いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

木道敷設WS

2009-11-22 10:08:04 | うえだんな
やりました。
予想以上の、見事な木道が設置されました!



実に多くの人たちの、実に様々な「手形」が刻まれた、
宝のような木道です。
今年最後であろう、穏やかな小春日和にも恵まれて、
健やかなそして十分な作業をこなすことのできる1日を
過ごすことができました。

ここまで関わっていただけました多くの皆様、
この場をお借りしまして、深く深く感謝申し上げます。
ありがとうございました!

詳しい内容はのちほどたしゆからしてもらうとしまして、
取り急ぎのご報告です。



朝は、一面雪化粧。いやはや、大丈夫かなと思っていましたが、
路面が圧雪されて、かえって車いすが動かしやすかったようです。
トラックに、今年作った木道ユニットを乗せこみます。

みんなでどこに木道を敷いたら面白いかをちょっとだけ話し合い、
草刈をしていよいよ敷設開始です。



平坦な森ですから、ただ置けばいいかといえば、そう簡単にはいきません。
が、ちょっとくわで調整すると、木道の裏の凸凹とうまくかみ合って、
びしっと設置されるのですね。
これ、机の上で設計したりしたらすごい工事になっちゃうんだろうけど、
やりながら現場合わせをしていくこの気軽さが、
現場の雰囲気を高めてくれます。
誰かに指示されるのではなくて、
「あ、これでいいいよね」って、自分の判断がそのまま生かされる
嬉ししさです。



木道の下に敷く半割丸太を、追加して作ります。
なんか、もうすっかり手際が良くなってきました。
どんどん削られていきます。
木がついたら、1ユニットできてしまいました!!



徐々に道が見えてきました。
さっきまで、ものすごく歩きにくく、
車いすも「コンパネキャタピラ」じゃないと入ることができなかった
林の中が、簡単に歩くことができるって、すごくよい感覚です。
森との距離が、一気に縮まります。

はたして、ジャスト3時。



実に30人以上の方が、記念撮影に収まり、
いよーーー、パン!と気持ちのよい一本締めで
無事に作業を終えることができました。

終わった後は、来年のために積み上げられた丸太を見ながら、
みんなそれぞれ夢を語ります。
「こんどはああしよう」「ここは今度こうしよう」
「来年はもっと早くできそうだ」

そう、木道づくりは、木道づくりそのものが目的ではないんですね。

もちろん、木道づくりを進めるためにみんなにお集まりいただき、
そのために作業を進めるのだけれど、

 木道を見ながらみんなでお話をしたり、
 おおよそ出会うはずのない人と出会ったり、
 自分のできる仕事を見出し、それを認められて気持ち良くなったり、
 みんなが「おいしいね」と言ってくれたり、
 寒い日はやっぱりたき火が一番だねって気がついたり、
 今年初めての雪遊びだってコーフンしたり、
 うちの子をほかの方が面倒見てくれて、ちょっと自分に戻れたり、
 久しぶりに木登りをしたり、
 普段使わない筋肉を使ったり、
 屋外のトイレづくりは実はとても難しいことがわかったり、
 
 そして
 やっぱり木と戯れるって、とっても楽しかったり。

そんな、木道づくりという活動を通して、
いろんな思いや関わり、あるいは学びや気づきを得られる楽しさが
ここにはあるのかなあと思ったりしました。

帰りがけ、手伝いに来てくれたなっちゃんが言ってました。

「みんな、森のコミュニティーセンターっていうハコモノじゃなくって、
 森のコミュニティーをほしがってるんだと思います」

うん、確かにそうかもしれない。
要するに、そのバランスなんだろうな。
どっちかだけじゃダメなんだと思う。
ソフトにしても、ハードにしても、
その両方を生み出すプロセスをどんだけ分厚くできるか、
なんだろうなということを
実感できた1日でした。








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