「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「秋の暮れ」

2015年10月31日 | 季節の移ろい・出来事

                

庭に小さなサザンカが植えてある。普通のアジサイと墨田の花火と言うアジサイに挟まれるように、ひっそり立っている。
文字通り小さな小さな小さなサザンカの木。
それが、目に染みるような純白の花を早くも咲かせた。「おや、もうサザンカの季節か・・・」と一人ごと。
あと2・3日もすれば、白い花びらを散らせ、根っこの周りだけに雪を降らせたような趣を見せてくれる。

気が付けば10月も今日で終わり。サザンカが咲いてもおかしくない季節となっている。
自分の勝手で、他に気を取られて、季節の微妙なうつろいに気が付くのが遅れただけの話なのかも。

   “ この道や行く人なしに秋の暮れ ”     芭蕉

秋の暮れか~。  ・・・ ・・・いずくもおなじ秋の夕暮れ、の暮れとは意味が異なるようだ。
今まさに秋が暮れようとしている、晩秋の今を詠んでいるのであろうか。もっと深読みをすれば、人の一生の終わりの近さをも見通した心境なのかもしれない。

明日から11月の始まり。ということはもう、暦も残すところ2枚しかないということ。
格別どうこうというわけではないが、何かの節目をきっかけに、気持ちを改めよう、気合を入れ直そう・・・などと思ってはみる。
そんな意味では月が替わるのも一つの節目と捉えることは多い。 

節目をきっかけに運が向いてくるように、などと神頼みをするわけではないが、少し頭中を整理する時間のゆとりは欲しいな~。

 

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「遅ればせながら」

2015年10月29日 | 晴耕雨読

                              
                                         畑の土づくりに欠かせない、もみ殻

抱え込んだ所用のために、こちらの勝手で稲刈りの手伝いをキャンセルした同級生に、不義理の上に今一つ甘えてみた。
これから植えるタマネギ用畑の土づくりに欠かせない、もみ殻を無心してみたのである。
「早く言えば取っておいてやったのに、もう家にはないよ」との返事だった。「頼むのが遅かったからね」ということで、今年はもみ殻を混ぜるのをあきらめた。

ところが翌日、「隣のおばちゃんに訊いたらあったよ。だから取りにおいで」とわざわざ電話をくれた。
早速クルマを飛ばした。奥さんが海外旅行中で「一人なんよ、まあ上がってゆっくりして行けよ」と言われるままに上り込んで。
よもやま話の果てに、庭木の手入れ方法などをひとくさり、しっかり聞かされた。

そして、乗用車のトランクに積めるかどうか心配するほどの、大きな袋いっぱいに詰め込んだもみ殻を袋ごと渡してくれた。
有難や有難や。わが家の借用畑のような真砂土には、通気性と保水性を保つ上で、是非とも欲しい代物である。
お蔭で、もみ殻とケイフンをしっかり土に混ぜ込んで、良好なタマネギ畑が作れることになった。少し遅まきながらではあるが。

もみ殻と土を混ぜ合わせる効用は、ちゃんとした文献にもある通り、土壌改良や土壌づくりの大切な要素であることも知った。
晴耕雨読などとかっこいい言葉とは裏腹に、ちょっと忙しくなるとすぐに畑は後回しにされる。
それでも畑は、もみ殻を手配してくれた友と同様に、こんな男でも裏切らない。

せっかくの好意を無駄になどしてなるものか。忙しかろうが何があろうが、早めにタマネギ畑を作ろう。
と、意気込んではみるものの、実はこれもあれも期限付きだよな~などと、またしても畑が後回しにされそう。
いやいや、こればかりはそんなことをしちゃバチが当たりそう。友の好意と畑作りの期限と最優先に・・・。

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「秋深まって」

2015年10月23日 | つれづれ噺

       
       カープグッズで応援する希さん        大きなサツマイモを掘り上げて、得意満面

あと1週間もすれば11月の声を聞く。紅葉便りもあちこちから聞こえる。ということは季節は晩秋のはずなのだが。
少し体を動かせばたちまち汗が流れる連日の夏日。朝夕の爽やかさはこの時季特有のものではあるが、昼間のあつさのせいでどうもイマイチ深まる秋を感じにくい。プロ野球は、ペナントレースも終わり日本シリーズを残すのみ。

