A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

いつもはシンプルなベイシーのピアノも本気を出すと・・・・

2014-09-25 | MY FAVORITE ALBUM
Standing Ovation / Count Basie

先週はベイシーウィークであった。

まずは、ベイシーのレパートリーばかりを演奏するBasie Sound Orchestraを東京TUCで。ドラムの橋本龍吾さんが率いる若手主体のメンバーで、元気なベイシーサウンドが聴けた。
次は新しくできたTN Swing Jazzでこれもドラムの稲垣さん率いるベテラン中心の混成チームで。まあ可もなく不可もなく。
そして最後はブルーノートで本家カウントベイシーオーケストラを。この所毎年のように来日しているので大体は行っている。昨年ブッチーマイルスが来た時は久々に注目したが、後は正直惰性のような物。
今回は、リーダーが替わったが、ボーカルも特に一緒では無かったので、あまり注目すべき目玉も無く期待せずに出掛けてみたが・・・。

続けて色々ベイシーサウンドを聴き続けて比較ができたからという訳ではないが、結果的にやはり本家の演奏は格段に良かった。会場のPAを含めてオーケストラ全体の音のバランスも良く、今年のベイシーは、これぞ「ベイシーサウンド」健在という感じで嬉しくなった。
ベイシーオーケストラといえば、アレンジャーは違っても変わらないあのリズム感を味わえただけで満足、やはり本家は違う。



主役のリズムセクションだが、ベイシーのオーケストラでのピアノというと、あの音数の少ないベイシー自身のピアノとギターが代名詞。サド・ジョーンズの曲のFrom One To Anotherではこのリズムセクションを大フィーチャーしていた。
オリジナルベイシーの演奏を聴いてみたくて探してみたが残念ながら見つからなかった。
ほぼ同じメンバーの最近のライブ(2013年Yoshi San Franciscoでのライブ)の映像はこちらで ↓

http://youtu.be/QBJDPNGnlYc

普段は限りなくシンプルなカウントベイシーのピアノも、時にストライドピアノに大変身する事がある。このピアノを再現してくれたのは、本家ではなくベイシーサウンドオーケストラのピアノの小池勇気さん。曲はThe Kid From Red Bank。あのアトミックベイシーの1曲目に入っている曲だ



このアルバムは有名だし前にも紹介したので今回は別のライブのアルバムから。

ベイシーオーケストラがリプリーズ専属になり、シナトラとの共演アルバムを作り、ラスベガスのクラブに長期出演するようになったのが60年代の半ば。地方回りとバードランドを拠点にしていた時よりは、ゆったりと演奏できるようになった。環境がオーケストラのサウンドも変えるのかもしれない、この時代のベイシーはゆったりした感じで明るくなった感じがする。

このアルバムも、その時代の続き。同じようにラスベガスのトロピカーナホテルでのライブ。
バードランドのライブとは雰囲気が違って優雅で煌びやかな感じがする。

この時代のベイシーサウンドを支えるドラムはハロルドジョーンズ、テナーはエディーロックジョーデイビス、トランペットセクションにハリーエディソンがゲストに加わってライブレコーディングに花を添えている。

お馴染みの曲が多いが、シャイニーストッキングはIn Londonの時代よりテンポが速くなっている。サミーニスティコが多少アレンジをいじった曲もあるようだ。時代が変わって多少お化粧は替わっても、いつの時代でも同じ老舗の味を味あわせてくれるのがベイシーオーケストラだ。

1. Down for Double            Freddie Green
2. Lil' Darlin'              Neal Hefti
3. Broadway   Billy Bird / Teddy McRae / Henry J. Wood
4. Jive at Five   Count Basie / Harry "Sweets" Edison
5. Cherry Point            Neal Hefti
6. Jumpin' at the Woodside      Count Basie
7. One O'Clock Jump         Count Basie
8. Shiny Stockings         Frank Foster
9. Blue and Sentimental  Count Basie / Mack David / Jerry Livingston
10. Every Tub           Count Basie / Eddie Durham
11. Corner Pocket         Freddie Green / Donald Wolf
12. The Kid from Red Bank    Count Basie / Neal Hefti
13. One O'Clock Jump             Count Basie


Al Aarons (tp)
Oscar Brashear (tp)
Gene Goe (tp)
Sonny Cohn (tp)
Harry "Sweets" Edison (tp)
Richard Boone (tb)
Frank Hooks (tb)
Bill Hughes (tb)
Grover Mitchell (tb)
Bobby Plater (as,Piccolo)
Marshall Royal (as)
Eddie "Lockjaw" Davis (ts)
Eric Dixon (ts,fl))
Charlie Fowlkes (bs)
Count Basie (p)
Freddie Green (g)
Norman Keenan (b)
Harold Jones (ds)

Produced by Tom Mack and Teddy Reig
Engineer : Wally Heider
Recorded live at Tropcana Hotel, Las Vegas, On January 28~30, 1969

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