「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「横並びのミーティング」

2015年07月31日 | 季節の移ろい・出来事

       

今日は7月31日、7月晦日である。
早くも7月が終わる、と捉えるか、ようやく7月が往くのか、まだ7月が終わったばかり・・・と捉えるか、人それぞれであろう。
小生の中ではやはり、「早くも7月が往くのか」という感じのようだ。

固定電話の真ん前にぶら下げてあるカレンダーに、いっぱい書き込まれた予定。
7月も最初っから昨日まで、何かと追っかけてきた予定。それが唯一今日31日だけは何にも書かれていない。
アサイチで目を通して、「オッ珍しい、本当に何にもないの?」と見直してみるが、やはり何にも書いていない。
ホンの少し動くだけで汗が流れ、タオルが手放せないこの暑さの中、たまにゃ何にもない日があってもいいよな~と思いながらも、何か予定を書き忘れているんじゃなかろうか、などと自ら不安を掻き立てている。が、今日は間違いなく予定がない。

用心のため一応全部締め切って寝る窓という窓を、たっぷり睡眠をむさぼった起きがけに全てを開け放つ。
目の前にある電線にツバメが12羽留まってなにやらミーティングでもしている様子。何はともあれパチリっと思ってカメラを準備している間に4羽飛び立った。
残った8羽は、特にくっつくでもなく、声が届かないほど離れるでもなく、程よい距離を保って二段の電線に留まっている。

今年生まれた子供たちはほぼ成鳥となっている。あとはどうやって自力で獲物を捕らえ、スタミナを付け、長距離旅行に耐えうる体力をつけるか。
そんな先輩からの訓示を受けているのだろうか。
それとも、今年の越冬地は台湾にするか、フィリピンかな、マレー半島かジャワ島かな、どちらかというとテロや戦火がないところがいいね。
などと目的地の選考を早くも話し合っているのだろうか。

ついでに、長距離飛翔のリーダー格がいて、途中で台風に出会ったらどこを避難場所にするか、最終的な集合場所はどうする・・・
といった危機管理や安心安全に目的地到着の秘策などを、静かに穏やかに話し合っているのかもしれない。

そうだ、我々人間も台風や大雨、土砂災害や浸水被害など、幅広い危機管理の秘策を持って、8月以降を迎えなければならんなー。
まさに不意打ちを食らった感じの自然災害。身近に起きた土砂災害・浸水被害がまだ記憶に新しい。
ツバメたちに負けないように、しっかりとした当事者の危険予知(KY)会談がどこででもできるような仕組みを作っておかなければ。

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「いとこの存在」

2015年07月30日 | 家族・孫話

 平年より10日も遅い梅雨明け宣言が、ようやく出された山口県。
そのとたんにというわけでもないのだろうが、朝早くから、シャンシャンシャンとなく蝉の声が耳につく。

   ゛蝉時雨 仏像の木の 生きし頃 ”   大関 靖博

このせわしない蝉しぐれが耳につき始めると、何とも言い難い暑さを感じる。
「押さえつけられるような暑さ」と表現されるように、家の中にいてさえ汗ふきタオルが 手放せない。
そんな中、夕涼みを兼ねた孫三男坊悠雅君の幼稚園で「ぼんおどりの夕べ」が開かれた。

  

いよいよ年長さんで、行事の一つひとつが幼稚園最後のパフォーマンスであり、二度と帰らぬ思い出となっていく。
もっとも、そんな意識は本人たちには無いだろうし、ただただ今を楽しくやっているのだろう。
我々周囲の者が、成長の足跡を確かめるように、「やはり年長さんは迫力が違うな~」などと、目を細めるだけのことかもしれない。
そしてその一歩一歩をカメラに収め、将来の心の豊かさを取り戻す、思い出のアルバムができていくのであろう。

2歳になったころからお神楽に目覚めた悠雅君 。太鼓を叩くことも、お神楽のお囃子として必要欠かせない遊び道具であった。
せがまれるままに買ってやった太鼓は、近所から苦情が来なければいいがと思うほど、熱心に繰り返し繰り返し練習していた。
そんなわけで、幼稚園年長さんのスペシャル演技、民謡に合わせた太鼓打ちも得意中の得意。
音の大きさもキレのよさも、ついでにバチさばき、踊りのかっこよさも、安心して見ていられる。

