JAZZで演奏される曲で、「スタンダード曲」という言われ方をよくする。
JAZZの演奏のために書き下ろされて、後に有名なスタンダードになった曲もあるが、これらの多くはビバップ以降の曲。歌物といわれるスタンダードの多くは、ミュージカルや映画の主題歌だった。それらの曲が、ヴォーカルだけではなく、インスツルメンタルでも、ヒットしてから時を経て、JAZZの演奏の素材として取り上げられている。
JAZZのルーツをたどればブルースかもしれないが。その創世記からマーチ、ゴスペル、など身近な音楽をどんどん採り入れていった。いわゆる歌物も、その時々のヒット曲がいろいろな形で演奏され、「スタンダード曲」となってアメリカの文化の基盤となっている。
JAZZが世界に広がっていった時に、その先の国々の文化や民族に根ざした音楽を吸収し色々なJAZZのスタイルを生んでいった。
ブラジルのボサノバ、すでにそれ自体がJAZZの傍流としてグローバルスタンダードとしてひとつのジャンルになっている。さらに、その中でプレーヤーそれぞれが自分の世界を築き上げているという。
ALMEIDAが作った世界もその一つであろう。
JAZZの面白さは、伝統芸能の伝承といったような純粋培養ではない、このように何が交じり合うか分からない雑種の楽しさかもしれない。
ED THIGPENを加えたOSCAR PETERSONは、パリでSONY STITTを加えたセッションを録音してから2ヵ月後、7月から8月にかけてこのトリオでマラソンセッションを録音している。きっとTHIGPENを加えたトリオ編成が嬉しかったのだろう。
内容は、有名作曲家のSONG BOOKを次から次へと。
いわゆるスタンダードとなった歌物集だ。
それも、作曲家別に何枚かのアルバムになっている。
DUKE ELLINGTON
GEORGE GERSHWIN
GEROME KERN
COLE PORTER
HARRY WARREN
IRVING BERLLIN
・・・・など
有名作曲家が並んでいる。
この曲をすべて知っていたらかなりのJAZZ通だと思う。
多くのJAZZのプレーヤーや歌手がSONG BOOKアルバムを作っているが、これだけ一気に録音した例は他にはないであろう。
カナダ生まれのPetersonが作った、アメリカンスタンダードミュージックのひとつの世界だ。
たまたま、その中の一枚のアルバムを持っていた。
RICHARD RODGERSのSONG BOOK。
そんな中の一枚とは知らずに買ったものだったが。
普段あまり作曲者までは気に留めないで聞いているので、今回聞き直して、改めてこの曲はRICHARD RODGERSなのかと再認識した曲もあった次第である。
でも、皆、一度は聴いたことのある曲ばかり。
中でも一番有名であるし、自分でも好きな曲は、MY FUNNY VALENTINE。
マイルスの演奏を筆頭に有名なアルバム、録音も枚挙に暇がない。
BILL EVANSとJIM HALLも愛聴盤だし。一度まとめて聞いてみようかとも思う。
きっと、結構な枚数になるであろう。
アップテンポのTHE SURRY WITH THE PRINGE ON TOPもお気に入り曲だ。
ここまで、書いてふと思ったことがある。
JAZZが日本にやって来て、日本の音楽と融合してスタンダードになったものは?
秋吉敏子が、日本の音楽の要素や伝統に正面からに取組んだアルバムはあるが。
日本の「歌物」をJAZZでやったものとなると何だろう。
思い浮かばない。
昔、サムテーラーやジョージオールドなどが、日本の演歌をよくやっていたが。
これは、JAZZというのには・・・・・・?
