「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「夏風邪」

2012年06月26日 | 趣味・・エッセイ

 
   アジシオ付けて、キューリを1本丸かじり

寝ボケ眼で新聞を。 「さて今日のはがき随筆は・・・」というところへ早朝電話。
「悠雅君が風邪気味で保育施設に預けられない」と娘から。早い話が午前中だけでもいいから預かってくれないか、というお願い。

ジジにはジジの予定があって、あれこれしなければならないことがある。
だから断るか?そうはいかない。滅多にないジジが役に立つ出番である。
しかも可愛い盛りの3歳児をジジが独り占め出来るのだ。「まあ予定がないこともないが・・・」ちょっとだけもったいぶって「ええよ、連れといで」とか何とか言って・・・。

朝の日課、髭そりが半分終わったところへやって来た。
風邪気味などどこへやら、残りの髭をそる間もあればこそ。「キューリを取りにいこ!」足に舞い付いて離れない。仕方なし髭そり半分で畑に降りる。「ハサミハサミ」と大声で催促する。「ゆうがくんが・・・」自分で挟みを持つ。何かにつけて「ゆうがくんが・・・」ジジには何にもやらせない。

家に入れば「シオ・塩」。アジシオを小皿に出し、ちょんちょんと付けては「コリカリ」と美味しそうな音を立てて1本を丸かじりでペロッ。この習慣はまさに3兄弟全く同じ。あのキューリの丸かじりどこがうまいのか?と思うが、絶対譲らない。半分にしてもいけない。

さて次なる行動は。お隣のワンちゃんにおやつを食べさせる。トイレに駆けり込む。
次に「二階にいこ・・・」。パソコンユーチューブでお神楽を見たいという合図。これにも逆らえない。かれこれ1時間。 

 お神楽に見入る。

この調子じゃ家の中だけでは間が持てん。公園遊びを提案。
公園に着くや「いちについて!ヨーイドン!!」自分で号令を繰り返しながらすべり台まで走らされる。3歳児、なめちゃいけません。スタミナのかたまりなのだ。

   

遊ぶは遊ぶは、久しぶりにジジ独占の悠雅君。思いっきり遊ばせた。
2時間たっぷり時間を取って帰りがけに抱っこしたら、えらい熱っぽいではないか。そうだ夏風邪で保育所に行かせられないからジジが預かったのをコロッと忘れていた。
熱は37度9分。ジジなら死んだようになる高熱も彼らにはよくある話。お昼寝をさせてことなきを得た。

二人の兄ちゃんがいつの間にかこの手から離れて行き、久しぶりに預けられたマイペット!ついつい時を忘れて一緒に遊んで何が悪い・・・?? ちょっと違うな~。

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「耳痒し、耳痛し」

2012年06月25日 | つれづれ噺

               

今年の梅雨は順調に降る。といってもそれはこの地域だけの話なのだろう。
九州各地や紀伊半島などは、とてつもない大雨に襲われて、生命・財産の危険にさらされている映像を見ると、胸ふさがれる思いがする。
中でも、4歳と3歳の友達同士が増水した用水路に流され命を落とす、などのニュースはいたたまれない。そんな幼い子どもから目を離さなければならない重大事が他に起こっていたのだろうか。保護者の権利と義務を今一度考えたいものだ。

そんな折、ちょっと耳慣れない言葉と出会った。“ 慎独 ” つまり、独りを慎む。

「オレが、オレが」という執着を離れ、欲も得も忘れて解放されてみる。
そこには、忘れかけていたその人本来の値打ちが見出され、新たな進むべき道が見えてくることがある。すなわち、行き詰った時には、何もかも投げ出し身も心も一旦素っ裸になって出直すことも必要だよ、と諭されているのだろう。

江戸中期の俳諧師「瀧瓢水(たきひょうすい) 」は、もともと廻船問屋の若旦那であった。放蕩の果てに一文無しになってしまったが、そんなことは一向に気にもせず、風流一筋に生きた人物だと言われている。そんな彼の晩年の句。
 
