久慈地域労連主催の「憲法学習会」が久慈市のアンバーホール視聴覚室であったので、夫婦で参加した。講師は二戸市にある綾部法律事務所の上山信一弁護士だ。まだ27歳という若さで「明日の自由を守る若手弁護士の会」の会員である。会場は40人くらいの場所だったが、開会の6時30分には席が埋まって、主催者も「時間通りにいっぱいになるは関心が高いから」と話していた。
上山弁護士は、最初「若手弁護士の会」のつくった「紙芝居」~と言ってもプロジェクターで写したのだが~を使って憲法が王様の手を縛るためにつくられた法律であることを説明。現在、自民党、維新の会、みんなの党などが進めようとしている憲法96条の改正が、権力者の手を縛るという性格を持つ憲法の改正を権力者の都合の良いようにしようとするもので、そもそも立憲主義の考えに反することだと解明された。そして、96条の改正の裏に憲法9条の改正を行いたいという狙いが透けて見えることをしっかり見抜いてほしいと指摘された。
上山弁護士の話は、若手の法律家として真摯に憲法の原点に学んで、その憲法の精神を活かしていく立場からの訴えで、良く理解できた。私も、街頭宣伝などで「憲法96条を改正したら憲法が普通の法律と同じになってしまう」とは訴えているものの、やはりその根拠までつかんで訴えないと力にならないのではと率直に感じた次第。