突く雨もなんのそのクルマを駆って30分、ちょっとお出かけしてみた。

音色もいい、選曲も多くの人の耳になじんだ「涙そうそう」から始まって「花は咲く」もよかった。久しぶりに気持ちがらく~~になる感動をもらって帰った。
プロの集団ではない、年齢も性別も生活も異なる人たちが集まって、どうかすると自分たちで竹を切ったり削ったりして楽器を作り上げる腕前を持つメンバーもいる。そんなバラバラな人を集めてこれほどの演奏活動ができる。やはりその気になりゃぁなんだってできるってことか。

2部の楽器紹介では、パンフルート・尺八・ケーナ・篠笛・アンクルン・マリンバ・クロンブットなどなど。それぞれのパートの音を出しながら楽器の特徴や由来などが音色とともに紹介された。

入り口で手渡されたパンフを見ると、この竹を使う竹楽坊は竹林の整備にも貢献していることから、緑の募金から助成を受けたり、やまぐち農林振興公社が共催者になっていると書かれている。これからの我が国の立ち位置にも影響を及ぼす農林振興の一役を担っているとは、実に面白いグループであり、応援したくなる活動でもある。大雨警報のもと、降りしきる雨の中を突っ走るかっこうにはなったが素敵な一日となった。

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「延命地蔵、ご縁日」

2024年02月11日 | ちょっとお出かけ

コロナ感染拡大の前に何度か出かけたことのある、歴史も由緒もたっぷりある古刹から「延命地蔵尊ご縁日」の案内を頂いた。かつて、ご当地検定の波に乗って実行した岩国検定の問題にも取り上げたことのある「黄檗宗大梅山通化寺(おうばくしゅうだいばさんつうけいじ)」の延命地蔵尊縁日に、まさに4年ぶりに訪れた。
市の中心部から車で約30分の山間にあって、雪州の心字池を擁し、高杉晋作率いる遊撃隊の駐屯地として活用されたという歴史を持つ古刹である。

    
人口減少による檀家の減少や何代か前の住職による放漫経営など負の連鎖があって、豊かな歴史とは裏腹に一旦衰えたお寺の勢いは元に戻らず、お寺の屋根は雨漏りを防ぐべくブルーシートで覆われている状態。それでも、黄檗宗本山から住職を派遣して、本山と通化寺の兼務をされていると、人伝に聞いている。

    
お昼12時からの法要・塔婆回向が行われるというので、特に延命地蔵尊信仰というわけでもないが、勧められるまま本堂の椅子に座った。すぐに法要の読経は始められたが、周囲の椅子に誰も座らない。終わる手前に、受付のお手伝いをしていた女性がやっと一人。つまり読経に耳を傾け、ご本尊に焼香したのは私たち二人と彼女の三人だけ。住職の懸命の長い読経を独占したようでお気の毒であった。その後の法話も、熱心に私たちに向かって話しかけられて、喜んだり恥ずかしかったり、気持ちは上の空だったような。特に延命を望むわけではないが、元気で長生きという希望には、存分に地蔵尊のご縁を頂けたのかなと思う。

  

最後は住職の手によって回向を手向けた塔婆のお焚き上げの一部始終もじっくり拝見させていただいた。過去にも本堂で読経も法話もお聞きして、お焚き上げにも立ち会ったが、今日ほどの親近感を持ってお付き合いしたことはなかった。すごく徳を施したような、深いご縁を頂いて得した気分である。

このような由緒ある神社仏閣を何とか保護する手立てはないものか。人口減少が進む地方にあっては行政の援助が欠かせない気がしてならない

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「真冬のG・ゴルフ大会」

2024年01月23日 | ちょっとお出かけ

              

今日から明日にかけて、今季イチバンの冬の寒さがやって来るという厳しい気象情報の下、早くから計画されていた真冬のグラウンドゴルフ岩国市民交流大会に出場してきた。
元々は1月18日に予定され、仲間3人がエントリーしていた。ところがこの日は、天気予報が早くからの雨予報で、大会本部が早めの対応で急遽今日に変更された。そんな今日がたまたま今季一番の冷え込みになったという次第。

それにしても、暑くても寒くてもG・大会の愛好者はお元気でいらっしゃる。遅ればせながら仲間入りした自分もその一人だが、兎に角春や秋のいい季節はもちろん、暑い夏も寒い冬も所属する協会主催の大会には200人前後が必ず集結するこの満々の熱気。見ていて頼もしいし、自らも参加して元気をもらっている。だから今日は川沿いの北風が吹きつける河川敷運動広場ではあったが、ヘタはヘタなりに一生懸命がんばった。寒いけど楽しかった。

