「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「文月つごもり」

2020年07月31日 | 旅行・レジャー

例年より少し遅れて始まった今年の「錦帯橋観光鵜飼い」。
市役所に勤める娘婿の肝いりで、7月末日のこの日、鵜飼いを目の前で見学する遊覧船乗船の招待を受けた。何日か前に計画していたが、雨で中止や延期になったりしていたがようやく実現した。 

       
         孫三兄弟の頭文字を取った、出発前の貸切遊覧船 

暮れなずむ岩国城を見上げながら先ずは乗船。身内ばかり9人が乗り込むのに、コロナ対策三密を避けるため20人乗りの大型屋形船を借り切り、ソーシャルディスタンス間を空けてゆったり座る。
鵜飼い料理に飲み物を積み込んで緩やかに川面を滑る。およそ1時間、舳先に水竿、鞆に櫓を操る二人の船頭さんに全てをゆだね、ひとしきり談笑。     

    
     遊覧約1時間、休憩のため接岸。ひと休みの後再び川面へ            

    
漆黒の闇に浮かぶまばゆいほどのかがり火を焚き、烏帽子、腰蓑の鵜匠の鮮やかな手縄裁きに操られて、鵜は潜り浮いてはまた潜る。中には鮎を飲み込んで上がってくるが、多くは空振り。それでも、遊覧船から贈られる拍手で鵜も興奮気味にはしゃぎまわる。残念ながら鮎を頂いたのは、鵜飼い料理に載せられた丸々太った鮎で、天然物の苔の匂う若鮎ではなかった。それにしても船遊び鵜飼い遊覧を楽しませてもらった。

ちなみにこの錦帯橋観光鵜飼いは、およそ380年前の岩国領主吉川広嘉のころに、錦川鵜飼いとして始まったといったような諸説あるが、いずれにしても長い歴史を重ねてきたと言われている。一時期中断されていたが、戦後復興の中、昭和27年に当時の岩国人によって復活を遂げ、現在に至っている。また、海鵜を捕らえて調教し、鵜匠と息を合わせて鮎を捕る漁法は伝統的な民族行事として観光資源に活用され、今では内外多くの観光客に親しまれている。

観光鵜飼いを追えて駐車場に急ぐ道すがら、振り返ると、夜空に浮かぶ岩国城をバックに、五連のアーチ錦帯橋がその秀麗な姿を誇っているのが目に飛び込む。これを記念に残さなければならない。
   
      眉目秀麗、気品を漂わせる木造の五連アーチ、国の名勝「錦帯橋」

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「馬の背を分ける!」

2020年07月30日 | 季節の移ろい・出来事

            

「朝曇り、照ろうがため。」100才を生きたおふくろの口伝による数々の教訓の中の一つ。 
つまり、夏の朝方の曇り空は、その後ガンガンお天気になるための前触れじゃから、これに騙されて「今日は凌ぎやすい」などと簡単に判断しちゃいけん。という教え。

今日はそれがまっこと大当たりの一日となった。
夏の日が高く上り始める午前7時ごろは、厚い雲に覆われた完全な曇り空であった。それがおよそ1時間後にはギンギラ陽射しの夏空に変わり、暑いのなんの。まさしく朝曇りは照ろうがためであった。

そして午後3時前。一天にわかにかき曇り一気に夜を迎えたような暗さ。続いて久しぶりに目にする耳にするピカピカゴロゴロ。遠くで鳴るのは可愛さもあるが、目を射るよな雷光一閃とともに、頭の斜め上で轟く雷鳴は「あわや近くに落雷?」と年甲斐もなく色めき立つ。続いて台風を思わせる大風が木々を揺らす。パラパラと音を立て始めたと思ったら、それこそ間髪を入れず猛烈な夕立が。

