A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

桜が咲いたと思ったら、あっという間に今日で4月も終わり。

2007-04-30 | Thad Jones & Mel Lewis & VJO
Count Basie / April in Paris

Sarahのアルバムで、スローでじっくり歌いこんだApril In Parisを聴いたが、この曲はやはりベイシーで聴かなければ。4月中に聴いておくことにしよう。
春の本番を感じさせる浮き浮きするようなベイシーサウンドだ。

パリと違って日本では4月は新年度、新学期と春の訪れだけではなく諸々区切りの月。
新緑に包まれる木々も新たな一年の始まりだが、我々も気持も新たにスタートラインにつくことが多い月だ。
正月、新たな年を迎えると、身に凍みる寒さが新しい年の緊張感を呼ぶが、しばらくは冬眠状態が続く。4月になると寒さも遠のき、気持ちも体もウォーミングアップ十分でスタートをきれるようになる。

新生BASIEオーケストラも、52年にモダンなサウンドを目指してフルバンドに再編したとはいえ、しばらくは試行錯誤のウォーミングアップの期間。この年から、ニューポートにも参加。名実共に、新生ベイシーオーケストラが本格稼動したのもこのアルバムからだろう。

この、新生ベイシーオーケストラの最初のヒット曲といえば、やはりこのApril in Paris。ベイシーが言わなくとも、思わず自然に“One more time”と誰もが言い出しそうな雰囲気の曲だ。

他にも、コーナーポケット、そして自分にとって大のお気に入り曲のシャイニーストッキングなど、ベイシーの定番が続く。
このアルバムで、ベイシーオーケストラも無事に「スタート準備の4月」を終え、5月病になることもなく、50年代後半の本格的な飛躍のステップに踏み出していく。

トランペットセクションには、後のサドメルのリーダー、サドジョーンズが。最後の2曲のトランペットセクションにクインシージョーンズの名前が。ガレスピーのオーケストラに加わる直前の参加だ。

このアルバムは、内容的にも、人材的にも、モダンBIG BAND時代の始まりとなる一枚だ。

April in Paris
Corner Pocket
Did'n You
Sweaty Cakes
Magic
Shiny Stockings
What Am I Here For
Midgets
Mambo Inn
Diner with Friends

Joe Newman, Thad Jones, Wendell Cully,Reunald Jones(tp)
add Quincy Jones(tp)
Henry Coker, Benny Powell, Bill Hughes(tb)
Marshall Royal(cl,as).Billy Graham(as)
Frank Foster,Frank Wess(fl,ts)
Charlie Fowlkes(bs)
Freddie Greene(g)
Eddie Jones(b)
Sonny Payne (ds)

Recorded in NY, Jul.26,27,1955 : Jan.4-5,1956

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