紘一郎雑記帳
慰安婦に通じる朝日の対応
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北朝鮮への帰還事業が頓挫したことから、在日朝鮮人が日本にいる理由を
説明するために発明された北朝鮮製の作り話だった。
『朝鮮人強制連行の記録』(未来社、1965年)だったが、
当時は影響力を持たなかった。
強制連行説が広がりをみせたのは80年代になってのことだ。
中国華北への日本軍の「侵略」という記述を「進出」に書き換えさせたとの
報道が一斉になされた。間もなく誤報であることが分かるが、
中国が日本政府に抗議したことで外交問題となった。
宮沢喜一官房長官が教科書検定のあり方を改めることを中国に約束した。
こうして設けられたのが教科書検定基準の「近隣諸国条項」だ。
「『侵略』→『進出』今回はなし」「教科書への抗議と誤報」
「一部にせよ、誤りをおかしたことについては、読者におわびしなければなりません」
としながらも、
「ことの本質は、文部省の検定の姿勢や検定全体の流れにあるのではないでしょうか」
「侵略ということばをできる限り教科書から消していこう、というのが昭和30年ごろからの文部省の一貫した姿勢だったといってよいでしょう」
と書いている。慰安婦誤報問題での対応にも通じる内容だ。
国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされていること」というものだが、
運用に当たって中国や韓国関係の歴史記述については
今後は検定意見を付けないことになった。
中国関係では「侵略」「南京事件」、韓国関係では「三・一独立運動」
「神社参拝強制」「日本語強制」「創氏改名強制」などだ。
「朝鮮人が強制的に連行された旨の表現については、
検定意見を付さない」とされることなった。朝鮮人強制連行説は80年代以降、
歴史教科書を通じて広まることになり、多くの日本人が
「植民地時代」の日本の蛮行として「事実」と受け取るようになった。