良尊駒の平箱への並べ方ですが、並べ方が良くない状態(例えば、大ゴマを上の2段目3段目の狭いところに並べて、駒の頭が上の駒のお尻に接触し詰め詰め状態にしていたり、小さな歩兵を下の方に並べて、上下がスキスキになっていたり)のが、snsの画像で見かけることが時折り見かけますので、正しい(バランスがとれた本来の)並べ方を10年ほど前に解説したのを、もう一度アップしておきます。
北の国から一組の「駒」。
先日電話があって、それが昨日届きました。
ある出番があり「そのために念のため手入れをして欲しい」とのことでした。
「1週間ほど預かることになりますが、おやすい御用」と返事。
作って数年経過した駒を、もう一度磨くと、一層良くなるのです。
早速、梱包を解きながら、ドレドレワクワク。
数年前にお届けした柾目が通った「古水無瀬」。
それを一枚一枚、子細にチェック。
駒は使われた形跡は全くなく、綺麗な状態で手入れしなおす必要が無いほど。
とは言え、もう一度磨くと更に良くなるのですね。
気がついたのは、駒の並べ方がチョッと違っていて、大ゴマが上の方に並べられていました。
小生の駒箱(平箱)は7段。
それぞれの幅(高さ)が、微妙に違うジャストサイズなのです。
そのため並べ方を間違うと全体のバランスが崩れ、見た目も良くありません。
正しい並べ方を別の駒で説明しておきます。
1段目は、一番大きな「玉将・王将」の高さ。これを2枚。
2段目3段目は、一番小さい「歩兵」の高さで、それぞれ7枚。
4段目は、「香車」4枚。残ったスペースには「歩兵」3枚が並びます。
5段目は、「桂馬」4枚。残ったスペースには「歩兵」2枚。
6~7段目は、「角行・銀将・金将・飛車」。飛車角4枚を1列にせず2段に分けて並べるのがポイント。
(横幅が微妙で、飛車角4枚を1列に並べると、空いたスペースに金銀2枚が収まりません)
結果、余り歩2枚の「歩兵」1枚が余ることになります。
これは一番上の「玉将」の横に。
いかがでしょうか。
預かった駒は今日以降もう一度磨いて、もう一つ小生の揮毫をしていない新しい平箱をそえて、週末にはお返しすることにします。
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本当に綺麗な駒ですね!ぜひ直接拝見したいものです。
神戸にお住まいのようですね。
車なら1時時間半位でしょうか。
若しよろしければ、気楽にお越しください。
駒は見ていただくだけで、okです。
コーヒーを飲みながら、ゆっくり四方山話をどうですか。
お返事ありがとうございました。
お伺いした折には、よろしくお願いします。
狭い広いの差があるのは見ればわかるはずですが、変に並べている人は、何も考えていないのでしょう。
その後は、博物館閉鎖によって木村家に戻されたと聞きますが、今はどこにあるのでしょうか?
それにしても美しい古水無瀬ですね
木地もなんとも言えない雰囲気あります