“ 浜までは 海女も蓑着る 時雨かな ” と言う一句。さて何を思う。

どうせ海に入れば濡れてしまうのだから、雨が降ってもわざわざ蓑など着けるまでもなかろうにと思うのだが、海女さんは海に漁に出て行く時も、雨が降ればきちんと律儀に蓑笠着けて海岸まで出向いたという。
この姿こそ本来の日本人の心意気、日本の文化なのだ、と。

他人が見ていようが見ていまいが、本来やるべきことをきちんとやる。
・・・耳がむずがゆい、耳が痛い・・・。
親から受け継いだ財産を、放蕩三昧でなくしてしまうほどの度胸があっただろうか。心配しなくてもいいか、そんな財産など一切もらっていないもの。

いやいやそういう話ではなく、浜までは、きちんと蓑笠つける海女さんの律儀な姿を見習わなくては、と頭では思うのだが・・・。

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「老いらくの恋」

2012年06月24日 | 趣味・・エッセイ

          
            そろそろこんなノートPC欲しいな~~~     


「時代を先取りしよう」。
ある日突然、職場に運び込まれた見慣れぬ箱。
パーソナルコンピューターという舌を噛みそうな厄介者。

肩が凝る、目はしょぼくれる特訓の日々。
なんとか乗り越え、信頼関係が深まるにつれその明晰な頭脳、底知れぬ魅力に完全に脱帽。

こしゃくにも、いったん機嫌を損なうとテコでも動かない頑固さを秘めてはいるが、おだてたりすかしたりして25年のお付き合い。
今では右手をちょっと動かすだけで、世界の物知り博士に仕立て上げてくれる。

朝は朝星、夜は夜星、一日とて離れられない存在となった。

                     2012.6.22 毎日新聞 はがき随筆掲載

つい先日、パソコンあれこれについて友達と話す機会があった。
お互い、いつ頃からパソコンなる物に興味を持ったか、最初の出会いのきっかけは、だんだんのめり込んで行くんよねー・・・などと話しているうちに、「これってなんかしら遠い昔、恋に情熱を傾けたあの頃に似ているんよね~」と言う話になった。

そう言えばそう言えなくもない。
職場の効率アップ。生産性の向上。品質自動管理。などなどおよそ合理化という言葉の先には必ずOA(オフィスオートメーション)化という、我々人間を職場から排除しかねないスグレものが幅を利かせる、大きな過渡期に立ち会った。

仲間が一人減り、二人減って行く職場の合理化。言ってみれば我々サラリーマンの敵みたいな存在であった。ところが、こいつのお陰で見事なまでに、短時間に正確に大量の処理を、文句ひとつ言わずこなしてしまう司令塔のような働きをする。
脱帽するしかなかった。こんな便利な助っ人が我が家に1台あったらな~と言う思いで最初に買ったのはプリンターも含めて45万円であった。

それ以来、目下重宝しているXPデスクトップで何代目なのだろう。
一旦はぶてると箸にも棒にもかからない小癪な性格は治っていないが、悔しいかな今では1日とて離れて暮らすに忍びない愛しい愛しい相棒である。まるで恋人以上かな、いやそれほどでもないか、いややっぱり・・・。

そんな思いを250字の世界へはめ込んでみた。図らずも掲載された。
小さく小さく、ガッツポース! また新たなネタを見つけるとしよう。

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「クラス会こぼれ話」

2012年06月22日 | おせっかい

心底笑い、はしゃぎ、歌い、これぞ命の洗濯になった高校クラス会。
本来なら、全員が古稀70歳を迎えた直後の4月に行う予定で話を切り出した。仲間の数人から賛同を得てその気になって早速恩師に打診した。

「兎に角参加したい、みんなの顔を見たい」というのが最初の返事を頂いた。
ただし、男にしかない病気の療養中で、色々な方法で治療しているが完治ではない。それを完治させるための最後の治療が4月半ばから6月初めまでかかるとのことであった。
ヨシッ!予定変更、開催を4月から6月に伸ばすことに衆議一決。その旨を伝えると、病み上がりもあって「介護人(奥様)と共に岩国へ行く」と正式な返事を頂いた。そんなわけで2か月の延期はあったが、恩師ご夫妻揃って参加のもとに、それはそれは和やかな大人のクラス会となった。