希さんも応援したカープは、物の見事にファンの期待を裏切り続けて結局Bクラス。今や、来シーズンに向けて秋季練習に余念がない。
希さんと悠雅君のために植えたサツマイモも「アッ!ここにもあった。あそこにも…」と、幼い二人が競争で土の中に手を突っ込む。
そんな予想通りの歓声に「しめしめ」と思いながら、あっという間に掘り終えた。高かった苗代に見合う収量があったのかどうか。

今年は、友から依頼のあった稲刈りの手伝いも、自分の抱え込んだ仕事のせいでキャンセルしてしまった。
例によって、四角い田んぼの四隅を5m四角くらい、カマを使って手で刈っておく。コンバインがうまく円周に回れるように手助けする。
そんなことさえ出来ないほど、何かに追いかけられる秋半ば、そして晩秋を迎えた。

そんな忙しさにまぎれて、友の稲刈りに不義理をしたように、何かにつけて義理を欠く琴の多い秋だったような。
この不義理というやつは、目には見えないが大切この上ない「信頼」というものを、自らの手でなくしてしまう怖れがある。
あちら立てればこちらが立たず。安っぽい義侠心というか、性分というか、そんなもので、なんかしら自分を縛りつけているアホな姿が滑稽に見えてきたりする。これも秋という季節ゆえの情感だろうか。

晩秋を迎えてただ一つ、足りないものがあるとすれば、「読書の秋」と言われるような、読書にふける時間もなかったような。
もともと読書量は少ないのを自覚しているが、それでも、大いに食指を動かす作品に出合うこともある。
そんな時、読書するひまがないから・・・などという理由は付けたくない。と思うのに、いつのまにか「時間がなくてね~」などと言ってしまう。

などとあれこれ考えると結局、読書癖の少ない自分を弁解しているようなものだ。
でも読みたいものが見つかった時には、ちゃんと手を出すぞ~ ということにしておこう。あれこれ思う晩秋の夕暮れ。

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「みちのく紅葉・名湯めぐり」その4

2015年10月17日 | 旅行・レジャー

4泊5日の東北も、4日目を迎えるころにはツアー仲間との会話も少し弾んでくる。
今回のツアーで最も多かったのが、「ばってん長崎恋の街」の長崎の人。独特のイントネーションと、人懐っこい物腰で何となく親しみが湧く。
世間話の中に、互いの方言を出しながら言葉を交わす時間も残り少なくなる。

4日目は、今回ツアー第2の目標であった、奥入瀬渓流の散策。そして十和田湖へ。
8時過ぎにホテルを出て、ほどなく十和田湖を望む県道にでた。あいにく冷たい秋の雨がしょぼしょぼ。
しばらく走ったところから、狭い山道に入って行くと間もなく「この水の流れが奥入瀬渓流です」とガイドさんの声。
「少しの間車窓からお楽しみください」と。ものの10分も入った大型バス駐車場で降りて、渓流沿いを歩く。

  
     十和田湖の水を太平洋に流す渓流と渓谷美が見どころ                  上から下に向かって遊歩道が連なる。

完全な山歩き装備がなければ、遊歩道を完歩するには危険が伴うということで、私たちバスツアー客はバス駐車場付近を15分ばかり散策。
「奥入瀬渓流」という名前に、期待が少し膨れ上がって、音を立てる渓流と渓谷美を勝手に想像していた分、少しはぐらかされた感はあった。
なんせ前日、秋田県五所川原近くの荒れ狂う日本海を目にした翌日という順番の悪さもあったのかな。
それでもなんでも、とにかく一度は行ってみたかった奥入瀬渓流。感動に変わりがあろうはずがない。

ついで十和田湖へ。台風23号の後遺症で、風が強く、湖面は波打っている。本来なら湖面を周遊しているはずの遊覧船が桟橋に繋がれている。
ちょっと嫌な予感。添乗員さんが必死に交渉を試みてくれたが、残念!自然のいたずらには勝てない。
この旅行初めてのハズレに遭遇。湖面を遊覧しながらの紅葉見物はご破算に。ところが、その分の見返りがあった。
あの知恵子抄の高村光太郎の手による、愛する知恵子をモデルにした彫刻「乙女の像」を、湖畔の遊歩道を歩いて、間近に見ることが出来た。
 
