関西経済活性化の条件ととデフレの正体 第2部
紘一郎雑記張
藻谷 浩介氏 「日本総合研究所・主席研究員」講演録
1964年山口県生まれ 東京大学卒業 コロンビア大学経営大学院終了
日本政策投資銀行を経て現職
このように文化も賑わいもある関西がなぜ世界の大都市の中でマイナーな存在なのかと言えば、そこに住む人たち自身が長所を自覚していないからです。
大したことが無いのに「凄い!」と思うのも困ったものですが、本当は凄いのに「たいしたことは無い」と過小評価しているからです。関西のテレビ局に良く出演するが、関西のテレビ製作のレベルは東京より高いです。
構成力に秀でているし、アナウンサーやキャスターの能力も高いです。
その背景にあるのはコミュニケーション力でそれを支えているのは長い歴史において交渉事をしながら生き抜いてきた文化があるからです。
ロサンゼルスがアメリカの映画産業の中心地であるように、関西がマスコミの中心になってもいいし、さらに言えば大阪は上海のような経済首都にならなければダメなのです。
ある国際的都市ランキングで大阪は世界一住みやすい大都会にされています。東京よりも渋滞も少なく、づるっと見渡せば、山や海が見え自然が近くにあり関西人は自らの地域にもっと自信を持つべきなのです。
関西にとっての大きな問題は現役世代人口の減少である。
厚労省の研究所は関西2府4県の「高校生以上、退職前の」人は今後の10年間で150万人が減少と予測されている。90年後のは関西から現役世代の人がゼロになるペースなのです。
この現象は日本全体の問題でもあるわけで、首都圏・関東でも同じことです
その現象に対して企業はどんな手を打っているのでしょうか? JR東日本では大型の駅には改札を出なくとも買い物が出来るように戦略的に商業施設を入れ、運賃収入減を補うとし、高齢者の為に主要路線にグリーン車を導入、託児所も大幅に拡大し収入の落ち込みを補うのです。
東急では駅ビル全体を病院にしたり、京王電鉄では全駅にエレベーターやエスカレーターを設置し乗客の引止めに懸命である。
これに対して関西は相も変わらず駅前にデパートやオフイスビルをつくり続けているのです
これでは関西の活性化は望めません。続く
明日「11月1日 9:40分~47分」までラジオ放送に出ます
山口放送ラジオ「おはようKRY」の県人アワーふるさと・・・」の
中での7分間です。
本名の「ヤスダ コウイチロウ」で近況を話します
お時間があれば宜しく