そういえば「夕立は馬の背を分ける」と聞かされたのもおふくろの口伝であった。
最初に聞いたときはそれなりの生返事をしたのだと思うが、成長してゆっくり思い出してみると、夕立という雨の降り方は極めて局所的であるということ。つまり、馬の背中の右側は濡れても左側の背中は乾いている、というほど境界線がはっきりした雨のことを言う、ということだった。

それがどうした? 意味など別にないが、ようやくのこと、今日のカミナリゴロゴロ夕立ザーザー。これでやっとこさ今年の梅雨が明けた、いよいよ本格的な夏だ。と、何かしらときめくものを感じる一方で、コロナはこれまでにない感染拡大の一途の中で、ジリジリ照りつける太陽による本格的な熱中症対策との闘いも始まる。そんな二重苦を今から覚悟しておいた方が良さそうだ、という予防線を張るのである。

二重苦とは、勝てないカープの今シーズンの戦いぶりを言い表す言葉でもあるような。
打てない、守れない。そんな中でもやっとこさ打線の奮起で逆転したと思ったら、次に出てくる投手が「どうぞ点をお取り下さい」とばかりに3人アウトを取る前に2点を献上するお粗末。なんとか予防線を張りたいが、今年はずーっとこんなものなんかねー。寝付きが悪いやねー。

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「お見舞い状」

2020年07月28日 | つれづれ噺

                                                               
                                                                 色鮮やかに咲き誇る、今を盛りのサルスベリ

今を盛りと色鮮やかに咲き誇るサルスベリ。百実紅と書いてヒャクジツコウという。照り付ける真夏の太陽の下、長く花の命を保つことから名付けられたことは、今さら言うまでもなく先刻ご承知の通りである。
この花が咲き乱れるころになると、慌てて暑中見舞いを書き始めるのが、小生恒例の年中行事の一つになっている。

ただ、今年の場合は、単なる暑中見舞いだけでは済まされない重苦しい空気がのしかかってくる。
「暑中見舞い」以上に心掛けるのが「コロナ見舞い」である。もっとも、コロナに感染した人に贈るお見舞いではない。
手洗いうがいのほか、自粛を守り、ソーシャルディスタンスを実行して「自分を守り他人をも守る」努力を重ねる善良な人たち全てに送りたくなるお見舞いである。そして今年の場合さらに今ひとつ。長く続く梅雨前線停滞による集中豪雨。線状降水帯に居座られた地域の人たちには「豪雨・氾濫」の雨見舞いが必要となる。

たった1枚のハガキに、これほどのお見舞いを欲張っていいものか、と自問自答しながら、受け取る相手の顔を思い浮かべてみる。
今年ばかりは、それほどまでに気を遣わせる夏を迎えている。そんな中で、これまでにただの一度も暑中見舞いなど出したこともない相手に「コロナ見舞い」を出したい気分にさせられる。その相手とは、複合型介護施設の主任看護師として働きながら、三人の男の子の孫をプレゼントしてくれた我が娘である。手前勝手な話ではあるが、介護現場の厳しい戦いの実態を少しでも理解していただけると有難い、という親心と思召せ。

彼女らにとってコロナとの戦いは半端なものではないことがはた目にもよーく解る。妻が入所している夫が見舞いに来るのさえ、2週間に1回、それも面会時間はわずか30分程度。1日4組の面会が許される。そこまで制限して、外部からの保菌者入室を徹底的に除外している。日々の介護内容も、コロナ発生以前の数倍のノルマが課せられている。ただこれからの季節、熱中症対策に対しても寸分の隙も見せられない。
小学校では「ボートレースの選手になる」のが夢だった娘が、いつしか看護師を目指し、今やその力を頼りにされている。

直接は言いにくいので、ここでそ~っと言っておこう。「コロナ&暑中見舞い申し上げる」。
立地条件の良さで、豪雨見舞いだけは言わなくて済むのがせめてもの慰みである。コロナよ、いい加減にどこかへ消えてくれ。

