中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

豊盃「古城錦」

2021-05-29 23:59:00 | お酒の話(県外)
 酒による脳内「青森旅行」の二週目。

 弘前は地味ではありますが落ち着いた、良い街です。弘前城など、桜の名所もありますしね。駅の周辺も、こじんまりとしていますが、なかなか良い店が多い。

 青森といえばもちろん海の幸が素晴らしいのですが、実は肉料理も絶品です。「米沢牛」みたいなブランドこそ特にありませんが、環境が良いのでしょう。名産の「にんにく」もありますし。地産の肉料理が絶品なのです。

 ところで、ハイキングなどに行ったときに「ああ…空気が美味しい」と感じることがあります。それは何によるものでしょう?

 都会のように変なにおいがしないというのは置いとくとして、ほとんどの場合は酸素の量ではないでしょうか。満員電車の中などで「酸素うすっ」と思うのと反対に、酸素が多いと「良い空気だ」と感じるのは本能でしょう。
 
 しかし「空気の美味しさ」は、それだけではないはずです。湿度です。

 森林浴などで感じる、ひんやりとした心地よさ。純粋な水気をたっぷりと含んだ空気。青森の風にはそれを感じます。

 日本酒の良さは、味と香りですが、それと似ています。とくに青森の銘酒「豊盃」は味と香りの一体感がすごい。

 りんごの名産地だけに、それを思わせる爽やかな香。それに透明感のある味がピッタリと合っている。

 この爽やかさが、肉料理にも合うのです。「洗い流す」系の合い方です。そのキャパの広さが、田酒の「太さ」に対する「しなやかさ」と言える。

 弘前の「場末」的な界隈で、焼き鳥屋に入ったことがありますが、古くてきたない。しかし本当に美味い。

 そんなところで味わう豊盃が絶品なのです。

 もともと好きな酒ですが、その良さを再認識する良い酒でした。
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だまだま

2021-05-28 22:54:00 | 男の手料理
 「パッタイ」という料理をご存知でしょうか?簡単に言うと、タイの焼きそばですね。これが好きなのです。

 とうことで最近、料理に手を出している私ですが、調子にのって「パッタイ」に挑戦。

 本来は米の麺で作るのですが、インターネットでチラッと見たレシピに「そうめんでお手軽パッタイ」というのがあったので、「これだ!」とやってみることに。…前回に買ったナンプラーも余っていることだし。

 しかし…そもそも、そうめんを茹でた事すらない。本当に大丈夫なのか?そんな人にも「お手軽」なのだろうか?

 とりあえずスーパーで、山形の「とびきりそうめん」を購入。やっぱり地産地消ですよね。「コシがある」って書いてあるし。

 …これが大失敗のもと。

 さすがは麺王国の山形。本当にコシが半端なかった。レシピに書いてあるとおりに「茹で時間は表記よりも1分短く」したのですが、茹で上がった麺はこれ以上ないほどに太くて「もっちもち」。…稲庭うどんみたいなんですけど。実に美味しそうではありますが、これを「焼きそばに」できるものなのだろうか?

 今夜の夕飯を今さら「釜玉うどん」に変更することはできないので、レシピを信じて強行。「多少の犠牲はやむをえない」。

 しかし…炒めるほどに、重く一体化してゆく麺。「ほぐれてくれ!」と焦ってごま油などを足しても、もっちもちの麺から潤沢に溢れる水分で、もがけばもがくほど「でろでろ」に。菜箸で動かすこともままならない。

 そして完成したのは、スパイシーな「だまだま」。

 家族からは「うん…味は美味しいよ」と力のない声でフォローされました。

 翌日の、うちの奥さんと娘の会話。
「今日の夕飯、何食べたい?」
「…普通のもの。」

 料理の道は険しい。
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月食

2021-05-27 23:14:00 | 山形
 「月見で一杯」。花札の役にもありますが、風流なものです。

 昨日は、いつものように晩酌をしている最中にふと「皆既月食」の時間だということに気づきました。…だいたい、こういう天体ショーには基本的に関心がないので、いつも気がついた時には終わっている。それを、たまたまオンタイムで気づいたのも何かの縁。もういい歳ですから、そろそろ風流にも関心を持たないと。