それもこれも、自分より年下の従妹である女の子の「希ちゃん」が見に来ているとあって、張り切りようも普段以上。
希は希で「ウウガクン・ウウガクン」と言って、そばに走り寄りたがる。そんな調子だから、我が家に帰ったら希さんも 兎に角太鼓のバチを高く差し上げて・・・。
  

6歳と2歳のいとこ同士。お互い何か意識し合うものがあるのだろうか。
悠雅君は、照れまくってできるだけ希の存在を無視するような、それでいて気にかかって仕方がない。
そこへいくとさすが女の子、希の方から「ウウガクン」のそばに寄りたがり、どうかすると手をつなごうとする。
スイカの1番生りは悠雅君が独占。次に大きかった5.1kgは希さんが我が物顔。
ここらあたりも全く同じようなことをする。

体育会系の悠雅君には、夕方の、打つ・投げる・ゴロ補球など、野球の基本練習に付き合わされて大変。
かたや希は、目下第1期の反抗期か、勝手気ままなやりたい放題。
なんだかんだ言いながら、ジジババの出番はまだまだ求められそう。
それにしてもこの暑さ。耐えられなければ彼や彼女の相手はつとまらん。いつか限界はくるのだろうが、その時までは精いっぱい。

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「梅雨空のランデブー」

2015年07月24日 | 季節の移ろい・出来事

              

 

中国地方でもなかなか梅雨明け宣言が出されない、山口県。
このところ、連日の雨や曇りで、シャンとしたお天気が続かない。
そんな梅雨空を如才なく眺めていると、隣の空き地のオニユリに見事なクロアゲハが密を求めてやってきた。最初は紛れもなく単独行動の1頭だけ。
それも、大羽の裏側に鮮やかな真っ赤な斑点を見せ、中羽の後ろには目を引く真白い紋様がある。この人目を惹く装飾は雌に違いない。

まさしく咲き乱れるオニユリの密を、しばらくの間まるで独占したかのごとくむさぼっていた。
そこへ、黒一色のやや地味作りなクロアゲハがどこからともなく飛んできた。これは明らかに雄に見える。
あのカモにしても、オシドリにしても、雄の方が明らかにきらびやかで、派手な羽をまとっている。なのに、蝶の世界は雌雄さかさまなようだ。

案の定、地味づくりな雄が、雌を誘うように近づいたり離れたり、追いかける、逃げる、そんな繰り返し。
そこへまた1頭新たな雄が飛んできた。「おやおや三角関係か・・・」などと野次馬根性丸出し。
そうなると、雄2頭が1頭の雌を追いかける構図。その上、雄同士のせめぎ合いが加わる。こことおもえばまたあちら・・・飛び回る。
やはり雌は、この程度の雄は相手ではない、と言った風に知らぬ顔して勝手にヒ~ラヒラ。

そんな気まぐれクロアゲハの梅雨空ランデブーを、いつまでも追いかけているほど暇ではなかった。と言いながら、結構な時間みていたのかな。
そしていくつか新たな疑問が湧いてくる。
一つは蝶々の数え方である。いわゆる単位という問題である。ごく自然に考えると、一羽二羽かな。
ところが、蝶々はなんと、牛や馬と同じ1頭・2頭と、頭で数えるのだという。

一つには、あの蝶の頭から伸びているゼンマイ状の触覚というか、ツノが牛の角に似ていることから、頭と数えるようになった。
今一つは、アメリカでは蝶を1head・2head、つまりheadを和訳すると「頭」になることから、頭で数えるようになた。とか。
まあどっちでもいいが、この蒸し暑い梅雨の晴れ間に、気ままに宙を舞いながらランデブーできるクロアゲハはいいな~と。

それに今一つ。あの大きな優雅なクロアゲハ。その前身の毛虫は一体どれほどの大きな毛虫なのだろう。
想像しただけで、ゾクッと鳥肌が。それにしてもモゾモゾ地を這う毛虫があの可憐な蝶に返信するとは、世の中面白いね~。

