紘一郎雑記帳

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日中の新たな火種!レアアース   安田紘一郎雑記張

2010-10-22 05:11:24 | Weblog
日中の新たな火種”レアアース”問題

安田紘一郎雑記張

少しレアアースを勉強してみると
レア・アースは(希土類)元素とも呼ばれ、
スカンジウム、イットリウムと、ランタンから
ルテチウムまでの17元素の総称らしい。

レア・アースはほんのわずか添加するだけで、
材料の特性を変えることができたりする、
まさに先端材料の栄養剤のようなもので
自動車、家電製品、携帯電話、パソコン、カメラなど、
私たちの周辺のいたるところでレア・アースは利用されており、
今や最先端の製品にはなくてはならないものになっています。

産地は中国が世界の産出量の9割を占めており、
その他インド・オーストラリア・ブラジルなどに
偏在しているようです。

このように事実上、中国の”独占状態”ゆえに
「レアアース」を日本の交渉カードに使っているのでしょう

資源を質にとり、日本が揺さぶられているのですが
これは「1941年」の太平洋聖戦の原因となった
原油と資源の日本への供給を絶った西洋列国の方法と
同じだということを歴史から学ぶべきでしょう。

その為には「価格」だけに捉われずアメリカをはじめ
自由主義国家との連携が大切ですね。

最近、日中のいざこざを報じる両国のニュースに
「レアアース」という単語が最近頻繁に出てくるようになりました。

日本側は中国の“禁輸”措置を尖閣諸島沖での
衝突事件に絡んだ報復だと非難しているが、
中国側は“輸出制限”は「環境への配慮」と「資源枯渇の恐れ」に
よるものだと、最もらしく、反論しています。

中国の2009年のレアアース生産量は世界の96.99%を占め、
日本は輸入の90%以上を中国に頼っている。

そのため、尖閣事件後の中国の事実上の禁輸措置は
日本の産業界をパニックに陥れた。

特にハイブリッド車や電気自動車のメーカーにとっては
大事な「生命線」なのです。

業界全体で中国が今後も資源を「武器」に日本への
制裁を繰り返すのでは、と危機感を強めている。

今年7月に中国が輸出枠を大幅に減らしてから、
レアアースの価格は暴騰した。

中でも酸化セリウムは昨年下半期の10倍にまで高騰。

日本政府は代替材料の開発や使用済み部品からの
リサイクル推進などを盛り込んだ総合対策を
前倒しで開始することを決め、
補正予算案に計上する考えを表明した。

産業界も新たな調達ルートの開拓を精力的に行っている。

一方、中国商務部は16日、
「中国のレアアース資源はあと20年ほどで枯渇する」と指摘、
国際社会の批判をけん制した。

同部はこのほか、来年の輸出枠を最大で30%削減する方針も示している。

本当に20年で枯渇するかどうかは別として、
中国が輸入国に転じれば、日本との資源争奪戦が激化することは確かだ。

その時、資源外交においていかにして主導権を握るか、
いかにしてウィンウィンの結果を得るのかが、
双方の重要な課題となるだろうと、多くの意見が出ています。