恩師に違いはないのだが我々とは7歳しか違わない、むしろ兄貴感覚のハンサムボーイ!今でいうチョーイケメン。憧れたであろうあの時の少女だった、今おばさんたちが、臆面もなく冷やかしながらキャッキャ騒ぐ。そんな様子を見ているだけで、やはり男のデリカシーとオバサンパワーの差を見せつけられる。が、決して醜いなどではなく微笑ましい限り。

新潟から飛行機・新幹線を乗り継いで来られるという。折からの台風4号が気にかかる。何度携帯鳴らしても通じない。後で聞いたら、早めに新潟空国に行き、交渉の結果早い便に乗せてもらってことなきを得た、そして新幹線も台風の影響なしに順調に岩国に降り立ったということで大いに安心。そして当日、朝からカラッと晴れて青空が。この時はチラッと思ったねー「これぞ幹事のやる気へのご褒美か・・・」などと。

最後に特筆すべきは、あのいい加減男が、と言ってもお酒が入ると締りがなくなるだけで、しらふの時はそれはそれは真面目な現役の稼ぎ頭。誰もが気軽に寄ってくる。アーチストでありプロを感じさせるオトコ。 しもうた!ちょっと言い過ぎた!!
そんな男がクラス会の当日「明日は早くから撮影の仕事があるから、電車のあるうちに連れて帰ってくれ」と言う。今までに何度だまされてきたことか。まあそんな話は後日に回して、兎に角最終電車で真っ直ぐ帰ったのである。翌日は間違いなく雨が降ると思った。やっぱり降った。でも仕事はバッチリこなしていた。一安心。
当日は商売道具の高級カメラを持参して、鍛えに鍛えたプロの腕で集合写真やスナップをいっぱい撮ってくれた。お陰で豪華なアルバムが作れる。感謝。

「いよいよこれでお開き、また会いましょう」と言った直後、その昔の可愛げのあるツッパリ君が「オイ、これで今日はほんまに終わりか?もう一軒は行かんのか?」と歌い足りなさで迫って来た時の迫力は、やはりその昔の可愛い突っ張り兄ちゃんそのままであった。

事前の準備、当日のホスト役、事後処理に数日。やっぱり幹事って大変だな~ でも誰かがやらんにゃ始まらんしな~・・・。それになんかしら捨てがたい味わいがあるんよね~

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「かれこれ10年」

2012年06月21日 | おせっかい

          
             かれこれ10年。若く見えても古稀は古稀

『古稀70歳を元気で迎えた仲間が共に祝杯を挙げよう』と銘打った高校のクラス会。
新潟在住の恩師が、奥様ともども参加されて大いに盛り上がった。
男25人、女25人。50人の一クラスが一人の担任で3年間受け持っていただくという、当時も今も珍しい現象のクラスであった。

きわめて問題の少ないおとなしいクラスで評判だった、と思っている。
ここにきて、50人居たクラスが一人減り二人減り、消息不明者を合わせると、案内状発送は32人しかいない。そのうちの17人の出席といえば、53%もの高い出席率となる。

幹事の想いとしては、もう少し努力が足りなかったかなと思わないことはないが、恩師ご夫妻を入れて総勢19人。話が一つにまとまるのも容易なほどよい人数。と自画自賛!
盛り上がったねー。何にもしなくても笑い声は響く、ビールは飛ぶように売れる。

物静かで、どちらかというと地味な男が、本気で自分史でも書いたら、誰も真似の出来ない波乱万丈の生き方をしてきていたり、落ち着きのないよくしゃべる男が、仕事で世界各国を回ってきた実績をひけらかしたり、秀才だった彼が、ドライブインのオーナーシェフとしてがんばっていたり・・・。
たったこれだけの人数でさえ、一人ひとりの生き様を絵に描いたら、さてどんな多くの絵が掛けるのだろうと思わせる豊かな、それぞれの人生に思い至る。

もちろん男だけでなく女性にも壮絶な生き方を、笑顔の下に忍ばせている人も見える。それでいいのだ、いやそれがあるからクラス会や同期会の幹事はやめられんのだ。
それにしても、先生というのは羨ましい職業であると改めて思う。
誰からも、どんなワルガキからも、摺りよって頭の一つもなでてもらいたい仕草をする。ただ先生という職業の頭の構造は、我々凡人のものとはワケが違うことがわかる。