 

 

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「海の日」

2015年07月20日 | 地域活動

                
                                          午前6時30分。 一般参加者、中学生も交えて開会式

 7月の第3月曜日は「海の日」で、祝日となっている。
夜明けは早いが、それほど朝早くからすることもなく、のんびり寝て、日が高くなって起き出すことの多いこの頃。
ただこの「海の日」に限っては、全く普段と異なる非日常な1日を過ごすことになる。

地元社会福祉協議会の、年間事業の大きな柱ともいうべき、海の日キャンペーン「瀬戸内海環境保全大作戦」と銘打った、海浜清掃の日である。
我が住む地区は、岩国市の南側に位置し、前面に瀬戸内海、後方に400m級の灘山を背負い、国道188・JR山陽本線に沿って、南北に7kmという、細長い地形で、少し高台に上がると、瀬戸内海の穏やかな海、国定公園に指定される多島美を見渡せる風光明媚な場所である。
海に面しているが故の悩みも当然ある。その一つが、白い砂浜に打ち寄せる漂流物の山である。

そういった背景の元、設立以来11年目を迎えた地区社協が、基本理念として掲げてきた活動目標を達成するための、メイン事業の一つとして掲げているのが、この豊かな海を守る。ということである。
今回で9回目となる海浜清掃ボランティア。地元の人やボランティア団体などにその活動が認知され、少しずつではあるが、参加者が増える傾向にあるのは、主催する側にとっては大変うれしいことであり、密かに充実感をおぼえる事業でもある。
特に、地元の中学校が、校長先生はじめ20数名の教職員とともに、生徒が240人近く積極的に参加してくれるのが嬉しい。

熱中症対策などを踏まえ、可能な限り涼しいうちに作業を進めようとの計画で、早朝6時半開会となっている。
ということは、我々世話役は5時半に集合、当日の準備作業を整えて、参加者を待つという構図になる。
もちろん、担当部会では、1ヵ月前から、入念な計画、現場の事前準備、人員配置などに余念がない。 

 

この白い砂浜は、南北に1kmに及ぶため、それぞれのブースで集めたゴミや漂流物を、漁船で運搬し、港で陸揚げするしか方法がない。
そこで、当然ながら、地元漁業関係者に漁船の協力をお願いすることになる。
このように、地域を挙げての活動に、多くの協力を仰ぐことで、なんかしら、地域の絆が広がっていくのを実感している。

ただ、地区社協のスタッフも年々年を重ねることは避けられない。無理が利かなくなる。
そこで、我々の使命は、『自分たちが活動できる間に後継者を養成する』という大きな課題を抱えていることに、ふと気づく。


   これら、中学生のパワーは、非常に心強い。スニーカーのまま、海に入って漁船に積み込む猛者もいた。

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「明日はお立ちか」

2015年07月16日 | 季節の移ろい・出来事

                   

4月の半ばから姿を見せ始めてツバメ君たち。
先ずは毎年お世話になっている家の、使い古された巣に宿をとるようだ。
2・3日、安全と居心地を確認して、大丈夫と判断すればそんまま、その巣の修復に精を出し、今年の子育て準備に入る。

わが家にも一昨年作りかけた古い巣が一か所残されている。
今年も夫婦らしき2羽がやってきて、しばらく「グジュグジュ、ジュジュジュ」などと何やら相談している様子だった。
オヤッ、奇特な夫婦がいて我が家に巣を架けるのか、と一瞬ときめいたが、なんのことはない、そのままほったらかされ、空っぽのまま。
山の神と主の、フン騒動が気がかりなのか、巣を架けてはくれなかった。従って、期待した彼らの懸命な子育て事情を観察することもできなかった。

近くに住む孫の家では玄関の上に、ここ数年必ず巣を架けて子育てをする様子が窺える。
まさに出るたび入るたびに目に止まるツバメのひなの成長ぶり。
3日前に立ち寄ったときには、今年のひなが大きく成長し、今にも飛び立ちそうな勢いで、親の帰りを待っている4つ子の姿が見えた。

