中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

病棟通い

2020-03-31 17:16:18 | 子育て奮闘記
 実は、一週間ちかく毎日、病院に通っています。いや、私は元気です。

 先週の鶴岡での本番前に、奥さんから着信が入っているのに気づきました。

 熱があったので病院に行ったことは知っていたのですが、何の電話だろうと思ってかけ直しました。

 何?…風邪じゃなかったの?
 「ねえ、驚かないで聞いてよ」

 …えっ。

 今どきこういう前置きをされると、まさかの「新型」かと思ってしまいます。楽屋付近でしたが、緊張で一瞬、周りの音が聞こえなくなりますね。

 もちろん「新型」ではありませんでした。出歩いてないので当たり前です。診断は帯状疱疹。ただ、頭部でしかも症状が進行していて髄膜炎の恐れがあるということで、緊急入院となったのでした。

 翌日の検査で懸念のとおり、髄膜炎になっていたので、2週間の入院が必要ということに。

 たまたま、夫婦ともに仕事が休みになりがちな日々なので、交代で付き添うことが可能だったのは、不幸中の幸いです。

 はじめのうちは心配な感じでしたが、その後、薬がよく効いて、熱もひき、ずいぶんと元気になりました。むしろ、点滴のチューブが付いているだけの、ヒマを持て余した中学生になった感じです。

 平日の昼日中に、中学生の娘と病室で何時間もUNOをしたりして過ごしていると、なんだかフワフワとした不思議な気持ちになります。

 予定されたコンクールに出場できなくなって、それでもじっとしているしかない娘と、コンサートが次々と中心になり、それでもじっとしているしかない私と。

 …まるで、囚われているような。

 
 山形の病院がまだ、平穏だから言っていられることかも知れません。特に小児病棟は静かで、先生たちものんびりしています。なんとか、このまま、病院がパンクするような事態にならないことを願います。
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山形Q公演延期のお知らせ

2020-03-28 23:38:44 | 山形弦楽四重奏団
 4月17日に予定していた第75回定期は、残念ながら実施できないことになってしまいました。

 山形Qほど、イベントととして小規模で、しかも静かで、客席も密集していない集まりも珍しいはず。なんとか実施できないものかと思っておりましたが、文翔館が当分のあいだ「閉館」となってしまいました。

 山形では、現実的な脅威よりも、心情的な不安による「世間の空気」の冷え込みが拡大しています。

 世の中が、あれよあれよと言う間に大変なことになってしまいました。やはり人類にとって一番恐ろしいものは、天災よりも伝染病だったんですね。山響もすでに大震災の時以上のダメージを受けています。

 そして山形Q。震災の時でも定期演奏会のペースは崩れませんでしたが、今回ばかりは…。

 音楽などはやはり、平穏あってのもので、不要不急のものなのでしょうかね。

 
 戦争中でも、ヨーロッパでは瓦礫の中で、食べるものもままならない中、コンサートにたくさんの人が集まったと言います。

 だから、社会的が不安だからこその、「音楽の力」というものはあるのです。心をひとつにできる。

 しかし、伝染病は違います。人の団結を破壊する。絆を断ち切る。…これが、ウイルスの怖さなんですね。


 楽しみにして下さった方々に深くお詫びするとともに、皆様が本当に楽しんで音楽会に足を運べる環境の中で、あらためてじっくり聴いていただくことにします。

 皆様にとっても、平穏な日常が早く戻りますように。
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こけら落とせず

2020-03-27 23:51:25 | 山形交響楽団
 今日は、日曜日に迫った、山形県の新しいコンサートホールの「こけら落とし」のコンサートのリハーサル。

 ピアニストの小曽根真さんの作曲による「MOGAMI」。かつての山形県での「国民文化祭」で初演された作品です。もう、17年も前のことになるんですね。

 ずいぶん前のことなので、曲もすっかり忘れていましたが、リハーサルが始ると「ああ、こんな曲だったな」と懐かしく思うことも多々ありました。

 今成人の息子はまだ3歳で、家も、会場となった山形市総合スポーツセンターの近くのアパートでした。今の天皇皇后両陛下もいらっしゃって、我々も荷物検査をされました。紅花をモチーフにした「ゆるキャラ」も登場したような気がします。

 それから、大震災もあって、山響の経営難による危機もあって、それをすっかり乗りこえて、ようやく念願の新ホールのこけら落とし。感無量…

…だったはずですが、リハーサルも進んだところで突然、「延期」の発表がありました。まだ、感染者の出ていない山形ですが、「世の中がこんな時に、たとえ無観客でもイベントをすることは自粛すべきである」ということでした。