あの記憶力。50数年前の一人ひとりの特徴や考え方、性格まで全てがインプットされていること。「お前はあーだったよな」「こいつはもともと文才があったよなー」「彼は職人タイプだったなー」「彼女は間違いなくいいお嫁さんになると思ったよ」などなど。その一人ひとりに当たりがあって外れがない。

そんな仲間が全員揃って繰り出す二次会。歌う歌がまたその男ならではの選曲をするのが面白い。どうかすると延々朝まででも続きそう。実年齢よりはるかに若い!
何が辛いといっても、完璧にその気になってまだまだ歌い足りない顔をする友に、「そろそろお開きに・・・」と水を差す幹事の辛いこと。これさえなければいくら幹事をやっても構わない・・・とまでは思わないが、あの時は辛いのだ。

中学校の大人数もあれはあれで「ヨッシャーッ!」と満足する。高校クラス会はまた違った大人感覚の味がする。これがいい。やっぱりいつまでたっても幹事バカから離れられそうもない。前回のクラス会からかれこれ10年。あのころとあまり変わった気がしない。またいつの日か・・・。「アンタもスキね~・・・」だけは言わないでね。

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「我が家のスカイツリー」

2012年06月19日 | ニュース・世相

        

5月22日に本格営業を開始した東京スカイツリー。このほど我が家にやってきた。それも2本揃って。孫兄ちゃんと次男坊の二人が喧嘩しないように2本送られて来たのである。

かつて会社現役時代に大変お世話になった、さいたま市在住のご夫妻から、篤いお心遣いを頂いて、東京スカイツリーを模したボールペンが届いたと言う次第。
孫次男坊のカー君が小学校に上がる前に「どうしても東京タワーが見たい・・・」とせがまれて、ついに東京見物に出かけたことがある。その折には、早々に東京タワー入場チケットを贈って頂いたご夫妻である。あの時、東京タワーをあれほど見たがったのだから、スカイツリーとくれば尚更であろうというご配慮に違いない。あれから4年もたっているというのに変わらぬお心遣い、身に沁みる。

スカイツリーと言えば、デザイン監修された元東京芸大学長「澄川喜一氏」は、生まれは島根県吉賀町で、岩国工業高校卒業。このたび岩国名誉市民になられた方である。
そんなご縁もあって、先日地元岩国で講演会が開かれた。
氏の創作の原点は錦帯橋にあるということであった。「錦帯橋の不思議な形の美しさに魅せられ、スケッチに通った。裸足で橋を渡り、振動で橋がわずかに揺れる感触に驚き、橋の構造を知りたくて夢中になった」と、岩国工高時代を振り返ったそうだ。

さらに、法隆寺五重塔や日本建築を学び、その原理や構造が東京スカイツリーに生かされている。錦帯橋と同様に出来上がったものを一目見ただけでは分らない不思議さが秘められている。同様に、日本古来の知恵や現在の日本の物作りの最高技術を結集させたのが東京スカイツリーなのである、と。

こんな話を聞かされると、何はともあれ一度は行ってみたくなる。
まだ当分の間は見物客でごった返しているだろうから、もうしばらく傍観しよう。そのうち好奇心旺盛なカー君が再び東京へ行こうスカイツリーが見たいと言いだすに違いない。それまでは、頂いたスカイツリーボールペンでガマンしてもらおう。これとて現地に行かなければ手に入らない品物である。それにも増して、いつに変わらぬお心遣いに感謝!