こんな小さな巣によくもまあ落っこちないように、4兄弟が育ったものだと思うくらいに狭い家。
でもこれがホンとの「せまいながら 楽しいわが家~」なのだと思う。
わが家に巣を架けない彼らに愚痴の一つもこぼしながら、「明日はお立ちか お名残惜しや・・・」演歌の一節を贈りながらパチリ。
こうして無事に巣立った彼らが、たっぷり栄養補給して8月も終わるころ、飛び立ち海を越え、大人に成長して、また帰ってくるのだろう。

ピチピチ ギャッギャッ、競ってエサを求めた兄弟4人。まだ少しクチバシの黄色いが残る初々しさ。
それは、家主たる孫三兄弟の初々しさにつながって、「元気に戻ってこいよ」と「声をかけたくなる。

いよいよ明日から夏休み。じいちゃん学校の予約が入ってはいるものの、はてさてどんな夏休みになるのやら。
何はともあれ、元気な彼らが付き合ってくれるとなれば、あっちこっち出かけて、いっぱいの汗を流すダイエットに協力願おうかな。

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「ウワ~、おいしい!!」

2015年07月15日 | 晴耕雨読

 今年も出来た!孫の歓声が聞かれた!「じいちゃん、上手ね」と褒められた!!
4月の下旬、大玉・小玉2本ずつ、計4本を買ってきて植えたスイカの苗。5月の程よい雨と日差しに恵まれて順調に成長していった。
もちろん、去年おとどしの反省も踏まえ、畑作りも怠らなかった。時期を得た肥やしもやった。

そればかりではない。今年は苗も大当たりだったのであろう。運よく言い苗に当たり、いい天候に恵まれたお蔭である。
それと、期待通りの成長を見せるので、気分を良くして畑に出る回数も多くなる。
主の足音を聞いて、スイカの方も気を遣って例年以上に頑張ってくれたのかもしれない。思いのほかの出来栄えである。

大小合わせて15個はゴロゴロしている。そのうちの一番生りを、孫三男の悠雅君にせがまれて「3日ばかり早いな・・・」と思いながらもチョッキン。
期待通りと言いたいところだが、過去の栄光には届かなかった。それでも4.6kgは、年長の悠雅君が抱きかかえる大きさではあった。
「スイカ割りしたい」という彼を抑え、「スイカ割りは今度みんなが集まった時に」ということで先ずは包丁を入れる。

植えてからツルを伸ばす時期の天候には恵まれた。ただ、そろそろ収穫というこの時期になって日照りの量が極端に少なくなった。
天然ものの地植え果実にとって、収穫期の日照不足は甘みに影響する。しかも皮が厚くなる。
案の定真っ赤に熟れてはいるが皮がうらく厚い。 さてお味は? 
正直『ウマイッ!』 真っ赤な色に合わせて、シャリシャリ感は十分、甘みも十分。悠雅君の頬張る姿が絵になる。

自分のお腹がいっぱいになると「お母さんのを取っといてね」と言う。仕事を終えて迎えに来る母親に、誰よりも先に食べさせたいのだろう。
たまに食べさせるオヤツのポテトチップスでさえ、大きなまん丸いチップスは「これはかあさんの」といって3枚は必ず残しておく。
「じいちゃんも欲しいな」というと「これはダメッ、こっちをあげる」と、ちっちゃなかけらをくれる。
彼にとってのお母さんは絶対的存在である。 長男・次男には見られなかった一面を見せる。

老体にムチ打って野球の相手をしたり、スイカを作るジジや、色んなものを食べさせてもらうババは、二の次三の次。
これほどの三枚目の憂き目に合わせるのは悠雅君くらいなものである。、

毎年のことながら、スイカを育てるのに費やす気遣いや手間ひまは、子育てと共通点があるなーと思う。そして孫が母親に対する思いを素直に見せる側面もなんかしらほっこりさせられる。草取り大変。耕作大変。汗ダラダラ。それでも、畑の収穫、畑から教わるものの大きさには勝てん。
やっぱり来年もスイカ植えるぞ~~ 

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「梅雨明け間近」

2015年07月13日 | 季節の移ろい・出来事

                

