熊澤良尊の将棋駒三昧

只今、生涯2冊目の本「駒と歩む」。只今、配本中。
駒に関心ある方、コメントでどうぞ。

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作品 文章 写真 販売品

すばらしい卒論

2010-03-19 18:11:37 | 文章
3月19日(金)、快晴。

一日中、快晴で温暖。久々の上天気でした。
それに比して当方の胃は、昨夜から機能不全。食べ過ぎか、何か悪いものを食したのか、はたまた夕食後直ぐに寝てしまったからでしょうか。
よって朝食は一汁のみ。昼食も控え目。お蔭様で回復基調ではありますが腹ペコ。足にも力が入りません。

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昨日、千葉県の上原さんから読み応えのある「卒論」を戴きましたので紹介します。
上原さんは、小生より少し若いだろうか。
どこの大学かは聞きそびれていましたが、「卒論の参考に」と言うことで、昨年の水無瀬神宮での「拝見会」と、「島本町指定文化財記念の展示会」にも遠路はるばる参加された一人です。
タイトルは「現行将棋の確立過程について」。

例えば、将棋の伝来時期については、平安時代以前の直接資料がまったく無い中で、各自の発想や推量に元づく「仮説」を、あたかもそれが正しいと言わんばかりに主張することが多かったこれまでに比べ、この論文には、考えの偏りが無い点、好感が持てる。

すばらしいのは、広い視野で日本文化の成立過程をひもどき、その中で「将棋」を考察している点。第2には、考察が客観的でかつ説得力あるところ。
当方も気がつかなかったのは「将棋馬日記」中の「某」の解釈。
この場合の「某」には、「取りあえず、わたくしに」という意味があるという。即ち、誰に渡すとは決まらないまま出来上がった駒だと言う解釈である。
実際に小生の場合も、すべてオーダー品では無い訳で、取りあえずは出来上がって、あとで嫁入り先が決まる駒も多い。それが「某」で表現されているという。

そういわれて見れば、納得。上原さんの言われるとおりであろう。その洞察力に関心した。
早速、返礼の手紙にはそのことを書いて、いい論文なので冊子にする予定の有無をお尋ねした次第。
このままでは、目に触れることが非常に少ないと思うので、冊子印刷への期待が待たれます。

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明日は「駒サロン」。3ヶ月近く散らかし放しだった階下の床はすっきりさせました。
「木地揃え」が長引いて、延び延びになっている「某」さんとの摺り合わせも早くしなければと、思い続けている今日この頃ではあります。
今暫くお待ちを。

コメント (2)
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