 残念ですが、仕方がない。世の中の動向と無関係ではいられません。

 それでも、どれだけ私たちが残念な気持ちであるかということは、世の中の人にはわかりますまい。

 本来山形テルサと同時にできるはずだったこのホール。その計画が凍結されて十数年。用地は、空き地としてすっかり定着し、私たちも諦めていたところで、ようやくの着工。そして、ようやくの完成。そしてようやくの…。


 しかし、リハーサルの途中で、終了。その後、解散。

 
 とにかく良いホールです。早く、世の中が元に戻りますように、そして、早く、この素晴らしいホールで、日常的に演奏を届けられる日が来ますように。
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鶴岡定期

2020-03-26 14:39:28 | 山形交響楽団
 昨日の山響鶴岡公演は、予定通り開催されました。鶴岡市は、イベントの自粛緩和の方針を打ち出しているためです。

 もちろん、充分な対策を講じて、「三つの密」が生じない環境を実現した上での実施となりました。チケットの売れ行きが良くなかったことも要因のひとつ。


 間隔をあけての座席指定だったので、やや疎らな客席でしたが、こんな中でも御来場下さった皆様だけあって、高い集中力を感じました。影響されて、我々の集中力も高まるものです。

 メインの「運命」はもちろん、盲目の天才ピアニスト梯剛之さんを招いてのモーツァルト「協奏曲23番」も、充分に楽しんでもらえたように感じました。

 「こんな時だからこそ音楽を」という需要もあると思います。そこには充分な配慮が必要ですが、静かに聴く小規模のクラシックコンサートを、激しく盛り上がるライブや大規模の格闘技と同じに捉えるのも行き過ぎでしょう。

 
 …しかし、それもこれも、感染者が出ていないからこそ言える事ではあります。

 これ以上拡大することなく、なんとかこのまま終息に向かいますように。
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記念日

2020-03-24 22:00:00 | 家族の思い出
 23年。…ようやく母のお腹を蹴るようになった胎児が、新入社員研修を終えるぐらいの年月です。科学技術や産業の発展により社会のあり方がすっかり変わってしまうこともあり得る。それほどの永い月日が、過ぎてゆきました。結婚してから。

 …まあ、長男が成人したのですから、そういうことです。


 ということで、昨日は、我が家の23回目の結婚記念日。毎年、特に祝うほどのことはしてませんが、今年はなんだか家に閉じこもって気分がふさぐのも嫌なので、昔からなじみの寿司屋に家族で出かけました。

 山形でさえも、飲食店は大打撃を被っているという話を、行きつけの酒屋で聞いていましたから、元気づける意味もあります。

 いつもと同様、にこやかに出迎えてくれた店主ご夫妻の元気そうな姿を見て安心しました。

…しかし、開口一番、逆に気づかわれる始末。

「今日は、お仕事あったんだかっす?」
「この間も、無観客でやったとかって…」

…ご心配をおかけしてますね。いつもと違って、誰もお客さんがいなくてガランとしているのに、先に気づかいの言葉をかけてくれるのに胸が熱くなります。さあ、飲むぞ食べるぞ!

 …私と女ふたりでは、言うほど大した活躍はできませんでしたが、ここの寿司はいつでも本当に旨い。このレベルの刺身は山形市内ではなかなか無い。毎回感動します。…(山形市西田の「和可奈寿し」さんです。普段ならお気に入りの店は人に教えないのですが)。


 お互い、早く通常営業に戻れますように。
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彼岸過ぎまで

2020-03-21 22:06:29 | 危機管理
 「眼がっ、…眼がぁっ!」(「天空の城ラピュタ」よりムスカ大佐)

 …失礼。毎年、この時期になると書いてます。

 世の中、花粉症どころではないのは重々承知しておりますが、つらさがピークに達している今日この頃。…眼が。

 ところで、今年のスギ花粉は、全国的に去年よりも少ないらしい、という話は聞いていました。しかし地域に差があって、南の方の県では去年の2割程度だそうですが、東北は去年並みだと。

 東北はツイてない…

 …とは言えないでしょうね。新型ウイルスの拡大も今のところ全くありません。それだけで、良しとすべきです。

 花粉症なんて死ぬわけでなし、人に感染るものでもない。しょせん「贅沢病」だということがよくわかります。

 目が痒い、鼻水止まらない、頭痛い、だるい…そんなのも、「春眠暁を覚えず」に準ずるものだということです。マスクも、本当に必要としている人々に譲りましょう。

 花粉症ぐらいで文句言わない。…どちらも、早くピークが過ぎ去りますように。
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謹慎の害