 ベランダに出てみると、暗くてどこに月があるのかわからない。残念。ここからは見えないのかな?やっぱり天体ショーには縁が無い。

 部屋に入って飲み直そうと思ったら、見えてきました。月食だから暗くて当たり前なんですね。少し光を受けてからの方が、素人には「見頃」です。

 いつもは感じられない、月の「球感」がすごい。やっぱり、月は光っているわけでなくて、ただの球に光が当たっていただけだった、という常識を、実感しました。

 何もない空間に、何の目的もなく存在している、ただの巨大な「球」なのですね。月も星も太陽も。もちろん、私たちがこの世の全てだと思っているこの地球も。

 一方、その表面に一時的に湧いた「ばいきん」のような私たち。それが、権力争いをしたり、さらに細かいウイルスの脅威に右往左往したりしている。

 月もそんな私たちを憐んで、空から見下ろしている…

…ということもなく、ただの大きな球。

 なんだか、がっかりして部屋に戻りました。…天体観測に向いてないのかもしれません。
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音楽は心の栄養

2021-05-26 22:33:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は週末の定期演奏会。いろいろ不安な世の中ではありますが、山形では無事にコンサートができる状況です。感謝ですね。

 そもそも、クラシックのコンサートでクラスターが発生したことはないので、この事実がそろそろ、「エビデンス」になっても良いと思うのですが。

 それはともかく、今回のプログラムは「シエラザード」をメインに、去年延期になったトマジ「トロンボーン協奏曲」など。

 今日からリハーサルが始まりましたが、リムスキーコルサコフは、やっぱりすごい。始まった途端に、「アラビアンナイト」の極彩色の世界に包まれます。音だけでこれほどの事ができるとは…と毎回思います。それがまた、実にわかりやすく衝撃的。クラシックにおける「ハリウッド映画」みたいなものです。

 悪い意味ではありません。

 話がずれますが、私はホラー映画が好きです。それも血しぶき系のハードなやつ。…いったい何故なのだろうと悩んだこともあります。よほどストレスを抱えているのかとか、実は自分の中に猟奇的なものがあるのかもしれないとか。

 しかし、最新の脳の研究において、脳は自らその健康を保つためにそういう刺激を欲するのだという記事を読んでホッとしました。むしろ、そういう欲求が無い人の方が認知症になりやすいとか。

 アクション映画なども、その類でしょう。

 そして古くは、「シエラザード」のような音楽が、その役割を担っていたのではないかと。「音楽は心の栄養」などと言いますが実は、比喩として以上の、実際的なサプリメントとしての効能があるのだろうと思います。

 閉じこもりがちなこのご時世ですが、ぜひ、心の栄養不足解消のためにも、週末は山響の定期演奏会に足を運んでいただきたいと思います。

 良い演奏会になるよう頑張ります。
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近代人

2021-05-22 23:15:00 | 危機管理
 突然ですが、「現代」とは、いつから今までを指すと思いますか?

 一般的な考え方としては、「現在のような世の中の体制になってから今まで」のようです。日本では太平洋戦争が終わってから今まで、ということになるようです。

…ふーん。まあそりゃそうだ。それがどうしたの?

 と余裕かましてる、そこの貴方にショッキングなお知らせです。

 中学校の社会科における「現代」は、1990年以降の事だそうです。

…1990年なんて、ついこの間じゃん!

 と感じる私たちは、もうほとんど現代人ではない。

 娘の宿題で、「昔の暮らしと今の暮らしで、大きく変化したこと」を親に訊いてくるというものがありました。社会科の「公民」(現代社会)の導入ですね。

 …やっぱ、携帯でしょ。
 …ウォシュレットとか?

 「昔はポケベルとかさー」とか「子供の頃なんか汲み取り式だったもんね」とか、我が家もそうですが、この手の話題で各ご家庭、盛り上がったことと思います。なかなか良い宿題だったのではないでしょうか?

 しかし、もうおわかりでしょうか?これによって現代人である中学生は「現代ではもう見られなくなったもの」を知るわけです。とすると、「うわ、何それ信じらんない!」とか言われながら、それを嬉々として解説している私たちは…。

 これ以上、現代から取り残されないよう、気をつけましょう。
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田酒「古城錦」

2021-05-21 22:54:00 | お酒の話(県外)
 今週から三週間、青森を旅することにします。

 青森は良いですよ。広々として加工されてない自然が綺麗だし、とにかくどこの街でも海の幸が素晴らしい。

 青森市はもちろん、八戸・弘前・五所川原・平川…好きな街がたくさんあります。

 こう書いている間にも、それぞれにある馴染みの店などを思い出して、しばし幽体離脱しておりました。

 そうです。実際には旅行ができない昨今。せめて心だけでも、自由に駆け回りたいということで、バーチャルな青森旅行に出かけることにします。

 親しくしていただいている方から、青森の銘酒の3本セット「三ツ友恵」(みつどもえ)を頂いたのです。とても面白い企画のセットで、「田酒」「豊盃」「陸奥八仙」という青森を代表する蔵が、同じ酒米を使って、同じ55%の純米吟醸を造る。頂いたセットは「古城錦」という米のものです。