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「4連休が往く」

2020年07月26日 | 家族・孫話

            

例年なら、とっくに梅雨が上がって、夏休みを前にした真夏の太陽がジリジリ照りつける季節である。
ところが今年はまるで様子が違う。未だ梅雨明け宣言もなく、太陽を拝むのが珍しいような連日の雨予報。それも半端な雨ではなく、市民メールとしてスマホに送られて来るのは、大雨警報や注意報、ダムの放流情報など、薄気味悪い情報ばかり。それに伴って地域によっては避難準備や避難勧告が発せられる。

そんな中で迎えた、海の日、スポーツの日、土曜、日曜を連ねて「オリンピック開会式」を意図して組まれた4連休。
コロナの猛威に推されてオリンピックは延期され、4連休だけは残った。その4連休さえ、コロナ感染第2波の襲来と受けとめてしかるべき一大事に至っている。その上に全国的な悪天候に悩まされる日々。

暑くてもマスクは欠かせない日々。感染を恐れる自粛の行動とともに欠かせないのが熱中症対策。あれもこれも恐れながら、自分の身体を自分で守り、家族や友や周囲の人を守る防衛行動である。従ってその行動や活動の範囲は極めて限定的になる。

それでも、夏休みを前にした4連休は孫達にとっては絶好の里帰りのお楽しみ。コロナ厳戒態勢の中ではあるが、海の公園がすぐ近くにあり、スイカもトマトも実っていて、人口密度も比較的低い実家は、孫はもとより、親たちにとってもひと息つける魅力ではある。
4連休の中でも、海に出かけられお天気はたった1日だけ。その1日を1年生と3才の姉妹は水しぶきを上げて大喜び。帰ろうとはなかなか言わない。

そんな喜びさえ今年の場合、コロナ、熱中症、悪天候の三重苦に耐えなければならない。
GOtoキャンペーンも悪くはないが、積極的に遠出をする勇気は湧かない。帰って来た孫との戯れや、少年野球にいそしむ孫の応援が、せめてもの慰みになっている。ジジはそれで済むが、受け入れババゴンは、まさしくお疲れ4連休である。孫は来てよし、帰って尚よし!実感!!

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「タマのキレ」

2020年07月23日 | スポーツ・観戦

            

5000人の観客入場を許可して熱戦を繰り広げるプロ野球。
中学1年の夏休みに、父に連れられて初めて行ったプロ野球観戦が、広島市民球場のレフト側外野席であった。入り口から暗い通路を上がり、途中のなんとも息苦しいトイレの臭いを通り過ぎたらスタンドに出る。突然眼に飛び込むのは、広々とした外野芝生の黄緑色。これは小生にとって「生涯忘れられない色」となった。

その時以来の長い長い熱烈なカープファンなので、サッカーやアメフトファンの方には申し訳ないが、ここはひとつ、野球の話にお付き合いをお願いしたい。
と言いつつも、今年のカープ野球のだらしなさには呆れ返ってモノも言いたくない、そんな多くのファンの一人として敢えて注文をつけたくなるのである。

投げてはタマにキレがなければ通用しない厳しいプロの世界である。打ってはバットスイングにキレがなければヒットも犠牲フライも打たせてはもらえない。走るのもキレが要る。今でこそ「リクエスト方式」というビデオ映像で微妙な判定も器械分析されるが、2年前までは審判のジャッジが全てであった。そんな場合、キレのある走塁で走り込むと思わず「セーフ」の判定多かったように思う。

今年のように負けが込むカープ野球を見ていると、どれを取ってもキレと言う名の「切れ味」が見られない。投・打・走・守、采配、全ての面でキレ不足を感じさせられる。その分イライラは募るばかり。
特に、先発投手はしっかりしてもらわないと。同じ人が同じように、同じ回に必ず点を取られる。反発力に乏しい今のチーム力では敗戦につながってしまう。