夕方には、ツバメが晩さん会を繰り広げる隣の空き地。
青々と雑草が生い茂る一角に、濃い橙色の鮮やかな花を咲かせる、オニユリの一団がある。
草刈り機を使って、雑草や蔦を刈り取るときも、この一角だけは細心の注意を払って生き残らせたオニユリ集団。
どこから飛んできて、いつ根を生やしたのか定かではないが、年々その数を増やし、年々見応えを増していく。

この花が咲く頃は、気候的にはあまりいい印象がない。
一番に蒸し暑い。熱帯夜で寝苦しい。大雨や大風に見舞われる危険性がある。トマトやキューリがなぎ倒される・・・ ・・・。
そんな悪い印象ばかりを言い募っても、オニユリに罪があるわけでは決してない。
逆に考えれば、人間にとってそんな負の意識が強いこの時季に、人間の目を楽しませようと、精一杯花開くオニユリは健気な花ではある。

ちなみに花言葉を探してみた。「愉快」 「純潔」 「富と誇り」 「荘厳」 などと前向きで明るいものもある。
同じユリでも本命の白いテッポウユリには、「威厳」「純潔」「無垢」「純粋」 と少し硬い言葉が並んでいる。
いずれにしても、季節が来れば確実にその季節を教えてくれる植物は、人間などよりはるかに正確な体内時計を有しているのであろう。

間もなく梅雨明け、そして孫たちの夏休み。
見事に咲き誇るオニユリの周りで、我が意を得たように茂りまくる雑草を、草刈り機を駆使して刈り取らねばならない。
これが大変な作業なのだ。しかし、わずかでも畑を作らせてもらっているお返しに、黙って草刈り機を操ろう。
身体の芯から絞り出すような汗は、新陳代謝に大きな効果を発揮するのだろう。これもまた健康志向の一つである。

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「ツバメの晩さん会」

2015年07月11日 | 季節の移ろい・出来事

                   
                              ツバメが5羽、飛んでいます

夕方6時を回るころになると、隣の空き地にツバメが群れてやってくる。
その数はおよそ14~17羽と思われるが、定かではない。
夜の眠りに入る前の、親鳥たちの腹ごしらえなのか、空き地の鬱蒼たる草や木の上をスレスレに飛び交いながら小さな虫をついばんでいるのだろう。
まるで大家族か、親類縁者の集まりか、はたまた職場の仲間内か、よくわからないが大人数で楽しい晩さん会さながらである。

それにしてもあんな小さな虫を何匹口に入れたら腹の足しになるのだろう。
それこそ大きなお世話かもしれないが、もっと大物を狙えばいいのにと思うが、彼らには彼らの好みもあるのだろう。
それも特に、雨上がりの夕方は晩さん会出席者も多いようで、静かながらものすごい数になっている。

狭い空き地の上を、10数羽が、猛スピードで飛び交い、急旋回し高く低くエサを求めている。
よくもまああれで衝突事故を起こさないものだと不思議にさえ思える。
お互い暗黙の了解で、衝突防止のセンサーが働いているのだろうか。見事なすれ違いである。

普通の人間の目では、その数など数えようがない。それほど縦横無尽、行ったり来たり、ここと思えばまたあちら。
それでも、このツバメの晩餐をカメラに収めうと、二階の窓から追いかける。高速でシャッターを押しまくる。
数枚撮った挙句、まずまず人様に見せられるのは1枚か2枚。そんな1枚がご覧の通り。
でもこの1枚の中には5羽のツバメが飛び交っているのをお分かりかな??苦労の末の貴重な1枚。

そんなことはともかく、写真に収めるのさえ容易ではないツバメの素早さ。
それなのに、「佐々木小次郎」という剣客は、錦帯橋下河原にある柳の木に戯れるツバメを切り落とす「ツバメ返しの術」を編み出したという。
作家吉川英治の「宮本武蔵」の一節ではあるが、もしそれが事実なら、剣豪といわれる人たちのなみなみならぬ努力には頭が下がるばかりである。
現に「佐々木巌流ゆかりの柳」が、今も現地に保存されている。

別に暇をもてあそんでいるわけではないが、隣の空き地で繰り広げられる毎夕のツバメの晩さん会にふとカメラを。

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「覗雨(のぞきあめ)」

2015年07月09日 | 季節の移ろい・出来事

 