   遊覧船欠航、桟橋に繋がれた遊覧船と十和田湖             「乙女の像」。光太郎の愛の深さを感じて

十和田湖を後にして、頂上に雲がかかったり時に晴れたりする岩手山を遠くに眺めながら、いよいよ宮城県へ。
作ったような渓谷美「厳美渓」を散策。鳴子湯の里温泉郷へ。最後の宿泊。

    
         まさに自然の力の偉大さを見せる厳美渓               鳴子(なるご)温泉、こけし工房

いよいよ最終日。朝一番にこけし工房を訪れ、職人技のこけしづくりを目の前で見学。
せっせせっせと北上してきた東北自動車道を、今度はひたすら南下する。
途中、福島県郡山で最後の集団昼食。5段重ねの蒸籠(せいろう)蒸しのご馳走に舌つづみ。

これでいわゆる東北6県、青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島、各県に一応足跡を残してこの旅も終わることになった。
岩手・宮城・福島といえば、忘れもしない東北大震災の被災地であることは百も承知ながら、今回の旅行では太平洋側に行くことはなかった。
ただ、東北自動車道はトンネルが数えるほどしかない。山陽道や中国道と比べると、トンネルは無いに等しい。
そんな道路から見渡す平野は、右も左も黄金色の稲穂が無限大に広がっていた。
この黄色い絨毯が、被災され難儀に苦しむ人たちの、せめてもの生きる価値になっているであろうことを願わずにはいられなかった。

大過なく無事に戻れた。楽しい思い出多き東北の旅。またチャンスがあればいつか。 他人の楽しみに長々とお付き合い頂いて感謝!

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「みちのく紅葉、名湯めぐり」その3

2015年10月16日 | 旅行・レジャー

秋田県と岩手県の県境付近、太平洋と日本海のほぼど真ん中にある八幡平の紅葉を満喫し、さて次なるは。
東北自動車道をさらに北上。高速道を外れて、秋田犬の産地として名高い秋田県大館市へ。
大館市は秋田県北部にあって、市の北境で青森県と接している。かつては、東北有数の貨物取扱拠点として殷賑を極めたとという。
大舘駅前では、東京渋谷の忠犬ハチ公の縁戚となる秋田犬の銅像が迎えてくれる。
そこから日本海沿岸、能代を目指して、白神山地を横断する。途中にある名勝十二湖のうち、小さいながら最も水の色が青い「青池」を見学。   

 
        大館し中心部、大舘駅前。秋田犬が鎮座          白神山地十二湖のうち、文字通りの「青池」

 
  能代ー五所川原を結ぶ「五能線」               堤防を隔てて荒れ狂う日本海

演歌ファンならご存知かと思うが、歌手水森かおり唄うご当地演歌「五能線」という寂びれた単線が走っている。
この日は台風23号の後遺症で、日本海側もまさに荒れに荒れていた。いつもこんな荒れようかと心配したが、地元の人でさえ「これほど荒れるのは珍しい」ということだった。雄大で壮観ともいえる荒れる海を間近に眺められたのは、これも一つのラッキーであった。
ただし、線路の海側には堤防があるだけ。これほど荒れたらあの真白い塩水が、容易に列車を洗うだろうと心配さえする。

 
     走るバスにしぶきが掛かる荒海          観光目的の「千畳敷」と呼ばれる岩場。

何でこんな遠くまで出張るのか。
それは、数少ない日本海沿岸の景勝地「千畳敷」と呼ばれる岩場で休息し、美味しい海の幸を味わうという目的があったのだ。
運よく晴れていれば夕日が絶品、という触れ込みであった。が、この希に見る海の荒れようと空覆う厚い雲。 どちらも残念賞!!
でも、負け惜しみでもなんでもないが、この海の白波の大きさ凄さは、観るに値する絶景ではあった。

日暮れ前に青森県十和田市、十和田湖畔温泉に向かう。
冷たい秋の雨がバスの窓を濡らす。山道に入ったら、左右真っ暗で何も見えない。疲れをいやすためのお眠りか・・・。
と思っているうちに、バスが急停車。「クマでも出たか」と色めき立つ。ドライバーがすっ飛んで降りた。
窓から見ると直径1mもありそうな大きな岩が道路の真ん中に鎮座している。直前に転がり落ちたのであろう。
男数人が「よいしょヨイショ」、掛け声とともに道路脇へ転がして、無事通過。
そうはいっても、タイミングが悪ければどうなっていたのやら・・・。 ここも日ごろの行いのいいお客だったと言えるのだろう。