これらを、素人ファンの素人的勝手推理で言わせてもらうなら、タマにキレがないのも確かだが、もう一ついうならアタマにキレがないのだ、と言いたくなる。
プロ野球の世界で、過去何十人といる「エース」と呼ばれた人たちは、タマのキレもよかったがアタマのキレは間違いなく並みの投手とはかけ離れていたのだろう。カープの中にもずば抜けたエースは育ってきたし、今も球史に残っている。

今年の場合特に目立つのは、誰とは言わないが、もうちょっとアタマのキレをよくしたら年俸が上がるだろうに、と思う投手が数人いる。彼らは彼らで一生懸命やっている・・・。それは当たり前のことだ。少年が好きでやっているソフトボールとはワケガチガウ。かれらのはそれが職業なのだ。
では同じようにバッターも職業だから、どんなタマでも打ち返すことを心がける。

結局、盾と矛の自慢のし合いで、どこに落としどころを見つけようか。ムジュンだらけの話ではある。
それもこれも愛するカープさんの不甲斐ない戦い振りに勝つ(喝)を入れたいファン心理だと思し召して、どうぞお許しあれ。

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「目論見(もくろみ)」

2020年07月21日 | つれづれ噺

                                          
               岩国レンコンの生い茂る葉っぱ

例年になく長い梅雨と、その間に降った大量の雨は、畑や田んぼを大いに賑わせている。
中でも、この季節多くの水を欲しがる、岩国の名産「いわくにレンコン」の地中の根っこを太く長く成長させるために、葉っぱが生い茂っている。これから夏場に向かって、大きく開いた葉っぱで、太陽の恵みを受け止め、地中に栄養を送り込むのである。

日本で4番目とも5番目とも言われる生産量を誇るいわくにレンコン。
葉っぱのあいだに真っ白やピンクの花を無数に咲かせ、ハスの実を付ける。それが枯れたら生け花の花材として生かされる。そんな見応えある季節の風物詩を提供してくれるのは間もなくである。
ピッカピカの1年生が大きなランドセルを背負う頃、この蓮の葉っぱも、お行儀よく「前へならえ!」して整列していたのに。今では我先に上に伸ばし、葉の大きさを競うように実っている。

問題はここからである。「目論見」という言葉がある。「もくろむこと」つまり、計画・設計・心算のことを言うが、目論見書となると、株式・社債・受益証券を募集または売り出す場合に提供されるその発行者の事業に関する説明書というものである。飽くまでも予見・胸算用であり、結果ではない。

ここからのの雨の量、陽射しの強さ、台風という大風の有り無し、それらの一つ一つが収穫高を大きく左右する要因となる。これまでの施肥や労力が報われるか否か、それはお天道様のみが知っている。思い通りに生育したら万々歳。お歳暮として日本全国に発送される。ここはひとつ、生産者の目論見通り、地下に眠る資源が現金化されることを祈りたい。それが地域経済の発展に少しは貢献するのだから。素人が株に手を出すような目論見外れは、ない方がいいに決まっている。

そんなあれこれを思いながら、里帰りした孫ちゃんとお手々つないで散歩するコースの蓮田である。
我が家は農家ではなく、ただ見て歩くだけの、レンコン畑ではなく、飽くまでもハスの田んぼである。

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「もらい水」

2020年07月20日 | つれづれ噺

             

孫君たちのソフトボール大会がいよいよ佳境に入ったことを書いた。
この日を迎えるためには、およそ1か月前から週に1・2回の練習をしてきた。ジジとしては当然練習風景も見に行った。
ある練習日に、タオルとウチワだけを持ってノコノコ練習会場に行った。孫君はそんな様子を遠くからちゃんと見ていたのだろう。
「じいちゃん、オレの水を飲んでもいいよ、暑いから飲みんさい」と声をかけてくれた。その時初めて、飲み物も持たずに来たら、却ってこの子たちに心配をさせるのだと気付かされた。

