いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

暖助参上

2012-02-23 10:00:07 | うえだんな
いぶり自然学校の事務所にある薪ストーブを新調しました。



小諸市にある「工房ジオ・パラダイス」で製作されている
「暖助」です。

この形をみて「あ」と思った人!するどい!
そう、これはLPガスの廃棄用ボンベをリサイクルして作られたものです。

LPガスのボンベは、実はとても良質で頑丈な鉄が使われているのだそうです。
しかし、年限が来るとボンベとしては使うことができないらしく、
壊すにも壊すことができず、使い道がなく持てあまされていました。

そこに、今回の大震災。
鉄を使った作業や製作物が得意なジオ・パラダイスの皆さんが
被災地のために何かできないか、と考えたのがこの「暖助」。
このストーブを売ったお金で被災地に「暖助」を無償で送る、という
「暖助プロジェクト」が進められています。

私も、その活動に賛同し、かつその質感やアイデアに魅せられて
1台購入、そして普及させよう、と思っています。

こんな感じで届きました。
注文をしてから2週間ぐらいです。



煙突は120ミリの4寸です。
ホームセンターに行ったら、意外とありました。
太いので、すすがたまりにくいです。



薪は、長いままくべられます。
今回は「2U」という短いサイズのものを買ったのですが、
それでも、50~60センチぐらいの薪は入れられます。
しかも、薪投入口が大きいので、割らないでも入れられますね。
薪を切るチェーンソーの回数と、薪割りの手間が省けます。



内側の左側に、うまく吸気する空気と木ガスを混合する
工夫がなされています。
こういうところが、専門家ならではの技です。

吸気は、3つの調整弁で行うので、奥の方に入れた薪も
うまく空気とガスを混ぜ、燃焼効率を上げられます。



投入口の開閉をするレバーは、
長いものが取り付けられてますね。
熱くならないので、素手で開け閉めできます。



調整弁の赤や、レバーの存在感が、デザイン性が高いというか、
おしゃれというか、その場になじむ雰囲気を生み出してくれています。

そして、何よりも温かい!
調整弁をうまく使えば、かなり長くジンワリ燃やせそうです。
鉄板の薪ストーブのように一気に熱くなって一気に冷える、でもなく
鋳物の薪ストーブのように暖まるまで時間がかかる、こともなく
ちょうどその中間、ですね。

このストーブは、あえて炎を見るための窓はつけてありません。
それ以上に、「頑丈さ」にこだわっています。
たとえ屋根が落ちてきても、ストーブを引っ張り出しさえすれば
その場で暖をとり、支援活動ができる、という思いが込められています。

「普段は自然学校、有事の際は避難所」でありたいと思ういぶり自然学校としては
うってつけの薪ストーブです。

この薪ストーブ…、
このブログを見て「一度見てみたい」「購入を考えている」
という方がいらっしゃいましたら、
ぜひ上田までお声かけください。ueda@neos.gr.jp
実物を見ながら、使い勝手を確認してみませんか?

最後に、このストーブを取り上げた動画を貼り付けておきます。
より一層詳しく分かると思います。