「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「月見る月は…」

2008年09月14日 | 季節の移ろい・出来事
    月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月
小山の上に顔を出した仲秋の名月。あれよあれよという間に中天高くのぼっていく。物心付いてからでも60回近くは見てきたであろうお月見なのに、何故か今年はひと味異なる感じがあって、誰かに宛てた手紙でもしたためてみたくなる。

「久しぶりに降った昨夜の雨で、草も木も人間様までも一息ついた秋半ば。如何お過ごしでしょうか。
 我が愛する広島カープも終盤の大切な試合を、一進一退を繰り返しています。同じように、大きな前進もなくさりとて大きな後退もなく、気の向くまま風の吹くまま六十路半ばを飄々と過ごす今日この頃です。数年前までは考えられなかった、有り余る自分の時間を持てる贅沢。出来れば有効活用を心がけ、あれこれ手を出しながら、時間の浪費は少なくしたい……と思ってはいるのですが。
いずれにしても、これから先の限られた時間を大切に、精一杯楽しく元気に過ごしたいものですね。

 さて今日は、旧暦の8月15日、仲秋の名月。
錦帯橋を見下ろす岩国城では、観月お茶会なども催されるようです。他にも、岩国が生んだ作家「宇野千代」生家での観月の夕べ、なども予定されています。

 そのような場所に足を運び、心静かにあの人を想い、この人を気遣い、白く冴える満月の美しさを共有出来るひとときを持つ…ことが出来たとしたら、忘れかけていた風情が今よみがえる心地がして、新たな力が湧いてくるのでしょう、きっと。

 ところが現実にもどって我が家では、三連休の中日とあって、孫のお泊まり予約済み。観月イベントに出かけるどころか、我が家のベランダで束の間のお月見。後は月よりダンゴ。遊び相手をせがまれるのでしょう。それもまたよしです。
 
 お月様と言えば、孫の母親つまり我が娘が幼稚園の折。明日の運動会、是非晴れて欲しいのにあいにく前夜は曇り空。お月様がいない。
庭の植え込みから排水溝まで懐中電灯を持ち出してお月様を探していた。大きなテルテル坊主を作って寝かせたことを思い出しました。
そんなこんな夢や現実に追っかけられたり追っかけたりの日々です。貴方さまも是非ご自愛あってお元気にお過ごし下さい…。

 とまあ、ざっとこんな趣旨の手紙を書くのかなーなんて思いながら、鮮やかな満月に魅せられている。

       ( 写真: 小山に顔をのぞかせたと思ったら、早、中天にさしかかる満月 )
コメント (5)
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