風のなかで・・・山里・海辺・清流

四国山地南側の山里・海辺・清流等を歩き・写真を撮り、ローカルの生活を報告します。

早春の山里・・・椿山

2014年03月10日 21時10分13秒 | 日記
梅花のかおり漂う椿山
季節のながれを身体に感じると「椿山」にこころが向きます。
この山里を歩くとなぜか身体の芯がほぐれてきます。
私が生まれ・育ち・働いた「昭和」の風が、石段や小さな通路には今も流れているような気がします。





今ここで生活している方は二世帯二人です。石段と小道でつながっている多くの家々には人の気配はありません。しかし、石垣にもたれ早春の陽光と梅花のかおりを浴びていると、昭和に生きた里人の「汗と温もり」が身体に感じてくるような気になります。





きつい農作業の休憩時にのどを潤したであろうコーヒーカップが過ぎ去った「時」の流れをつたえています。
山里の生活を支えた大切な作物であった「みつまた」が庭先で蕾みをつけています。
これらの情景は、私のこころの奥で硬く閉まっていた窓がいつの間にか開き、日暮れ近くまで友と遊んだ子供のころや父母の温もり等がやさしく甦ります。



この土地で幼少期を過ごした、姉弟が自宅近くの畑で「じゃがいも」の植え付けの準備をしていました。
休日は、時々ここに帰り、父母と同じような農作業していますと話してくれました。
歩いていると手入れの行き届いた畑があちこちに見られます。この山里の空気で育った方々が里帰りして畑を守っているのです。
ここで父母の背中を見て大きくなり、今も昔と変わることの無い、山空気で深呼吸ができる出身者は、この山里が高品質の「幸せ」であると思いました。

<写真は全て3月9日に撮ったものです>

コメント
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