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「6月第3日曜日」

2012年06月17日 | つれづれ噺

      思いがけない勝ちゲーム

6月第3日曜日。言わずとしれた『父の日』である。
近くの建築会社から頂いた、予定を書き込むのにとっても便利なカレンダーに、何故か赤のボールペンで『父の日』と書き込んでいる。
誰が書いたんじゃろう。ウ~ンやはり本人かな~。

“ ジューンブライダル、6月の花嫁さんは必ずや幸せになると伺っております、そんなおめでたいお二人〇〇さん〇〇さんご入場で~す・・・・・・ ” などと縦板に水の如きイントロで、お披露目の進行を仰せつかった遠い昔をふと思い出した。なんでじゃろう。

そうだ!この6月3日から我が家の嫁さんとなった若い彼女が「父の日にはどうしても帰れないので、こんど帰った時にプレゼントを渡しますから・・・」という伝言を寄越していたのだ。いまさらプレゼントでもなかろうが、初めてもらう嫁さんからの贈り物。口には出さないが「はて ? ?」と思いたくなるのが人情であろう。

近くに住む娘は仕事で今日はやってこないし。
所在なく梅雨の晴れ間を生かして入念にクルマのワックス掛け。かなり遅くなってしまったサツマイモの植え付け、草取りで体重が減るほどの汗を流した。

コックリさんに見舞われながら、カープの交流戦最終試合西武ドームからの中継を観るともなしに観る。今日はどんな負け方をするんじゃろう??
ン?6回に4点取って5対0今日は勝つのか?と思ったとたんに4失点。やはりズルズル逆転負けか、と覚悟した。ところが終わってみれば11対4。胸のすく大勝!

せめてもの慰みで、カープが父の日プレゼントしてくれた。
などと愚痴ると、情けない強欲ジジイに聞こえるかも知れないが、決してそんなことはないこともないこともない。なんやようわからん6月第3日曜日であった。 

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「梅雨本番」

2012年06月16日 | 季節の移ろい・出来事

  
               雨に打たれ、頭を垂れる満開のアジサイ

昨日午後から降り出した雨は、今年の梅雨本番の様相。今日も止み間なく降る。
今を盛りのアジサイが、雨を含んで大きな頭を地面まで落としている。その姿は、止む雨を心待ちし、再び太陽に向かって大きく伸びあがろうとする気概を見せている。
やはりアジサイに雨はお似合い。雨はアジサイを引きたてる名脇役を演じる。

畑にとっても田んぼにとってもこれからの適量の雨は、数ヵ月後に控える収穫の命運を分けるほどの大切な雨である。降れよ、降れよ。但し、ほどほどに。加減をわきまえて・・・。

そんな雨の昨夜。特に約束があったわけでもないが、大きめの傘を差してもなおズボンのすそをびしょ濡れにしながら2軒のお店をはしごした。
1軒目。超豪華をちょっと?いや大分抑えたイタリアン。軽くビールの乾杯と食事。
間もなく当日がやってくる高校クラス会。人数が確定したのでそれに見合う会場設定、受付や開始、終了に至る本番に備え、詳細について店のオーナーと打ち合わせ。
事前の予約通り、こちらの思う条件で折り合い、先ずは一つ肩の荷を下ろす。

2軒目、二次会の設定。馴染のママさんに一言二言。そこは永年のお付き合い、得たり賢し阿吽の呼吸。おおよその話が着いた。安堵の水割とカラオケ1曲「花も嵐も」。
こうして枕を高くして当日を待つ。

4月に行った中学校同窓会とはスケールが異なる。
あれはあれで大変ではったが楽しさ面白さもけた外れに盛り上がった。
今回は50人しかいないクラス会で出席率3割強。小じんまりを売りにする。
楽しさは人数に比例しない同期の集まり。楽しむぞ~。
古稀という年齢から来る人それぞれの生活。意思とは裏腹に出席できない人もあろう。その人たちの分まで、大いに盛り上げたい。
新潟からお見えになる恩師夫妻を囲むクラス会。盛り上がらないわけがない。

ところで、ゆんべは誰と乾杯したかって?一人じゃ出来ないよねー。
電話も約束も要らない相棒・・・そう何人もいるわけじゃないよねー。

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「世代交代」

2012年06月13日 | ニュース・世相

         
            永い間、世界を明るく照らした白熱電球

人間は年を取る。動物も年を取る。山川草木、生きとし生けるもの全て年を取る。
もう少し言えば、人の手によって作り上げられ、物として命を吹き込まれ、形を成した物も、同じように年を取る。世の流れ、時の流れと言う中で間違いなく年を取る。

お仏壇に造花を飾るのは芳しくないと教えられた。
お仏壇に生きている花をお供えし、その花の命を仏に捧げる。そこに生あるものは必ずや枯れ行く運命を持つがゆえに、命の営みの尊さがある・・・といったお話だったような。