簡単な試合経過を説明すると、各地から集まった参加者は、本部の指示に従って5ないし6人が1チームとなり、50・30・25・15mの組み合わせ4ホールを8ラウンド32ホールの合計点を争う。もちろん最も少ない打数の人が優勝。単純計算して1ホール3点で全てを回ったら96点。それに2点を幾つか加えて80点台に。ちなみに今日の優勝者は女性で64点だった。ホールインワン3回2点打が18もあった。アタシ?あたしはもうグジャグジャ。それでもまた次に大会の案内が来れば行くのかも。帯状疱疹の痛みを忘れて頑張っている。お昼ご飯の熱いカップラーメンが美味しかった。3ℓの熱いお湯を持参したのがよかった。

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「納涼の調べ」

2023年08月27日 | ちょっとお出かけ

          
                  演目   桜三題(メドレー)
          
                  演目   越後獅子

お盆がとっくに過ぎて、夏休みも終わりが近いというのにまだまだ続くこの暑さ。どうすりゃいいのよといった声が聞こえるこの暑さ。
そんな日々の中で思わぬ納涼の調べへのご案内を頂いた。母校の高校と付属中学校の長唄三味線部による「長唄三味線の会」へのお誘いである。
公式会場の多目的ホールなので間違いなく冷房完備。海辺でも川のそばでもないが納涼には違いない、いそいそと出かけた。

よく考えてみれば自分の普段の生活の中で、あまりにも縁遠い長唄の世界である。ただ三味線には小学時代に強烈な印象を植え付けられた記憶がある。昭和26年夏、当時の国有鉄道が地元に新たな「南岩国駅」を作ってくれた時のこと。地元全体が湧き上がるお祝い行列の中で、私の地区から出されたシャギリから流れる、締め太鼓と三味線の華やかなお囃子に魅了された。あの時以来、三味線の音には何とはなしに血の騒ぐ思いがする。

そんなこんな思いを胸に客席のほぼ真ん中に陣取った。遥かな後輩諸君の練習の成果をこの目で確かめたかった。
「梅の宴」に始まり「「末広狩」と続き「桜三題」は、❝元禄花見踊❞ ❝さくら❞ ❝京鹿子娘道成寺❞のメドレーで聞きごたえがあった。
さらに鏡獅子や勧進帳など、歌舞伎や歌舞伎舞踊の音楽とされる素晴らしい演奏の数々を堪能した。

ちなみに、三味線音楽についてもジャンルによる分類で、「長唄(ながうた)」「端唄(はうた)」「地歌(じうた)」「民謡」などがある。
長唄には清元(きよもと)・常磐津(ときわづ)・義太夫(ぎだゆう)ほかいくつかが含まれる。端唄には小唄が含まれるなどなど、歴史が長いだけにそれぞれ深い話があるようだ。全てを理解するには少し時間が掛かりそうである。

小難しい話はさておいても、終わりに近い暑さの中で素敵な時間が持てたことを、後輩諸君に感謝したい。

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「3年目の遭遇」

2023年08月02日 | ちょっとお出かけ

                
                      3年振りの再会に天然アユ1尾

ふるさとの川へ、中2の孫君を伴って3年ぶりのハヤ釣りに出かけた。
今日は水曜日で中学校のクラブ活動はお休み。自分ちに家族誰もいないことから「じいちゃん、どこか行こう」「海か山か川かグルメか」「ウ~ン、オレ川がいい」ということで「ヨシッ、久しぶりにハヤ釣りに行くか」。彼のお好みのペットボトル3本を凍らせ、クーラーボックスに好きな食材を詰めて猛暑の中をお出かけ。

市街地から約40kmの山間。陽射しこそどこも同じで強くて暑いが、川辺に降りると空気は一変。日傘で陰を作れば出かかった汗がスーっと引っ込む。
ゆるやかな流れに釣り糸を投げ入れると間もなく「釣れたよ~」の声変わり直前の少し渇いた声が飛んでくる。
2尾3尾と釣り上げるうちにどこからともなく見覚えのあるプロの釣り姿のおじさんが、薄笑いを浮かべて近づいて来た。