 三大銘醸を同じ条件で飲み比べられるとは…もはや、実際に青森に行ったようなものです。そこで、ありがたく、週1本ずつ三週間かけて頂くことにします。

 まずは「田酒」。言わずと知れたプレミア蔵です。青森だと色々な種類が飲めますが、他の地域ではなかなか手に入らない。即、開栓。

 おおお…これですね。青森の風を感じます。

 青森の空気もそうですが、澄んでいるだけではなくて、濃い感じ。古城錦という米は知りませんでしたが、しっかりと深みがあって、山田錦ほど甘くない。しかし角は立たずに、ふっくらとした舌触り。この辺は、米よりも田酒の特徴と言うべきかも知れません。

 これが、イカそうめんなどの、新鮮な刺身の引き締まった甘さとよく合うのです。

 初夏の青森「心の旅」を堪能しております。
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ブルーインパルス

2021-05-20 17:05:00 | 山形
 今日は山形市に、ブルーインパルスが来ました。「来た」と言うか、飛んでました。山響のリハーサル会場にも、時おり轟音が聞こえてきます。

 週末に予定されている「東北絆まつり」での飛行の演習らしい。…まあ、練習すると大きな音が出てしまうのはお互いさまですから、気持ち良く応援することにしましょう。

 東北6県で持ち回り開催の「絆まつり」ですが、山形の番だった去年は中止。今年は大幅に規模を縮小しての開催のようです。とは言え、人が集まるわけにはいかないので、山車などを展示するだけ。残念ではありますが仕方ないわけです。

 そんな残念ムードを晴らすべく、曲芸飛行をしてくれる彼らには感謝しなければいけない。

 震災の年から始まったお祭りですが、前回の山形開催は2014年だったんですね。あの時は、家族で見に行きました。花笠祭りが行われる目抜き通りに出店が立ち並び、各所で山車やパレードが行われました。私たちも家族4人で、露店で買った「玉こんにゃく」などを手に(私はビールですが)、空を見上げて、色とりどりの煙で描かれる模様を見たものです。

 …復興はまだまだこれから、という時期でしたが、今考えるとあの頃の方が活気があったような気がします。

 今できることを、できる範囲で、精一杯やっていくしかないということで、今週末は、ブルーインパルスの皆さんとともに、頑張らなければいけませんね。
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アイーダ

2021-05-19 18:14:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は、土曜日の村山公演。常任の阪哲朗氏の指揮で、ベートーヴェン「英雄」をメインに、地元の中学校の吹奏楽部との協演を含めたヴェルディ「アイーダ」より。

 「アイーダ」と言えば、サッカーの応援歌でも使われる「凱旋行進曲」が有名で、今回の協演ももちろんこの曲です。トランペットのファンファーレが印象的な「あの曲」ですね。

 しかし、他の部分を知っている人は、そう多くないのではないでしょうか。

 …と、わかってそうな素振りで書いておりますが、何を隠そう、私もまったく知らない。

 演奏したことが無いばかりか、「エジプトを舞台にした悲恋の話」というのが、この曲に関するほぼ全ての知識です。…お恥ずかしいことですね。

 今回は、凱旋行進曲の前に「シンフォニア」と「前奏曲」を演奏します。

 今回練習して、初めて知りましたが、良い曲ですね。

 ヴェルディの前奏曲は、椿姫もそうですが、あっさりしています。でも、いかにもこれから、運命が絡まり合った悲劇が幕を開けるのだという感じがして、素晴らしい。

 映画のオープニング音楽のように、キャスト紹介の静止画像か何かがよく似合う。観客の期待感を盛り上げるのが上手いんですね。

 「アイーダ」全幕が観たくなりました…(素人以下の感想で申し訳ない)。

 良いコンサートになるよう頑張ります。
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近くて遠い

2021-05-15 23:59:00 | 旅の空
 人間というものは愚かなので、失ってみないとその価値がわからない時がある。

 久しぶりの新潟公演が終わりましたが、隣県でも距離的には遠い新潟。

 それでも昔は毎年「新潟シリーズ」と呼ばれるスクールコンサートがあり、上越や佐渡までも含めて、隈なく訪れたものです。

 毎年、楽しみでした。

 しかしその後、さらに遠くまで移動することが多くなり、新潟はもはや中継地点。金沢や福井はもとより、京都や大阪、和歌山まで移動することが重なると、新潟県の「長さ」にうんざりする。隣県なのに、上越過ぎのあたりだと、もはや300キロ。

