週末は写真家気分で

yamtoの週末お出かけ記録

山の神に会いに

2012年05月28日 | 自然写真 滝

滝王国・木沢村、現在の那賀町は、名瀑の宝庫である。竹野さん・桂さんのHPを頼りにアタックしてきたが、未訪瀑の滝も多い。今日の目標はそのうちの一つ、菊千代谷の山の神の滝。

201205270820_007  5月27日 日曜日、6時出発。高松自動車道を東進し、徳島市・阿南市を経由して、R195へ。那賀川沿いに出る頃から、アジサイを見かけるようになった。もう、そんな季節なんだと、少し不思議な気がした。写真は、那賀町衛生センター入口にあったアジサイ。
 長安口ダムを過ぎ、板州木頭川沿いにR195を北上。このルートを年に何回通っているだろう。ここまで遠征してきても、秘境の滝だと一度に訪れることができるのは、一ケ所だけ。これからもこの道を通い続けるのだろう。
 大轟の滝を通過し、大釜の滝の直前で、林道に入る。昨年8月に、アタックするつもりだったのに、途中道草しすぎて断念した場所である。
201205271435_135  時間は9時。道沿いに落ちる小さな沢が、取り付き場所。桂さんのHPで調べていなければ到底分らない。調べた後でも、本当にここから登るのか?と思ってしまう。
 登山靴に履き替え、ザックを背負う。今日のフィールドキャップはNIKONのロゴ入りモスグリーンカラーのもの。冬場は黒を愛用しているが、スズメバチが黒に寄ってくると聞いて、昨年発売されてすぐ入手したキャップ。黒とデザインは少し異なるが、NIKONのロゴ入りは私のこだわり。
 帽子を黒から変えても、今日のザックは黒。これでは意味がないなと、一人苦笑い。夏場は黒を避けなくては。

 山道を歩くので、ストックを持って出発。踏み跡は不明瞭なので、登りやすそうな場所を選んで、登っていく。
 高さにしてば30mくらい登ったくらいだろうか、石垣で組まれた、綺麗な道が現れる。幅1m位の平坦な道であり、歩きやすそうに見える。
 桂さんが9年前に訪れた際のレポートでは、道が崩れていたり、橋の落ちた沢があったりしたそうだが、その後、2004年の豪雨で多くの道が崩壊している。この道も、この先は苦労が待ち受けているのだろう。
Img_0439  歩き始めてすぐにあった、木に咲く花。これはコンデジによる撮影である。山道を歩く際には、両手を開けるためD300sはザックの中。途中の目印や、時間を記録する為にポケットに入れてあるIXYだが、昨秋の御来光の滝で転倒した際にどこかを打ちつけたのか、今ひとつ調子が良くない。右の写真もピントが合わずに苦労した。コンデジなのでバックのボケは期待できなかったが、少し面白いものが撮れた。
201205271016_011  道の両脇の杉林は間伐によって、明るく、いい感じなのだが、間伐材が道の上にも転がっているところがある。また上から転がり落ちて来た石が、ゴロゴロしていたり、時には道ごと崩れ落ちていたり。途中横切る枯れ沢には、掛かっていたであろう丸太の残骸があるのみ。そんな道を、時には斜面に登って迂回しながら進む。
 約40分程歩いて、「山の神西の滝」のある沢に着く。沢の上流側を見ると、小さな滝が見える。「西の滝」にいくには、斜面を少し登ったところに踏み跡があるらしいが、私はいつものように、沢を溯上する。
 左の写真は最初にある小滝。滝とは呼べない落差だが、小さな滝壷がいい雰囲気である。
 木々の間から差しこむ陽の光の為、写真に撮るとまだら模様で妙な出来になってしまう。いろいろ試してみたが、今はこれが精一杯。
 後方微かに見えているのが、西の滝である。
この小滝の上に、もう一段小滝があり、涼やかな水音だけが、辺りを満たす。沢に降りる前に、木々をかき分ける音が聞こえていたが、鹿でもいたのだろうか。
 西の滝の上段(本体)も写りが良くない。水量が少ないせいもあるが、今日のような天気だと、滝をらしく撮るのは、難しい。
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 西の沢を過ぎてすぐ、道が完全崩壊している。少し戻って斜面を登ると、微かに踏み跡が。大きく迂回して道に戻る。急な斜面を上り下りする場合、ストックがありがたい。
 はるか下方から、心湧きたつ水音が聞こえてくると、突き出した尾根の上に小さな祠がある。これが山の神の祠だろう。少し寄ってお参りした後、下に降りる道を探す。鳥居脇から「山の神下の滝」と続く道があるらしい。崩れた鳥居(柱が1本残っているだけ)らしきものの脇から下へ降りられそうに見える。帰りに時間があれば寄ることにして、先に進む。
 案内では祠を過ぎてから、2本目の枯れ沢を下るとあったが、目印として掲載されていた岩がないので、先に進む。4本目の沢にそれらしき岩があったので、沢に沿って急斜面を下りる。途中、大きく段差になったところは斜面に戻り、木々を伝いながらおりていく。次第に水音が大きくなってくる。
 ここでも降りた高さは50mくらいだろうか。川辺に降りて、上流側に向かい、岩をひとつ回り込むと見えてきた「山の神上の滝」。写真はコンデジ撮影。
Img_0451

 この時点で11時30分。まずは昼食を取ることにする。滝のすぐ手前で、ザックを下ろし、いつものようにコンビニおむすびと水筒のお茶。やはり滝を目の前にしての食事は最高!。
 食事を終えると、カメラだけを抱えて、滝の右岸側の崖を登る。荷物を置きっぱなしなのは不用心だが、ここには誰もいない。木の根とワイヤーのおかげですんなり滝の上に出ると、さらに上流へ。すぐに見事な滝が見えてくる。
Photo

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201205271218_074  こちらは水車の滝。菊千代谷に落ちる支流に掛る滝であるが、思っていた以上に立派だった。「山の神上の滝」を越えるのに苦労するかと思っていたので、三脚を持ってこなかったのだが、後悔した。もっとじっくり腰を据えて撮るべき滝である。
 滝の周辺は小さな黄色い花。最近の傾向で、少し遊んでみたが、まだまだの出来だ。
 物足りないが、手持ちではこれ以上のものはできそうにないし、メインの滝が待っているので、水車の滝を後にし、荷物の場所に戻る。

つづきます。

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