その後は、試合はもちろん練習見学でも、飲み物は必ず余るほどにいっぱい持参している。
あの時はまさしく「もらい水」であった。座って見ているだけで汗が流れる日差し。孫君の言葉に甘えて喉を潤した。
「もらい水」で最もピンとくるのは「あさがおに釣瓶取られてもらい水」という、この季節を詠んだ名句がある。
弦を伸ばしたあさがおが、水汲み用の釣瓶に巻き付いている。弦を外すに忍びなくて、隣家に水をもらいに行ったという、なんとも日本人の心の豊かさを表すもので、思わず暑さを忘れさせる一コマである。

今や水とはもらうものではなく買うものである。そういえば、かれこれ10年前にヨーロッパ旅行をしたとき、行く先々のレストランで、食事前に出されるコップ一杯の水にさえ必ずお金を払ったのを思い出した。日本の生活習慣では考えられないことである。
公衆トイレやバスターミナルのトイレ使用も、一度に1ドル2ドル支払わされた。トイレの入り口に係員が配置されていた。

今は、水はペットボトルに入れられ、歴とした商品であり購入すべきものなのである。
我が家など、道路に面したアサガオの水やり用に蛇口が1本立ち上げてある。学校帰りの子どもたちが勝手に飲んでいたものだ。
ペットボトルで購入したものは、中身がなくなればペットボトルはゴミになる。これは、レジ袋の比ではない大量なプラゴミ排出である。
その昔、多くの従業員が働く工場には、至る所に冷水装置が置かれ、ペダルを踏むと冷たい水がおいしく飲めた。

プラゴミの排出を抑えようというのなら、至る所に「もらい水」できる装置を設置してはどうだろう。
 あさがおに釣瓶取られてもらい水 をしてきた日本人の心意気を今一度。やれ衛生問題だ、財源はどうするか、必ず反対意見は出るのだろうが。

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「梅雨明け間近?」

2020年07月19日 | スポーツ・観戦

             
           青々と茂る雑草の中に、我が身を主張するオニユリ

7月も早下旬を迎えようとしている。
そろそろ猛烈な夕立とともにやってくる、天地を貫く閃光に轟く雷鳴。この洗礼によって「半夏のはげ上がりと言って梅雨が明ける」と教えられてきた、今は亡き「おふくろ気象予報士」のことば。

この時期の午前中は少し雲がかかっていても、一日中曇り空が続くことは滅多にない。
「朝曇り、照ろうがため」とは、おふくろ気象予報士の格言みたいなもので、多くの場合9時を回る頃からガチガチの陽射しとなる。それも厳しい蒸し暑さを伴うイヤな暑い一日になる。

そんな昨日と今日。二日連続で孫君のソフトボール大会が行われた。
「じいちゃん、見に来てくれる?第一試合は8時から始まるよ」と、親に催促されたのか、自分のプレーに自信を持っているのか、電話でちゃんと知らせてくれる。「昼からも一試合あるからお弁当持ってきてよ。それと冷たい飲み物を忘れんように」。ご親切な助言を添えてご招待を頂く。

そうなると「暑そうだな~」と思いつつも、応援グッズと冷たいお茶、折りたたみ椅子を引っ提げて試合会場へ。孫君は2番ショート、レギュラーである。バッターボックスに立つと相手チームの監督が「打つぞ!センターバックバック」と指示を飛ばす。その声にくだんの孫君は力の入り過ぎが見え見え。敢えなく当たり損ねの浅いライトフライということもしばしば。

それでも、ホコリ舞う炎天下、大きな声を出して元気よく、投げて、打って、走って、時に好プレー、多くはがっかりの幼稚なプレー。でもそれはそれなりに、彼らの精一杯を見せてくれるのだから、応援には力が入る。3試合やって1勝2敗。「まあまあよかったね!」ねぎらいの言葉を。