            

 降るなと思って傘を持って出ると降らなくて、すぐ近くだからと傘を持たずに出るとドッと降ってくる。
降ったりやんだり、そのたびに人が慌てるのを天から覗いて楽しんでいるような雨の降り方。それを「覗雨(のぞきあめ)」というのだそうな。
雨を恐れ、雨を大切にし、雨と戯れる余裕も持ち合わせている粋な日本人が名付けたのであろう。
この覗雨という言葉、山梨県のある地方の方言だそうで、国語辞典には載っていないという注釈があった。

のぞきあめ・・・、実に可愛げのある面白い表現ではある。
それに引き換え、次々と日本列島を襲う近頃の雨の降り方はどうだ。50年に一度の豪雨、今までに経験したことのない雨量などなど。
想像するのも難しいほどの局地的豪雨が後を絶たない。そのたんびに、何らかの被害の爪跡を残していく。

ちょっとした出掛けの帰り、思わず濡れてしまうくらいの雨なら歓迎である。
いきなりクルマが水没するほどの局所豪雨はご免こうむりたい。と願うのだが、異常気象、低気圧の発生、台風などという言葉の前にはなんらなすすべがない。苦しい時の神頼み。雨乞いならぬ雨除け祈願が流行りそうなご時世である。

梅雨の晴れ間、ムンムン蒸し蒸しの中、畑に出てキューリとトマトを収穫。
なんと見事にへそ曲がりなキューリ発見。間違いなくSの字に見える。もう一本同じような形があってトマトと並べると『SOS』になりそうだ。ナヌッ?緊急非難を呼びかけられる大雨の予兆か。そんな縁起でもないことを考えるのはよそう。
たまたま見つかった、いうなれば奇形キューリというだけの話。

そのくらいに神経使うほど、いつどこでどんな大雨が降ってもおかしくない日本列島。土砂災害とも隣り合わせ。
わが身わが命を守るのは、先ずは自分自身である。
君子危うきに近寄らずという。気を付けなければならないこの時季である。

 

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「健闘を讃えて」

2015年07月07日 | スポーツ・観戦

                  

サッカー女子ワールドカップカナダ大会が終わった。
最終決戦で、宿敵ともいうべきアメリカと戦い、死力を尽くす攻防となったが、力尽き敗れた。
前回大会、同じ顔合わせの世界1を賭けた戦いで涙を飲んだアメリカが、4年間をかけて雪辱に燃えた布陣と攻撃パターンでなでしこを圧倒。力の差を見せつける展開になりかけた。それでも、体を張って攻守に走り抜いた、ちっこい身体の選手一人一人に、改めて感謝とねぎらいの拍手を贈りたい。

予選リーグを通過した後は、1回負ければそこで全てが終わってしまう厳しい戦い。
そんな苦難を乗り越えて得た、頂点に次ぐ準優勝、世界第2位、銀メダルで閉幕した。
サッカーより完全な野球派と自負する私でさえ「なでしこジャパン」の活躍には胸躍らせたし、静かな応援ではあるが精一杯の拍手と声援を惜しまなかった。

そりゃ試合ごとに勝ちを収めるに越したことはない。その先にあるのは優勝という栄冠と満足感である。
そんなことは分かっているが、世の中それほど甘くないことも、よ~~く承知している。
そんな中で、前回が世界制覇。今回が世界第2位。文句なしの成績。ケチをつけることなど何もない。

そこからまた、新たな挑戦が始まることに大いに期待したい。
「試合終了のホイッスルは、次のリオデャネイロに向かうスタートのホイッスルでもある」との言葉が印象に残る。
負けた瞬間から次が始まっているの彼女たちの日常。生はんかで語るのははばかられる。

文字通り、目いっぱいの動と静、肉弾相打つ攻防。冷静な判断力。
研ぎ澄まされた個々の力が結集しなければ頂点はない。そんな頂点を目指してまた今日からあらたなスタート。
感動と興奮で「萎えかけたやる気」に火をつけられた思いがしないでもない私にくれた、楽しい1か月間をありがとう。

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