露の団四郎師(噺家)講演会より
落語の始まり京都の露の団四郎師匠で、次に大阪の米沢彦八師、
そして江戸の落語は鹿野武左衛門と続いたとされる。
京都は北の天満宮で、大阪は生玉神社などの境内の表での興業であったので
客足を止める為の賑やかな囃子などの大道芸なども取り入れているが、
江戸では小屋の中での興業で始まったので、
落ち着いた話がうけた為に、上方と江戸の寄席の違いが出来た。
落語の修業は、師匠に入門し約3年程の住み込み生活をする事が一般的で、
その3年間は落語を習う事もあるが、
それよりも家事「炊事,洗濯、掃除」を行い、
女性の所作を徹底的に身につけ、以後の落語の中で活かす修行となっている。
笑いは人間だけが持っている特権です。
犬や猫が笑った顔は見たことが無いですね、
人々を笑わし、喜んで戴くのが私たちの仕事であり、やりがいなのです。
不景気だからこそ大いに笑って世間、家庭、そして会社を明るくしましょう。
楽屋裏
問い・安田紘一郎
団四郎師匠にお聞きしますが、関西は経済界を中心に関東に
比べてかなり落ち込んでいますが、お笑い業界はどんな状況ですか?
答え・露の団四郎師
全く他の業界と同じです。昔のテレビ放送のお笑い番組は、
例えば「スチャラカ社員・てなもんや三度笠・番頭さんと丁稚どん」などは
全て関西発でした。
今は「さんま・鶴瓶・紳助」さんなどが頑張っていますが、
大阪弁を使った東京発の番組なのです。
お笑い界も関西復活が一番の問題です。微力ながら頑張ります。
お礼・安田紘一郎
有難う御座いました。頑張って下さい。
紘一郎感想
講演でのお話の内容も明るくこの景気の中で腹から笑った90分でした。
又話の“間”巧さは大変参考になりました。