2020-03-20 23:20:18 | 子育て奮闘記
 今日は毎年恒例の山響「ファンタジック・コンサート」…のはずでしたが、ウイルス対策の影響で中止。子供たちと触れ合うイベントでしたから、やむを得ません。

 しかし、感染者のいまだ出ていない山形。

 …ということは、山形の人たちが、山形の人たちしか来ないようなイベントに集まっても、そのリスクは自宅にいるのと、さほど変わらないような気がするのですが。

 まあ、地域ごとに少しずつ、自粛緩和の方針も出されているようなので、このまま行けば、日常が戻る日も遠くないと信じています。景気悪化の話とか、心配しようと思えば不安は尽きないものですが、怯えていても状況が良くなるわけでもありません。

 そして。子供たちを自宅に閉じ込めておいても、ろくなことがない。スマートフォンを持っている年齢は特にそうです。

 娘のラインも朝から晩まで鳴りっぱなし。友達も、みんなヒマで仕方がないのでしょう。友達同士でやるオンラインゲームも流行っていたりして、有害この上ない。我が家はまだ、両親とも仕事が中止になったりして家にいる時間が増えているので抑えが効いている方かも知れませんが、こんな感じで世の中の子供から若者かスマホ漬けになっていると思うと、その方が恐ろしくもあります。

 健康のためにも、そろそろ、出来る限り日常を取り戻す努力をしなければならない時期のように思います。
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芋焼酎「川越」

2020-03-18 23:52:56 | お酒の話(県外)
 令和初の天皇誕生日の後、新聞に出ていた中で、「陛下はお太りになりやすい体質なので、皇后さまのご助言もあって、最近は健康のために焼酎をお飲みになられる」という記事がありました。

 今年の健康診断で、初めて血糖値までが引っかかった私としては、看過できない記事です。

 まず、陛下が日本酒を好んでお召しになるということで、親近感が急騰。からの、雅子さまのご助言。お妃候補として話題になった時に、我が目黒区にお住まいだったこともあって、雅子さまファンの私としては、これもまた聞き捨てならない。

 
 ということで私も、日本酒を控えて、焼酎を飲もうかと。…健康に気遣いつつ、両陛下に恭順してみます。

 そこで、「旨い」と評判の芋焼酎「川越」。宮崎の焼酎ですが、行きつけの酒屋で「おひとりさま1本まで」となっている人気銘柄です。芋焼酎でありながら、米がブレンドされているのが、飲みやすさの秘密らしい。


 さてさて、飲んでみると…まあ、たしかに飲みやすい。芋らしい香りは、ほとんど無し。もちろん、ダメな焼酎にある薬品臭は全く無く、綺麗にサラッとした飲み口で、人気があるのはよくわかります。

 しかし、「ああっ、やっぱりこの味だよね」と思えるものがあるのかどうかまではわからなかった。


 はからずも、日本酒の良さを再確認。表現力の差と言うか…いや、受け手の問題でしょう。「川越」は実に旨い焼酎だと思います。が、私の心に開いている穴とは形が合わなかったようです。山形の銘酒のように、ぴったりとははまらなかった、ということ。

…健康のために、もう何銘柄か試してみることにします。
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バスタオル讃

2020-03-17 23:13:55 | 温泉
 昨日は休日だったので、床屋へ。その後、どうしても温泉に行きたくなって、ホームセンターでタオルを買って向かいました。

 男子たるもの、銭湯など、手拭い1本で充分事足りる。

…という姿勢には憧れますが、私は軟弱で、バスタオルというものが好きなのです。心理学で言うところの「ライナスの毛布」みたいなもので、理屈抜きに大好き。できれば、ちょっとザラザラした肌触りのやつ。