7時を回って十和田温泉到着。明日は奥入瀬渓流、十和田湖遊覧、渓谷観光が待っている。

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「幼稚園、最後の運動会」

2015年10月15日 | 家族・孫話

孫三兄弟も順調に成長している。
この秋、三男悠雅君は幼稚園最後の運動会となった。
折よく里帰りしていた希さん一家も一緒になって、最後の運動会、がんばる悠雅君に大声援を贈った。

   
 大好きな兄ちゃんとダンスを   飛び入り希さん、悠雅君のママと     さー入れるぞ~         戦い終わって。意外と物おじしないね  

幼稚園の運動場だから決して広くない。ということは、一家に与えられる観客席のスペースも広くはない。
それでも、幼稚園最後の運動会とあって、悠雅選手の両親はもとより、二人の兄ちゃん。両家のジジ・ババ。叔父さん夫婦に従妹とくれば、なんと総勢12人。重なりあうような狭い観客席から必死の声援を贈った。
やがてお昼に。思い思いに箸を伸ばし、悠雅君を真ん中に輪になって食べるお弁当の楽しさ美味しさ。

これで幼稚園の運動会とおさらばか。いやいや今一人、希さんという予備軍が控えている。来年にも招待が来そうである。
まだまだ卒業などさせてはくれないジジババである。もうしばらく元気でいないと。
と、気合を入れてみるのだが、姫孫の運動会は、今までのようにクルマで10分の幼稚園、というわけにはいかないだろう。
どうかすると泊まり込みさえ考えられる。そこがちょっと辛いところではある。

そんなことより、悠雅君幼稚園最後の選手リレー。
第三走者として登場。バトンを受けるや、必死の形相で追いかける。あっという間に3位からトップへ。
この形相、どこかで見たような・・・と思ったら、中三のお兄ちゃんと全く同じ、恐ろしいほどの気魄に満ちている。
人数の加減で悠雅君は、アンカーとしてもう一周走るのだという。益々力が入る。

  
  バトンを受けると同時に猛ダッシュ          アット言う間にトップへ         アンカーのタスキが足に絡んで・・・

一旦はダントツだった紅組。アンカーに回ってきたときはまたしても3位。再び必死の形相でバトンを受け取る。
アンカーは一丁前にタスキを架けて走る。前を追う悠雅君のタスキが大きすぎて肩からずれ落ちる。ついに足に絡む、走れなくなる。
一旦止まってタスキを手に持って追いかける。が、時すでに遅し。ザンネン、3着でゴール。
タスキがちゃんとしていれば追い抜く自信があっただけに、涙が頬を伝う。但しそれもゴールした後の一瞬であった。

保護者とのダンスは大好きな兄ちゃんと喜んで踊る。飛び入りの希さんを横目で見ながら終始笑顔満面。
4回あった悠雅君の幼稚園運動会。彼自身も楽しかったろうが、我々はもっと多く楽しませてもらった。
そして来年は、小学生として新たな世界が始まる。 応援団長もまだまだ健在であるところを見せ付けないと。

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「みちのく、紅葉・名湯めぐり」その2

2015年10月14日 | 旅行・レジャー

    
     奥州平泉、中尊寺金色堂 (覆堂の中に金色堂がある)             弁慶塚 (小さな石が無造作におかれていた)  

今回の旅行で、自分の気持ちの中の大きな目的の一つは、「奥州平泉、藤原氏一族の栄華の名残を味わいたい」 というものであった。
同時に、小学校だったか中学校だったか、歴史に出てきた 『衣川の館はほころびにけり』 という一文が頭にこびりついている。
いわゆる、兄頼朝に追われた義経が、弁慶と共に討ち果たされた、鎌倉幕府創設の血の歴史と、討たれた者の無念の地を、この目で確かめたい。
そんな密かな思いがあった。

