山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

シュレーゲルアオガエルのこと

2013-06-19 07:13:06 | 自然

 毎日のように田んぼに行って、稲の状況を見ている。日差しのある日には田んぼはお風呂のようになっていて、暑い地方からやってきた稲たちが気持ちよさそうである。少しずつ育っていく稲を見ていることで気持ちが満たされる感じだ。

 ところで2週間ほど前、2枚目の田に水を入れる水路(素掘り)を補修していた時のこと、土の中に白い泡状の物体が幾つかあった。これは何?と思ったが、聞く相手もないので田んぼの中に放り込んでおいたら、いつの間にか解けてなくなっていた。おそらく両生類の卵だろうが、イモリではないだろうしと(?)マークのままで忘れていた。昨日、ツイッターを見ていると福島県飯館村の方が、シュレーゲルアオガエルのことをつぶやいていたので、さっそくインターネットで検索した。

 シュレーゲルアオガエルは日本の固有種で、名前はオランダのライデン王立自然史博物館長だったヘルマン・シュレーゲルに由来するという。外見はモリアオガエルの無斑型に似ているがやや小型で、虹彩が黄色いことで区別できるとのことだ。ニホンアマガエルににも似ているが、より大型になること、褐色になってもまだら模様がでないことなどで区別できるらしい。卵は畔などの水辺に泡で包まれた3㌢~10㌢ほどの卵塊を産卵する。泡の中には200~300個の卵は入っていて、孵化したオタマジャクシは雨で泡が溶けるとともに水中へ流れ落ち、水中生活を始めるという。わが家の田んぼでうようよ泳いでいるオタマジャクシの中にもシュレーゲルアオガエルがいるのだろうか。

 おそらくこれまでも成長したやつを見ているのだろうが、アマガエルだと思っていたのである。もう産卵期は過ぎた感じなので、来年また見つけたら紹介しようと思う。