「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「…秋の空」

2008年09月17日 | 季節の移ろい・出来事
小学校の放課後児童教室へ、孫を迎えに行った帰り道。クルマの窓から指さして「じいちゃん、竜が空を泳ぎよる」と叫ぶ。見ると、映える秋空に見事な登り竜の雲。もう少しそのままでいてくれ…と拝みながら我が家に着くや、二階に駆け上がってカメラを構えたが、先ほどの姿に比べると、雲が風に流れてシャープさに欠けていた。

夏の後半、水平線の彼方に湧き上がる積乱雲は、その姿を悠然と長くとどめ、絵にも写真にもさせてくれる。
ところが、薄く掃いたような秋の雲はたちどころに姿を変える。お天気そのものも実に変わり身が早い。少なくとも、一途な男心ではないと思われる。

○○心と秋の空とはよく言ったものだ、と実感するほどの被害を受けた覚えもないが、古くから言い伝えられた格言?に逆らわないことにしよう。

子供心も○○心も似たようなもので、叫び声に誘われて必死で撮った写真を見せても、もうそれは過去のこと。キッズテレビを見るのが忙しい。やはりこいつらに振り回されるじいちゃんは、所詮3枚目の役どころではある。

秋の空と言えば、“・・……いずくも同じ秋の夕暮れ”小倉百人一首を思い出す。
このように、秋は短歌の題材に最も適しているようで、季節を詠み込んだ歌の中では「秋」が断トツに多いことが分かる。
ここらあたりも含めて、雲の動きを見上げるだけでなく、百人一首という伝統文化を教えて行くのもじいちゃんのお役目かな。その時こそ全てをそらんじている教師として2枚目の役どころを取り戻すか。

        ( 写真:登り竜を思わせる秋の雲 )





コメント (9)
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