間もなく今年初のかぼちゃが。
今日は二十四節季の一つ「芒種」。穀物、特にお米のタネを蒔く季節の意味をもっているのだが。
季節の先取りが著しい現代では、稲の種まきはとっくに終わり、もはや田植えの真っ盛りを迎えている。
我が家には田んぼはないので、お米の出来栄えや収量に一喜一憂することはない。が、畑の夏野菜の出来栄えには神経を尖らせる。弦は猛烈な勢いで伸びていて、雌花の数も多いのだがなかなか留まらない。ようやく一個、間違いなくお口に入りそうな期待している。
モミ蒔き、田植えを順調に終え、台風なども乗り越えて実りの秋を迎えたら、次に気になるのが新米の値段である。古米、古古米、古古古米が、備蓄倉庫から放出されて、異常な高値で庶民生活を脅かした米価。ここにきてようやく政府の腰を入れた対応で、古いコメなら安く買える。取り敢えず一息つける状態を迎えて、「私などスーパーでお米を買ったことがない」。但し、米農家だった同級生から玄米を30kg単位で買ってきた。
そんな彼も、作っても作っても安値で叩かれて、労力に見合う収入にもならず、機器購入の減価償却さえ難しいと、とっくに米作りを止めてしまった。休耕田となり荒れ放題。仕方なしシルバー人材センターに現金を支払って草刈り作業をしなければならないと嘆いている。これが地方の農業行政の実態である。全てとは言わないが、荒れ地となった耕作地はあるのに作り手の不足で荒れる里山。クマやイノシシ、シカなどの住みかと化す。米価を安定させてコメ離れを防ぐ。狭い国土を活用して食料自給率アップなど、農政の見直しは正念場を迎えている。ガンバロー!ニッポン!!