真っ青く生い茂る雑草の中で、夏の太陽に向かって咲くオニユリの根性と存在感を、孫君にも教えなければ。と思う割りに、炎天下で応援するジジの気力体力が問題となりそう。

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『先輩の訃報」

2020年07月17日 | つれづれ噺

         
        

市内有数の事業家であり、国の天然記念物「岩国のシロヘビ」を地元のシンボルに育て上げた他、八面六臂の活躍を誰もが認める一人の先輩が、闘病空しく他界された。
高校の一級先輩で、20数年にわたる同窓会長と副会長というお付き合いを頂いた。享年79才は少し早すぎる逝去ではある。もっと多くの経験話や、これからの小都市岩国の在り方、駅前を中心として街の活性化など、独自の理論を聞きかじったり、リーダーとしての手腕も参考にさせて頂きたかった。

中でも、タクシー会社経営や、自動車学校運営など、昭和の絶頂期を体験した。その後、少子高齢化の波に揺られる経営の難しさ、苦労話、などは極めて興味深く、面白い話を何度となく聞かせてもらった。病気はどんな人にも容赦なく襲いかかる。まだまだ元気な頃に「少しお腹を引っ込めないと・・・」「あんたはええよ、スマートじゃから」などという気さくな会話を交わしたことも覚えている。最終的にはあのお腹の出具合が災いしたことは否めない。

コロナ禍の最中で、葬儀はどうするのか心配したが、これも自ら経営の葬儀社で普通通りの告別式が行われた。もちろん、三密排除の空間を開けての座席ではあったが、会場にあふれる多くの参列者の見送りを受けて、旅立たれた。惜しい人を亡くした。

余談ながら、事業家のお葬式ゆえ高齢者の参列も多い。そんな中のお一人が、途中で卒倒され救急車で搬送される一幕もあった。
季節的に蒸し暑い中、コロナ対策のマスク着用は、高齢者ならずとも息苦しさは衰弱を助長するようである。お互い、心したいものである。ご同輩。

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「こんなこともⅡ」

2020年07月15日 | 地域活動

             
      通学路の国道横断歩道に立って、児童生徒の安全見守り。

7月13日に始まった「夏の交通安全運動」。
スローガンは「交さ点 命のきけんが かくれんぼ」。重点目標は4つ上げられている。
その1,子どもと高齢者の交通事故防止。
その2,自転車の安全利用の推進。
その3,後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底。
その4,飲酒運転の根絶。 となっている。

交通安全運動が始まると、地域住民にも安全の立哨指導が呼びかけられる。
ご丁寧に、黄色い帽子・交通安全タスキ・横断中という文字の入った旗などが自宅に届けられる。立哨指導のやり方文書と一緒にやってくる。が、立哨指導者を一堂に集めての講習会とか指導などは行われない。

子どもと高齢者の交通事故防止を、高齢者の我々が午前7時前から道路に立って、三々五々やってくる自転車通学の中学生や、集団登校の小学生の国道横断の安全を確保する、という仕組み。
ある意味では民間丸投げで合理的と言えるのかもしれない。見知らぬ子ども達に「おはよう」と声を掛けるのは気持ちいいものだとも思う。そのかたわらで、これって本当に我々地域の高齢者がやるべきことなの?という小さな疑問を感じることもある。保護者が主役じゃないの?保護者は忙しいから?

少子高齢化とひとくくりで片付ける考え方には疑問タラタラではあるが、少なくなった子どもは地域の宝、世界の宝ものである。高齢とは数値上の話で、年令にかかわらず元気な人は多い。そういったシニアパワーを活用することは大いに賛成なのだが、有り余るお年寄りを都合よく使い捨ててはバチが当たるよ。
などという理屈は置いといて、これまでの人生で、どれほど多くの人から恩恵を受けてきたとお思いか。その恩送り、恩返しと思えば、何のこれしきとばかりに、ついがんばってみたくなる。

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