運動会による小学校振り替え休日の前夜。
日が暮れて晩酌もすんだ頃になって “お泊まりしたい…二人で…” と電話がかかる。
この時間からでは、我が家に来てもそれこそ寝るだけなのに…と思う。それでも来たいという。“ いいよ、運動会の花笠持って来てね…”と迎えることにする。
両親に見送られて、二人が夜道を歩いてくるという。
坂道を下れば大きなスーパーがあり灯りは充分。しかしそこまでは真っ暗い道。
小走りにスーパーまで迎えに出る、二人が降りてくるのを覗きながらそっと待つ。
一人は大胆、ろくに下をも見ず弟を従えて意気揚々。一人は、親から持たされたペンライトで足下を照らすように兄ちゃんに従う。
“運動会では遠く過ぎてはっきり見えなかったので『花笠音頭』をおさらいしてよ” と3年生の兄ちゃんに持ちかける。 “ウンいいよ!”全く予想もしない返事。すぐ立って準備に入る。こりゃ驚いた…と思いながらジイちゃんが歌い始める。
それはそれは見事な腰つき、軽やかな手さばき足さばき。“ジイちゃんそれは3番よ…”花笠音頭の歌詞にまで注文がつく。さすが、歌詞も全て頭に入っているのだろう。パジャマ姿ながら華やかに踊る。
どう考えても、兄ちゃんがこのようなことをする子ではない。幼稚園からこの方見せたことがなかった。 これは、明らかに弟カー君の影響に違いない。
持ち前の度胸というか、人前で物怖じしないパフォーマンスをこなす弟に刺激されたのだろう。いずれにしてもよくやった!拍手喝采!!
早くもライバル的感覚でお互いを刺激しあうのかと思うと、少し複雑な気持ちにはなるが、これも男の生きる道……。ちょっと大げさ。
どちらにも偏らず、しっかりじっくり応援団長を全うしなければ……。
日が暮れて晩酌もすんだ頃になって “お泊まりしたい…二人で…” と電話がかかる。
この時間からでは、我が家に来てもそれこそ寝るだけなのに…と思う。それでも来たいという。“ いいよ、運動会の花笠持って来てね…”と迎えることにする。
両親に見送られて、二人が夜道を歩いてくるという。
坂道を下れば大きなスーパーがあり灯りは充分。しかしそこまでは真っ暗い道。
小走りにスーパーまで迎えに出る、二人が降りてくるのを覗きながらそっと待つ。
一人は大胆、ろくに下をも見ず弟を従えて意気揚々。一人は、親から持たされたペンライトで足下を照らすように兄ちゃんに従う。
“運動会では遠く過ぎてはっきり見えなかったので『花笠音頭』をおさらいしてよ” と3年生の兄ちゃんに持ちかける。 “ウンいいよ!”全く予想もしない返事。すぐ立って準備に入る。こりゃ驚いた…と思いながらジイちゃんが歌い始める。
それはそれは見事な腰つき、軽やかな手さばき足さばき。“ジイちゃんそれは3番よ…”花笠音頭の歌詞にまで注文がつく。さすが、歌詞も全て頭に入っているのだろう。パジャマ姿ながら華やかに踊る。
どう考えても、兄ちゃんがこのようなことをする子ではない。幼稚園からこの方見せたことがなかった。 これは、明らかに弟カー君の影響に違いない。
持ち前の度胸というか、人前で物怖じしないパフォーマンスをこなす弟に刺激されたのだろう。いずれにしてもよくやった!拍手喝采!!
早くもライバル的感覚でお互いを刺激しあうのかと思うと、少し複雑な気持ちにはなるが、これも男の生きる道……。ちょっと大げさ。
どちらにも偏らず、しっかりじっくり応援団長を全うしなければ……。