熊澤良尊の将棋駒三昧

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リョウソン駒の並べ方

2024-01-04 17:39:48 | 文章

良尊駒の平箱への並べ方ですが、並べ方が良くない状態(例えば、大ゴマを上の2段目3段目の狭いところに並べて、駒の頭が上の駒のお尻に接触し詰め詰め状態にしていたり、小さな歩兵を下の方に並べて、上下がスキスキになっていたり)のが、snsの画像で見かけることが時折り見かけますので、正しい(バランスがとれた本来の)並べ方を10年ほど前に解説したのを、もう一度アップしておきます。

北の国から一組の「駒」。
先日電話があって、それが昨日届きました。
ある出番があり「そのために念のため手入れをして欲しい」とのことでした。
「1週間ほど預かることになりますが、おやすい御用」と返事。
作って数年経過した駒を、もう一度磨くと、一層良くなるのです。

早速、梱包を解きながら、ドレドレワクワク。
数年前にお届けした柾目が通った「古水無瀬」。
それを一枚一枚、子細にチェック。
駒は使われた形跡は全くなく、綺麗な状態で手入れしなおす必要が無いほど。
とは言え、もう一度磨くと更に良くなるのですね。

気がついたのは、駒の並べ方がチョッと違っていて、大ゴマが上の方に並べられていました。
小生の駒箱(平箱)は7段。
それぞれの幅(高さ)が、微妙に違うジャストサイズなのです。
そのため並べ方を間違うと全体のバランスが崩れ、見た目も良くありません。
正しい並べ方を別の駒で説明しておきます。


1段目は、一番大きな「玉将・王将」の高さ。これを2枚。
2段目3段目は、一番小さい「歩兵」の高さで、それぞれ7枚。
4段目は、「香車」4枚。残ったスペースには「歩兵」3枚が並びます。
5段目は、「桂馬」4枚。残ったスペースには「歩兵」2枚。
6~7段目は、「角行・銀将・金将・飛車」。飛車角4枚を1列にせず2段に分けて並べるのがポイント。
       (横幅が微妙で、飛車角4枚を1列に並べると、空いたスペースに金銀2枚が収まりません)
結果、余り歩2枚の「歩兵」1枚が余ることになります。
これは一番上の「玉将」の横に。

いかがでしょうか。
預かった駒は今日以降もう一度磨いて、もう一つ小生の揮毫をしていない新しい平箱をそえて、週末にはお返しすることにします。















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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
美しい (神戸)
2013-09-15 06:04:45
書き込み失礼いたします。

本当に綺麗な駒ですね!ぜひ直接拝見したいものです。
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Unknown (熊澤です)
2013-09-15 19:19:25
コメントありがとうございます。
神戸にお住まいのようですね。
車なら1時時間半位でしょうか。
若しよろしければ、気楽にお越しください。
駒は見ていただくだけで、okです。
コーヒーを飲みながら、ゆっくり四方山話をどうですか。
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Unknown (神戸)
2013-09-16 16:22:02
良尊 先生

お返事ありがとうございました。

お伺いした折には、よろしくお願いします。
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Unknown (やまちゃん)
2024-01-04 18:52:44
そういえば、変な並べ方をしている例を見かけますね。小駒を並べる狭い段と、下の方の大駒、飛車角を並べる段とでは何ミリくらいの差をつけているのですか?
狭い広いの差があるのは見ればわかるはずですが、変に並べている人は、何も考えていないのでしょう。
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Unknown (gegechi0804)
2024-01-04 19:33:50
美しいです。
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Unknown (ユウゴ)
2024-01-06 12:09:59
初コメント失礼致します、将棋駒作りをはじめたばかりの高校生ですが、字母紙の作り方がわからず困っていたところ良尊師のブログを拝見して字母紙を販売していたと知り、買いたいと思いましたが、今も販売されているのか分かりません。
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Unknown (熊澤です)
2024-01-06 14:14:44
字母紙の件。まだ、同じ条件にて、お分けできますので、ご注文ください。
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Unknown (権兵衛)
2024-01-07 07:53:43
「駒と歩む」12・13頁に『伝・秀次愛用の駒』が掲載されています。駒箱に入った写真はしばしば見るのですが、表裏並べた写真は貴重です。筆運び漆のタメに魅了されます。
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Unknown (熊澤です)
2024-01-07 12:16:11
伝・秀次愛用の駒は、昭和60年ごろに撮影したと記憶しています。
その後は、博物館閉鎖によって木村家に戻されたと聞きますが、今はどこにあるのでしょうか?
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Unknown (小黒圭介)
2024-01-08 10:44:02
平型箱の駒の並べ方覚えられないので画面写真撮り保存ました

それにしても美しい古水無瀬ですね
木地もなんとも言えない雰囲気あります
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