期待通りであったかどうかは別として、殷賑栄華を極めた藤原氏の実力のほどを垣間見る『金色堂』の素晴らしさは感動ものであった。
おまり大きくない山全体が中尊寺境内として守られており、完全な案内ガイドさんの指示で、無駄なく自由もなく境内をみてまわった。
真っ赤な上下のスーツに身を包んだ若くて声のいいガイドさんが指差す先の方に、「衣川の古戦場」がチラッと。
そして境内一帯を出たところ、大きな松の根本に、一人で抱えるには無理かな、という程度の石と祠が見えた。「弁慶塚」の表示がある。
あの歴史に名を残す武蔵坊弁慶も、この平泉ではこの程度の塚でしかない人物評価なのか??といささか気落ちした。ところが・・・
ひと回りしてみると、地元有志建立による縦2m幅1.5mもある分厚い石碑が建てられていた。ちょっと救われた思いがしたのはなんだろう。

勝手に想像するに、地元の人々にとっては、義経一党を討ち果たすために頼朝軍によって戦場と化し、田畑を荒らされた無念の思いは、決してやさしくなかったのではないか。やがて鎌倉勢に統治されることになった平泉の民百姓にとっては、有難くない義経保護であったのかな??などと。
そんなこんなを考えながら、バスは二泊目の宿、八幡平温泉郷に着いた。
翌朝8時にはホテルを出て、絶品の眺望を求めて八幡平登山。といっても私たちはバスに揺られているだけ。

     
        錦絵を観るような、八幡平の紅葉                  霧の晴れ間に遠くの山肌が見事な景色を

 八幡平(はちまんたい)は、奥羽山脈北部の山群で、標高1,614 m。岩手県、秋田県にほぼ同じ面積で広がる。広い高原上のあちこちに様々な形の火山起源の小さな丘陵がそびえ、その間に無数の沼や湿原が点在する。1956年に十和田八幡平国立公園に指定されている。
高地ゆえの風と霧。今見えていた景色が一瞬にして霧に包まれて、まさに五里霧中となる。
そんな中で、なんとか絶景を楽しませてもらって、バスは次なる目的地、秋田県の大館から日本海を目指してひた走る。

静かな日本海を期待するのか、文字通り、荒れ狂う日本海を想像するのか。現実は果たしてどっちだったのか。次回にご期待(笑) 

 

 

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「みちのく、紅葉・名湯めぐり」 その1

2015年10月12日 | 旅行・レジャー

羽田空港からひとっ飛びに北海道へ渡ったことは何回かある。飛び越えていた東北地方には縁がないかと思っていた。
8月中頃だったろうか、東北5日間のゆったり旅(湯ったり)のメールが入ってきた。
まだ踏みも見ぬ東北6県。これはチャンスかなと思い始めた。
今までのひとっ飛びを抑え、各県に足跡を残すゆっくり東北の、紅葉、名湯、歴史、食べ物、何よりもその風土を味わってみたくなった。

問題は、色々的作業を抱えている身、連続5日間も家を空けても大丈夫だろうか。
そんなこと言ってたら何にも前には進まない。エイヤッ!思い切って申し込んだら、ぎりぎりのところで催行決定と相成った。
岩国錦帯橋空港から、山口宇部空港、福岡、長崎、鹿児島など、各地から羽田空港に集合して、そこからバスで団体行動となる。

東京中央交通の大型バスに乗り込んだのはたった23人。岩国からは我ら夫婦だけ。他は九州弁が主役となった。
そんなこんなで10月6日、11時過ぎ、羽田空港を出発。東北自動車道を北上北上また北上。ひたすら山形県を目指して。
途中、高村光太郎「知恵子抄」でお馴染みの「安達太良山」を遠くに臨む、サービスエリアを楽しんだりして、無事蔵王温泉到着。      

      
       蔵王ロープウエー、樹氷高原駅からみる紅葉           蔵王ハイラインにある「お釜」。五色沼見学

10月6日出発だから、紅葉には少しはいのかな・・・という心配はあった。
何も心配するには及ばなかった。平地はさすがにうっすら紅葉であったが、少し高地になれば間違いなく目を見張る景色を楽しませてくれる。

2日目の行程には、8時10分ホテル出発。朝日に映える蔵王高原ロープウエー空中散歩はまさに絶景。
蔵王ハイラインの山頂、「お釜」とよばれる五色沼も、霧ひとつない澄み切ったエメラルドグリーンの水面を惜しげもなく見せてくれた。
但し、標高約1700mというこの地は寒かった寒かった。どのくらい寒かったか。
ものの15分、写真を撮ったりする間に、手はかじかむ、体ごと吹き飛ばされそうな大風、気温は一気に0度近く。顔面蒼白。
寒いのなんの、これが冬山の恐ろしさであり、なめたら簡単に命を奪われる恐怖も実感。

