A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

THE TROMBONES' INC

2006-06-03 | MY FAVORITE ALBUM
JAZZのレコードは時々とんでもない企画物がある。
これも、そんな一枚。
トロンボーンの有名どころを総勢27人も集めて、アンサンブルとソロの妙を競わせようというもの。
それも、東西(ニューヨーク録音とロサンジェルス録音)対決で。
録音は1958年。New YorkではちょうどArt BlakeyのMORNIN’が録音されたころ。いわゆるNew York派の全盛期。一方のLAでもWest Coast JAZZの全盛期。全くスタイルの違うJAZZが両海岸で流行っていたときに、プレーヤーもアレンジもそれぞれの代表選手を揃えてA面にB面収められている。

トロンボーンといえば、大御所J.J.Johnsonが有名だが、プレーには参加せず(当時のLABELの契約が理由らしいが)作編曲で東側に参加という豪勢な内容になっている。

東は、そのJohnsonのアレンジが見物である。Benny Goodmanで有名なSoft Windは、アレンジの多彩さの素晴らしさ、J.J.のオリジナルTee Jayでは軽快なシンプルなアレンジの中に各プレーヤーのソロの個性を織りまぜたJ.J.のアレンジの素晴らしさが目立つ。

一方、西はまさにWest Coast JAZZそのもの。一曲から明るいLAのSoundが飛び込んでくる。これまた、有名なPatty Pageの編曲が光る。スタンダートのIt's all right with meではアップテンポでアンサンブルの素晴らしさを、Polka dot’s and moonbeamsでは、トランペットのような高音域と低音域をうまく使ったハーモニーの美しさなど、どの曲をとっても甲乙を付け難い。
西の大御所、Frank Rosolinoのソロも秀逸である。

個人的には「西組の勝ち」

トロンボーンという楽器は、ちょうど人の声に近い感じでソフトな感じで表現力も多彩であるが、それが10本も集まるとさらにあっと驚くようなサウンドが聞ける。
昔、レコードを漁っていた時に、このような企画物を探すのも楽しみのひとつだった。

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