 いい歳して情けない…と思い躊躇しながらも、フェイスタオルの他にバスタオルもお買い上げ。しかしこれが大正解。後で、恐るべき危機を救ってくれることに。


 昼下がりの温泉。人もまばらで、のびのびと気持ちがいい。

 軽く温まってから身体を洗っていると、横で「ごんっ!」という鈍い音が。見ると、私より少し若いぐらいの男性が仰向けに倒れています。

「大丈夫ですかっ!」
と肩を叩いて声をかけるも、目の焦点が合わずに反応なし。

 …こ、これはヤバい。

 すぐさま、他の人に救急車を呼ぶように命じてから脈をとり、人工呼吸を…

…とか、そういうのは無理だし、周りには80代と思われるようなお年寄りが一人しかいない。急いで、受付に助けを求めに行きました。

 しかし!受付までには休憩所を通らなければならない。でも、服を着ている暇はない。意を決してバスタオルをつかみ、腰に巻き、駆け出して行きました。

 これが、もし手拭い1本しか無かったら。…いかに人命救助のためとは言え、なんとか100%さん状態になるところだった。


 結局、助けを借りて、男性を脱衣所にて休ませ、救急車を呼ぶこともなく、一件落着。

 …やはりバスタオルはすばらしい。
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不幸中の幸い

2020-03-14 23:36:06 | 山形交響楽団
 やむを得ずということではありますが、山響初の試みとなるライヴ配信が無事に終わりました。聞くところによると、直前に山響のホームページへのアクセスが集中しすぎてつながらなくなる不具合があったようです。なれないこととは言え、改善しないといけませんね。

 ということで、なにもかも「手さぐり」のライヴ配信。「いつも通り」と言っても客席に誰もいない中では、お辞儀ひとつにしても戸惑います。拍手が無い中でお辞儀したことがないので。

 そうなると、「拍手してはいけない」葬儀とかの「献奏」のようなモードになって、いつも以上にかしこまってしまいます。


 演奏家のトレーニングのひとつとして、音階やエチュードを弾く時にも、「目の前にお客さんがいることをイメージして」というのがありますが、まさにそういう感じ。空の客席ではありますが、そこにあるカメラの先には、満席以上の数のお客さんがいる。ひと昔前までは、そういう「想像力」の訓練はあくまでも精神修養的なものでしたが、それが現実のものとなる時代が来たんですね。

 もちろん普段から、ひとたび曲が始まればお客さんがいようといまいと、その世界に没入するトレーニングを積んでいますから、演奏中はいつもの定期と同じわけですが、曲が終わると我に返ります。

 あっ、お客さんいないんだった…でも、観てる人はたくさんいるんだった。

…混乱すること極まりない。


 こういう古い脳の持ち主ですから、当初「無観客でのライヴ配信」が決まった時には、正直いうとあまり良い気持ちはしませんでした。デマが拡散したりする「インターネット」というものを、心の底では全く信じていないのです。

…旧石器時代の人のようですが、感覚としては、なんと言われようが、そうなものは仕方がない。

 しかし、東京などに住んで、普段会えない仲間から終演後に「良かったよ!」などの声(と言っても電子メールですが。いやラインか)が届くと、いつもの交流会と同じかそれ以上のものを感じます。その感覚は「生」のものです。

…もう、よくわからない。でも、今回の配信が、いつも以上にたくさんの人に喜んでもらえたということは事実で、それは本当に嬉しいのです。この気持ちはヴァーチャルではない。


 アナログの最先端というか最前線とも言えるクラシックの世界においても、「ネットなんか仮想だ!」と排除するのは、もはや間違いで、遠隔地の人がリアルタイムで感動してくれることの「妙」に目を向けるべきなのでしょう。

 レコーディングを嫌ったフルトヴェングラーの、その姿勢と音楽が大好きです。しかし、肌に馴染まなず不本意ながらも残した録音のおかげで、後世の私たちも彼の素晴らしさに触れることができたのです。私たちはそれに感謝するし、フルトヴェングラーもそうだと思います。


 新しい世界とその可能性に目を開くことのできた今回。不幸中の幸いでもありますが、視聴してくださった本当にたくさんの皆さまに感謝します。
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無観客試合

2020-03-12 21:21:15 | 山形交響楽団
 今週の山響定期は、残念ながら中止…の圧力もあったのですが、「規模縮小」というころで、無観客でのネットによるライブ配信となりました。

 二日間ともチケット完売だっただけに、実施できないのは大きな痛手です。ネット上で演奏したところで、希望者にはチケットの払戻しはしなければならない。ギリギリで運営している私たちにとっては大打撃です。

 しかし、中止にしたところで、払戻しはもちろん、指揮者やソリスト、客演奏者に対してはキャンセルとはいってもギャラは払わないといけない。…してもしなくてもかかる経費なら、演奏したい。

 しかも、逆に言えば、ふだん山形にいない人にも山響の定期演奏を聞いてもらえる良いチャンスとも言える。いろいろ自粛で、家にじっとしているのにも飽きた皆さんに、頑張っている私たちの様子をぜひ観ていただきたい。
 