 関西を目指すときなど、「こんなに頑張ったのにまだ新潟?」と、くじけそうになる。

 ところが、去年からのこの状況。県内でも、遠くまでの移動が減りました。加えて「県をまたいだ移動は充分慎重に」というお達しがある昨今。新潟の地酒に溺れていた日々が懐かしい。もはや遠くにある夢の地になってしまいました。

 長年続いた新潟ツアーもなくなり、「…ああ新潟行きたい。」と思うことしきり。うんざり通過した日々を深く反省。

 ようやく実現した今回の公演ですが、事前に、きつい注意がありました。新潟は感染が山形と同程度で、危険地域ではありませんが、とにかく何かがあってはいけない。ということで「夜の街禁止」。

 ああ…一刻も早く、気兼ねなく過ごせる日々が戻ることを願うばかり。

 今回の「りゅーとぴあ」での「ドラゴンクエスト」は、ほぼ満席で、新潟の皆様にも喜んでもらえたのではないかと思います。

 このコンサートが続きますように。そして、その時には、また昔のように、新潟の街を堪能できますように。
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潜性

2021-05-13 23:56:00 | 雑記
 「メンデルの法則」、覚えていますか?遺伝における、いわゆる「優性の法則」ですよね。エンドウマメの「丸」が優性で「しわ」が劣性。

 …そうだけど、それが何か?

 と思った人はアウト。

  もう、「優性」とか「劣性」というワードが禁止なのです。「しわ」が劣っているわけではありませんからね。(…もともと、「丸」の方が優れているとも思いませんでしたが)。

 娘の理科の勉強に付き合っていて驚きました。遺伝について「優劣」という言葉は不適切なので、教科書から消えたのです。

 では、どう表現するか。現れやすいということで、「優性」ではなく「顕性」。現れにくいということで、「劣性」ではなく「潜性」。…まあ、よく考えられているとは思います。この改正によって、世界から差別が無くなると良いですね。

 …でも、本当はそういう問題じゃないと思いませんか?

「俺は耳垢がウエットだから優れているんだ!」

 とか言う人がいたら、まったく理解できないどころか、その神経(精神)を疑うだけですよね。

 世の中の差別も、そのレベルだということに、皆が気付けば良いだけのことです。教科書の単語を変えるより、その教育が重要でしょう。

 ジェンダーの問題とか、いろいろあるのはわかりますが、「単語」にムキになりすぎると、本質から離れて窮屈になるばかりな気がします。

 ちなみに私の血液型はO型なので「潜性」です☆

 …あまり嬉しくない。
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新潟に導かれし

2021-05-12 23:40:00 | 山形交響楽団
 今週の山響は週末のドラゴンクエスト。

…デジャヴではありません。またやります。

 今度は新潟。演目は「Ⅳ」です。

 「ドラクエ」と、ひとまとめに言っても、それぞれのナンバーにきちんとした曲集があって、それが世界観は崩さずバリエーションに富んでいるのは、本当にすごい。

 この「Ⅳ」も、それぞれの場面で「Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」とは違う音楽が、しっかり作られている。ゲームをわかっていないので、詳しい話はできませんが、味方や敵のキャラクターに宛てられた音楽も、奥行きが増して、個性ゆたかになっているのです。…おそらく。

…それだけに、練習はまた一からやらないといけないのが辛いところでもありますが。

 この何かと大変な時節がらに、招いてくれた新潟に感謝しながら、良い演奏会になるよう頑張ります。
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厨房に入るべし

2021-05-11 22:00:00 | 男の手料理
 最近、定期的に料理をしています。ウチの奥さんも勤めが忙しいし、できるときはやろうかなと。

 …というとソレっぽいですが、去年の自粛期間の時から始めたのです。

「…今日も休みなの?」

 という圧に耐えかねてのことです。男というものは、仕事が無いと弱気になる。加えて、収入が多いとも言えない職業だとなおさら。今日も休みなのは申し訳ないので、せめて、家事でも手伝わせていただきたい…という気になる。

 それが習慣になり、今ではわずかながら得意料理もできました。

 必ず作るのはコールスローサラダ。理由は、単純に私が好きな食べ物だから。キャベツを千切りにして塩揉みし、ハムかカニカマを加えて、酢とマヨネーズであえるだけの簡単料理です。

