WOODY HERMAN’S BIG NEW HERD AT THE MONTEREY JAZZ FESTIVAL
50年代の後半、ベイシーやエリントンなどの老舗のオーケストラはNewportのひのき舞台で完全復活。大喝采を浴びていた。白人オーケストラの多くがダンスバンドとなっていった中で、Woody Hermanは元気にモダンbig band Jazzにチャレンジしていた。
場所は、東海岸のNewportではなく、西海岸のMonterey Jazz Festival。
50年代も最後の年、1959年のステージに登場している。
このフェスティバルの音楽プロデューサーは、当時MJQのリーダーでもあったJohn Lewis。この年は、開催期間中ワークショップオーケストラとしてWoody Hermanオーケストラに様々なソロイストにサンスランシスコシンフォニーのメンバーなどを加えた特別編成のオーケストラが出演した。
いつものレギュラーバンドではないので、出演したミュージシャンも、ハードなリハーサルに明け暮れたそうだ。
ハーマンのオーケストラ自体も、豪華ゲストを加えた特別編成の「Swinging Festival Herd」で舞台に臨んだ。
Bill Chaseなどのレギュラーメンバーに加えて、Zoot Simsなど古巣に戻ったOB、さらに各セクションに当時の西海岸のべストと言えるメンバーを加えたオールスター編成だ。
ドラムには、サド・メルの一方のリーダーMel Lewisが座る。
彼の経歴からすると、Woody Hermanオーケストラにどこかで在籍してもおかしくなかったのだが、それまでハーマンのバンドに加わったことはなく、これが始めての参加だったらしい。
リーダーのWoody Hermanも、このままのメンバーでツアーに出たいと洩らしたほどの、豪華キャストのライブステージだ。
十八番のFour Brothersからスタートするが、アンサンブルといいソロといい、ハーマンオーケストラのこの時期のベストプレーだろう。
このモンタレーだけの演奏に終わってしまったのは残念である。
モンタレーの特徴の近くの飛行場の飛来する飛行機の音も、プレーヤーにとっては雑音だったかも知れないが、ライブの臨場感の効果音と捕らえれば歴史的な記録でもある。
もっとも軍用機は、フェスティバル開催中は飛行を遠慮したそうだが。
この年、1959年は、ヨーロッパから帰ったQuincy Jonesが素晴らしいオーケストラを率いて、5月に「The birth of a band」を録音して活動を本格化した年。ハーマンのオーケストラとは異なり短命ではあったが、このバンドもサドメルにつながる歴史の1ページには欠かせない。
新しいBigBandの胎動を感じさせる1959年だった。
Scoobie Doobie
Four Brothers
Like Some Blues Man
Monterey Apple Tree
The Magpie
Skylark
Conte Candoli, Bill Chase, Frank Huggins, Ray Linn, Al Porcino (tp)
Urbie Green, Bill Smiley, Si Zentner (tb)
Woody Herman (cl)
Don Lanphere (as, ts) Richie Kamuca, Bill Perkins, Zoot Sims (ts)
Med Flory (bars)
Victor Feldman (p, vib)
Charlie Byrd (g)
Monte Budwig (b)
Mel Lewis (d)
'Monterey Jazz Festival', Monterey, CA, October 3, 1959
50年代の後半、ベイシーやエリントンなどの老舗のオーケストラはNewportのひのき舞台で完全復活。大喝采を浴びていた。白人オーケストラの多くがダンスバンドとなっていった中で、Woody Hermanは元気にモダンbig band Jazzにチャレンジしていた。
場所は、東海岸のNewportではなく、西海岸のMonterey Jazz Festival。
50年代も最後の年、1959年のステージに登場している。
このフェスティバルの音楽プロデューサーは、当時MJQのリーダーでもあったJohn Lewis。この年は、開催期間中ワークショップオーケストラとしてWoody Hermanオーケストラに様々なソロイストにサンスランシスコシンフォニーのメンバーなどを加えた特別編成のオーケストラが出演した。
いつものレギュラーバンドではないので、出演したミュージシャンも、ハードなリハーサルに明け暮れたそうだ。
ハーマンのオーケストラ自体も、豪華ゲストを加えた特別編成の「Swinging Festival Herd」で舞台に臨んだ。
Bill Chaseなどのレギュラーメンバーに加えて、Zoot Simsなど古巣に戻ったOB、さらに各セクションに当時の西海岸のべストと言えるメンバーを加えたオールスター編成だ。
ドラムには、サド・メルの一方のリーダーMel Lewisが座る。
彼の経歴からすると、Woody Hermanオーケストラにどこかで在籍してもおかしくなかったのだが、それまでハーマンのバンドに加わったことはなく、これが始めての参加だったらしい。
リーダーのWoody Hermanも、このままのメンバーでツアーに出たいと洩らしたほどの、豪華キャストのライブステージだ。
十八番のFour Brothersからスタートするが、アンサンブルといいソロといい、ハーマンオーケストラのこの時期のベストプレーだろう。
このモンタレーだけの演奏に終わってしまったのは残念である。
モンタレーの特徴の近くの飛行場の飛来する飛行機の音も、プレーヤーにとっては雑音だったかも知れないが、ライブの臨場感の効果音と捕らえれば歴史的な記録でもある。
もっとも軍用機は、フェスティバル開催中は飛行を遠慮したそうだが。
この年、1959年は、ヨーロッパから帰ったQuincy Jonesが素晴らしいオーケストラを率いて、5月に「The birth of a band」を録音して活動を本格化した年。ハーマンのオーケストラとは異なり短命ではあったが、このバンドもサドメルにつながる歴史の1ページには欠かせない。
新しいBigBandの胎動を感じさせる1959年だった。
Scoobie Doobie
Four Brothers
Like Some Blues Man
Monterey Apple Tree
The Magpie
Skylark
Conte Candoli, Bill Chase, Frank Huggins, Ray Linn, Al Porcino (tp)
Urbie Green, Bill Smiley, Si Zentner (tb)
Woody Herman (cl)
Don Lanphere (as, ts) Richie Kamuca, Bill Perkins, Zoot Sims (ts)
Med Flory (bars)
Victor Feldman (p, vib)
Charlie Byrd (g)
Monte Budwig (b)
Mel Lewis (d)
'Monterey Jazz Festival', Monterey, CA, October 3, 1959