いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

トムソーヤクラブ道東キャンプ1日目

2009-08-23 20:50:39 | うえだんな
(株)日本旅行トムソーヤクラブの道東キャンプをお手伝いしています。
またまた、東京周辺の都会っ子たち11名との4日間です。

子どもたちは、北海道に来た、はいいけど、この釧路とか、湿原とか、
よくわかんないです。そりゃそうだ。
そんな彼らの心を、あせらず、少しずつほぐしていきます。

まずは、釧路空港の広場で自由遊び。
窮屈な飛行機は、やっぱり窮屈だからね。
涼しい屋外で、走り回ります。
そして、釧路動物園に立ち寄る途中に、恋問の浜で海遊び。



道東の森のエネルギーのすべてが凝縮された食べ物を拾い(昆布ですが)、
食べてみました。
少しずつ、体の中を北海道のもので活性化させていきます。

釧路動物園では、学芸員さんよりこれから出会うかもしれない
北海道の動物たちを観察。フクロウやタンチョウなど、
実際に目に焼き付けておきます。



でも、それでも、まだ「湿原」って良くわかんないんだよね。
ということで、温根内VCを訪れ、
湿原の木道を歩き回り、その有様を少し体感することにしました。
やっぱり、ヤチマナコはおっかねえなぁ。甘く見てた…。
普段すんでいるところとは違うなと、少しわかってきたぞ。

そんなことをしつつ、バスは阿寒へ。
車窓からは、そう、早速野生のシカが見られます。

夕食を食べ終わったら、夜の阿寒の森へ出かけました。
「君たちの体は、まだ本州の空気でいっぱいだ。
ここで、阿寒の大地から噴出する蒸気を体に注入し、
一気に体を北海道仕様にするのだ!」と
ボッケを目指して歩くことになったのですが…。

ここ阿寒のボッケは、いわばアイヌの聖地。
シャーマンはぎー(ツーリズムてしかがの萩原さん)が、
先に聖地に入り込んで、
訪問の許可を得るべく、ムックリを奏でながら
カムイと交信をしているらしい…。
しかも、そのシャーマンはぎーの待つボッケに続くスピリチュアルロードは、
一人で歩いていなねばならぬ、という掟があるらしいと
「えー、まじ」だんだんとドキドキしてきました!

果たして、真っ暗なスピリチュアルロードを歩くと、
森の中では「ゴロッ ゴロッスケホゥホゥ」とカムイの啼きかわしが。
体中がビリビリするほどの緊張感です。

ゴールのボッケでは、
衣装に身を固めたシャーマンはぎーが、
ろうそくの光の中、ビュンビュンとムックリを奏でております。
子どもたちは、誰かに言われたわけでもないのに…。
そっと、その光の周りに集まり、不思議な音に聞き入っていました。
空には、満天の星。
腰を下ろしたその地面からは、暖かい熱気が。



最初は、ちょと演出しすぎたかなと思っていたけど、
これがこれが、なんかやっている方もそんな気がしてきた!
シャーマンはぎーも、なんか子供たちに熱く語ったりしてね。
とても、スピリチュアルな、不思議で素敵な夜をすごしました。
ここはまさにカムイの町であることを、実感しています。

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