 メインはたいてい炒め物です。簡単な料理とは、結局、中華ペーストやコチュジャンを使った炒め物です。それも美味しいのですが、最近飽きてきました。

 なので、昨日はタイ料理にチャレンジ。グリーンカレーのペーストとナンプラー、そしてココナッツミルクを買ってきて、鶏とナスとピーマンを炒める。これが、なかなか簡単で旨い。ちゃんとタイ料理の味がする。

 …はいはい。男子厨房に入らずの、由緒正しい男性には顰蹙を買いそうな話題で申し訳ない。しかも「にわか」のくせに。

 なぜ、このような話をしているかと言うと、今日、山響の6月のスケジュールが発表になったのですが、コロナの関係でスクールコンサートが軒並み中止。月の前半が白紙でした。

 …来月の前半は、主婦でもやるしかなさそうだなと。家庭での居場所を得るために、料理の腕を上げることにします。

 早くワクチンが行き渡ることを願いつつ。
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体内時計

2021-05-08 22:06:00 | 山形
 先日、近くのショッピングセンター内のたこ焼きチェーン店に、長蛇の列ができていました。

…「密を避けるべき時世だというのに、たこ焼きごときのためにまったく。」

 と横目で見て通り過ぎましたが、それ以来どうも、たこ焼きが頭から離れない。たこ焼きだけではなく、「…そう言えば、しばらく、お好み焼き食べてないな」「焼きそばも良いな…」などと、煩悩に悩まされる。

 その理由がわかりました。

 本来なら今日ぐらいの時期には、家の前が封鎖されて、夜店が並んでいるはずなのです。街中そしてマンションの中まで、お好み焼き臭で充満し、他に買い物もできないので諦めて、粉物を肴に飲んでいるのが、この季節の年中行事なのでした。

 去年に引き続き、家の前の「植木市」の祭りが中止になりました。毎年、悩まされていたはずなのに、無くなってみると、身体が覚えているのでしょうか。

 なるほど。もしかすると、ショッピングセンターのあの長蛇の列も、そういうことだったのかも知れない。

 私は感じませんが、ムラムラと「チョコバナナ」が食べたくなったりしてる人もいるのかも。

 なんだか「金魚がすくいたい」とか、無性に「お面がかぶりたい」とか。

 …早くかつての日常が戻ってくれると良いですね。
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久しぶりの酒田へ

2021-05-06 21:48:00 | 山形交響楽団
 ゴールデンウィーク明けの山響は、酒田でのスクールコンサート。今日と明日、3公演です。

 県内ではありますが、久しぶりの遠出の気がします。2日連続で酒田に行くなら、本当は宿泊して、この季節の名物に舌鼓を打ちたいところですが、今は日本中どこでも、そういう空気ではない。

 …いつまで続くんでしょうかね。そろそろ疲れてきます。

 さて、今日は中学校でしたが、子供たちは真剣に聴いてくれるし、演奏していて気持ちがいい。

 酒田は決行でしたが、この先の鶴岡市や山形市の学校公演は中止になっています。

 娘の中学校の修学旅行も事実上中止になりました。私たち大人にとっては「しばらくの我慢」で済むのかも知れませんが、若者はかわいそうですね。

 決行となれば、貴重な機会。明日も、良い公演になるよう頑張ります。
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祭りも無く

2021-05-03 23:21:00 | 山形
 今日は買い物のために「イモ天」へ。

 「イモ天」とは、さつま芋の天ぷらのことではなく(あれも美味しいですが)、「イオンモール天童」のこと。ただのイオン(つまりジャスコ)なのですが、それでも山形では、デパート扱いなのです。

 服などを買うときには、仙台か「イモ天」。これが山形人のライフスタイル。

 …混んでます。

 ゴールデンウィークですが、今の状況で遠出や旅行は、やはりはばかられる。となれば、せめて近場のジャスコでも。ということでしょう。

 つまり、山形県民は真面目なのです。

 これでも、久しぶりの人口密度。

 さて今年も、連休明けにあるはずの、我が家の前の「植木市」は中止が決まりました。開催される時は不便なので文句ばかり言ってますが、無いと寂しい。

 そして夏の「花笠まつり」も、遠くの野球場で開催されることに決まりました。これも、いつも花笠音頭がうるさくて文句ばかり言ってますが、聞こえないとなると寂しい。

 基本「人ぎらい」の私ですらそう思うのですから、普通の人は尚更でしょう。特に若者はかわいそう。「お祭り」は、青春に必須です。

 もう少しの辛抱だと思って、我慢ですね。
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