「相変わらずボクは釣りが好きじゃねー」と物静かな口調で。「ありゃ、3年前にアユ釣りの手ほどきを受けた方ですよね~」。
あの時は初対面で、一生懸命ハヤを釣る孫君に興味を示してくれた。そして自分の大切な釣り竿を孫君に持たせ「こうやってね、ああやってね」などとアユ釣りの名人から懇切丁寧な個人レッスンを受けた。その時の写真をここに。      

               

あの時小学校5年生だった孫君が今中学2年生。「大きゅうなったねー、そうか野球やっとるんかね、爺ちゃんを喜ばせるんよ」と。
そして「さっき連れたばかりのアユを上げよう、爺ちゃんと一緒に食べなさい」と言ってピチピチ跳ねる取れ立ての天然アユ3尾を頂いた。
「3年前にアユを釣らせて上げたかったんじゃがあんときゃそれが出来んかった」と、3年前の罪滅ぼしみたいな言い回しで差し出してくれる。

田舎のお人好しと偶然の遭遇の一場面ではあるが、自分の孫と同世代の我が家の孫君との出会いでどいうわけか意気投合。3年たっても孫君を覚えてくれていて、当然孫君も「アユ釣りの竿を持たせてくれたおじさん」を忘れていなかった。たったこれだけの話だが、この世知辛い世の中で、こんな心温まる交流があることになんか嬉しくなった。世の中すてたもんじゃないねー、暑さをどこかへ押しやる微笑ましさを覚える。
天然アユの1尾をじいちゃんに、という孫君に感謝して、今夜は美味しいアユの塩焼きを頂いた。またひとつ元気が出そう。

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「水無月ついたち」

2023年06月01日 | ちょっとお出かけ

                

迎えた水無月ついたち。名前は水無し月であるが今年はその名に反して、早めの梅雨入り宣言もあり、雨量も田畑を潤すに十分な雨が降っている。
今日も朝からほぼ一日の雨予報であったが、厚い雲に覆われたまま午前中はなんとか雨音を免れた。手早く所用を済ませて、雨が降らないのをいいことに、ご案内をもらっていた絵画展に出かけた。

悲しいまでに絵心のない私にとって、油絵にしろ水彩画にしろ素敵な絵を描き出す人には憧れる。ましてや今日の案内をもらった画家は、100号120号という大作を得意とされている。一作品を仕上げるのに長い時は2ヵ月を費やすという話を聞いたこともある。今回の作品も人の働く姿を捉えた動きのある大作である。絵心はない割には見る目は養って来た。こういうのが一番厄介な見物客と言われるのかもしれない。岡目八目の面目躍如!!

水無月に入って早速の台風襲来。沖縄方面を恐怖に陥れている。防災の日は9月ついたちであるが、本当の防災は今日から数か月続くと思っている。
気象衛星「ひまわり」から寄せられる正確な気象情報によって守られてはいるものの、勝手な行動や自然災害を甘く見る振舞いは慎みたい。
災害から身を守ることも元気で長生きの必須条件である。そんな生活を通して、たまに絵画展にでかけて心洗われるのもまた佳しである。

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「100万輪のバラを求めて」

2023年05月27日 | ちょっとお出かけ

玉ねぎの抜き取り、サツマイモ植付け、琉球アサガオの土の入れ替えなどなど、この時季の必須に追われたここ数日、自分でも驚くほどちょこまか動き回った。その分、成長期を迎えた畑、これから夏に向かって実りを見せる畑がそれぞれに大きく姿を変えた。よくやったね~と少しだけ褒めておこう。

そんな労働のご褒美でもないが、この季節の楽しみでもあるバラ公園を訪ねてみた。穏やかな瀬戸内海を行きかう貨物船を眺めながら、国道188を下ること小1時間。2月には梅見で賑わう光市の冠山公園のバラ園。数えきれない種類のバラが赤・白・黄色・ピンクに咲き乱れ歓迎してくれる。
バラと言えばすぐに「百万本のバラの花をあなたにあなたに上げる・・・」という歌を思い出す。百万本のバラっていったいどれほどの量なんだろう、など夢のない想像しながら、ゆっくり散策した。百万本のバラを捧げる愛の深さ、すごいね~と改めて思う。

  

  
園内には粋を凝らした日本庭園もしつらえてあり、泳ぐ鯉に青モミジのやさしい緑を水面に映して、一瞬浮世を忘れそうになる。
その後のソフトクリームの味もよかった。なんかしらちょっとだけ得をした気分の半日を過ごした。明日はまた残りの作業に精を出せそうだ。

            
                     深紅の大輪のバラが優しく迎えてくれる。

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