A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

西海岸から「カンサスシティー行き」の特急に乗って・・・・

2007-06-25 | CONCORD
JAKE HANNA ‘S KANSAS CITY EXPRESS featuring Mary Ann McCall

JAKE HANNA。Concordの初期の看板スターだ。
HANNA/FONTANA BANDはあったが、21作目にして初めて自分の名前を冠したアルバムだ。それまでのConcordの半分位のアルバム位に顔を出しているが、リーダーアルバムは少ない。
基本的には、裏方のまとめ役なのかもしれない。
ちょうど、この頃(1976年)は、Supper Saxにも参加している。
このスーパーサックスを含め、日本には何回か来ているが、昨年も「富士通Concord Jazz Festivalで来日していた。もう70歳をとっくに過ぎているはずだ。
だんだん知っているプレーヤーがいなくなってしまう中、ベテランの元気な姿を見れると嬉しいものだ。
コンボよし、BIG BANDよし、Vocalのバックよしの良くスイングするオールマイティーのドラマーだ。

前作の2枚でConcordは今後何処へ行ってしまうのかと思ったが、これアルバムは「直球ど真ん中でもう一度勝負」といった感じだ。
オーナー&プロデューサーのJeffersonも、「これまでのConcordのセッションのベストだ」と言ったとか。
今回、一緒のメンバーは、トランペットのビルベリーとサックスのリッチーカムカ、ピアノのナットピアース。それにハナを加えた4人は、10年前はNew Yorkでハーフノートに出演していた仲間同士。その後、皆、西海岸に移ったそうだが、一緒にやるのはどうも久々だったらしい。でも、確かに呼吸はぴったり合っている。
ピアースとハナは、元々Woody Hermanのオーケストラでも一緒にやった仲
もう一人のメンバー、ベースはWest Coastの重鎮モンティーバドウィッグ。
まあ、みんな旧知の仲といったグループだ。

確かに、いいメンバーだ。このメンバー達はこれからしばらくConcordで活躍する。
それに今回の目玉は、VocalのMary Ann McCallが加わっている。
最近でこそConcordレーベルはボーカルで有名だが、このアルバムが実はVocal入りの初アルバムだ。

このアルバム辺りが、Concordの次のステップの展開へ向けて仕切り直しをした節目かもしれない。


最後の曲CASTLE ROCKは、スタジオ録音には珍しくハナ(?)の曲目紹介からスタートする。
ウディーハーマンバンドの54年の録音の曲。ピアースはこの時も参加している。HANNAも含めてハーマンの思い出もあるのであろう。
西海岸には、ケントンやハーマンのオーケストラ経験者が多い。

演奏は、どれもリラックスした、題名のようなカンサスシティーJAZZの4ビートの流れ。
ハーマンの思い出を超えて、カンサスシティー行きの特急に乗って、歴史を一気に30年近く巻き戻して古きカンサスシティーJAZZの世界にスリップした感覚を受ける。

Doggin’
Robbin’s Nest
Stompin’s at the Savoy
Handful of Stars
It’s Sand Man
That Old Feeling
(I’m)Just a Sittin’ and a Rockin’
Wrap your Trouble in Dreams
I Got it Bad and That ain’t Good
Castle Rock


Bill Bery (tp)
Richard Kamuca (ts)
Nat Pierce (p)
Monty Budwig (b)
Jake Hanna (ds)
Mary Ann McCall (Vol)

Recorded 1976 (CJ-22)

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