一度、日本の作曲家のJAZZのSONG BOOKアルバムでも探してみよう。
日本が国際化に対応できない事例が、こんなところにもあるのかもしれない。
THIGPENが加わったトリオ演奏を映像で
1.THIS CAN’T BE LOVE
2.IT MIGHT AS WELL BE SPRING
3.JOHNNY ONE NOTE
4.THE SURRY WITH THE FRINGE ON TOP
5.THE LADY IS A TRAMP
6.BLUE MOON
7.MANHATTAN
8.ISN’T IT ROMANTIC
9.LOVER
10.I DIDN’T KNOW WHAT TIME IT WAS
11.BEWITCHED
12.MY FUNNY VALENTINE
OSCAR PETERSON (p)
RAY BROWN (b)
ED THIGPEN (ds)
Universal Recording Studios, Chicago, IL, July 14-August 9, 1959
JAZZの演奏のために書き下ろされて、後に有名なスタンダードになった曲もあるが、これらの多くはビバップ以降の曲。歌物といわれるスタンダードの多くは、ミュージカルや映画の主題歌だった。それらの曲が、ヴォーカルだけではなく、インスツルメンタルでも、ヒットしてから時を経て、JAZZの演奏の素材として取り上げられている。
JAZZのルーツをたどればブルースかもしれないが。その創世記からマーチ、ゴスペル、など身近な音楽をどんどん採り入れていった。いわゆる歌物も、その時々のヒット曲がいろいろな形で演奏され、「スタンダード曲」となってアメリカの文化の基盤となっている。
JAZZが世界に広がっていった時に、その先の国々の文化や民族に根ざした音楽を吸収し色々なJAZZのスタイルを生んでいった。
ブラジルのボサノバ、すでにそれ自体がJAZZの傍流としてグローバルスタンダードとしてひとつのジャンルになっている。さらに、その中でプレーヤーそれぞれが自分の世界を築き上げているという。
ALMEIDAが作った世界もその一つであろう。
JAZZの面白さは、伝統芸能の伝承といったような純粋培養ではない、このように何が交じり合うか分からない雑種の楽しさかもしれない。
ED THIGPENを加えたOSCAR PETERSONは、パリでSONY STITTを加えたセッションを録音してから2ヵ月後、7月から8月にかけてこのトリオでマラソンセッションを録音している。きっとTHIGPENを加えたトリオ編成が嬉しかったのだろう。
内容は、有名作曲家のSONG BOOKを次から次へと。
いわゆるスタンダードとなった歌物集だ。
それも、作曲家別に何枚かのアルバムになっている。
DUKE ELLINGTON
GEORGE GERSHWIN
GEROME KERN
COLE PORTER
HARRY WARREN
IRVING BERLLIN
・・・・など
有名作曲家が並んでいる。
この曲をすべて知っていたらかなりのJAZZ通だと思う。
多くのJAZZのプレーヤーや歌手がSONG BOOKアルバムを作っているが、これだけ一気に録音した例は他にはないであろう。
カナダ生まれのPetersonが作った、アメリカンスタンダードミュージックのひとつの世界だ。
たまたま、その中の一枚のアルバムを持っていた。
RICHARD RODGERSのSONG BOOK。
そんな中の一枚とは知らずに買ったものだったが。
普段あまり作曲者までは気に留めないで聞いているので、今回聞き直して、改めてこの曲はRICHARD RODGERSなのかと再認識した曲もあった次第である。
でも、皆、一度は聴いたことのある曲ばかり。
中でも一番有名であるし、自分でも好きな曲は、MY FUNNY VALENTINE。
マイルスの演奏を筆頭に有名なアルバム、録音も枚挙に暇がない。
BILL EVANSとJIM HALLも愛聴盤だし。一度まとめて聞いてみようかとも思う。
きっと、結構な枚数になるであろう。
アップテンポのTHE SURRY WITH THE PRINGE ON TOPもお気に入り曲だ。
ここまで、書いてふと思ったことがある。
JAZZが日本にやって来て、日本の音楽と融合してスタンダードになったものは?
秋吉敏子が、日本の音楽の要素や伝統に正面からに取組んだアルバムはあるが。
日本の「歌物」をJAZZでやったものとなると何だろう。
思い浮かばない。
昔、サムテーラーやジョージオールドなどが、日本の演歌をよくやっていたが。
これは、JAZZというのには・・・・・・?
一度、日本の作曲家のJAZZのSONG BOOKアルバムでも探してみよう。
日本が国際化に対応できない事例が、こんなところにもあるのかもしれない。
THIGPENが加わったトリオ演奏を映像で
1.THIS CAN’T BE LOVE
2.IT MIGHT AS WELL BE SPRING
3.JOHNNY ONE NOTE
4.THE SURRY WITH THE FRINGE ON TOP
5.THE LADY IS A TRAMP
6.BLUE MOON
7.MANHATTAN
8.ISN’T IT ROMANTIC
9.LOVER
10.I DIDN’T KNOW WHAT TIME IT WAS
11.BEWITCHED
12.MY FUNNY VALENTINE
OSCAR PETERSON (p)
RAY BROWN (b)
ED THIGPEN (ds)
Universal Recording Studios, Chicago, IL, July 14-August 9, 1959