 
 ということでプログラムは、シューマンの「序奏、スケルツォとフィナーレ」、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、そしてシューマン「交響曲第2番」。ソリストは神尾真由子さん、指揮は常任指揮者の阪哲朗氏。

 
 記録が大事なスポーツにだけあることと思っていた「無観客」。まさか私たちの定期がそうなるとは思ってませんでしたが、もう謹慎も飽きてきたところでもありますし、良い機会になることを願って、頑張ってリハーサルをしております。

 もちろん無料ですので、皆さまのアクセスをお待ちしています。
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9年

2020-03-11 22:13:37 | 山形
 コロナの話ばかりで暗い世の中ですが、今日は3・11。

 東北に暮らす者としては、「あの時に比べれば…」の思いが強いはずです。

 電気もつくし水も出る。同じ「目に見えない敵」だとしても、故郷を捨てて避難する必要なはい。


 今日は2時46分に、山響でも皆で1分間の黙祷を捧げました。

 …コロナぐらい、きっと、どうにかかなる。

 目を閉じて、9年前に亡くなった方や、私たちの想像を超えるような辛さを体験した方々に想いを馳せた時に、そう感じました。


 頑張りましょう
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室内楽の楽しみ

2020-03-10 23:49:40 | 山形弦楽四重奏団
 コロナウイルスの話題ばかりの世の中。世界中に不安が広がっていますね。すぐにハグするイタリアは感染が広がりやすいとか。本当なのかどうかはわかりませんが、だから離れろと言っても、そういう問題でないような気もします。

 近くを見れば、学校の休校に加えてイベントの自粛。私たちの業界には深刻です。


 しかし、ちぢこまっているわけにもいかない。

 ということで、今日は、山形Qのリハーサル。コミュニティセンターが、ウイルス対策のために使用不可なので、Vc茂木宅にて。

 天童とはいえ、自宅で室内楽ができるほどの一軒家。…豪邸ですね。それが山形の良さなのです。


 モーツァルトと清瀬保二をじっくりと。こういう私邸で、室内楽をしていると、ゆったりとした気分になりますね。本来の形なのかもしれません。

 
 4月19日には、お客さんとともに、いつものように文翔館でコンサートができますように。
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祈るばかり

2020-03-07 22:34:10 | 音楽
 ここ10年ほど、忙しいのが当たり前になっていたせいで、たかだか演奏会が4本消えただけで、すっかり世の中からドロップアウトしてしまったような気がする。考えてみれば、大昔の山響は、冬の時期はひと月まるまる休みだったりすることもあったのです。だからこそ、「こんな生活をしていたら良くない」という気持ちもあって、山形Qを始めたのでした。

 それが今、日数にしてわすか7日、業務がとんだだけで、世の中に見放されたような気がするのは、それだけ、山響の環境が変わったということなのでしょう。ありがたいことです。


 他オケの厳しい状況を聞くと、山形はまだ良い方です。キャンセル料などで、深刻に経営が傾いているところもあると聞きます。山響も、来週の定期演奏ができなくなってしまうと大打撃です。

 定期演奏会というものは、やったところで、もともと大した収益にならないのですが万が一、中止になると払戻やら何かで、莫大な損失が出ます。東日本大震災の時もそうでした。

 もともと、公演にまつわる赤字の補填としての補助金しか出てこない日本の文化行政の中で、自転車操業が当たり前になっている体質が問題なのです。ちょっと洪水が起きたら、まっ先に死んでしまうような海抜が低〜いところとか、少しでも日照りが続いたら消滅してしまうような小さ〜な水たまりに、ギリギリで細々と棲息しているのが、日本のクラシック業界なのです。そういうことが、非常時にはあらためてよくわかりますね。

 とにかく世の中が、早く落ち着きますように。
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謹慎の活用

2020-03-06 23:30:22 | 雑記
何事にも良い面と悪い面があるものです。

 この謹慎生活で、首と背中の痛みがすっかりなくなりました。一時期は、あまり痛いので、いったいどんな恐ろしい病気になってしまったかと思いましたが、すっかり完治。これだけ休んだことはありませんので。

…やはり単なる加齢と疲労の蓄積だったということが証明されました。

 
 娘も学校がなくてヒマなので、苦手な数学を、数日間かけてみっちり教えたり。

…日常生活では、まずできないことです。


 その他、携帯電話の料金プランを見直しに家族でショップに訪れたり、「普段だったら後回しにして結局、絶対にやらない」ようなことを、あれこれとしています。


 …貴重な機会として、活かすしかないですね。

 さて、来週からいよいよ再始動の予定なので、養った英気を活かすべく、頑張ります。
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