中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

善知鳥「大吟醸・山田錦」

2021-01-25 22:00:00 | お酒の話(県外)
 これも年末の頂き物。青森の「田酒」の蔵の銘酒「善知鳥」(うとう)の、山田錦を使った最高級酒。田酒もそうですが、プレミアがついて、なかなか手に入らない「レアもの」です。

 頂いてから何気なくネットを確認すると、すごい値段で取引されているのを見て青ざめます。私が日本酒マニアだと知って、良い物をくださる方が最近多くて、本当に恐縮しております。

 さて、青森と言えばやはり「田酒」でしょう。山形の「十四代」に並ぶ「ブランド酒」ですが、十四代と違って、地元だとわりと普通に置いてあって、飲むことができます。

 昔、青森に演奏旅行に行って、例によって夜の街に繰り出し、その居酒屋の田酒を全て飲み尽くすという暴挙に及んだことがありました。

…これもうひとつ下さ〜い。
「すみません、もう全部終わりなんです」
…ええ〜っ、ホントに?じゃあどうしようかなぁぁ(泥酔のため発音に締まりがない)。
「あの、これならあるんですけど」
…なんすかそれ。
「善知鳥っていうんですけど、田酒と同じメーカーさんので、地元では評判いいんですよ」
…ふ〜ん、じゃあそれでっ(もはや人格が残り僅か)。

 そんな感じで飲んだ「善知鳥」でしたが、スッと冴えるような旨さで、わずかに我にかえった感じがしました。

 そんなお恥ずかしい思い出はさておき、今回、あらためて飲んでみると…やはり、田酒よりも冴えた透明感があります。

 火照った身体に、サッと雪混じりの冷風を浴びたような、キリッとした涼しさ。しかもこの冷風は、都会の乾いた寒さではなくて、雪国のしっとりとした、きれいな水気をたっぷり含んだ風。まさに、冬の青森の空気です。

 しばらく行ってませんが、青森は、東北で一番好きな他県です。空気も景色も、きれいな冷水でしめたような感じがいい。…かなり寒いですけどね。

 あらためて、東北の美しい冬を堪能しました。

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