風の雑記帳

平凡でもかけがえのない毎日が過ぎていく。
風景や触れ合い、心の断片を切り貼りして綴ってみる。

富山県 19/47

2024年10月06日 | 18きっぷで行く『日本製』

18きっぷで会いに行く『日本製』第19弾は、富山県。

私のずっと憧れでもあった日本最大級のダム、黒部ダムに行ってきた。

JR長野駅からバスで1時間45分扇沢駅到着、そこから電気バスで16分、黒部ダムへ。

 

 

その日は朝から雨で、長野駅東口25番乗り場には雨にもめげず大勢の人が並んでいた。

全てネットでの予約が必要だったが、一台では足りず急遽もう一台追加での出発となった。

 

 

扇沢駅に着いても雨は止まず、雨の中の観光を覚悟する。

  

 

黒部ダムは、長野県側と富山県側から行くことが出来る。

富山県側からは、鉄道、ケーブルカー、高原バス、トロリーバス、

ロープウェイ、更にケーブルカーと乗り継がないとたどり着けない。

その点長野側ルートは、自力で扇沢駅まで車で行くこともできるし便利である。

 

1955年当時、関西では工場で週2回、一般家庭でも週3回は停電していて、

関西に電力を安定供給するという強い使命からダム建設は決断されたという。

 

ダムの資材輸送路として作られた関電トンネルは、今はダム見学の電気バスの通り道。

 

トンネルを掘り進めて間もなく、大量の地下水を溜め込んだ軟弱な地層「破砕帯」とぶつかり

大量の土砂と約4℃の冷たい地下水が噴き出し、僅か80m掘り進めるのに7か月もかかり

困難を極めたという。破砕帯がなければ10日で掘り進められる距離であったという。

破砕帯の場所は、トンネル内でブルーライトに照らされ分かるようになっているが、

一瞬であり自分のカメラでは上手く撮れなかったので、絵葉書を載せておく。

 

1956年6月のくろよん建設開始から7年、513億円の費用、延べ1000万人の人手

171名の尊い犠牲を払い1963年に黒部ダムと黒部川第4発電所が完成し電力供給開始。

 

電気バスを降りると、ルートは二通り。右は220段の階段、左はスロープで5分。

 

途中、破砕帯の湧水を飲みながら、階段を駆け上がる。

     

 

いよいよ地上へ!!

驚いたことに、あれほど降っていた雨が止んでいるではないか!!

もう、見るものすべてが絶景!感動!

      

 

 

コンクリート運搬用バゲットと滑車、直径100ミリのケーブル。

ダムの両側から張り渡されたケーブルにバケットを吊り下げて

延べ17万8千回もコンクリートを運んだという。

 

 

 

ダム見学は奇跡のように雨が止んで、急な階段も心配なく降り観終えることが出来た。

いよいよレストハウスでお昼ご飯。

勿論、クリーンカレーとロースかつセット。

 

 

ご飯を食べているうちに、また雨が降りだした。扇沢駅はまた雨の中。

 

扇沢駅でバス待ちをしている間に、名物駅員さんが何気に宣伝していた駅弁を買ってみた。

ダムの観光放水は、6月下旬から10月中旬までとのこと、いつか紅葉の頃に再訪したい。

ダムレストハウスでソフトクリーム食べてくるの忘れたし、くろにょんにも会いたいし。

   

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