というようなことで、楽しい東北旅行のスタート。さてこのブログ、何回シリーズになるやら。
行程の時系列を忠実に、写真も添えて、気の向くままに再びアップさせていただきます。そのⅠはこのへんで。   

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「紅葉を求めて」

2015年10月05日 | 旅行・レジャー

             

秋と言えば、全国各地からの紅葉便りが聞こえてくる。
毎年何度か訪れる、地元のお城山ふもとの紅葉も見事である。名付けて「隠れ紅葉の名所」。

地元の紅葉はもっと先の話になりそうである。
一足お先に、東北の紅葉を目指して旅に出ることにした。十和田湖畔の紅葉が、イメージ通りに見られるのだろうか。
まあ兎に角、明日の朝早く、錦帯橋空港を飛び立つ予定になっている。

はてさて、行く先々でどんな艶姿を見せてくれるのやら。 台風23号の動きや今後の進路が気にはなるが、今さら後にも引けないし・・・。
それと、東北の気温も気になるところ。しっかり冬支度をバッグに詰め込んで・・・。

久しぶりの本格的紅葉の旅。どんな面白いことが待っているのやら」。 行ってきますよ~。

 

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「こちらも秋の味覚」

2015年10月03日 | 季節の移ろい・出来事

             
                     60cmは優にある、アコウ(手前)とハマチ

「突然ですが、大物が釣れたので今から持って行きます」と、夕方5時を回った頃、婿殿の携帯から電話が入った。
「それじゃぁそれを肴にイッパイやりますか」と、男同士の美味しい話は決まった。

間もなくやってきた婿殿は、大きなクーラーボックスを両手でヨイショッと抱えている。かなり重そうだ。
開けてみると、これまで見たこともない、なんともグロテスクな大きな魚が横たわっている。
色といい肌模様といい、目玉の大きさと言い、「これって本当に食べられるん?」と訊いてみたくなる容姿の大魚。
その下には、いつも目にする、ハマチが数本と、餌につかったという15センチ級のアジがゴロゴロ。

元来ハマチは出世魚として重宝されるし、刺身の代表格でもある。今回持ってきたのは、ブリの一歩手前のハマチの中では60センチを超える大物の部類である。
そんなハマチが陰に隠れるほどのこの悠然たる大魚。その名を「アコウ」と言うのだそうな。67センチを誇っている。早速ネットで。             

『アコウはハタの仲間で、姿形も美しく、美味で数も少ないことから、昔から香川でとれる 魚の中で最も高級な魚です。 大きな口で、赤みがかった褐色に橙色の斑点、背の ちょっと後ろ寄りのところに大きめの濃い褐色の斑紋があるのが特徴です。岩礁域に すんでいます。漁獲量は年間2t前後、尾数にすれば7,000尾程度と推定されます。一般の店頭に並ぶことはほとんどなく、特に大型のものは高級料理屋に直行です。
栽培漁業センターでは、資源を増やそうと10年以上にわたって種苗生産の研究を行っています。しかしながら、ふ化した仔魚の大きさがタイやヒラメに比べて小さく、口に合う小さな餌を安定的に確保することが難しいなど、課題が多く、なかなか大量に放流できるまでには至っていません。』

ということで、本日の釣果は、料理店に直行すればタンマリのお小遣いになったはずである。それなのに我が家の台所で悪戦苦闘の末、「うまいねー」の一言で片づけられる羽目になったことは、このアコウにとって不幸としか言いようがない。
それにしても美味である。少しクリームがかった白身で、刺身の一切れ一切れが歯に舌にまとわりつく粘りがあって、まさしく高級魚。
寿司ネタにしたらまた一段と味わいを増すに違いない。

秋の味覚の定番「山の幸」とは大きく異なる、「海の幸」の味覚ではあるが、刺身だけでお腹が太るほどの贅沢を味あわせてもらった。
大吟醸の常温がピッタシ合っていた。お代りの焼酎お湯割りも合っていた。大いに満足の秋の夕べ。
国東半島近くまで遠征したという、仲間内の魚釣り。そのご苦労と釣果にカンパイした、のだが・・・。
ただ、婿殿のお酒の強さには、足元にも及ばないジジである

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