いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

コーディネーション coordination

2007-11-14 19:46:02 | うえだんな
実は、恥ずかしながら、
かつてアイスホッケーのコーチをしていたことがあります。

…と書くとカッコいいのですが、
自分が望んでやったわけではなく、
ましてやほっけーなんてやったことがなく、
もっぱらやらされた方なのですが。

でも、やったことがなかっただけに、とても面白かったです。
スポーツの指導、というものをいろいろと勉強するよい機会でした。

そのときに学んだのが、
「ゴールデンエイジにおけるABC」という言葉。
A:アジリティ(俊敏性)
B:バランス(平衡感覚)
C:コーディネーション(協同動作)

人間の成長過程において、この3つが一番よく身につくのが
5歳から12歳で、その年齢層をゴールデンエイジと呼ぶそうです。

だから、そのころは脚力や筋力よりも、
ホッケーでいうところのスケーティングであったり、
ボディチェック(あの、どかーんとぶつかられるやつ)から身をかわす
すばしっこさが身につくような練習をしなさい、と
教則本に書かれていました。

そのころ、そのCがよく分からなかったのですね。
で、いろいろと調べていました。
つまり、感覚統合というか、
「何かをしながら何かをする」みたいな
複雑な動き、脳と体の連携みたいなことを高められるのが
小さいころだ、というわけです。

こんなHPもあります↓
http://www.coordinationtraining.com/

でも、そのとき思ったのは、
そういうのって、平らな体育館やグランドではなくて、
山の中で遊ぶほうが効果的なのではないか、ということです。

常に同じではない野山の凸凹加減を、足の裏で
瞬時に判断するのって、実はかなり高度なのではないかと…。
決して太さや強度が均一ではない木に登って、
落ちないで枝先に行って、ブドウの実を採る、
なんていう運動から得られる効果は、
どんな高性能なトレーニングマシーンより断然いいのではではないかと…。


その思いは、そのころのほかのコーチを説得するには至らず、
私の抱えていた選手を山の中で遊ばせることはできませんでしたが、
時を経て今、やっとできているような気がしています。

今日のひかりの国幼稚園・森っ子クラブでは、
そんなことを考えていました。

「森の中で遊べば、一流のスポーツ選手になれる!かも!?」
とは、言いすぎでしょうか?