門前の小僧が習わぬ経を読むような話をするのではない。が、この世に存在する物の全てに、栄枯盛衰があり世代交代という非情さの前には抗しきれない現実がある。

世界中を明るく照らし続けたあの白熱電球。
エジソンが電球を発明したのが1879年と言うから、130数年もの永きを電球の王様として君臨してきたことになる。その間に蛍光灯と言う厳しいライバルも登場したが、それでもなんとかもち応えて現在に至った。だが今度ばかりは「電力節減」という我が国のお家の事情が大義名分となり、さらには、Light (光を) Emission (放射する) Diode (ダイオード)略してLED電球の電力消費の少なさ、耐久性などの優位性が採用されることで、ついに従来の白熱電球製造自粛が発表された。

これまでの筆舌に尽くせない多大な貢献度に感謝をしながらも、まさに世の流れ・時代の流れに押され、ついに一時代の幕を閉じるときが視野に入ってきた白熱電球。
世代交代と言ってしまえば一言だが、取って代わる役目を仰せつかった時は有頂天で気持ちも高揚したのを憶えている。その逆に取って代わられる役回りが来た時の哀れさも知っている。それだけに、今は白熱電球に肩入れしてみたくなる。

そうは言いながら、地球規模で自然エネルギーの無駄遣いを抑えなければならない今、自分にも出来るささやかな省エネ活動。それは世代交代の感傷に浸っているひまはないということだろう。カミサンからせがまれている、この部屋の天井蛍光灯をLEDに替える作業に取り組まなければ。「この部屋が一番電気を遣うのだから・・・」とのたまう。

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「華やかに・・・」

2012年06月10日 | 季節の移ろい・出来事

 

 

岩国吉香公園の花菖蒲が見頃を迎えた。
華やかなお召し物の後ろ姿が素敵な「裏」若き女性が、菖蒲の花に囲まれた能舞台を彩る「菖蒲祭り」に合わせるかのように行われる、我らが岩国工場定年退職者の会総会。
錦帯橋を見下ろすホテルに、思い思いに着飾った総勢200人の老紳士淑女が集い、年に一度の旧交を温める会。文句なし楽しいひと時を過ごす。

ここにも世代交代の波が打ち寄せ、今年から大幅な若返りの新会長就任となった。それに合わせて端役ながら一つのお役目が不肖この身に回ってきた。
この日に備えてネクタイを新調、それなりの気合を入れて臨んだ。それだけに総会の後の懇親会は、これまで以上に気持ちの弾む宴席となった。

午後2時を回ってお開きとなり、私よりは若い仲間と連れだって例年の如く吉香公園を散策。色とりどり、見事な花菖蒲が満開で迎えてくれる。ガンガン照りの陽が暑い。
新会長の労をねぎらいながらの午後のコーヒー。これがまたウマイ!

夕方には、もうひとつの大切な夕食会が予定されていた。
倅夫婦の結婚を祝う双方の家族によるお食事会。すでに何度か顔合わせはしているものの、正式にゆっくり食事を共にするのは初めて。やや緊張。

せっかくのお祝いの席、和食の素敵なレストラン。お酒かビールで乾杯を・・・と思っても、オレンジジュースにアップルジュース、ウーロン茶にやっとこさ倅がノンアルコールビールときた。ここは一番、親父らしいところを・・・などと意気がって言うほどでもないが、責めてビールで少しだけかっこつけて、みんなでカンパ~~イ!!

暮れなずむ瀬戸の海を滑るようにカーフェリーが海面に見事な光の波を描く。
親父の思いはただ一つ。港を出たばかりの二人の小舟。大海の大波にもまれるのもいいが、出来れば穏やかな海面を、ゆったり楽しい航海であってほしい、と。

珍しく、昼も夜もこのような晴れがましくも華やかな気分の一日を過ごした。
花菖蒲に感謝し、倅夫婦に感謝し、先方の家族に感謝を捧げよう。今一つ忘れてはならない、会社定年退職者の会に感謝を。ときあたかも6月9日の出来ごとをここに記す。

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